田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

少年は大谷翔平に憧れる。 麻屋与志夫

2024-07-15 04:49:33 | わが家のニーユス
7月15日 月曜日
ひとはだれかにあこがれる。そのひとの職業にも。
わたしは12歳。旧制中学さいごの入学生、人生で一番多感なころだった。
あこがれの対象は川上哲治。赤バットがいまでもイメージとしてのこっている。もちろんテレビのないころだ。少年むけの雑誌のグラビヤでみた。

そこで野球部に入ろうとグランドに見学に行った。
座布団を荒縄でくくりつけていた。打球がキンゾク音をたててとぶ。硬球野球をはじめてみた。それまでは、町内の少年たちで結成した『千手チーム』にいた。もちろん軟式だ。快音をあげて硬球の飛ぶのにおどろいた。でもそれから……。捕手が玉の直撃を玉にうけて、
ぶっ倒れた。ピョンピョンはねている。
「座布団を菱形にくくりつけるのだ。なんどもいっているだろう。バカ者」
監督の先生がわめいている。なるほど菱形にくくりつければ、男のなきどころに布団の角の部分くる。

わたしは先輩のくるしんでいるのをみてひるんだ。
もしあのとき野球部にはいっていたら友だちもおおぜいできて、それからの人生を賑やかにすごしたろう。
いま大谷翔平あこがれている少年は何億もいるのだろうな。


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皿なめる餌なし水なし猫炎暑  麻屋与志夫

2024-07-10 10:56:11 | 
7月10日
俳句です。
水なし餌なし皿舐める猫酷暑
皿なめる餌なし水なし猫炎暑
皿舐める野良猫なめる猛暑かな

裏のデッキ。カタカタと音がした。のぞくと野良猫チイちゃんが空になった皿をなめている。わが家の猫食堂にまた子ネコがくるようになった。よくも野良猫の命脈かつづいたものだ。
わたしは、あわてて固形餌と水を給仕。デッキの板は、めだま焼きができるほど暑かった。
「なんとか、この暑さをしのいで秋をむかえような」
チイちやんは猫だからニャンともこたえなかった。
舌先でピチャピチャまず水を飲んでいた。



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Insomnia 麻屋与志夫

2024-07-10 07:29:41 | わが家のニーユス
7月10日 水曜日
Insomnia
高齢者には若い人にはわからない悩みがいろいろある。
加齢のためのインソムニヤ(不眠症)もそのひとつだろう。
わたしは寝つきが悪いということはない。
夏になると妻は暑がりなので28度くらいにエアコンをつけておく。
そでも、なかなか眠れないで悩んでいる。わたしは汗をかかなくなった。
若い時はステテコだけで夏をすごした。
汗をダクダクかいた。
ところがいまは、暑さもあまり感じない。
そのためにおきる熱中症には気配りをしている。
水をこまめにのむ。
部屋の襖をすこしあけて冷気がはいるようにはしている。
人生は一過性。
歳と共にかわっていく生理感覚とうまくつきあっていくのには、いろいろと工夫が必要なのだろうな。


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蛇がー 麻屋与志夫

2024-07-08 17:48:21 | わが家のニーユス
7月8日 月曜日 室温36℃
蛇が白い腹をみせてグッと鎌首をもち上げる。
赤い舌がチョロチョロとみえる。
まさに獲物に噛みつこうとしている態勢だ。
パツト、ルナがへびの頭を横くわえに噛みついた。
ブルンとふりまわしている。
寝室の床のうえだ。
そこで気がついた。
プラスチックだ。
ルナのオモチャだ。
いよいよわたしも「うろが来た」のかと寂しかった。
寝室の床の上にリアル蛇が現れるわけがない。
まだボケルには、はやすぎる。
いやおそすぎるのかもしれない。
痴呆症になるひとは、わたしの歳をまたず、とっくになっている。
あと20年くらいは生きて、納得のいく小説を書きたい。
こんなところでボケてなるものか。
なあ、ルナちゃんとアメショウのルナに声をかけた。
ルナはまだ蛇と遊んでいる。


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カシマシや咲き乱れたる白十字 麻屋与志夫

2024-07-07 03:34:39 | 俳句
7月7日 日曜日 七夕
句吟して苦吟の果ての夏椿。

ひねもす、廊下のロッキングチェアを揺すり庭を眺めていた。
夏椿は一日花。はやく俳句にしてとどめないと散ってしまう。
まさに一期一会。
ときどき、すさまじい陽光が庭にさしこむ。
酷暑のためか、梅雨の花アジサイなど森のように茂っている。
グランドカヴアの花々。俳句にして、俳句にしてとかしましいこと。

カシマシや咲き乱れたる白十字

この酷暑はまだはじまったばかりだ。


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超短編33 君とみし崖の桜は咲きたるか part2  麻屋与志夫

2024-07-06 20:13:18 | 超短編小説
7月6日 土曜日
超短編33 君とみし崖の桜は咲きたるか part2
 冷気が頭にふりそそいだ。顔にかすかな抵抗感。まるでエァカーテンを潜ったような感触。
 鷹雄は恐怖が冷たい触手をのばして彼をとりこんだのに気づいた。街の風景が変わってしまった。魚屋。八百屋。ラーメン屋。荒物屋。薬屋。床屋。鷹雄はその床屋の前でたちどまった。なつかしい昭和の街がここにはある。そうかあの冷気はこの街に入りこむための通過儀式だったのだ。
「タカオさん。優勝おめでとう」
 玉川床屋のドアを押して入る。化粧品のにおいがしている。正吾さんがにこにこしている。
「野州新聞の英語の弁論大会ですよ。すごいな」
 正吾さんにほめられた。なにかと街の批判をする。辛口のコメントがウリの正吾さんが手放しでほめてくれている。
 なにをいっているのだ。半世紀も前のことではないか。
「烏小路の鹿子お嬢様とはうまくいってますか」
「どうして、ぼくたちのことしっているの」
「街中のうわさですよ」
 どうやら、わたしはマルチバースの世界に迷い込んでしまったらしい。
 還暦もすぎてリタイアーした男がなぜこうも若くみえるのだ。正面の鏡に映る姿はまさしく高校生の鷹雄だった。しげしげと、おのが鏡像を眺めた。
「そうだ。鹿子さんに会にいこう」
 彼女はいるだろうか。この烏小路では時間が進まないのか。時間が遡行するのか。
 いや、タイムリープだ。鷹雄はあの扉をくぐった。そこでこの現象が起きた。
「はやく彼女に会いたい」
 この世界でなら、彼女に会えるのではないか。
 烏小路の街は、魚屋のにおい、ウロコが光っている。となりの八百屋では、果物のにおい。
ラーメン屋、蕎麦屋。街は雑多なにおいでみちている。どの店でも、休むことなく換気扇がまわりそれらのにおいをかきまぜて街のにおいとしていた。そうだなつかしい昭和の香りだ。鷹雄が郷愁を感じていたのは、なつかしく感じていたのはこの街だ。
 はやる心をかかえて、もどってきた鷹雄は初恋の鹿子が黄泉の国に転移しているこを知らされた。それも娘がいて孫がいて、その孫の美和からきかされた。子どもがいて孫がいる。
「はやく鹿子さんに会いたい」
 孫までいるのだから、あちらが正当な『時』がながれていいる。でもここ烏小路では鷹雄が高校生のときのままで、時間はとまっている。
「ここでなら初恋の、わかれたきりの、彼女に会える可能性がある」
 鷹雄はひとつの体のなかにふたつの心をかかえていた。
 赤レンガの塀が五〇メートルくらいつづいている。そして白い漆喰の蔵。
 斜陽が映えている白壁の前に立って鹿子がいた。愁い顔。なにか哀しいことがあったのか。「ああ、ロミオあなたはどうしてロミオなの」
 そうか。鹿子は卒業記念の演劇祭でジュリエットを演じることになっている。
 鷹雄はうっそうと茂った屋敷林のひときわ太い楡の木の陰から彼女の独演をみつめていた。そして、そっとその場を離れた。いや、あの時、彼女にかけた言葉はいまでも覚えている。別れのことばをかけることは、いまの鷹雄にはできない。そんな酷なことばをかけることはできない。
  
弥生すえ故郷立つこと思いけり

注 part1は4月3日の当ブログに載っています。超短編の連作を試みようと思います。ご愛読のほどお願いしまする


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シャリシャリと己が骨食む酷暑かな 麻屋与志夫

2024-07-03 05:46:40 | 俳句
7月3日 水曜日 室温25℃
俳句です。
身代わりに杖が倒れし梅雨の道
パラソルを差すはどなたか夏野行く
悔い多し夏痩せ腰の痛みかな

シャリシャリと己が骨食む酷暑かな
この句は説明しないと分かってもらえないだろう。じぶんの句作の意図を説明しなければならないのはわたしがいつになっても初心者だからだ。体重は85Kもあったのに、今や60K。骨が浮き出ている。焼き場で焼かれればこの骨だけが残る。なにをやっても、上手くいかなかった己が人生。己の愚かしさに臍(ホゾ)嚙むおもいだ。いや、骨をしゃぶった方がいい。この夏の暑さをなんとか無事に過ごしたい。



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テッシュの箱にメモ。麻屋与志夫

2024-06-18 05:39:20 | 俳句
6月18日 火曜日 朝から雨
雨音で目が覚めた。
枕元の空になったテッシユの箱を捨てようとしたら、なにやら蓋に走り書き。
俳句が書きつけてあった。
いつ書きつけたのかまったく記憶にない。
いつもは、こうした俳句を現句として、推敲するのだがそのまま載せてみた。
このところしきりと、なくなった親族のことを夢に見る。
とくに母の夢を見る。
呼ばれているのかもしれない。
そのうちオジャマしますから冥府にいるみなさんどうぞあと20年くらいは待ってください。
わが家の歴史をまだバカショウ(わが本名は正一)は書いていませんから⁻―。

このあたり母と見し梅薫るはず

梅が香に誘われて歩む細い道。



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日傘男子 麻屋与志夫

2024-06-02 16:35:15 | Weblog
6月2日 日曜日 小雨
日傘男子。
なんて言葉があるのを最近知った。
熱中症対策だけではなく、毛髪の脱毛、薄毛に悩む男子がおおいらしい。
それらのことを考えると極めて合理的なことなのだろう。
それに日焼けして色黒になるのを嫌う若者。
たしかに電車のなかでみわたすとすらっとした色白の若者がふえている。
そしてものごしが静かでやさしく親切だ。
GGは杖をついているのでよく席をゆずってもらう。
脚がふらついているので大変ありがたい。
女の子にもやさしい男の子なのだろうな。

陽傘男子。
井上雅彦「綺霊」の中に「パラソル」という超短編が載っている。
黒い蝙蝠をさしたやさしい男子が登場する。
陽をよけるために黒い蝙蝠をさしている。
誘われて女性がついていく。
吸血鬼を連想する。

そこでGGは若者が吸血鬼化しているように思える。
性欲よりも相手の精を吸いたい。
あらあらしいニキビ面の若者が少なくなった。
GGの育った昭和初期はまだ色浅黒く、眉は太くといった好男子の概念だった。

昭和男子でよかったなと思うGGであります。
それに頭髪もサザエさんのパパほどではありませんが、さびしいことになっています。
日傘をさせばよかったのになあ!


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大谷翔平選手六月から無双 麻屋与志夫

2024-05-30 04:41:16 | Weblog
5月30日 木曜日
ジイジイも無双することを夢想しています。
若い時の話だが、天下無双の活躍をしていると自負していた。
レストランの経営。それも二店舗。
小さな田舎町としては話題を呼んだものだ。
本業は「大麻商」マリファナではない。
大麻の茎を精麻としてロープや真縄を製造する栃木から鹿沼周辺だけの特異な職業。
それに学習塾。
若さですね。よくも体がもったものだとおもいます。
いまは、尾羽打ち枯らし、ただただお座敷のかからない小説を毎日書く生活。
八面六臂の活躍をすることはもうないでしょうね。
六月には91歳になる。
「大谷選手6月から無双」というコメントをパソコンで見て考えた。
人間の運勢には絶頂期というものがあるようです。
翔平さんの絶頂期が、かれの特大ホームランの飛距離のように長くつづくことを日本の野球フアンは願っていますよね。無双期待。特大ホームランお願いします。ジイジイを元気づけてください。
目下のわたしは「浮世の果ては皆小町なり 芭蕉」……といった心境です。



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