ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

伊藤貫の真剣な雑談 - 27 ( 貫さんは、今日はどこまで行くのやら )

2023-08-04 09:34:44 | 徒然の記

  4. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回後半 )」 ・・「再生産される悪夢・国際政治3学派の蹉跌」

 前回の続きです。「とんぼ取り、今日はどこまで行ったやら」という有名な句があります。氏の雑談を紹介する私は、「貫さんは、今日はどこまで行くのやら」と、不安と期待の入り混じる気持です。

 ・民主主義を押しつけられる国の条件として、彼ら ( 米国の国際政治学者 ) は3つを挙げている。

   1.  国民の間に、法治主義の習慣が根づいていること

   2.  行政機構が有能であること。行政担当の役人が、それなりのレベルに達していること

   3. 独立した司法制度があり、国民が尊敬する制度であること

 ・世界中の国がこの条件を満たすとは考えられないし、そんなことはあり得ない。世界中の国々が民主主義になるなど不可能なことを、アメリカは知っていた。少なくともクリントン、ブッシュ、オバマの政権は、これを分かった上で「民主的平和の理論」を政策として採用した。

 ・採用した理由は、アメリカの言うことを聞かないと攻撃するぞと他の国々を露骨に脅せないが、「民主的平和の理論」を使うとそれができる。つまり、他国への内政干渉と軍事介入の口実として使ったということだ。

  アメリカを批判する氏は勇気があると、何回か前に言いましたが、米国では国際政治学者が遠慮なく政府批判をしているのですから、伊藤氏に特別の勇気があるのでなく、彼らの中に混じり、米国批判をしているだけの話でした。勇気の必要はどこにもありません。

 ・クリントン、ブッシュ、オバマ政権時代、アメリカはこれを口実にして、世界の20数カ国で内政干渉、軍事介入、クーデターを起こし、覇権大国としてのアメリカの命令を実行した。

 氏の説明によると日本はアメリカの一番の従属国で、独立をさせてもらえない国ですから、クリントン、ブッシュ、オバマ政権時代にどれだけやりたい放題の内政干渉をされたかと言うことになります。そんな日本で自由民主党の政治家が、自主的外交政策や軍事政策を持たなかったと批判する氏は、お馬鹿さんでなければ何と言えば良いのでしょう。

 次回も氏の雑談が続きますが、次回のブログのサブタイトルを「伊藤貫氏の愚論紹介」と変更したくなりました。何にでも興味のある野次馬の方だけ、「ねこ庭」へお越しください。

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2 コメント

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では、わたくしも (tibineko)
2023-08-04 12:23:14
サブタイトル「伊藤貫氏の愚論紹介」

 おまけタイトル「伊藤貫氏の真夏の寝言」

現在気温は、すでに36度。蝉も暑すぎると鳴かなくなるようです。

野次馬精神はいまだ健在の私、次回も楽しみにお待ちしております。
返信する
それでは、わたしも (onecat01)
2023-08-04 14:58:24
 tibinekoさん。

 笑いは夏の暑さを吹き飛ばします。

  おまけタイトル「伊藤貫氏の真夏の寝言」

 さらにおまけをつけました。

  「伊藤貫氏の、布団の中での真夏の寝言」
返信する

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