ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

都知事選挙に見る日本の政治 - 14 ( 水島氏の背信 ? )

2024-06-10 19:28:16 | 徒然の記

 今回は勇馬氏のブログから、東京地裁が事実認定した「裁判の関係者」を紹介します。

   都知事立候補者:田母神俊雄(被告人)

   選挙対策本部長:  M       ・・実名が隠されているが、水島総

   選挙対策本部事務局長:島本順光(Ⅽ)・・田母神氏の防衛庁の先輩、水島の紹介

   選挙対策本部出納課長:鈴木新A) ・・元自衛隊 水島の紹介

   選 挙 運 動 員 :   D                       ・・ 会長付 田母神氏の自衛隊の元部下

              E,F、G、H、I、J 、K・・田母神氏と親交

 説明がないので分かりませんが、選挙運動員は被疑者でなく単なる参考人なのか実名が伏せられています。

 選挙資金の不正流用の実行犯は、選挙対策本部事務局長の島本順光と選挙対策本部出納課長の鈴木新の二人ですが、二人とも田母神氏が連れてきた人間でなく水島氏が田母神氏に紹介した人物とのことです。

 選挙運動員たちも、水島氏が島本、鈴木と相談して集めてきた可能性がありますが、勇馬氏もそこまでは断定していません。しかし田母神氏が水島氏を信頼し、人選も資金管理も任せていた状況から、水島氏を疑っている様子が人物説明の青字部分で感じ取れます。

  ・出納責任者Aとして登場する鈴木新Aは、選対事務局長島本Cが連れてきた人間となっていますが、実はMが島本と一緒に連れてきたようです。つまりこのMBC3人がグルだった可能性もあります。

 Bという人物が鍵なのに何度読み返しても説明がないので、このまま進みます。

  ・カネの恨みを根に持ったのか、それとも当時最も田母神氏の政界進出を恐れ、都知事選への出馬に警戒感を示したPRC ( 中国 が、バックだったのか。

  ・あるいは自公の既成政党の意を受けたのか、真相は闇の中です。

 氏はこのように言い、中国の意向を推察します。

    ・田母神は、日本の良心的なマスメディアと協働し都知事当選を阻止すべき人間

    ・田母神は、自国の侵略の歴史を認めないことで悪名高い右翼の人物

    ・わが国を敵視する田母神氏は、公然と中国脅威論を喧伝する人物

 選挙対策本部に集まった寄付金は、およそ1億円だったそうです。この中から選挙運動員に報酬の支払いをした経緯について、田母神氏は次のように説明しています。

  ・報酬支払いに至った流れについては、都知事選での落選直後、元選対事務局長の島本順光被告(70)から「お金も残っているし、今後の選挙でも手伝ってもらう必要があるので、頑張ってくれた人にお金を渡しましょう」と提案された。

  ・島本被告が作成した報酬支払いリストの総額は約2千万円で、50万円、100万円くらいは仕方がないと思ったが、2千万円は多額で、今後の選挙のためにも資金を残しておきたいと思った。

  ・だから私は「選対本部長にもう1回話してみて」と、島本被告に伝えた。

  ・選対本部長が支払いをやめさせてくれると思ったからだ。だから了承はしていない。

 今後も政治活動をする考えを持つ氏は、選対本部に資金を残しておきたかったのですが、島本被告は従いませんでした。

  ・島本被告に資金を残したいと伝えると、島本被告は「閣下はカネの心配はしなくていい。次の選挙ではもう一度カネを集めるから」と答えた。

  ・その後ある運動員から、「閣下、お金ありがとうございました」と言葉をかけられ、島本被告が選対本部長に無断で報酬を支払ったことを知った。

 水島氏はこの頃、チャンネル桜の動画を使い、「田母神氏が選挙資金を勝手に流用した」と批判攻撃していました。どちらが事実を喋っているのか、次回はもう少し別の視点から情報を紹介します。

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都知事選挙に見る日本の政治 - 13 ( 田母神氏を訴えた水島氏 )

2024-06-10 16:39:07 | 徒然の記

 しかし評価しているところもありますので、次回はその点を紹介いたします。

 と、前回言いましたが、田母神氏の公職選挙法違反裁判について、2件のネット記事を見つけましたので予定を変更し紹介します。

  〈 1.  平成26年11月17日の産経ネット 〉

  ・田母神被告がどこまで真実を語っているかは本人のみぞ知る。

  ・しかし今回の事件で、法律に対する無知さや、陣営幹部による横領に長期間気付かなかったという危機管理の甘さ、周囲の言いなりになっていたという主体性のなさなどが明らかになった。

  ・一時は保守派のスターともてはやされた田母神被告の実像が浮かび上がったことが、この裁判の最も大きな意義なのかもしれない。

  〈 2.  平成29年5月22日のテレ東 BIZ 〉

  ・2014 ( H26 ) 年の東京都知事選挙の後、運動員に報酬として現金を渡したとして公職選挙法違反の罪に問われている元航空幕僚長・田母神俊雄被告に対し、東京地裁は、懲役1年10ヶ月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

   ・田母神被告は、2014年2月に実施された東京都知事選挙のあとに、当時の選挙対策本部の幹部に選挙運動の報酬として、現金200万円を渡したなどとして公職選挙法違反の罪に問われていました。

  ・これまでの裁判で田母神被告は、「お金を配ったことはない」などとして、無罪を主張していました。

 この後平成30年に最高裁で有罪が確定し、氏は公民権停止5年となっていましたが、昨年 ( 令和5年 ) 末に公民権停止期間を終え、今回の都知事選挙に出馬しています。

 2件の記事では事件の概要をつかめても水島氏との関係が分かりませんので、更に探していると次のブログを見つけました。

 〈 3.  平成31年2月18日の田母神公選法違反事件・東京高裁判決の分析・批判 〉

 ブログ主は勇馬眞次郎氏です。無断で記事を紹介しないため、使用願いのメールを入れていますが、ブログが中断されたままになっているらしく連絡がつきません。都知事選挙が迫っていますので、止むなく了承なしに必要部分だけを紹介させてもらうことにいたしました。

 前記 1. と 2. の報道は田母神氏に批判的ですが、3. の勇馬氏は水島氏に批判的で「ねこ庭」の考えに近いので紹介したくなりました。

 「東京高裁判決の分析・批判」というタイトル通り、ボリュームのある内容なので全文の紹介は不可能です。最小限の必要部分だけを紹介しますが、例えば次のような意見があります。

  ・本件の本質は、田母神氏に立候補を要請し自ら選挙対策本部長となり寄付金を集めながら、選挙後に田母神氏を告発し事件をでっち上げたのがMであるにも拘わらず、判決では単にMとして登場するだけなのは極めて不可解です。

 Mというのは水島氏のことですが、別の場所で次のように述べています。

  ・田母神氏は2010 ( 平成22 ) 年にMらと共に、政治運動団体「頑張れ日本 ! 全国行動委員会」を結成し、会長に就任しました。

  ・会長に就任して以来、チャンネル桜にも出演し、Mを信用して、知事選でも政治資金の管理から選挙スタッフの募集までの一切を任せていました。

  ・そのMが、寄付金残額を自分の口座に移すことを田母神氏に断られた、というよりも氏が回答を保留したことを契機に、激しい田母神攻撃に転じたこと自体きわめて胡乱と言わざるを得ません。

 勇馬氏の説明は、私が息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に伝えたかった、田母神氏と水島氏の関係を語っています。当時水島氏がチャンネル桜を使い、田母神氏を批判していた内容と重なります。

 水島氏の動画が田母神氏への批判・攻撃だったのに対し、勇馬氏のブログは水島氏批判なので説明のトーンが逆になります。トーンが違っても事実は一つですから、話が多くの点で重なります。

 水島氏の動画を見ていますので、本当はその動画を紹介したかったのですが、チャンネル桜のホームページに残っていませんでした。と言うより、タイトル名はありますが、「この動画は現在見ることができません」と表示され全部ブロック状態です。

 それでやむを得ず、勇馬氏のブログの一部を紹介する次第となっています。「ねこ庭」を訪問される方々は事情をご検察の上、次回も足をお運びください。

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