ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

読書の秋-2

2014-11-24 00:22:20 | 徒然の記

 大高末貴氏著「韓国 "円満" 断交はいかが?」(平成14年刊 (株)ワニブックス)を、読了。

 慰安婦問題の続きとして、先日読み終えた本と重ねて読んだ。大統領まで加わり、日本を誹謗する韓国を訪ね、現地でインタビューするという内容だ。

 欧米で展開される韓国の反日活動と、慰安婦像の設置、靖国を参拝した安倍総理への攻撃、慰安婦たちの恨デモなど、腹の立つ話ばかりに、私はうんざりしてしいる。

「あんたたちは、教科書で教わっていないだろうけど、」「日本軍は、多くの若い朝鮮人の娘を、慰安所に強制連行して、散々ひどいことをした。」「それなのに日本政府は、韓国政府に謝罪もしない。いったいどうなっているんだ。」

 男にいきなり言われ、大高氏は面食らってしまう。
それはそうだろう。いったいどうなっているのかと、こっちの方が問いたい話を、相手が先に言うのだから・・。

 説明しても聞く耳を持たず、彼は聞き流しているだけだ。氏の説明も反論も、てんから受け付けない精神構造に、なっている。

 在日韓国人として生まれ、朝鮮総連の帰国事業で北朝鮮へ戻り、スパイとなって中国へ渡り、その後韓国へ亡命して来たと言う、キム氏の言葉もついでに書いておこう。

 「38度線は休戦ラインで、この国はまだ戦時体制下にあるのです。」「その枠組みから見れば、拉致など微々たる問題です。」「それに日本は、大騒ぎし過ぎます。」「日本帝国主義時代に、朝鮮人を強制連行したことを思えば、」「数十人の拉致なんか、目くじらを立てるほどのものでないでしょう。」

「だいたい私は、日本政府が謝罪しないことも、気に入りません。」「謝るべきことは謝ればいいのに、いつも曖昧だ。」「一方で首相が、靖国神社へ参拝するし、石原慎太郎みたいな、国粋主義者が登場してくる。」「韓国人の私は、理解に苦しむことばかりです。」

 こうした経歴を持つ人間なら、過去の事実を多少知っていて良いはずなのに、この程度の認識だ。

 反日朝日新聞と売国議員、売国インテリたちが、日本国内で喋っていることと、そっくり同じ間違った事実を語る。韓国が、戦後復興するのに十分な賠償金を支払い、必要もない詫び状まで書いているのに、韓国政府は、日本政府のやったことを、正しく国民に知らせていない。

 もしかすると、自国の歴史を知らされていない、韓国政府の人間も始め、議員たちも、一般国民も、みんな、日本発ねつ造記事と、反日の主張を、本気で信じているのかも知れない。そうとでも考えなくては、韓国のウソ八百の誹謗が、理解不可能となる。これでは、いくら年月を重ねても、韓国の恨と憎しみが消えるはずはない。

 忘れかけている者がいるのかも知れないが、朝日新聞の犯した罪の深さを、改めて噛みしめさせる本だった。

 ねつ造のウソを事実として語り、韓国の反日活動に迎合した、日本の国会議員、学者、評論家たちが、どれほどの裏切りをして来たのかを、嫌と言うほど知らされる。大高氏の相手になった韓国人の、偏った日本観の形成に力を貸したのは、間違いなく日本人中の彼らであり、許せない売国行為だ。

 私が一番興味を惹かされたのは、彼女の現地ガイドになった、女子大生の言葉だった。高麗大学の大学院生で、日本文学専攻という才媛らしい。

 「韓国女性の北朝鮮に対する意識 ? そんなものあるかしら。」「政治に関心を持つ女性は、少ないですよ。」「韓国の女子大生の興味は、就職、ボーイフレンド、化粧やファッションに向いています。」「日本の若い女性も、そうでしょう。」

 「昔の人は、なにかあれば、ウリナラ(我々の国)という言葉を、好んで使いましたが、」「私たちはウリナラより、ウリ(私)なのです。」「それに私たちは、心のどこかで冷めてしまっているのです。」「どんなに北朝鮮や、韓国の政治について議論したところで、何も変わりませんから。」

 「私の世代は、歴史には興味がありません。」「私たちは、民主主義世代です。」「歴史よりも、社会での出世だとか、良い生活とか、」「自分の人生をどう開くか、ということで頭がいっぱいなのです。」「それに、過去は過去。そんなものにいつまでも拘っていたら、四面楚歌になってしまいます。」

 「そうじゃないですか。反北朝鮮、反共産主義、反日、反米だったら、」「地理的に見て、友好国になるのは、中国とロシアだけなんて、冗談じゃありません。」「ロシアは得体が知れないし、中国なんて、汚くて行きたくもありません。」

 こんなことが言えるのだから、韓国は、やはり言論の自由な国なのだ。
少数者の意見なら、いくら勇気があっても、女学生が、ためらいもなく主張できるはずがない。彼女の話が、多数の意見だとしても、日本のマスコミは報道しないのだろう。ノンポリの一般人の意見では、センセーショナルな記事にならないため、無視しているのだろうか。

 大高氏の功績は、期せずして、韓国と日本のマスコミのねつ造姿勢を、教えてくれた所にもある。

 昨年の6月に、青樹明子氏の、「北京で学生生活をもう一度」という本の感想を、ブログに書いたことがある。。何が何でも中国が好きと言う、不思議な女性の書いた本で、いわば彼女は、この女子大生と同じ仲間だ。

 政治に無関心で、自分の興味のあるものにだけ、邁進していく。他人の意見なんか気にかけず、自分の思っていることを実行する。世間知らずなのか、大胆なのか、純真なのか、私にはよく分からない。

 日本でも韓国でも、マスコミの報道には、彼女らのような人物は登場しない。こうした個人主義に徹し、冷めた目で、国や社会を見ている人間が、本当は多数いて、騒ぎ立てている者の方が少数ではないのかと、ふとそんな気にもさせられた。

 保守と左翼が、意地になって攻撃し合っているが、多数の国民は、あんがい我関せずと生きているのではあるまいか。

 重苦しい日々から開放され、ふっと息が抜けるような、気にさせられた。保守を任ずる大高氏の著作を、本意でない読み方をする私に、彼女は眉をひそめるか、あるいは馬鹿馬鹿しいと笑い飛ばすのか。知りたい気もするが、彼女は、私のブログの存在など知りもしない。

 いつものように、知らないことを教えてくれた氏に、私は感謝の意を表する。この本は本棚に入れることとし、資源ゴミ回収の日に廃棄するなんて、しない。

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この一冊

2014-11-21 17:46:44 | 徒然の記

 SAPIO編集部・編「日本人が知っておくべき慰安婦の真実」(平成25年 小学館刊)を、強い怒りと共に読んだ。

 執筆者は、保守系ジャーナリストと呼ばれる人々で、西岡力、井沢元彦、秦郁彦、水間政憲等々の各氏だ。変換できない文字の人物が混じっているため、申し訳ないが、後の各氏は名前を省略する。

 思えば、数年前まで、私は普通の年金生活者だった。
呑気に庭いじりをし、晴耕雨読で日々を送り、金はなくとも元気に生きようと、せいぜいそんなことを考える小父さんだった。こんな私に、日本人の心を呼び戻させたのが、思いがけない隣国の仕打ちだ。

 一つが、この慰安婦問題で、二つ目が、中国による尖閣への領海侵犯、最後の三つ目が、北朝鮮による拉致犯罪だ。

 最初は黙って、テレビや新聞の報道を眺めていたが、これら隣国の、横暴とも言える難癖と、言いがかりと傲慢さが、次第に耐えられなくなった。どうしてこんな情けないことになっているのかと、事実が知りたくなって以来、持てる時間のすべてを乱読に費やし、現在に至る。

 だから、この本に書かれている中身は、ほとんど知っているし、理解してもいる。
再確認の読書だったが、彼らが本の中で語る人間たち。日本人でありながら、日本を外国へ売り渡した、売国奴のような者たちの名前を、もう一度書き残したい。自分の国を貶し、敵国に迎合して恥じない彼らは、名前を口にするさえ嫌悪せずにおれないが、怒りに震えつつ叙述する。

 ・吉田清治、植村隆、河野洋平

   彼らの記事を朝日新聞が何度も、世界に向け、大きく発信し、韓国のウソ八百の歴

   史ねつ造に加担した。

 ・弁護士 戸塚悦郎

   わざわざ国連の人権委員会に、慰安婦問題を持ち込み、性奴隷と言う言葉を世界に

   拡散した、売国奴だ。
 

 ・弁護士 高木健一、福島みずほ

   わざわざ韓国にまで行き、慰安婦を捜し出し、賠償金を取ってやるからと、甘言

   を弄し、日本で裁判を起こした反日の徒だ。

 ・中央大教授 吉見義明 

   慰安婦に拘った軍の資料を、発見したと大騒ぎし、訪韓していた宮澤総理をうろた

   えさせ、8回も謝らせた嘘つき教授だ。これも朝日が仰々しく報道し、韓国の反日

   を煽り立てたが、今では誤報だと関係者の誰もが知っている。

 隣国の知らないことまで教えてやり、しかもそれらが、ねつ造だとすれば、犯罪でないのかと私は思うが、今も堂々とマスコミに登場しているのだから、日本は大丈夫なのかと、心配せずにおれなくなる。

 しかし私は知っている。
こうした反日の愚か者たちが、なぜ一人前の顔をして日本で生きていけるのか。それは、彼らと一緒になり、反日と売国の活動をしている国会議員たちがいるからと・・・。その中で、特に私が注目しているのは、パチンコ業界の団体と親しくしている議員たちだ。

 この業界は、在日韓国・北朝鮮の人間が多数を占め、税金も優遇され、巨額の金が動いていると言われる。外国人からの献金を受け取るのは、違法だが、日本国籍の彼らから受け取れば、適法の金だ。北朝鮮政府への多額の送金も、この業界があればこそ可能と、言われている。

 詳しい内容は知らないが、「パチンコ族」と言われている議員たちは、献金してくれる団体のため、ひいては韓国・北朝鮮のため、頑張っていると聞く。

 河野談話の見直しに反対し、憲法改正に反対し、中国・韓国・北朝鮮の脅迫と、恫喝を弁護し、安倍総理の足を引っ張っている獅子身中の虫だ。日本の歴史を穢し、子供たちの未来を踏みにじり、利敵行為に腐心する不心得者たちである。己の信条をひた隠しし、選挙民には言葉巧みに語りかけ、売国の恥も感じない人でなしと、そんな言葉でしか語れない彼らだ。

 本日午後に、衆議院が解散されたことでもあるし、自民党と野党を合わせて44名いる「パチンコ族」議員の名前を、書き出してみたい。
韓国、北朝鮮のため、泣くような思いをしている国民がいても、彼らは隣国に何も言わず、逆に迎合しへつらい、日本の責任とか罪とかを言いつのっている。
よくもまあ、選挙民が投票するものだと呆れてしまうが、選挙民のほとんどは、彼らが「パチンコ族」の議員だなんて知りもしないのではなかろうか。

 私だって、ネットで調べて初めて知り、こんな議員たちが売国の徒だったのかと、驚き呆れ、悲しくなったくらいだ。
しかもこれは、つい最近のこと。面倒な作業だが、今回の選挙に際し、有権者の方々の参考になればと画面に向かう。

 民主党  20名 

 羽田 孜   古賀一成  小沢鋭仁  山田正彦   海江田万里  中山義活 

 生方幸夫  吉田公一  松宮勲   下条みつ 辻 恵    石井登四郎 

 大西孝典  川口 博   小川勝也   羽田雄一郎  増子輝彦  石井 一 

 室井邦彦  安井美沙子

 自民党  11名 

 中川秀直   山本有二  野田聖子  木村太郎   岩男 毅  田中和徳 

 竹本直一   高木 毅  坂本哲志  伊達忠一   大塚敏志

 国民の生活が第一  6名 

 東 祥三  牧 義夫  鈴木克昌  樋高 剛  黒田 雄  萩原 仁

 国民新党その他   7名 

 中島正純  浅野貴博  鳩山邦夫  斉藤やすのり  小林興起  松野頼久 

 水戸将史      以上 44名

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ヤンキー先生

2014-11-20 17:48:31 | 徒然の記

 義家弘介氏著 「ヤンキー先生の教育改革」(平成17年 幻冬社刊) と、「ヤンボコ母校北星余市を去るまで」(平成17年 文芸春秋社刊) 、を読み終えた。

 氏は長野県に生まれ、今は自民党所属の町村派衆議院議員だ。ついこの間まで、文部科学省の政務官でもあった。昔赤旗に寄稿したことがあるらしく、共産党員だったという噂もある。

 何となく不思議な人物として記憶していたので、先日図書館の廃棄本の中から、この二冊を貰って来た。学校では教師に反抗して暴れ、家庭内では、家族に暴力を振るい、親から勘当され、里親に預けられ、問題児ばかりが集まる、北海道の高校(北星余市)へと引き取られる。

 教師の愛情と献身に支えられ、彼は更生し、やがて母校の教師となって赴任する。
自分の過去の経験を踏まえ、問題児ばかりの母校で、がむしゃらに生徒と向き合い、彼らと共に氏自身も成長する、という自伝でもある。

 貧しかったけれど優しい両親がいて、大学まで行かせてもらい、彼に比すれば、何事も無く卒業し、会社員となり、現在年金暮らしをしている私は、過酷だった彼の半生を知るだけで、ため息がもれる。努力し踏ん張って生きた彼に、大したものだと脱帽する。

 「教師は、生徒の人生に責任を持てないが、生徒の成長には、責任が持てる。」「光を求めるな。光のある所には、必ず影がある。光でなく、暖かさを求めていけ。待つのではなく、自分から近づけ。」「教職は聖職だ。聖なる生徒に触れる仕事だ。」

 彼自身の体験からでたと思われる言葉が、沢山出てくる。素晴らしいと思う。

 けれども、率直に言って、私は彼の本に心を動かされなかった。
著書の二册を二日間で読んだという事実からして、それが証明される。年金生活者だから四六時中暇で、本を読むしかやることがないだろうと、以前はそう思っていたが、日々の雑事は結構ある。家内にばかり押し付ける訳に行かないから、掃除、洗濯、料理、買い物など分担し、ついでに庭仕事などに、楽しい時間と労力を費やす。

 読書するのは、就寝前の二時間くらいだ。
普通の本なら一週間かかり、ちょっと面倒な本になると、十日を要する。氏の本の二冊が二日で読み終えられたのは、読み飛ばすくらいの中身だった、と言うことでもある。彼の半生の凄さは、私には耐えられないし、這い上がった彼の強さと真摯さに、敬服もする。

 金八先生はテレビドラマの話だったが、すべてを生徒に向けていく、本物の氏の日々は、そんじょそこらの教師には、真似の出来ない凄さだ。しかし一冊の本の感想を述べる時の基準は、作者の過去や努力の多寡でなく、やはり本自体の中身となる。

 負けるな、挫けるな。俺もやるから、ついて来いと、力の限り奮闘する教師である氏に、今ひとつ足りないものが私には見える。
つまり、何のために頑張るのか。何のために、負けまいとするのか・・・・・。

 個人個人は、何処で生きているのか。
普通の人間なら、暖かい家庭があり、両親や兄弟がいて、地域の社会があり、個人は気付かないけれど、社会に守られて生存している。社会とはふる里であり、国であり、大切な国土であると、そこまでのつながりを教えるのが教育であろうと、私はいつも思っている。

 一足飛びに国家や国民のことを教えなくとも、過酷な国際社会では、子供でも老人でも、女でも男でも、惨たらしく死んで行く国があることを教え、自分を守ってくれている国と言うものの存在を教え、そこから自分を考えることを学ばせる。私は、自分が反日の教育を受けて来たから、いっそうその大切さを感じる。

 自分の国の歴史への誇りや、自分の国を大切にする心など、そうしたものが欠けてしまったから、生きる目標のない人間が増えたのだと、そう信じている私には、氏の教育に欠けたものを感じるのがもどかしい。

 まして自民党の衆議院議員であるのなら、そうした保守の精神を、一本通して欲しいではないか。いつまでもヤンキー先生でなく、日本の教師として、議員として、過去の熱意と踏ん張りを、未来の子供たちのために使ってもらいたい。

 そうであれば、きっと私は、氏の著作に感動したのではなかろうか。
国の大切さや、国への誇りを語れない教師なんて、いったい何だというのだろう。国の守りと、軍国主義の区別もつけられず、何でも日本が悪いと断定するのなら、そんな者は日教組に幾らでもいるし、とてもでないが尊敬できない。

 国も軍隊も、平和も戦争も、出て来ない氏の著書について、ここまで言うのは酷なのかも知れない。けれども、そこまで言いたくなるのは、非凡な氏への期待でもあると・・、そんな気もする本だった。

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沖縄知事選挙の結果

2014-11-18 20:42:39 | 徒然の記

 やはりそうかと、妙に納得するものがあった。

 都知事選挙の投票率が46.14%だったことを思えば、64.13%という比率には、重いものがある。翁長氏は現職の仲井真知事に、10万票の大差をつけた。左翼陣営が勝利を語り、民意だと浮かれるのにも反論はできない。

 私たち保守の人間は、あれこれ、自己正当化の理屈を探すのでなく、今後のため、反省をするのが一番ではなかろうか。
沖縄のマスコミが偏向しているとか、プロ市民がとか、そうしたことは、最初から分かった上での選挙戦だったのだから、敗因を謙虚に再検討してみたいものだ。

 いつも思うことだが、保守陣営には日々の活動がほとんどない。
平和とか人権とか、地域社会の安全とか、学校教育への支援とか、住民が必要としている問題に取り組んでいるのは、いつも左翼系の団体である。

 私の住む千葉でもそうだが、住民が身近な問題として、悩んでいることがらを取り上げ、組織として取り組んでいるのは、左翼の息のかかったグループばかりだ。
地域に根ざした地道な活動を、保守系の人間はほとんどしていないし、そういう団体すらない。

 保守政治家のリーダーシップもなく、活動する者への働きかけもない。市民活動と言えば、左翼がするものと、そんな認識が定着していることの間違いを、私たちはもっと考えてはどうなのだろう。

 左翼陣営は、地域住民に近い所で、プロもアマも一体となり、日常の活動をしているということだ。パンフレットやビラを家々に配布し、議会の税金の無駄遣いや、環境破壊等々、住民の知りたいと思う問題を、途切れること無くフォローしている。

 印刷費、配送費、配達者への人件費、更には膨大なパンフレットや資料の、作成・保管のための事務所費など、どこから出ているのだろうと、私は何時も不思議に思っている。こうした活動にかかる費用は、馬鹿にならないはずなのに、決して中断しない。政党からのものか、有志の献金なのか、団体からの寄付か、日々の活動が何年も続くと言う、この熱意を、どうして保守の人々は見習おうとしないのか。
 
 市民運動は、本来左翼だけでなく、保守のものでもあるべきなのだ。
国会で反日・売国の野党が詰まらない質問をしたり、醜態を曝したりしても、それは一般の国民には見えない。自分もそうだったが、年金生活者になる前は、働くだけで日々が終わり、新聞は斜め読みで、テレビだって碌に見なかった。

 だから左翼の市民活動が、多くの人間の注意を引くのである。暮らしに直結する問題を、忙しい住民に代わり、活動家たちが追求してくれるのだから、有り難いとさえ思ってしまう。

 運動に参加している一般住民には、善意の人間が多く、近所の顔見知りの、優しい人物であったりもする。左翼政党の計画でされている活動だということを、こうした人々は知らず、人のためになる良いことをしていると確信している。

 沖縄だって同じことだろう。
私たちは、過激で憎らしい活動家たちばかりに目が向いているが、きっと現地の365日を観察したら、千葉県と同じ状況になっているのではなかろうか。市民活動の中に、知り合いの人間が多数いるとしたら、彼や彼女たちの意見は、住民から無視されるはずがない。
私には、そう思えてならない。

 沖縄はおろか、日本全国の、地方住民の日常活動は、左翼陣営の網の中にいるようなものだ。慰安婦問題に関し、政府への抗議を決議した、地方議会の数の多さを見れば、杞憂とばかりは言っておれない。だから、政治家も私たちも、保守の市民活動というものを、もっと本気で考えなくてはならない。

 国を思う保守政治家なら、政党の足腰となる、市民活動の重要性に目覚めてもらいたい。共産党や民主党のように、活動資金の準備、リーダーの育成などに力を入れてもらいたい。「チャンネル桜」の細々としたネット報道に任せ、安心しているのなら、戦後レジュームからの脱却などできるはずがない。

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読書の秋

2014-11-17 19:09:34 | 徒然の記

 秋山耿太郎編「連立政権回り舞台」(平成6年 朝日新聞社刊)を、読了した。

 朝日新聞政治部長の秋山氏は、著者でなく編者であり、中身は、政治部の記者が分担して書いている。平成5年の8月に誕生した、細川政権の内情が詳しく書かれている本だ。 

 翌年4月に細川氏が辞任するから、一年に満たない内閣の話だ。それでも、自民党が、初めて政権の座から滑り落ち、野党になったため、当時の熱気は、民主党政権の誕生時以上だったと記憶している。

 非自民8党派の連合政権は、寄り合所帯などとも呼ばれていた。細川氏の率いる日本新党、小沢氏の手になる新生党、武村氏が束ねる新党さきがけが、主要3派で、後の5党は、社会党、公明党、民社党、社会民主連合、民主改革連合である。

 自民党から政権を奪うと言う願望だけで、手を結んでいたから、政策は各党ばらばらで、何をやるにも決定が遅れ、誰が主導権を持ち、政権を運営しているのか、とんと分からないという奇妙な内閣だった。

 野党なら無責任に、夢を語っていれば済むが、政権党になるとそうはいかない。
経済、財政、社会保障、教育、医療、安全保障、国際関係と、右から左へ、簡単に方向転換が出来ない。そんなことをすれば、社会が大混乱となり、国際政治にも支障を与えるから、現実路線を走りながらの改革しか、できなくなる。

 平和と人権など、一番美しい夢を国民に語って来たのは、言うまでもなく共産党と社会党だ。立派な空論を展開しているぶんだけ、政権に参加した社会党は惨めだった。自衛隊も認めたくないし、国連軍への参加も、増税も反対だ。それに賛成していたら、社会党で無くなってしまう。だから細川内閣で、政策の決定を遅らせ、他党の足をひっぱったのはことごとく社会党だった。

 委員長だった村山氏は、こんなことをしていたら、社会党が消えてしまうと、常に口走っていた。その後、自民党に担がれ総理大臣になり、結局村山氏が、社会党を消滅させてしまうのだから、皮肉な話だ。

 政権に加わらなかった共産党の方が、むしろ賢明だった、というのか、社会党より、賢明だったと言うのか。

 この本は、政治ゴシップの好きな者には、面白いのだろうが、私には興味が湧かなかった。わざわざブログに書き残したいと思うのは、次の2点があったからだ。

  1. 中身のない政党の連携では、碌な政治ができないということ。

   今も色々な名前の野党が手を組み、足を揃え、自民党

   政府の打倒を目論んでいるが、彼らは過去から何も学習していない。

  2. 朝日新聞が応援しているのは、やはり、反日政党であったこと。

   この新聞社の情報収集力が、いかに恐ろしいものであるかも知った。共産党が非公

   開の常任幹部会で、どんな討議をしていたのか、その時、委員長・書記局長の着て

   いる服装まで描写している。

   連立政権の中にいる総理、官房長官、幹事長等については、彼らの悩みや喧嘩相手

   のことまで述べられている。いくら優秀な記者でも、想像だけでは書けないはずだ

   から、この本の背後には、朝日への情報提供者たちが多数いる、という事実が示さ

   れてている。立ち入った話まで書かれているから、情報提供者が、かなりの役職者

   であることが分かる。

 政界の隅々にまで浸透している、情報提供者、簡単に言えばスパイの存在だ。
朝日新聞のねつ造記事と、反日・売国の主張に怒り、廃刊に追い込みたいと、意気込んでいる私だが、こんなにスパイ網をめぐらせている朝日を、侮っていたのでないかと反省させられた。

 どれほど反日・売国の会社であろうとも、朝日は、反日政治家たちの力で、今後も生き延びるのではないかと、この2点が、どうしても書き残しておきたかった。

 何故、わざさわざ書き残したいのか・・。
死ぬ前に、書いたブログを読み返し、自分の意見が当を得たものだったかどうか、そいつが確認したい。要するに、いつもの野次馬根性だ。

 ついでに、この本も資源ゴミとして、回収日に出すことを記録しておく。

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張本勲氏

2014-11-12 20:24:43 | 徒然の記

 10月25日の千葉日報に、張本勲氏の記事があった。

 氏が、巨人軍にいた選手だと知らないほど野球オンチの、自分だが、それでも名前はシッカリ覚えている。終身三割打者だったと初めて知り、改めて敬意を表した。
氏は、偉業を大成させた条件として、「努力」「自己管理」「いい指導者に出会うこと」の三点を語る。

 一流と言われる人は、スポーツマンであれ、芸術家であれ、納得させられる一家言というか、信念と言うのか、立派な意見を持っている。立派な意見も信念もない私は、こうした人の言葉を聞くと、一も二もなく感心してしまう。

 そんな彼でも、死にたくなるような思い出があったと語る。
身に覚えのない事件で、休部させられたため、憧れの甲子園に出られなかった時の話だ。自分の韓国籍が原因だったと知らされ、電車に飛び込もうとまで思い詰めたという。
氏は、民族差別について語っているのでなく、半生を振り返り、自分がどういう努力をしてきたのか。今の野球界と若い選手には、何を伝えたいかなど、野球に関する話がほとんどだった。

 しかし、氏の言葉の断片に私は胸を突かれ、改めて考えずにおれなくなった。
「朝鮮人へのいわれない差別」・・、そういうものが、日本には確かにあったし、今もある。

 差別する側に強い意識がなくとも、された者の側には、怒りと悲しみと屈辱感が残る。学校でのいじめにも似て、やる方は軽い気持ちでも、やられた生徒には、死にいたる苦痛となる。

 昨今の韓国と北朝鮮とのトラブルのため、私は理屈抜きで、両国政府の対応に怒りを感じている。慰安婦でも、拉致犯罪のことでも、感情の方が先に立ち、南も北もあるものか、朝鮮民族はみんな許せないと、いきりたってしまう。

 だが、彼らの心の奥に、積年の差別への怒りと憎しみが、怨念となり、燃えているのだとしたら、私たちは、我が身を振り返る必要があるのではないか。理不尽な慰安婦問題や、拉致犯罪を、不問にしたり許したりしてはならないず、それはそれとして、韓国や北朝鮮と闘ってくべしだ。

 私が言いたいのは、明治以来日本人が抱いて来ている、「朝鮮人への差別意識」の見直しということだ。

 基本的には、世界のどの民族も、差別してはならないはずだし、それが正しいはずだ。しかし歴史が教えるのは、白人が有色人種を差別し、奴隷にしたり植民地にしたり、碌でもない事例が多い。

 大東亜戦争で、日本が完膚なきまでに叩かれ、ドイツ・イタリアと異なった処遇をされている事実の背後には、表立って語られないが、人種差別が横たわっている。だからこそ保守陣営の中には、その反動として、世界一優秀な日本民族の再興を、熱心に語る者が現われたりする。

 白人たちの差別思想を知ってか知らずか、左翼の人間たちは、日本蔑視と嫌悪の論を展開する。しかし、極論はいつだって、「過ぎたるは及ばざるがごとし。」だ。

 だから、私は右でも左でも、極論を叫ぶ人間には同調しない。

 張本氏の言葉で考えさせられたのは、「日本人としての反省」とでも言うのだろうか。
世界で人種差別が溢れ、沢山の人間が苦しみ、解決の糸口すら見つかっていない。それでも、「日本人としての反省」はやるべきだろう。

 当然ながらそれは、有田芳生氏が言うような、「日本人はヘイトスピーチをやめろ。」という次元の低い、政治的パフォーマンスではない。

 彼は日本の立派な左翼だから、自分だけを立派な場所に置き、日本人の差別行為を偉そうに攻撃する。自分も日本人の一人であり、愚かな人間の仲間であると言う自覚と、苦しみが、そこにはカケラもない。そんな人間の説教など、いったい誰が本気で聞くというのだろう。

 それに比べると、張本氏の言葉は、私のこころを強く揺さぶる。
彼は差別する日本人を、憎しみの言葉で攻撃していない、恨みや反感をぶちまけて、いない。事実を、事実として語っているだけなので、私は反省を迫られる。

 新聞では通名報道を止め、本名でニュースを伝えよと、要求する人間が増え、私もその意見に賛成している。中国人や韓国人、北朝鮮人の犯罪が多発している事情もあり、彼らを庇う必要はないと言う論理だ。日本の中にいて、反日を叫び、憎しみを煽り立てる彼らを見ていると、自分の国へ帰ったらどうだろうと、今でもその気持ちは変わらない。

 しかし、この「朝鮮人へのいわれない差別」については、私たち自身で、改めていく必要がある。張本氏のみならず、野球界にも、相撲界にも、あるいは芸能界、とくに歌謡界では、これらの在日の人々無しでは、事業が成り立たない実態だと聞く。それなのになぜ、韓国・朝鮮国籍の人々が、本名を隠し、通名で生きているのか。

 彼らが好んでしているはずはなく、私たちの社会にある差別意識が、そうさせているのである。本名を隠さなければ、暮らしていけなかったから、やむなく通名を続けるしかなかった。国籍を隠し、偽物の日本人として生きる彼らの気持ちも、真面目に考えてみる時が来ている。

 敗戦以来、米国の属国となり、手取り足取り支配され、国の歴史も国民の誇りも、捨てさせられた日本人も、情けない立場にいるが、韓国、朝鮮人の日々も、平穏なものではなかったはずだ。張本氏の言葉が、私にそれを教えた。

 さて、何時ものことながら、思考の糸が続かなくなった。張本氏のような一流のスポーツマンでなく、これが、市井のみみずという凡人の限界なのだろうか。続きはいつか書くこととし、今回は、自分自身への問題提起としておこう。

 千葉日報も、こんな記事の読まれ方をするとは、予想もしていなかったはずだ。
なんであれ、本日は、張本氏へ感謝しよう。

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毎日がモグラ叩き

2014-11-10 22:00:35 | 徒然の記
 国際大講師の熊谷奈緒子氏が、10月22日の千葉日報に寄稿していた。
朝日の誤報はあったかも知れないが、広義の強制性は否定できない。道義的観点から日本の首相が改めて公式謝罪し、関係国で国際研究チームを作り事実を追求していく必要があると、そんな意見だ。

 支援団体や韓国世論の影響があったとは言え、当事者が納得していないことが大きな問題であり、彼女らの高齢化が進んでいるから和解を急がなくてならないという主張だ。朝日新聞のねつ造が明らかになった今でも、こうした意見を述べる若い講師がいて、相変わらず新聞が尤もらしく取り上げるという、この事実。

 
 国際大学が何処にあり、どのような学校かも知らないが、彼女も人道的で、人権と平和を愛する教師なのだろうと推察する。この学校の講師には、常識と言うものがないのだろうか。こんな愚かしい提案をする思考は、どこからでてくるのだろうか。戦士ベッラさんが、「毎日がモグラ叩きみたいだ。」と嘆かれていたが、まったく同感だ。

 言い古された文句だが、「いったい、何度謝ればいいんだ。」である。
宮澤総理が謝り、橋本総理が謝り、詫び状を添え償い金まで支払っているのに、何を言っているのか。今後は過去について何も言わないからとせっつかれ、河野談話まで出したのに、その密約も反古にし、20万人の少女連行とか、軍隊の強制だったとかウソ八百で騒ぎ立て、あげくには米国で少女の慰安婦像なるものをアチコチに建てた。

 国民の多数が怒りに震えるのは、このねつ造と日本非難の罵詈雑言ではないか。
日本の誇りが傷つけられたと主張する人は、議論のポイントがずれていると、熊谷氏は恥じることなく言ってのける。韓国相手のへ理屈の議論でなく、魂の問題なのだ。
 道義的観点からと彼女は再度の謝罪を勧めるが、韓国政府は「日本を貶めるという悪意」でやっているのだから、何度謝ろうと日本非難はなくならない。
ここ数年の韓国の対応を見ていれば、そんなことくらい分かるはずだ。
というより、彼女自身が韓国の立場に立ち、反日の思考でものを考えているのだから、ブログで取り上げること自体が無意味なのだ。

 慰安婦の問題が広義の強制性というのなら、世界各国が慰安婦の人権問題に取り組むべきで、たかだか日本一国の、しかも大東亜戦争の何年かを問題視するだけで十分なのだろうか。国際大学で国際関係を専門としているのなら、もっと大きな視点から、世界中に問題提起してはどうなのか。

 朝日新聞の社長が辞任するらしい噂があるが、このような一方に偏した人道主義を植え付け、こんな講師を育て上げた朝日の責任は決して消えない。
社長が辞任しても、日本と日本国民への犯罪は許されるものでない。国を大切にする人々に、言いたいものです。
このようなモグラを育てた売国の朝日を、廃刊に追い込みましょう。一時の熱狂に駆られるのでなく、息長く辛抱強く、朝日の不買を広げていきましょう。

 本当はこんなことでなく、静かに訪れている秋について書きたかったのだが、熊谷さんのお陰で予定が狂った。
予定はたいてい未定というのが、日々の常だから、いよいよ私も本格的に通常の生活に戻ったということで、目出たい気もする。

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天皇陛下のこと

2014-11-03 21:45:43 | 徒然の記
 「自分には無関係な、ただの金持ちの老人」と、戦後の教育で育った私は、昭和天皇について長い間その程度の印象しか持っていなかった。
むしろ学校では、軍国主義と結びつけ、「絶対天皇制」「軍人に利用された天皇制」などと、忌まわしい口調で教わった記憶しかない。

 けれども、定年退職後に本を読むようになり、日本の歴史を知るにつれ、天皇陛下がおられることの大切さが身にしみて分かった。
言うまでもないが、中国や韓国での権力闘争の激しさは、政権交代の都度恐怖を生じさせ、社会を混乱させ、心を引き裂くような苦痛を国民に与えている。言論の封殺された国だから、人の気持ちは伝わって来ないが、推し量ることは出来る。

 もしも天皇陛下がおられなかったら、日本でも野心に燃えた政治家たちが、我こそはと権力の座を争ったに違いない。
しかも隣の国では、破れた権力者が獄につながれたり、病死したり、事故死したり、悲惨な結末が多い。目を覆いたくなるような権力者たちの争いが、わが国に無縁なのは、ひとえに陛下の存在の賜物なのだ。
 人徳のカケラもない政治家が智に長け、才に優り、どんなに野望を燃やそうと、日本で権力のトップには座れない。国の平和と国民の幸せを祈る陛下がおられる限り、政治家が我が物顔で権力を振るうことが不可能となっているからだ。

 正確に言えば、天皇が有しておられるのは権力でなく、国民から集まる尊崇の念とでも言うのか、ひと言では語り尽くせない。
奈良、平安の頃には、天皇自から政治(まつりごと)を行われ、覇権を争われた時はあったが、武士が政治を手にした時から、その果たされる役割が天皇本来のものになったと私は考えている。

 反日の左翼が亡国の行為をし、愚かな活動家たちが、朝日新聞と一緒になって日本の歴史を貶めていても、社会は微動だにしていない。
マスコミは私のような人間を、一部のネトウヨなどと蔑称するが、天皇陛下をおろそかにしてはならないと思う国民の方が多数ではなかろうか。大正天皇に関しては資料が少ないのでよく知らないが、明治天皇、昭和天皇、平成天皇については、書かれたものが沢山ある。

 どの天皇も国民のことを第一に考えられ、私利私欲をおさえ、国民の範になろうと、率先して努力されている様子がわかる。
軍服を着た明治天皇や昭和天皇の写真が沢山あるが、それは陛下を補佐する重臣たちによる演出であったという気がしている。私は蒲生君平のような国学者でなく、国粋主義者でもないから、天皇賛美をするつもりはないけれど、中国でも韓国でも北朝鮮でもいい、かの国の権力者たちに比して、陛下の生活ぶりの質素さは一目瞭然である。
 
 原発が爆発し、放射能が拡散した東日本大震災のとき、私は天皇陛下のお言葉を聞きつつ、涙がこぼれた。
菅総理が国民向けにテレビでメッセージを伝えていたが、何を言っているのか要領も得ず、心も籠らない言葉に腹立たしさを覚えていた時だったから、陛下のお言葉の温かさと親密さに胸を突かれた。同じ部屋にいた家内と長男も、陛下のお言葉に感動していた。かっての私と同じように、日頃は陛下のことなど空気のように無視している彼らだって、そうだった。

 何故涙がこぼれたのか、なぜ家内と息子が感激したのか。
ここで解説したり、詮索したりする気はない。日本人だからこその思いであり、理屈を越えた何か、私たちの心の底に潜んでいる何か・・・・・。私にはそれでもう十分である気がする。

 さてそこで、ここからが本論である。
長い前置きを書いたが、それほど躊躇わずにおれない内容なのだ。つまり、次の天皇陛下になられるお方、「皇太子殿下」のことである。ブロクで厳しい意見を述べている方がおられ、御退位を促す学者と言うのか、評論家と言うのか、そういう人物もいた。

 妃殿下は、自虐史観の元外務次官のお嬢さんで、反日の国連大学へ繁く足を運ばれるとか。その影響で、神道の総本家とも言うべき天皇家の惣領であるお方が、神社の鳥居を忌避されると聞き、愕然とした。
 国民が心を痛め続ける慰安婦問題があるというのに、反日韓国の国連事務総長と笑顔で握手したり、敵意丸出しで領海侵犯を続ける解放軍の将軍と並んで座ったり、どうしてこのような行動をされるのであろうか。国を思う心のない外務省の役人たちを宮内庁へ出向させたり、学習院の教育内容を韓国・中国寄りに偏向させたり、すべては小和田元次官のやったことに違いないと、私は邪推する。

 皇后陛下のご出身の正田家は、何につけても控えめで、皇室との距離をきちんとされる節度があった。それなのに小和田氏は、何度も妃殿下を自宅へ呼び、外食もさせ、自らは外務省で勢力を伸ばし、国際司法裁判所の裁判官にもなっている。彼は皇室に敬意を払っておらず、神にも無関心な官僚だと聞く。
殿下がご自分の意志ですべてをなさっていると思えないだけに、私の悲しみは深く大きなものとなる。心ないぶしつけなマスコミとは思うけれど、報道されることが事実なら、どうして殿下は日本の天皇陛下になれるのでしょうか。軽はずみで、思慮のない殿下を、国民は天皇陛下として尊敬することができるのでしょうか。

 だから私は、国民の一人として、衷心から殿下に申し上げたい。
 殿下が「雅子」様を第一と考えられるのなら、国民を第一と考えられる日本の天皇陛下の座が勤まりましょうか。女性への愛を貫くため、王位を捨てられた方がイギリスにおられましたが、それはそれで、一つの尊い選択ではないのでしょうか。


 このようなことをブログに書く日が来ようとは、夢にも思わなかった自分。今日は果たして、眠れるのだろうか。






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21年前の本

2014-11-01 12:21:40 | 徒然の記

 久しぶりにブログを書く。もう、11月なのだ。小雨の降る肌寒い日。そこで、一句できた。

 わが庭の 小さな秋を
    濡らす雨

 下手な句なのだろうが、自己満足している。
家内と二人でゆっくり、ゆっくりとラジオ体操をした。雨の庭を眺め、いつもの日常が戻って来た喜びをかみしめた。急ぐことはなにもない。いつもどおり金はないが、時間がたっぷりとある。これがいい、これが一番いい。

 健康であること、粗食でも楽しく食べられること。自分のことが自分でやれること。みんなあたり前のことばかりだが、不自由の後の自由自在は格別の思いがある。

 そして、ちょうど一冊を読み終えた。長谷川慶太郎・中嶋嶺雄氏共著『解体する中国』(平成5年刊 東洋経済新報社)だ。最近の出版かと興味を抱いて手にしたが、なんと21年前の本だった。そんな以前から中国は、解体とか、崩壊とか、期待を込めて本にされていたのかと今更ながら感慨深い。

 香港の返還まで4年数ヶ月、鄧小平がそれまで生きているだろうかと、そう言う頃の本だった。

 「社会主義市場経済論」などという理屈は、誰にも理解できない矛盾論で、早晩中国はソ連のように崩壊すると断定している。暫くは低賃金で経済が活性化しても、計画性も無ければ、人権もない独裁体制は長続きするはずがない。21世紀を待たずして中国から共産主義が消えていくと、読むだけで楽しくなる予想だが、おっとどっこい、その中国は厚かましくもまだ存在している。

 中国は国でなく、人間の集合体で、解放軍の銃と公安の力で統一が保たれているに過ぎないと、著者たちが述べているが、そこが問題なのだ。
弾圧と強制と拷問の政府は人権などどこ吹く風と、なりふり構わぬ乱暴狼藉を続けている。内政に干渉するなと世界に向かって放言しつつ、日本には軍国主義復活とか右傾化だとか、この頃から言いたい放題をしていたのだ。

 満州事変以来15年間、確かに日本は侵略したが、いつまでも自国の貧しさをそのせいにする中国は間違っていると、長谷川氏か中嶋氏なのか分からないが、私はその意見に賛成する。台湾も日本も大戦後の貧しさから同時に出発し、努力で経済発展をしたのに、貧困から抜け出せなかったのは中国自身に原因がある。文化大革命などと権力闘争に明け暮れた毛沢東の失政が、どれたけ大きな犠牲と破壊をもたらしたかと、目から鱗の思いがする主張だ。

 「友好一辺倒を脱却せよ」と、著者たちが警告している。
それなのに外務省にも経済界にも評論家たちにも、いまだもって脱却していない人間が多い。脱却どころか、朝日新聞を筆頭に親中路線をひた走りし、日本すら捨てかねない愚人がいる。

 自分の国を大切にする気持ちが、どこにもないのだろうか。どうしてこんな人間がいるのか、不思議でならない・・と、この感慨もまた以前と同じ。こうして戻って来た、懐かしい日常だ。
 

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