2月15日の朝日の読者の声蘭に、北海道の住人である70才の柏谷氏の意見が載せられていた。
三回目の核実験に対する氏の言葉を、そのまま紹介する。
「日本政府は更に国民の危機感を煽り、北朝鮮憎しの国民感情を高めることのないように、抑制した対応を期待したい。」
私からみれば危機感を煽り、北朝鮮憎しの国民感情を高めているのは、政府よりマスコミの記事だと思うが、なんでも政府の責任にしようとする氏の意見にも、疑問を感じた。
ハッキリ言えば、危機感を煽り世間を騒がせているのは、北朝鮮自身でないのか。
北朝鮮を思いやるより前に、この国の間違いを正すと言う観点から、氏は意見を述べることができないのだろうか。やはり氏も左翼系の人なのかと、ため息が出た。次の瞬間私は、つい先日書いたブログ、「三宅坂解体に関する読者の声」を思い出した。
1月31日付けの朝刊に、旧社会党本部のビル解体に関する、読者の声が載せられ、社会党は「、弱い人の立場に立った政策を掲げ、時の権力に立ち向かっている党だった。」と、そう述べていたのが、他ならぬ北海道の住人柏谷氏だった。
沢山の投書があるはずなのに、朝日は短期間で、二度も同じ人物の声を取り上げたということになる。
これでは朝日が自慢する、不偏不党の社是が泣くのでないか。不毛な朝日批判をそろそろ止めたいと思っていたのに、これでは、ひと言言わずにおれなくなる。
しかも当日の声蘭には、柏谷氏の横に、北海道のNPO職員渡辺氏の意見が、並べられている。表題は「領土問題より大気汚染対策を」である。
「多岐にわたる、公害対策のノウハウを蓄積している日本は、中国に協力し、環境問題に取り組まねばならない。」と言う意見だ。
北海道には、自分の国より北朝鮮や中国の方が大事だと思う人が、沢山住んでいるのだろうか、それとも朝日新聞が、そうした意見を好んで掲載しているのか。
こんなことばかりしていると、朝日新聞は、私のような一般国民から見放される日が早まるのではなかろうか。
倒産されてしまうと、それはそれで心配がある。いい気な経営陣はさておき、沢山の真面目な社員や新聞店の配達員など、罪の無い人たちが失業するので、可哀相でならない。