田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

武と玲加の愛/奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-09-26 09:25:08 | Weblog
奥様はバンパイァ 56

○人狼のアギトがグワッと眼の前にせまった。

もう鞭が振るえない。

腕がしびれていた。

鞭をとりおとした。

玲加は腕をつきだした。

ノドへの攻撃さえ守ればまだいきられる。

ノドを噛みちぎられたら‼ 死ぬ。

もうダメだぁ。

突きだした両腕がはらわれた。

よこからだれかとびこんできた。

その背中は‼

「彼女になにをする‼ 玲加にげるんだ」

声はクラスメートの武のものだった。

「武。なにしてるの」

「おれ、玲加のオッカケだから」

「ゲッ。ストーカー?? ……なの」

「なにいちゃついている。章夫さんの弟だからってジャマすれば噛むぞ」

「玲加‼ ブジダッタ」

助かった。

MとGも助けにきてくれた。

助かった。

その思いだけで、玲加は声もだせなかった。

目の前が暗くなった。

○「わたしのときと似ている。吸美族の女が人間と結婚してうまくいくはずがな

い。だいいちヒトは歳をとる。わたしたちは歳をとらない。いや非常にゆっくりと

だが歳はとる。昔の記憶に支配されている。話が合わないだろう……反対だ。Gの

けっこんには反対だ。それでもわたしはGと結ばれることを選んだ。子どもまでう

まれた。孫までいる。玲加にもわたしと同じ道をすすませてあげて」

Gの声が目覚めかけた玲加のみみにきこえてきた。

「玲加がこの犬飼武を愛しているかどうか、まだなにもきいていない」

武がつかまっているらしい。

武の匂いがする。

武の息遣いがすぐそばでする。

      ディンティベス
       

       
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死なないで玲加/奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-09-25 06:40:41 | Weblog
奥様はバンパイァ 55

○「玲加がいない」

Mがふいにきづいた。

なにか体に力がはいらない。

玲加がすぐそばで戦っていると思いこんでいた。

玲加のことをかんがえてあげられないでいた。

その余裕をなくしていた。

「おとうさん。玲加がいない……? 玲加はどこ?? どこなの???」

「わたしは始めから玲加をみていない。玲加も一緒にきていたのか」

Mは寒気に襲われた。

分断されていた。

人狼のバラ園への侵入を阻止することばかりかんがえていた。

玲加と引き離されていたことにきづいていなかったのだ。

人狼のすさまじい悪意にとりかこまれていた。

玲加の存在に気配りができなかった。

すさまじい妖気と邪気の集団を前にしていた。

必死で戦っていた。

戦いぬいていた。

この人狼の群れに、美しいバラ園を荒らされることを恐れていた。

すさまじい凶念をあびてバラが枯れるのではないか。

わたしたちが生きる糧でもあるバラが凋んでしまうのではないか。

そのことばかり心配していた。

Gは意識の波を周囲にひろげた。

意識の隅に玲加の悲鳴が流れ込んできた。

「林の奥よ」

叫んだときにはGは走りだしていた。

林が忽然と消えていた。

草原になっている。

草いきれがする。

那須野が原だ。

青い草の海に陽炎が立っている。

あのときと同じだ。

もう玉藻さまは、いや玲加は食いちぎられてしまったのかもしれない。

あまりに静だ。

陽炎の中でGは過去の記憶をよみがえらせていた。

過去の悲惨な記憶に支配されていた。

わたしたちの駈けつけるのが今少し早ければ。

もつと速く走ることが出来ていければ……。

玉藻さまは死なずに済んだ。

歴史はかわっていた。

その時歴史は玉藻さまの死をきめてしまった。

そして今、21世紀。

玲加の死を酷くも刻印するのか。

玲加!

玲加!!

玲加!!!

負けないで。

直ぐいくから。戦っていて。

     イントゥリーグ
       

       
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人狼の牙/奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-09-24 11:59:17 | Weblog
奥様はバンパイァ 54


○人狼の本能の叫び。


こわい。


こわい。


こいつらの食欲はまさに飢えた狼のものだ。


わたしたちは、肉食や吸血といった物質的な欲望行為をスピリチャルな欲望へと転


化させた。


美しいものを生みだそうとする、人間を励まし、高揚させてそのエネルギーのほん


の一部を糧として生きていける。


なのに、こいつらは昔のままだ。


恐ろしいことだ。


○鋭い牙のならんだ獰猛なアギト。


琥珀色に輝く目が迫ってくる。


喉を狙ってきた牙を玲加はかわした。


かわしたつもりだった。


右の肩の肉を食いちぎられた。


激痛に玲加は動けない。


その場にへたりこみたいような恐怖。


そんなことをしたら、いっきに食い殺される。


無力感。


Mタスケテ。


Gタスケテ。


だれかタスケテ。

     シャリファ・アスマ(ER)
       
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人狼のエサ/奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-09-23 10:36:52 | Weblog
奥様はバンパイァ53

○気がついたときには、玲加は戦いの渦から遠ざかっていた。

これほど多数の人狼との実戦は経験したことがなかった。

夢中でバラの鞭を振るって応戦しているうちに、MやGから離れてしまった。

いやそう誘導されたのだ。

「おいしそうだ」

「うまそうだ」

「ジューシィだ」

人狼の目がそういっている。

牙のあいだからヨダレをたらしている。

ゴクッと唾を飲み込む音がする。

人狼の欲望の口の中では玲加はおいしい肉となっている。

咀嚼されている。

ジューシィな生肉となっている。

玲加はなんとしてもこの囲みを破ってMのもとにもどりたい。

Gのところへいきたい。

逃げ出したい。

でも後ろをみせたら終わりだ。

あいつらのほうが走るのは速いのだ。

そのうえ、バイクできている。

とてもかなわない。

林の奥まった箇所まできていた。

もう鞭が振るえない。

腕がしびれていた。

人狼を打ちすえても、かすり傷ひとつつけられない。

人狼が声を発した。

おそらくヒトのものとは思えなかった。

かん高いヒトとは異質な狼の咆哮だ。

体に震えが来るような音だった。

獲物にありつけそうだと、仲間に呼び集めている吠え声だ。

そのてエモノと玲加だ。

人狼は狂っていた。

怒りのあまり狂っていた。

大麻ファクトリをつぶされた。

生きる糧をたたれた。

都会からアウトレット形式のモールや大型のスーパーが進出してきた。

その土地に密着して細々とだが営んできた八百屋、魚屋、衣料品屋,日常雑貨屋。

床屋。屋のつく商売はなりたたなくなった。

それで大麻や、合成麻薬を作ることで活路をみいだしていたのに。

生きる糧を断たれた。

長年住み慣れた犬飼villageを捨てて先祖の土地奈良に戻らなければならないほど

追いつめられた。

「この娘の部族のものはおれたちの敵だ」

大麻ファクトリを潰された。

この恨みわすれないぞ。

おれたちは原始の昔にもどる。

肉食獣として生きてやる。

狂った怒りの餓狼は吠え声をあげて玲加に襲いかかってくる。



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人狼とバラの鞭/奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-09-20 08:54:04 | Weblog
奥様はバンパイァ52

○「もういいではないか」


おもわずGは叫んでいた。


「もうじゅうぶんニクシミ合った。もういい。もうやめるんだ」


ふいに叫んでいた。


想定外の言葉だった。


あまりにも激しい凶念を感じてGは思わず叫んでいた。
 

それでも敵の狼への獣化は止められなかった。


手の甲にまでザワット灰色の剛毛が生えてきた。


昼間なのに目は緑色に光る。


そして肉食獣の獰猛な光をおびて襲いかかってくる。


バラを愛し、美しいものを愛する吸美族の女たち。


わずかな数の男もバラの鞭で対抗する。


バラの茎でできているから「硬鞭」ではない。


だが茎を何本も合わせているので硬度はかなりのものだ。


なによりも「美しい」バラを咲かせる茎だから打たれたものは暴力をふるえなくな


る。


心が浄化されるのだ。


兇暴な精神にダメージを与えることができる。


敵を殺めることなく戦意を喪失させることが可能なのだ。


鞭がヒュウっと風を切る音がひびいてくる。


人狼の咆哮が鞭の音に呼応する。


人狼は体を獣と化すことによって戦う能力をアップしていく。


Mの動きがおかしい。


振るう鞭に精彩がない。


「どうした。どうしたのだ」


「なんだかちからがはいらないの」




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人狼獣化/奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-09-16 13:59:19 | Weblog
奥様はバンパイァ52

○「ツルバラのヘンスを可動式にしておいてよかった」


園長の義父が娘、美智子にほほえむ。


この人狼の襲撃を予知していたというのか? 


○バラ園への侵入をヘンスで止められた。


くやしい。


バラの花園を乱す。


壊滅的状況においこんでやる。


昔日のうらみをはらすなどといえないようにしてやる。


バイクの車輪でふみにじってやる。


吸美族の精気の元を断ってやる。


それをバラのヘンスで止められた。


くやしがって、ヘンスにとりつく。


○棘に刺されながらもはいのぼうとする人狼がいる。


腕にゾワゾワと灰色の剛毛がのびる。


背骨が歪曲する。


狭まって人狼のそれとなる。


ああ、犬飼villageの村人は奈良から流浪する道程でみずからを獣化することを可


能としいたのだ。


飼っていた犬で九尾族を那須野が原の果て、茶臼岳の麓まで追いつめたのではなか


った。


かれらが狼になった。


そしていまも……。


○「もういいではないか」おもわずGは叫んでいた。


「もうじゅうぶんニクシミ合った。もういい。もうやめるんだ」


それでも人狼の発毛は止められない。


MがGの叫びに反応した。


おどろいて父とならんでふり返る。


とても信じられない、といった顔だ。


夫がわたしの生涯かけた復讐に異を唱えている。


信じられない。


夫の芸術、文学への情熱を吸って細々と生きてきたわたしに批判的になっている。


信じられない。


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人狼吠える/奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-09-15 16:47:14 | Weblog
奥様はパンパイア 51


○GはMのところに駈けつけた。


バイクがエンジン音をとどろかせて迫ってくる。


バイクの車輪をねらって拳銃を撃ちまくる。


どうして人狼と九尾族、こうも憎み合うのだ。


わたしには人狼を狙っては撃てない。


銀の弾をうちこんで人狼を消滅させたときの感覚がよみがえる。


あんなことは二度と経験したくはない。


なんて……わたしは甘いのだ。


いまこうして、カミサンの親父さんが働いているバラ園が襲撃されているというの


に。


○バイクがMの鞭をかいくぐってバラ園にむかっている。


「だめ。止めてぇ」


「あうんたらの精気はバラから吸いとっている。バラを壊滅させればあんたらはた


だのひとだ」


「あなた!! あのバイク撃って!!!」


バイクの後輪を狙った。


バイクはさらに激走していく。


このとき、バイクの前方に鉄格子のようにツラバラのヘンスが現れた。


ヘンスがバラ園へのバイクの侵入を止めた。


「美智子。来ていたのか」


義父が仲間をつれてあらわれた。


「正門からの襲撃班と戦っていたのでな」


バイクが棘だらけのヘンスに激突した。


人狼がバラの棘にからみつかれた。


苦痛に吠えている。


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人狼vs吸美族 奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-09-14 08:30:40 | Weblog
奥様はバンパイァ 50

○はじめはバイクのひびきたった。


バラ園の裏の林からとうとつにバイクの集団が現れた。


玲加はバラの鞭をかまえた。


「おまえが、玲加か……? なるほど、知性美がある」


「近ごろあまり聞かないほめ言葉ね。でもありがとう。これはどうしたことなの」


「大麻ファクトリがつぶされたのでな。化沼にいることができなくなった。われら


一族そろって奈良にもどろうかとおもってな」


「あんたはだれなの??? 武はどうしたの」


「弟は化沼にノコしてきた。おれは章夫」


「その章夫さんがなんのごようかしら」


「なるほど。物おじしない娘だ」


「われわれわな、九尾の狐をほろぼしても都のものは約束した恩賞を果たしてくれ


なかった。いらい犬飼の地で百姓をして生きてきた。麻の栽培をして暮らしをたて


てきた。麻の繊維は合成繊維の発明で不要のものとなったが、麻の葉が乾燥大麻と


してうれることに気づいたのさ。それをつぶされたのだ」


「それでこんどはわたしたちを恨むというわけなの」


返事はなかった。


いやあった。


人狼のバイクがバラ園の方角に走り出した。


○「させるか」Gはバイクに向かって発砲した。


Mがバラ園にむかう林の中の細い道にたちふさがっている。


バラの鞭が人狼の首にむかって生き物のように伸びる。




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亭主の権威失墜? 麻屋与志夫

2009-09-13 22:31:19 | Weblog
9月13日日曜日


○きょうは小説はおやすみです。


「あなた。そっちは女性トイレよ」


カミサンの大声がとびこんできた。


わたしはまさにズボンをさげ洋式トイレに座ろうとしていた。


亭主が目前から消えてからふとなにげなく見上げた。


女性の赤い服のマーク。


あわててカミサンは大声でわたしに呼びかけてくれたのだ。


ズボンを上げながらあわてて出てきたわたしに。


「注意しなくちゃ、駄目じゃない」と手厳しい。


だれもいなかったからいいようなものの、わたしが入りこんだのは女性用のトイレ


だったのだ。


「いつもが左側は男性用だった」


言い訳の言葉を残して、こんどこそまちがいなく右側の男性用のトイレに入った。


「各階によってちがうからだ。どの階も男性用は左なら左と統一すればいいのに」


照れを隠すためかめずらしくわたの舌鋒が鋭い。


宇都宮は東武デパートでのことだった。


レストランにはいった。


後ろの席の女性客がタバコをぷかぷかすっている。


わたしもカミサンもむせた。


咳こんでしまった。


「ああいうお姉さんがトイレにいなくてよかった。痴漢としてまちがわれたらたい


へんだったよな」 


こづきまわされたかもしれない。


いつものわたしにもどって、ニャリとわらう。


諧謔のきいた会話となりいつものじぶんをとりもどした。


「鼻から煙はいている。それも四人そろってだ」


わたしは、女性客の様子を小声でカミサンに伝える。


タバコの煙が目に沁みて涙の食事をすませた。


街にでてから一言。


「ミイマがいてくれてよかつた。しらずにあのままあそこにいたら……」


年のせいで注意力がおちた。


わたしはカミサンにお礼を言う。


元気をとりもどして、歩きだした。


立ち直りの早いのがわたしの取り柄というところか……。




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人狼を迎え撃つ/奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-09-11 23:27:58 | Weblog
○奥様はバンパイァ 49

○青墨色の夜空に黎明の光が現れた。

やがて爽やかな皐月の朝風がバラの花をそよがせて吹きすぎていった。

予測したよりはやく神代バラ園についた。

○「イメージがあった……」

Gは玲加にいった。

その言葉には、彼の万感の思いがこめられていることを玲加はしらない。

Mは過去を見ていた。

過去に支配されていた。

過去の人狼に対する九尾族の恨みに支配されていた。

Gは未来を見ていた。

未来を推測することで現在の行動のありかたをきめる。

これはGの家系が「麻屋」を家業としてきたことによるらしい。

相場の変動の激しい商売だった。

朝と夜では「麻」の値段が変わることすらあった。

先の相場を読む。

株屋のような商売だった。

その判断のいかんによって利益はおおきく変わった。

だからこそ先のことばかりかんがえる。

そして、これから先のことがイメージとして現れる。

それを読み取る能力が培われている。

イメージは夢の形をしていた。

そして「バラ園が襲われていた」夢をみたのだった。

わが家のバラ園よりずっと広かった。

そして、Gのしっているバラ園といえば、ここしかなかった。

クリッパーで東北道をとばして南下した。

いま、Mと玲加とGは夜明けの神代バラ園にたっていた。




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