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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

佐々淳行氏著『彼らが日本を滅す』 - 6 ( 『ローマ盛衰史』の一節 )

2018-12-31 21:41:42 | 徒然の記

   今回は、仙谷由人氏の続きです。

  ・自衛隊を暴力装置と呼んだ、仙谷前官房長官は東大時代「フロント」と呼ばれる、社会主義学生運動組織の親派として活動していた。彼ら「全共闘」は、破壊の世代と呼ばれる。

  ・かって彼ら極左過激派は、長期にわたる「暴力革命闘争」、「世界同時・武装革命」を目指し、目的は手段を正当化するという「レーニン思想」や、「革命は銃口から」という毛沢東に影響され、日本共産党の平和革命論よりもっと左で、もっと過激だった。

  ・学生運動の警備にあたり、殉教者14名を含む 1万 2千人の機動隊員が、重軽傷を負った。なかには失明、四肢喪失、顔面やけどのケロイドなど、今でも後遺症に苦しんでいる者もいる。こうした警察官が多数いるというのに、仙谷由人氏はうまく転向し、官房長官の栄職まで出世した。

  ・そのうえで、国のため命がけで働く自衛隊を、暴力装置と呼んだ。証拠こそないが、かって氏は、機動隊を公的暴力装置と呼んだという。

  ・その価値判断で、現実の行政の認識をされたのではたまったものではない。もし尖閣諸島に、防衛出動のやむなきに至った時、総理、官房長官は、その暴力装置に日本を守ってもらうのである。

  ・命をかけて国民を守る、警察官、自衛官、海上保安官を敵視する政治家には、二度と、官房長官の要職につかせるわけにはいかない。

  学生気分を引きずったまま安易な言葉を使った仙谷氏への、怒りが伝わきます。しかし、氏がもっとも怒りをあらわにしているのは、平成22年9月に発生した、中国漁船が巡視船に体当たりした事件です。

  ・尖閣諸島付近の日本の領海内で、違法操業をしていた中国漁船が、海上保安庁の巡視船に体当たりし逃走を図った。海上保安庁が漁船の船長を逮捕したのは、主権国家として極めて当たり前の処置だった。

  ・あろうことか中国は、尖閣諸島が中国固有の領土であると主張し、衝突は、巡視船の責任であると難詰した。賠償金や謝罪を要求したほか、さらには、中国各地で発生した反日暴動を容認するなど、とうてい理解しがたい振る舞いを続けた。

 この事件をキッカケに、日中関係がにわかに険悪となり、国民の反中、嫌中気運が一気に高まりました。

 前原外相は記者会見で、

  「世界に説明することが大事だ」と述べ、

  「ビデオを見れば一目瞭然だ」と語りました。

 巡視船が、体当たりの一部始終を撮影していましたから、ビデオを公表すれば、中国の主張のデタラメさが即座に分かるものでした。

  ・ところが菅総理と仙谷官房長官は、中国の反発が伝えられると、このビデオを秘扱いにしてしまった。

  ・彼らは中国に対する過剰な気遣いと保身と、那覇地検で取り調べ中の船長のために「刑事訴訟法」を持ち出し。裁判までは関係資料は不公表が原則だと言い、ビデオの公表を拒んだ。」

  ・菅・仙谷内閣の外交は、中国の恫喝に屈しビデオの公開を禁じ、船長を釈放し、反日暴動と、中国政府の謝罪・賠償要求を誘発してしまった。

 平成22年11月インターネットの動画サイトに、海上用保安庁が撮影したと思われるビデオが流出し騒然となりました。当時の状況を、氏が語っています。

   ・11月4日、インターネットの動画サイトに、中国漁船による体当たり画像が流出した。国会も内閣もマスコミも、大騒ぎした。その翌日から一週間、私は様々なテレビ、新聞、雑誌からの取材を受けた。

  ・ほとんどすべての取材者が、判で押したように質問してきたのは、

   「国家の秘密が、こんなに簡単に流出する日本の情報管理や、危機管理体制について、どう思いますか。」

    だった。」

  ・これは中国や北朝鮮のような、独裁国家でしばしば用いられる、人民の世論操作の手法だった。仕掛けたのは、仙谷前官房長官だ。

  ・本当に追うべき犯人を逃がすため、囮になったのがビデオ流出であり、投稿者である海上保安官だった。

  ・本当の犯人、追わなくてならない相手とは、中国漁船体当たり事件で初動措置を失敗した菅内閣だった。

  氏は、菅総理と仙谷官房長官の失敗の事実を列挙します。

   1. 逮捕した船長を、中国の恫喝に屈し超法規的措置で釈放したこと

   2. 中国漁船の不法性を立証するビデオを、情報統制し不公表としたこと

 この判断ミスが問われなくてならず、マスコミも「国民の知る権利」と「報道の自由」を掲げ、菅内閣に迫るべきだったと語ります。

 ビデオ流出を知った仙谷官房長官は、映像の出所が海上保安庁であり、石垣島海保がおかしいなどと匂わせ、国家機密を漏らした違反容疑のため調査から捜査へ切り替えると語り、世論を巧みに誘導していきました。

 氏は仙谷官房長官の主張が、「秘密保護法」の必要性や、「守秘義務違反の罰則強化」に傾いていった経緯を説明します。こうした情報をマスコミが報道しない裏事情、とでもいうのでしょうか。目から鱗の話です。

  ・自分たちが野にあるときは、権力を嫌い敵視しているが、ひとたび権力の座に就くやそれを乱用する。権力批判をしていた人間に限って、猛々しく、権力を振りかざすのが通例だ。

  ・反対派を粛清したスターリンのごとく、独裁的な権力を振るうのである。人権派の弁護士から、官房長官へと上り詰めた仙谷氏もこの例に漏れない。

 自衛隊と警察と海上保安庁を、暴力装置と言われたことが許せない氏は、仙谷氏への批判を遠慮しません。「4番目の男」でしかない胆力のない菅氏を、思うように動かしてきた仙谷氏の横暴さを知りますと、酷評されて当然かと思えます。

  極め付きは、次の意見でした。

  ・クアラルンプールやダッカで起きた、赤軍派のハイジャック事件での超法規的釈放は、閣議決定に従って行われた。

  ・今回の船長の釈放も閣議決定すべき事項であり、内閣官房長官の独断専行が許されるものではない。

  ・さらにビデオ流出後、投稿者を犯罪者呼ばわりし、罰則強化を主張し徹底捜査を命ずることも、官房長官の権限にないことだ。

  ・それを行ったとすれば、内閣法、国家行政組織法、国土交通省設置法にも抵触する。罰則がないとしても、明らかに職権乱用の越権行為である。

 これ以外にも、民主党政権危険な行為を氏は語っていますが、私はここで、ブログを終わりたいと思います。数例でしたが、これだけでも、反日左翼政権の危険性が、訪問される方々に伝わったと思うからです。 

  今年中に区切りをつけたいという目標も、達成しました。

 最後に氏が『ローマ盛衰史』中から引用している一節を、紹介します。ローマの古兵が、息子に語ったという言葉です。

  ・われ年老いて、この槍はすでにわが腕に、重し。

  ・なんじ息子よ。われに代わりてこの槍を担え。

 これこそが氏の遺言だと私は理解し、氏の手から、槍を受け取る決心をしました。やがて何年かしたら、私も息子のうちの誰かに、同じ言葉を言う時が来るはずです。もし訪問される方々の中に、氏の槍を受け取る方がおられたら、氏は草葉の陰から感謝されることでしょう。

 みなさん。よいお年をお迎えください。

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佐々淳行氏著『彼らが日本を滅す』 - 5 ( 江田五月、菅直人、仙谷由人各氏紹介 )

2018-12-31 00:08:21 | 徒然の記

 佐々氏が、実名を挙げている人物、江田五月、菅直人、仙谷由人氏について、私の関心度に従い順不同に拾ってみました。今回どこまで紹介できるか、やれるだけやってみます。

   〈  江田五月氏  〉  ( 旧社会党 ・弁護士・元学生運動家)

   ・仙谷氏が兼任していた法務大臣には、いわゆる進歩的文化人の系譜に連なる、江田五月氏が就任した。三権の長である参議院議院議長経験者の入閣は、異例のことだ。

   ・崖っぷちの民主党内閣となれば、議長経験者だからといってすましておくわけにいかないとは江田氏の弁だが、死刑廃止論者として知られる江田氏を、法相に起用した理由は奈辺にあるのか。

   ・もしかすると民主党においては、死刑廃止論者が法相の資格要件なのだろうか。そしてそれは、彼らが理想とする社会に向けての布石なのだろうか。

   ・東大在学中に司法試験に合格し、裁判官になった江田氏は、「社会市民連合」代表だった父の急死により、参議院議員として政界に入っている。

   ・菅直人氏は、「社会市民連合」結成時のメンバーであり、江田氏とは30年来の盟友ということになる。

   ・江田氏の就任で思い出すのは、マルクス経済学者森嶋氏が唱えた「白旗赤旗論」だった。ソ連が攻めて来たらまず白旗を挙げて迎え入れ、さらに赤旗を挙げて、共産主義国になれば助かるというもので、いわゆる進歩的文化人はこういった言説を弄していたのである。

   〈  菅直人氏  〉  ( 元学生運動家・市民運動家、弁理士、理学士 )

    ・私は、学生時代の菅直人氏をよく知っている。

    ・「第二次反安保闘争」の学園紛争花盛りの頃、バリケードで封鎖された東京工業大学の、輝ける闘争委員長だった。

   ・三派系セクトには属していなかったようだが、東工大生たちを闘争に駆り立てる、名アジテーターであったことは間違い無い。

  ・当時警視庁警備課第一課長で、機動隊運用の責任者だった私は、加藤学長の要請で大学付近に待機していた間に、スピーカーを通じて流れてくる彼のアジ演説を耳にしたものである。

  ・加藤学長は、あの学生には、手を焼いております。彼がアジ演説をすると、すぐ500人くらい集まって騒ぐので、困っておりますと私に窮状を訴えていた。

  ・東工大のバリケード封鎖、解除警備は、前後三回に渡って行われ、私は現場指揮にあたった。

  ・ゲバ棒や投石による全共闘の抵抗があり、検挙者も出たが、その中に菅闘争委員長の姿はなかった。現場で警視庁の幹部たちが、我々は菅のことを四列目の男と呼んでいるんですと、言う。

  ・どういう意味かと尋ねると、機動隊が検挙活動に入ると三列目までは手が届くのですが、四列目となると届きません。彼はいつも四列目より後ろにいて、逃げ足が速いので捕まえられないんです。

  ・なるほど、政権奪取以降菅直人氏は、政界レースのホームストレッチでは、なかなか先頭に立たなかった。副総理なのに普天間問題には一切触れず、鳩山由紀夫、小沢一郎、岡田克也氏らを前に立て、四列目を守り、鳩山、小沢両騎手が落馬すると、トップに躍り出て総理になった。

   〈  仙谷由人氏  〉  ( 旧社会党 ・全共闘学生運動家・弁護士 )

 東大安田講堂の封鎖解除が行われた時、学生だった私は、テレビの前に釘付けになっていました。翌日の新聞で、逮捕された学生数を見て不思議に思いました。

  ・逮捕者合計 633名中、東大生 38名。、という数字です。跳ね返りの学生が東大の名前に惹かされ、東大生になりすましていたのかと考えていました。

 今回氏の著書を読み、東大生の運動家たちの卑劣さを知りました。

  ・東大生はわずか6%で、後の94%は東大全共闘を助けようと、全国から馳せ参じた外人部隊だった。

  ・外人部隊は最後まで愚直に戦い、逮捕され人生を大きく狂わせた。

  ・「東大全共闘」は彼らを尻目に、前夜、敵前逃亡していたのである。それゆえ「全共闘」は、敵前逃亡した「東大全共闘」を卑怯者として軽蔑し嫌悪し続けた。

 こういう事実があったのかと、自分の考え違いを反省しました。ここで、私が以前に得ていたネットの情報とつなげますと、さらに卑怯者の東大生の姿が浮かび上がります。

  ・東大時代の仙谷氏は、全共闘の新左翼系学生運動家であり、構造改革派のフロントというセクトの親派だった。

  ・安田講堂事件の際は講堂の中にはおらず、救援対策や弁当の差し入れなどを行い、学生活動家仲間からは「弁当運び屋」と、呼ばれていた。

  仙谷氏について氏は、岡崎トミ子氏に劣らないページ数を使い糾弾しています。今回はここで一区切りとし、佐々氏の怒りの「遺言」紹介は次回にします。

 夜も更けて参りましたのでこれから歯を磨き、ベッドに入ることとします。

 お休みなさい。

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佐々淳行氏著『彼らが日本を滅す』 - 4 ( 岡崎トミ子 国家公安委員長 )

2018-12-30 18:42:40 | 徒然の記

  能力のないお粗末な大臣は、自民党の内閣でも数え切れないほどいましたが、民主党の三年間では、国の安全保障を損なう危険な大臣が沢山就任しました。

 佐々氏が著作で実名を挙げていますが、警察や公安委員会が、危険団体として監視している組織と縁の深い人物が大臣に就任したり、危険人物が公設秘書となり、政府内に場所を得たりしました。

 機密情報が国内の過激派だけでなく、敵対する韓国や北朝鮮、あるいは中国へ漏れたりと、考えるだけで恐ろしい内閣でした。

 もしも旧民進党の枝野氏に多数を与えたら、今度こそ日本が崩壊します。彼は、共産党との共闘を掲げていますから、「天皇制」も「憲法改正」も、間違いなく無視されます。恐るべき民主党政権の過去を、氏の叙述に添い、忠実に紹介します。

  「左向け左、偏重政権の顔ぶれ」というタイトルで、氏が左翼人事をの実例をあげています。

   1. 横道孝弘 衆議院議長       ( 旧社会党 ・弁護士・江田五月氏の親友 )

   2. 江田五月 党最高顧問      ( 旧社会党 ・弁護士・元学生運動家 )

   3. 輿石東  参議院議院会長     ( 旧社会党 ・山梨県教職員組合執行委員長 )

   4. 仙谷由人 官房長官        ( 旧社会党 ・全共闘学生運動家 )

   5. 岡崎トミ子 国家公安委員長   ( 旧社会党 ・東北放送アナウンサー・労組副委員長 )

   6. 髙木義明 文科相       ( 旧民社党 ・元造船所労働組合執行役員 )

   7. 大畑章浩 経産相       ( 旧社会党 ・労組員 )

   8. 細川律夫 厚労相       ( 旧社会党 ・弁護士)

   9. 松本龍 環境省        ( 旧社会党 ・部落解放同盟副委員長 )

    10. 千葉景子 元法相       ( 旧社会党  ・弁護士 )

    11. 柳田稔 元法相        ( 旧民社党・元神戸製鋼所社員、基幹労組組合員 )

  警察畑を歩んできた氏には、国家公安委員長になった岡崎トミ子氏の人選が腹に据えかねたのか、一番多くのページを使い批判しています。

  ・岡崎氏は平成15年国会開会中に訪韓し、現職の国会議員として従軍慰安婦らが個人補償を求める反日デモに加わった。

  ・声高に応援し、日本大使館に向かい拳を振り上げ、気勢を上げた経歴を持つ

  ・岡崎議員は、約100名のデモ参加者を前に日本での立法活動を報告した。

  ・日本大使館に向かい、韓国人参加者と共に拳を振り上げていた。

  ・後日新聞の報道で氏の問題行動が伝えられると、反日デモでなく、従軍慰安婦とされたおばあさんたちが日本政府に対して謝罪と補償を求めるデモだと、釈明した。

  ・大きくX印のついた「日の丸」がかかげられているのに、どういう性質のデモか分からなかったという言い訳は、あまりにも白々しい。

  ・岡崎氏が拳をあげる写真もあり、さすがにこの時は民主党内の役職停止処分となっている。

  ・しかし彼女は国家公安委員長就任後に、国会でこのことを問い詰められると、国益に合致すると答弁したのだ。どこの国の、国益を指しているのだろうか。

  ・10月の参議院内閣委員会の答弁で、氏は元韓国人慰安婦らに、新な個人補償を検討したいという考えを披露した。

  ・昭和40年の日韓国交正常化に際して、日本は無償三億ドル、有償二億ドルの経済協力を約束した。当時の韓国の国家予算が、三億五千万ドルほどだったから莫大な額だ。

  ・この時より日韓の両国間および国民の請求権に関する問題は、完全かつ最終的に解決されていると、確認された。これが日本の立場であり、韓国政府も認めている。

  ・それを否定するような、氏の発言は閣僚として許されるものではない。菅直人総理が厳しく注意して当然なのに、問題にもしていないことに怒りを覚える。

  ・国家公安委員会は、警察庁を管轄する内閣府の外局であり、その長官といえば警察行政のトップである。平たく言えば、警察の行き過ぎを監視するお目付役だ。

  ・そこに、特定の国やイデオロギーに縛られた人物が就いたのでは、国民の公平と安全は守られなくなってしまう。

  ・岡崎氏のような人物が警察のトップとなり、あらゆる「極秘」、「秘」などの「国家機密文書」の閲覧権を持ち、海外情報治安機関からの極秘情報を読み、警視正以上の国家公務員の人事権、そして人々を逮捕する職権を握るかと思うと、背筋が寒くなった。

 岡崎氏が国家公安委員長に就任した時、私は国家機密の漏洩を心配しましたが、やはり正しい懸念でした。氏が今回それを証明してくれました。

  ・後日の情報によると、菅総理も仙谷官房長官も、国家公安委員長の任命を最初は忘れていたという。

  ・これを指摘されてあわて、既に少子化担当相に任命されていた岡崎氏を、併任として追加発表したという。これが本当ならば、菅・仙谷内閣が、国家の基本である治安をいかに軽視していたかを、如実に物語っている。

 菅内閣組閣後に、仙谷官房長官が閣僚名簿を発表した時、国家公安委員長だけが、発表されていませんでした。佐々氏だけでなく疑問を抱いた人物が他にもいて、これを指摘したと言います。

 彼らにすれば、国家の機密情報に接するのは国家公安委員長だけでなく、総理も、官房長官も、財務大臣、外務大臣など、閣僚全員がそうなのですから、舞い上がって忘れてしまったのでしょう。

   ・1月14日の内閣改造で、岡崎氏は解任された。とはいえ4ヶ月に渡って、彼女は、警視庁の極秘資料や情報へのアクセス権を持っていたのだ。 

 今回は岡崎氏の紹介だけで、スペースがいっぱいになりました。残りの大臣については、次回とします。年内に氏の書評を完成させられるよう、頑張ります。

 それでなければ、良い年が迎えられません。

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佐々淳行氏著『彼らが日本を滅す』 - 3 ( 安倍内閣の危うさとマスコミ報道 )

2018-12-29 12:07:05 | 徒然の記

  「自民党は、なぜ、あれほどまでに惨敗を喫したのか。」

 著作の4ページで、佐々氏が述べています。自民党が金権にまみれ、腐敗していた平成20年当時と、現在は状況が違いますが危険信号は出ています。

 「特定秘密保護法」、「安全保障関連法」、「共謀罪法」と、反日野党やマスコミが反対しても、国の安全を守るため総理は重要法案を成立させました。しかし後半では、経済成長を重視するためか、利益を追う経済界に妥協したのか、日本の文化や生活習慣を変質させ、崩壊につながる法律を次々と成立させています。

  日本市場の開放が「カジノ法」に始まり「種子法」の廃止、外資参入をもたらす「農地法の改正」、「漁業法」の改正、「水道事業の民営化法」と続きました。さらには、大量な移民受け入れを可能とする「改正出入国管理法」など、日本の破壊に繋がりかねない悪法を、総理は構わずに進めています。

  ・今度の参院選では、安倍自民党に投票するのを止め、共産党でも、立憲民主党でも、国民民主でも、どこでもいいから野党に入れたらいいんです。 

 自民党員の経済評論家三橋貴明氏が、政府への不信をいう始末です。しかし総理だけでなく、私たち国民も「危機意識ゼロ」だったことを、佐々氏が教えてくれました。

  ・平成6年から7年にかけて、台湾海峡と朝鮮半島の緊張が同時に高まった時、北九州市では、ちょっとした混乱が起きた。

  ・在韓米軍の軍人家族が、半分はグアムに避難したが、残りは北九州市に滞留したのだ。北九州市のビジネスホテル、共済組合会館なども含め、洋式ベッドのある宿泊施設は、韓国から避難して来た米軍の家族で満員になった。

  ・官邸筋の話だが、すでにフィリピン大使から、朝鮮半島有事の際は、二万人の在韓フィリピン人の救出をお願いしたいという、要請が来ていたという。

  ・なぜフィリピン人がそんなに、韓国にいるのかと尋ねたところ、在韓米軍の家族や米国民間人のメイドは、伝統的にフィリピン人女性ということだった。

  ・幸い台湾海峡の危機と、朝鮮半島の緊張は程なく去ったが、再び朝鮮半島に危機が起こり、九州が避難民で大混乱となった時は、地方自治体も含む大きな内政・外交問題となること、必定である。

 南北朝鮮から逃れてくる「戦災難民」と区別するため、氏は米軍の家族やフイリピンのメイドたちを、「高等難民」と呼びます。南北朝鮮からの「戦災難民」は、有事となれば何千、何万人となるのか見当がつきません。

 それだけでなくもっと緊急の問題は、在韓の邦人をどうやって救出するかです。

 今でもそうですが、邦人救出のため、自衛隊機を韓国に飛ばすことができず、自衛艦を送ることも不可能です。韓国の反日政策と、国民感情があるからです。昭和25年に朝鮮戦争が勃発した時、吉田総理が韓国の李承晩大統領に、日本の警察予備隊を支援のため派遣すると、申し出たところ、拒否されたというエピソードを氏が紹介しています。

 「もし日本軍がきたら北朝鮮と休戦協定を結び、南北力を合わせて日本軍と戦う」

  と、李承晩大統領が答えたと言います。

 韓国の恨日と憎悪は今も続き、何年年たっても消える兆しがありません。現役を離れていても初代の内閣安全保障室長だった氏は、水面下で朝鮮有事の際の政府の対応を、関係部署と検討していました。

 そういえば当時、「朝鮮有事」という聞きなれない言葉があったと記憶しています。政府が無用の危機感を煽り、国民を不安にしていると、反日左翼政治家が反対し、マスコミも政府批判をしていました。

 実際には危機対応が検討され「から騒ぎ」でなかったことが、氏の著作で分かりました。有事の際の在韓邦人の救出には困難な事態があるとしても、実際には政府の対応がなかったと言います。

 平成6年からは細川・日本新党内閣、羽田・新生党内閣と、短命内閣が続き、最後は村山内閣になっています。村山内閣は、自民党との連立でしたが、反日政治家の陣容でした。

 細川、羽田、村山内閣は、「東京裁判史観」を信じる首相ばかりでしたから、日本人の救出より、韓国や朝鮮への支援を優先させていました。朝鮮有事について当時の政府が本気で対応するはずがないと、今なら分かります。それだけに安倍内閣が、「安全保障関連法」、「特定秘密保護法」、「共謀罪法」を成立させたのは、大きな功績だったことが理解できました。

 もしも、「カジノ法」が在日のパチンコマネーを駆逐し、「改正出入国管理法」が、不法滞在の外国人の管理強化を目指しているのなら、総理の頑張りが続いていることになります。それなら総理は依然として「日本を取り戻す」ため、頑張っていることとなります。

 話が横道へそれましたので、氏の著作へ戻ります。

 平成22年の菅直人内閣のとき、北朝鮮による韓国哨戒艦の撃沈事件が起きました。

 同国の濃縮ウランの生産開始、第三回核実験の示唆、ついには延坪島への170発の無差別砲撃となり、一気に緊張が高まりました。オバマ大統領が韓国支持を表明し、原子力空母とイージス艦4隻を送り、米韓合同演習を行いました。

 この時左々氏は、平成6年時の経験を踏まえ、菅総理への提言を新聞に発表しました。「朝鮮半島有事に、自衛隊派遣の検討を」という内容でした。

  ・官邸から何の連絡もなかったが、菅総理は記者団の質問に対し、朝鮮半島有事の際は、邦人救出のため自衛隊を派遣することについて、韓国と協議したいと語った。

  ・何万人という邦人の命に関わる、大きな政策である。遅ればせながら、菅総理が取り組みの姿勢を見せたことを、大きく評価した。

  ・しかし翌日、仙谷官房長官が、韓国への自衛隊派遣は歴史的な経緯があることで、簡単な話ではないと、菅総理の発言を全面否定した。

  ・なんという、言葉の軽さ。驚くべき不勉強ぶりである。毎日毎日、菅総理はぶれる。

 民主党政権への失望と怒りを、述べています。

 安倍総理への批判と攻撃が、マスコミからだけでなく保守の側からも出ている現在なので、反日政権の誕生の悪夢が頭をもたげます。しかし反日左翼政権の誕生を、再度許してはなりません。

 立憲民主党の枝野氏は、仙谷由人氏の直系となる過激派左翼の仲間でした。支援団体の中には過激派の組織があり、政治献金も受けています。こんな危険人物が率いる政党をマスコミが再び持ち上げ、「お花畑」の人間が同調しています。

 だから次回も、左々氏の意見を紹介します。

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佐々淳行氏著『彼らが日本を滅す』 - 2 ( 「日米同盟を弱体化させた三人の戦犯」 )

2018-12-27 22:00:18 | 徒然の記

  『彼らが日本を滅す』の二回目です。左々氏は、民主党内の四人組として、菅直人、仙谷由人、岡田克也、枝野幸男各氏の実名を挙げていましたが、仙谷由人氏は、奇しくも佐々氏と同じ、今年の10月に亡くなっています。

 亡くなっていますが仙谷氏は、菅内閣の四人組の中で一番力を発揮し、日本破壊をした張本人ですから省略できません。左々氏が紹介する仙谷氏の経歴は、次の通りです。

   ・昭和46年、25歳で弁護士となった仙谷氏は、極左過激派の学生たちの弁護人として、

   ・機動隊庁舎・ピース缶爆弾事件の被疑者を全員無罪にするなど、辣腕を振るい、一躍極左過激派の守護神となった。

 鳩山氏の後を継いだ菅内閣については、次のように述べています。

   ・鳩山総理の後継になったのは、市民運動家出身の菅直人氏、官房長官には人権派弁護士だった仙谷由人氏、共に、かって学生運動の活動家であった二人が継いだ。

   ・組織防衛上の危機管理原則の一つは、腐ったリンゴは樽から出せだ。

   ・しかしながら鳩山、小沢、岡田、菅、仙谷と、自らが揃いも揃って腐ったリンゴだから、樽から出しようがないのである。

 歯に衣を着せない批判ですが、中曽根内閣で、初代の内閣安全保障室長に就任していた氏には、左翼過激派の民主党の彼らに抑えきれない怒りがあったことが伺えます。

 「腐ったリンゴ論」に入る前に、ちょっと話を飛ばします。

 小沢一郎、鳩山由紀夫、岡田克也の3氏について、氏はこの三人を「日米同盟を弱体化させた3人の戦犯」と、呼んでいます。長くなりますが氏の意見を、紹介したいと思います。

  ・あれだけ政治主導を高々と掲げ、官僚を批判し、官僚から国会答弁権も記者会見の権利も奪い、得意になっていた民主党政権が、いったいどういうことなのか。

  ・漁業資源や海底油田などを狙い、海洋覇権国になろうとする中国のアジア戦略や、強力な要請に対し、民主党政権は全くの無策だった。

  ・唱えていたのは、東アジア共同体、沖縄の海兵隊無用論、対等な日米関係、日本海・友愛の海、日米中・正三角形論、だった。

  ・こうした耳当たりの良さげな言葉は、方法論と具体論を伴わない観念論であり、安全保障にはまったく実効性のない空理空論である。観念論が招いた「日米同盟」のきしみを察した中国による様子見が、今回の尖閣紛争だった。

  ・さらにその際の菅内閣の弱腰外交が、メドベージェフ大統領の国後島訪問に、つながっている。

  ・明言しよう。「日米同盟」を弱体化させたのは、小沢一郎、鳩山由紀夫、岡田克也の三氏である。

 3氏に関する私の認識は、氏と同じです。詳しい事情は知りませんでしたが、新聞やテレビの報道から受け取る印象は、怒りばかりでした。

 3氏に関する氏の意見を紹介します。

 〈  小沢一郎氏  〉・・ 戦犯第一号

  ・第七艦隊がいれば、在日米軍は不要、沖縄の海兵隊は不要と主張する一方で、

  ・政権発足の三ヶ月後、600名を超える大訪中団を率いて、胡錦涛国家主席に三跪九叩頭 (さんき くこうとう) の、臣従の礼をとらせている。

  ・140名余りの民主党議員にも、朝貢国の議員のごとく胡主席と握手をさせ、ツーショットの写真を撮らせた。

  ・さらに氏は、人民解放軍の野戦軍司令官という、信じがたい愚挙失言を重ねた。

 〈  鳩山由紀夫氏  〉・・ 戦犯第二号

  ・せっかく沖縄県民も米軍も納得し、まとまっていた普天間移設問題で寝た子を起こした。

  ・日米首脳間の公約を破り、県外、国外移設を説いた。このため、日米間に大きな亀裂が生じた。

  ・しかも鳩山氏は総理就任後、国連総会出席のため訪米した際、オバマ大統領との初会見より前に胡錦涛主席に会い、唐突に「東アジア共同体論」を提唱している。

  ・そもそも「東アジア共同体論」は、反日派の頭目である江沢民前主席が、アメリカの勢力をアジアから追い出すために提唱した、中華思想に基づくアジア外交構想である。

  ・アメリカがこの構想に激しく反対し、日本の外務省もアメリカと共同歩調を取り、オーストラリアとニュージランドを含めた環太平洋諸国と、ASEAN諸国を一体化させ、「APEC  ( アジア太平洋経済協力 ) 」を創設した。

  ・事務局をシンガポールに置いたので、江沢民前主席が諦めたという経緯があるのに、鳩山氏がこんなこともしらなかったのかと、唖然とするばかりだ。

  ・消息筋は、提唱された胡錦涛主席がびっくりしたと伝えている。

  ・この「前総理」という肩書きを持ってしまった暗愚な人物を、日本はこれからどう扱ったらいいのだろう。

〈 岡田克也氏   〉 ・・ 戦犯第三号

  ・岡田克也前外相は、外国人特派員協会で講演した際、「東アジア共同体」にアメリカは加えないと、明言したと新聞報道された。

  ・そのため中国から、「それならオーストラリアとニュージランドと、インドは、東アジアでないから、入っているのはおかしい。」「東アジアというのなら、モンゴルと、北朝鮮を加えるべきだ。」と提案されたという。

  ・その後この発言は封印されているが、日米関係を傷つけたことは間違いない。

  ・外相時代の大使の人選でも、今度は民間人起用と強情に言い張り、まず中国大使に、伊藤忠商事の社長会長などを務め、経済評論などもおこなう丹羽宇一郎氏を起用した。この人事が失敗だったことは、後述する。

  ・さらに初の訪米で、外務省プロパーの藤崎一郎駐米大使に会った岡田氏は、氏を更迭すると明言した。

  ・民間人起用の候補者として、寺島実郎氏の名前が噂に流れ、みな驚いた。

  ・岡田氏の、感覚はおかしい。寺島氏は湾岸戦争以来、反米で知られていた人物だ。

  ・こうした日米同盟の亀裂が、尖閣紛争を招き、メドベージェフ大統領の、国後島訪問を招いたのであった。

  敗戦後の日本を「東京裁判」で一方的に裁き、憎むべき「東京裁判史観」を植え付けたのはアメリカです。国際法に違反し統治国の憲法を作り、日本の軍隊を無くし、自国の従属国にしたのもアメリカです。

 韓国のように、浅ましく醜い憎悪は抱いていませんが、許せない国という思いを私は抱いています。

 だからといって民主党の三馬鹿トリオの各氏のように、国際情勢を無視し、前後の見境なく米国否定に走りません。同じようにアメリカに反発していても、私とは明確な違いがあります。

 彼らには政争の具として反米を叫んでいますが、私は国を愛するから、アメリカの仕打ちが許せないのです。「愛国心」の有無が、私と彼らを峻別する物差しです。

 仙谷氏は亡くなりましたが、他の議員は生きています。氏の本に従い、「日本を滅ぼす政治家」たちについて、明日も続けます。民主党の残党議員たちが、別の名前で政党を作り、反日左翼マスコミが応援歌を歌いだした現在です。

 気を抜かないようにして、次回も佐々氏の遺言を紹介します。

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佐々淳行氏著『彼らが日本を滅す』 ( 民主党政権誕生 )

2018-12-26 18:23:13 | 徒然の記

 佐々淳行氏著『彼らが日本を滅す』( 平成23年刊 幻冬舎 ) を、読んでいます。氏は今年の10月に、87才で亡くなっています。

 平成21年の鳩山内閣から、菅、野田と、平成24年の1月まで続いた民主党内閣を、徹底的に糾弾する著作です。

 平成23年1月の出版ですから、民主党政権時代に出された本です。出版当時は鳩山元総理の非常識さにさすがのマスコミも呆れ、国民が批判していた頃だったと思います。

 佐々氏の意見を。紹介します。

  ・今、雪崩を打って、反民主に傾く日本の有権者たちは、鳩山氏の悪口を言う前に、自己批判をしなければならないだろう。

 鳩山氏を選び、民主党政権を誕生させたのは、他ならぬ有権者である国民でした。そして私も、民主党に一票を投じた国民の一人でした。自民党の議員が長期政権にあぐらをかき、官僚と手を組み税金を無駄遣いし、必要もないリゾートホテルやレジャー施設を全国に作り、ついでに自分たちの懐も温めていました。

 金まみれになった議員のスキャンダルが、連日マスコミで報道されていましたから、国民は自民党の金権腐敗に怒りを燃やしました。国民は、「自民党政権を懲らしめる」ため、民主党に票を入れました。

 「 コンクリートから、人へ 」

 無駄な箱物や道路を作らず、人への投資に変えるという民主党のキヤッチフレーズは、新鮮なだけでなく、クリーンな政治への転換という印象を与えました。

 しかしその後の民主党政治は、誰もが知る通り「日本崩壊」の3年間でした。

 野田内閣の後で安倍内閣が誕生し、7年が経とうとしています。

 反日左翼のマスコミは民主党政権の誕生に手を貸し、世論の誘導までしていたので、保守の旗を鮮明にした安倍内閣を発足時点から目の敵にしています。

 国民に見放され、かっての社会党のように消滅するかと思われた民主党が、国民民主党と立憲民主党の二つに分かれると、再びマスコミが支援を開始ししました。安倍内閣と比較し、いかにも正義の党であったかのような報道です。

 するとまた国民の多くがマスコミの印象操作に惑わされ、「日本を滅す政党」に気持を傾けそうになっています。偶然とは言いながら、この時期に佐々氏の著作を手にしたのは、意味がある気がしてなりません。

 息子たちだけでなく、訪問される方々にも氏の言葉を届けたくなりました。氏は私たちの年代では、誰もが知る有名人ですが、息子たちにはそうでありませんので、略歴を紹介します。

   ・昭和5年に東京で生まれ、平成30年10月に逝去

  ・昭和29年東大卒業後、国家地方警察本部 ( 現警察庁 ) に入庁 入庁後は主に警備警察の分野を歩む

  ・昭和35年代から昭和45年代の、東大安田講堂事件、浅間山荘事件、ひめゆりの塔事件など数多くの学生運動や、新左翼のテロに対する警備を指揮

  ・その後防衛庁に出向し、長官官房長などを経て、防衛施設庁長官に就任

  ・昭和61年、第三次中曽根内閣で、初代の内閣安全保障室長に就任

  ・平成元年に行われた昭和天皇大喪の礼の、事務方取り仕切りを最後に退官

 民主党政権の誕生と国民の失望に関する、氏の意見を紹介します。

  ・日本民族は統治能力の高い、賢い民族である。

  ・だから、長期政権にあぐらをかいて腐敗堕落した自民党に、強い嫌悪感を覚えた国民が、米英独仏のような二大政党の政権交代を期待して、自民党にお灸をすえる意味で、一度民主党にやらせてみるかと、そんな気持ちで投票し306議席を与えたのだった。

  ・しかし民主党は、この国民の期待を裏切った。それは、詐欺に等しい。

  ・総理官邸に集まったのは、健全な二大政党としての民主党ではなくて、党内では少数派なのに、権力を簒奪した

    サロンコミュニストの鳩山由紀夫前首相

    極左から転向した元全共闘の闘士

    旧社会党議員、組合の労働貴族

    そして市民運動家と称する、左翼主義者、全体主義者、親露、親中、親朝鮮、反米

    の、寄せ集め「民主党」だった。

 私が民主党の危険性を知ったのは、ずっと後になってからでしたが、氏は政権の初めから警鐘乱打していました。

  ・民主党は、初めて手にした権力の美酒に酔いしれ、早くも傲慢になり、仙谷由人前官房長官は傲岸不遜な記者会見に終始していた。

  ・そして国民は、政権担当能力がないのに、政権についてしまった民主党の不適格性に、怒りを覚えたのである。

  ・このまま、今の全共闘左翼が多数派を占める民主党に、あと三年も政権を担わせたら、彼らは日本を滅ぼしてしまう。

  ・日本の国威は失墜し、ついには核武装をするか、中国の朝貢国となるかという二者択一を迫られる日を迎えてしまうだろう。

 当時氏がここまで語っていたとは、知りませんでした。マスコミは民主党政権に好意的な報道でしたから、疑問を感じながらも、民主党の政治を見守っていました。

  ・中国共産党は、文化大革命と紅衛兵を歴史から抹殺した。しかし江青たち四人組がした破壊活動を、私たちは忘れない。

  ・今回の、菅総理の内閣改造が、国会対策と世論操作のためであろうとは、容易に想像されるが、いわゆる四人組が、仲良く権力のたらい回しをやっている限り、日本は、滅亡の道を進むばかりだ。

 ここで氏がいう四人組は、中国の話ではありません。

 氏は民主党内にいる四人組として、

     菅直人 

     仙谷由人 

     岡田克也 

     枝野幸男  

  4各の名前を挙げています。鳩山氏は、既に過去の人となっていましたので、4人組に入っていません。名前を挙げるだけでなく、彼らがどのように日本の政治を破壊したのか、氏が具体的に説明しています。

 スペースの関係で今回はここまでとし、続きは次回とします。

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フィッツウオーター氏著「ホワイトハウス報道官」

2018-12-24 20:17:59 | 徒然の記

   マーリン・フィッツウオーター氏著「ホワイトハウス報道官」( 平成9年刊 共同通信社 ) を、やっと読了しました。

 訳者のあとがきを入れて、477ページですから、厚ぼったい本でしたが、それにしても、長くかかりました。著者のフイッツウオーター氏は、レーガン、ブッシュ両大統領に、6年にわたり仕えた報道官です。日本の政府組織と異なるため、理解できない部分がありましたが、報道官とは日本で言えば、官房長官なのでしょうか。

 普通はうかがい知れない、ホワイトハウスの出来事が詳しく書かれていて、どれも興味津々のはずなのに、最後まで退屈でした。

 ホワイトハウスのスタッフと政府が別組織だと分かりましたが、報道官と補佐官の関係、各長官との関係がよく分かりませんでした。主席報道官、副主席報道官、報道官補など、さらに多くの役職者がいて、それはきっと、日本の場合でも同じなのでしょうが、説明なしに個人名で語られると読者は混乱して疲れます。

 著者が一番力を入れて書いているのが、「ホワイトハウス記者団」との、攻防です。

 定例会見と不定期会見があり、「ブリーフィングルーム」には、常時30から、70人の記者たちが詰めかけます。新聞社、通信社、テレビ局の記者たちで、どうやらメンバーも固定しているようです。どんな会社が常駐しているのか、氏が詳しく述べていませんが、本で拾い出した社名だけを紹介します。

 日本のマスコミが、情報を得ている米国マスコミの名前を知っておくのも、無駄でないような気がいたします。

 〈 新聞社 〉

   ニューヨーク・タイムズ  ワシントン・ポスト  ワシントン・タイムズ

   ウォールストリート・ジャーナル   ニューヨーク・デイリーニューズ

 〈 通信社 〉

   ロイター通信   UPI通信    AP通信

 〈 テレビ局 〉

   ABCテレビ    CBSテレビ  NBCテレビ

 主として、「ブリーフィングルーム」では、報道官が記者会見しますが、時として大統領が顔を出します。

 日本の官房長官の記者会見では、激しい緊迫感は感じられませんが、ホワイトハウスでの記者会見は、一瞬の油断もできない記者たちとの攻防です。

 氏は記者たちを「飢えたライオン」と呼び、事前の調査と準備と怠りません。

 彼らは、ちょっとしたミスでも逃さず、勝手に特ダネに捏造し、政権のマイナスイメージとして報道します。どういう経緯で、そういう伝統ができているのか、記者たちは常に政権を攻撃し、悪しざまに罵り、敵対する質問をする権利を持っています。

 民主党、共和党に関係なく、「時の政権にある者を叩く」というのが、基本姿勢となっています。大統領だけでなく政府の長官たちを、スキャンダルで攻撃し、辞任に追い込むことも平気でします。

 報道官側と記者の間に、語られていない、暗黙のルールがあるのかもしれませんが、予想もしなかった乱暴な記者団の姿でした。

  ・「特別検察官法」は、人々を追求する検察官のグループを設置するが、犯罪行為が明確になる以前に、個人への追求を容認している。

  ・同法は、捜査対象者の名前を明るみに出し、犯罪が立証される以前に、その名声と資産を破壊してしまう。プレスを参加させ、プレスに餌を与えるのだ。

  ・公的な政策を犯罪者に仕立て上げ、人々を政府から追放してしまうメデイアの狂乱を作り上げる。無実が証明されるはるか前に、破滅させられた政府当局者は大勢いる。

  ・それはワシントンの、死の踊りである。その踊りでは、政治家、プレス、ワシントンの公的機関が、彼らが作るスキャンダルによってうっとりし、犠牲者が滅ぼされるまでむさぼり食うのをやめない。

 アメリカでは、こうした政治的風土がメディアの横暴を許しているようです。

 日本のマスコミは、この傲慢な部分だけを真似、「報道の自由」と「報道しない自由」を使い分け、国民を扇動しているのかと思いました。こういう背景を知りますと、トランプ大統領がマスコミのフェイクニュースを攻撃し、記者と敵対する事情が分かります。

 飢えたライオンであるメディアは、たとえ大統領でも引き下がらず、有る事無い事を捏造し、個人攻撃を止めません。そんな伝統がないのにわが国のテレビや新聞が、思考停止のままアメリカを見習い、トランプ大統領を非難しているのですから、違和感が生まれます。

  著者が有能な報道官で、大統領の忠実な部下であることが、よく分かりました。しかし政府高官なのに、他人を批判したり攻撃したり、自己顕示欲を隠さなかったりなので、私の思い描く人物像とは異なりました。

 正直で飾らないアメリカ人らしい個性だと、そう思えば思えなくもありません。

 沢山のお喋りが、箱に詰め込まれたぼろ切れのように、際限なく出てくる著作ですが、息子たちに伝えるほどの内容は、ありませんでした。

 ですから、今回でお終いです。

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「中国人による土地の買い占め」総理、これでは理屈に合わない

2018-12-24 11:09:41 | 徒然の記

  ネットの情報で驚きました。平成29年11月16日の、産経新聞編集委員・宮本雅史氏による報告でした。

 噂では耳にしておりましたが、ここまで酷いとは知りませんでした。

 ネットの情報を、紹介します。

  ・いま北海道では、ゴルフ場や広大な農地、自衛隊基地近くの森林などが、中国系資本により次々と買収されている。現地を取材した、産経新聞編集委員の宮本雅史氏が報告する。

  ・札幌市内から車でおよそ1時間、名山・羊蹄山の麓にある喜茂別町。

  ・奥深い山中を進み、「これより先、私有地につき関係者以外立ち入り禁止」という看板を越えた先に、美しい緑のフェアウェイが広がる。

  ・約210ヘクタール(東京ドーム45個分)の広大な敷地には、超豪華なクラブハウスが併設される。ゴルファーには楽園のような環境だが、コースで交わされるのは中国語ばかりだ。

  ・ここは「中国人による中国人のためのプライベートゴルフ場」。運営会社が破綻して塩漬け状態のゴルフ場を、2011 ( 平成23 ) 年に、中国の投資会社が買収したものだ。

  ・複数の関係者が100%、ある中国人オーナーのプライベートゴルフ場と証言する。

   ・最近は「ゴルフ場予約サイト」も登場し、日本人もプレーできるようだが、オーナーの別荘と囁かれる豪華クラブハウスに、日本人プレーヤーの姿はない。

   ・いま、北海道で「中国による日本領土の爆買い」が進む。

   ・複数の専門家の意見をまとめると、これまで北海道で中国資本に買収された森林や農地などは、推定7万ヘクタールに達し、山手線の内側の11倍以上の広さになる。

 宮本氏の「報告」はまだ続きますが、これだけでも北海道の実情が伺えます。

 自民党内にいる眉中派、親中派が、日本のために働らかず、敵対する中国に便宜を図っていると、噂を知らない訳ではありませんでしたが、ここまで酷いとは思いませんでした。

 中国による土地の買い占めは北海道だけでなく、対馬、新潟等々他にもあります。しかもその土地は、自衛隊の駐屯地の隣であったり水源地であったり、海岸線の国防地帯であったり、重要施設周辺の土地の買収です。

 これを許しているのが、自民党政府であり、二階派、岸田派、福田派の議員たちです。

 中国で土地は全て国の所有地で、進出した日本企業は、土地の使用権を限られた期間内だけ取得できるに過ぎません。

 中国政府の資料がありますので、一部を紹介します。

  ・外国企業が中国において土地使用権を取得するのは

       ( 1 )  生産企業が工場建設のために 、土地使用権を取得する場合、

             ( 2 )  商業企業が商業施設を建設するために、土地使用権を取得 する場合、

        のいずれかが多いと思われる。 

  ・上記 (1) の場合、対象土地は工業用地となり、その最長使用年限は50年になる

  ・上記 (2) の場合、対象土地は商業用地となり、その最長使用年限は40年となる 

  ・いずれの場合も、期限が来れば、 期間延長手続きを再度しなければならない。

 こうして土地の所有は、全て政府の厳しい管理下に置かれています。それなのに日本では、中国による土地の買い占めが放任されています。

 ずっと以前の話ですが、国会でこの問題を民主党の田嶋要氏が問題視し、質問したことがありました。詳しいやりとりは忘れましたが、答弁した自民党の議員が、

  「現在の法制下ではどうにもならない。」

 と、答弁していたのを思い出します。

 田嶋氏が

  「国防上、問題でないのか。」

  と質問したのに対し、自民党のバカ議員は、

  「 GATの規定があり、国際的に難しい。」

  などと、訳の分からない答えをしていました。

 要するに国防意識ゼロ、危機感なしの能天気な答弁でした。法務副大臣だったと思いますが、名前を調べる気にもなりません。

 国際法も、GATも、常識で考えれば、何の関係もありません。

 問題は中国との関係であり、国際社会一般ではありません。中国が自国の土地を厳格に管理し、外国企業に期限付きの使用権しか与えていないのなら、日本も同じことをして、どこがおかしいのでしょう。

 自民党議員は、法の前の平等とか、GATとか、寝言を言う前に、「相互主義」という国際常識を忘れているのです。

 現在の中国は、日本には間違いなく「敵対国」です。しかもそれは、日本が仕掛けたのでなく、中国が挑発し難癖をつけてきたものばかりです。尖閣諸島への領海侵犯や沖縄独立論など、国民を憤慨させ怒らせることばかりしているというのに、野党はもちろんですが、自民党の議員でさえ卑屈な追蹤しかしていません。

 総理に言います。

  ・いくら党内で孤立しているとはいえ、ここまで眉中派と親中派の議員たちに妥協して良いのでしょうか。

  ・最近の総理は支持してきた国民の期待を無視、というより背信行為ではありませんか。

  ・どこへ行ってしまったのですか、「日本を取り戻す」という公約

  ・殿ご乱心かと、最近の総理はそんな政策ばかりです。どこが「日本を取り戻す」公約とつながっていますか。

  ・まったく「これでは理屈に合いません」。

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「新党請負人」評論家伊藤惇夫氏の意見

2018-12-19 13:56:31 | 徒然の記

  昨夜ネットを見ていたら、「DNT CH」という会社の、12月14日付の番組に行き当たりました。「動画」と言っても、音声だけの静止画像です。

   「憲法改正本気か ?」

  「 政権延命カード ?」

 安部総理の顔と評論家伊藤惇夫 ( あつお ) 氏の顔が並んでいました。伊藤氏がどんな人物なのかよく知りませんが、名前は時々聞きます。総理の最近の変心が気にかかっているので、早速見ました。

 伊藤氏の説明です。

  ・今度の国会で、政府は14件の法案を全部通しました。相変わらず、数の力で押し通し、総理の思い通りの国会運営でした。

  ・この間国会では、憲法問題はまったく議論になりませんでした。総理は秋の臨時国会で、4項目の提案をしました。

  ・「憲法審査会」は衆・参両院にありますが、開かれたのは衆議院が2回、参議院で1回です。しかも、中身は、人事のみ。

  ・悔しがるかと思っていましたが、記者会見で総理は、これについて熱が入っていませんでした。

 マスコミに沢山いる反安倍の批評家らしく、最初から批判的な口調です。それでもうなづきたくなる部分があり、そのまま見ました。音声だけの動画なので、見たというより、聞いたという方が正確なのかもしれません。

  ・憲法改正のキーは、公明党なんです。改正要件の三分の二以上をクリアーするためには、公明党の賛成がなければ改正の発議ができません。

  ・衆議院は公明党の賛成がなくても、維新など野党の協力があればクリアーしますが、参議院は絶対無理です。だから、総理はなんとかして公明党を、説得したいと気を使っています。

 伊藤氏は、「日本のために何が大切なのか。という考え方をせず、

 「政局を動かすには、どうすればいいのか。」

 という、政治のハウツウに重点を置きます。こうした意見が現実の世界では重宝され、有力になります。氏はここで、仮に名前をA、B氏とし、二人の公明党の議員の意見を紹介しました。

  両氏の意見の要点を、紹介します。

 〈 A 氏 〉

   ・年が明けると、統一地方選挙がある。その後には、参議院選挙がある。

   ・憲法を争点にしたら、選挙に勝てなくなる。まして九条となれば、勝てないどころか、大惨敗する。

   ・婦人部の反発が大きい。発議は、とても無理。

 〈 B 氏 〉

   ・中谷元、船田元両氏を、復帰させるべきだ。

   ・彼らはバランス感覚を持っている。野党の話をよく聞いた。丁寧な議論をした。

   ・総理が本気なら、この二人以外は無理。新藤・下村体制は、野党に喧嘩を売る布陣だ。

 公明党の議員二人の話を紹介した後の、伊藤氏の説明です。

   ・こうした人事からは、総理の本気度がみえません。

   ・改憲へのポーズを見せているだけで、この人事で、ある意味やりづらくなった。

   ・憲法改正と北方領土は、」「総理が党内で求心力を得るための、武器なんです。後3年の任期があるのですから、早くやっては意味がなくなります。

   ・憲法改正の発議をしたら、60日以内に国民投票をしなくてなりません。

   ・マスコミ各社の世論調査のデータを見ても、改憲には明らかに反対が多いのです。特に九条となれば、国民の抵抗が強い。国民投票でノーと出れば、内閣は即時解散です。

   ・総理は、あと3年は政治をやりたいと思っています。仮に国民投票で賛成を得て、改憲しますとどうなりますか。

   ・やるべきことをやったのだから、総理を辞めたらどうですかと、周りから言われますと、辞めざるをえません。

   ・だから、安倍さんは本気でやらない。やるとしたら、3年のギリギリの段階でやるのではないでしょうか。

   ・私だったら、そうします。それまでは改憲を言い続けていないと、求心力が低下します。つまり総理は、これを延命の武器にしていると私は思います。

   ・憲法改正というこんな大事な問題を、政権の延命に使うのは、褒められた話ではありません。

   ・党内での議論も十分せず、こんな総理のやり方はおかしいと石破氏も言っています。

 こんな視点からしか、総理を考えられない評論家が存在していました。聞き終わって、不快感と憤りを感じました。

 安部総理のことを別に置くとしても、「憲法改正」にここまで批判的ですから、氏は間違いなく「駆除すべき害虫」の一人です。「日本の独立」と「日本防衛」だけでなく、歴史を否定し、ご先祖を否定する現行憲法を、氏はなんと考えているのでしょう。

 政治手法としての一面があるとしても、それがすべてであるかのように語り、国民に、憲法問題を考えさせなくする評論家が、日本に必要なのでしょうか。まして氏の意見が石破氏と同じだというのでは、紹介するのを止めたくなりますす。

 いつものように、別途氏の略歴を調べてみました。

   ・学習院大学卒業後、出版社へ就職

   ・昭和48年、当時の田中総理に誘われ自民党本部事務局に勤務。自民党では広報を担当

   ・平成元年 自民党政治改革事務局主査補「政治改革大綱」を取りまとめる

   ・自民党を退職 平成6年末から「新進党」総務局、

   ・平成8年12月から」太陽党」

   ・平成10年1月に「民政党」  4月から「民主党けの事務局に勤務 「太陽党」以後は事務局長

   ・新党の結成に、次々と立ち会ったことから、「新党請負人」の異名を持つ

   ・平成13年、民主党を退職 政治アナリストとして独立

   ・執筆業の他、ニュース番組や、ワイドショーなどで、コメンテーターとして活動

 政治信念がなく、高給で雇ってくれるのならどこででも働くと、「外国人労働者」みたいな経歴です。

 こういう人間が、日本人の心を歪め歴史を貶め、若者の思考を曲げます。

 息子たちに言います。このような害虫の、金を稼ぐ格好の場所が腐れマスコミの世界です。

 氏の説明で、総理が創価学会に邪魔されている事情が分かりました。総理が「一強」でなく、党内の親中派、親韓派、親米派、親露派など、様々な抵抗勢力に囲まれていることは、氏に言われるまでもなく知っています。「求心力」を維持する苦労もあるでしょう。

 事もあろうに維持する手段が、「憲法改正」で、これを延命に使っていると説明します。ハウツウ評論家らしい愚かな説明です。日本を愛する心もなく、信念のかけらもないタレント評論家は、そのうち国民に嫌悪され消えていくはずです。

 氏のことはここで綺麗さっぱりと無視し、日本を大切にする保守の言葉を、もう一度最後に述べます。

 ・総理貴方の主張は、「戦後レジームからの脱却」ではなかったのですか。

 ・今この旗は、どこへ行ったのですか。

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「チャンネル桜」水島社長への失望と敬意

2018-12-17 14:44:34 | 徒然の記

   ・しっかりしろ、総理。

   ・貴方の主張は、日本を取り戻す「戦後レジームからの脱却」ではなかったのか。

   ・今、この旗は、どこへ行ったのか。

 前回のブログの最後を、私はこの言葉で締めくくりました。

 昨日久しぶりに、「チャンネル桜」の動画を見て、水島氏がそっくり同じことを語っているので、がっかりしました。

 しかもこの後に、氏が続けていた言葉。

  ・総理の裏切りは、許せない。

  ・こんなことでは、ご先祖さまに申し訳ないだけでなく、未来の子供たちに対しても、このままの日本を渡せません。

 正確な言葉は忘れましたが、私が自分のブログで、いつも訴えている内容です。

 水島氏が同じことを言っているのなら、結構でないかと、思われる方が多数でしょうが、私にしますとそんな簡単な話ではありません。

 氏の話には、迫ってくる誠がありません。言葉は沢山並びますが、心に響くものがありません。力を込めた話ぶりなのに、少しも琴線に触れません。氏は番組の司会を務めていますが、司会者なのに出席者よりも喋ります。冗長という表現がぴったりで、うんざりさせられる時があります。

 氏は話が下手なのに、自分ではうまいと思っているのか、周囲が退屈していても気づきません。私がしつこく、氏を観察している理由はただ一つです。

  「他山の石」・・人の振り見て、我が身を直せ

  もしかすると私も自分のブログで、氏と同じことをしているのではなかろうか、という反省です。

 息子たちのためと自分は真剣なつもりでも、相手には、退屈な言葉の繰り返しでしかない。なんだ、また始まったかと、若者が年寄りを敬遠するのと、同じ愚をしているのでないのかという反省です。

 水島氏の話を紹介します。

  ・第一次安部内閣が倒れ、総理が辞職された時、私は何度かお会いする機会がありました。

  ・安部さんが政権を離れると、群がるよういた人たちがたちまちいなくなりました。

  ・第二次安部内閣ができ、安部さんが注目を浴びるようになりますと、自称保守という人たちが周囲に集まりました。

  ・力を持った人間に媚び、何かの益を得ようとする。そんな時、私は安部さんのそばを離れました。

  ・私は、利益で動く人間ではありません。権力を持った人間には、近づかないのです。

 あるいは、これは氏の、本当の気持ちなのかもしれません。

 しかし私なら、わざわざこういう話はいたしません。総理を支援しているのなら、自分が総理と親しくしていると、不特定多数の人間に話をするような愚行はしません。

 私のように普通の人間でも、「ネトウヨ」とレッテルを貼られるご時世なのに、氏の動画は、田原総一朗氏に「右翼のチャンネル桜」と蔑称されるほど有名なのです。

 総理と親しいと口に出差ないのが、常識です。自分の言葉が総理を不利な立場に追いやると、その程度の配慮は必要でないのかと私は思います。

 青山繁晴氏について疑問を抱くのも、この点です。

 総理を支持する議員なら、個人的なつながりを、他人に吹聴しないというのが最低のマナーでしょう。会社勤めをしていた時でも、「社長が、社長が」と、ことある度に、社長との関係を話す人間がいました。私はそんな人物を軽蔑こそしても、敬意を持ったことは一度もありません。

 話があちこちに飛びますが、水島氏もそういう軽薄な人間の一人なのかと、言いたい訳です。私と同じような言葉を使い、自分の保守ぶりを強調している水島氏と、自分はここが違うと、結局私も愚かしい自己弁護のブログを書いています。

 軽蔑していながら敬意も表している水島氏について、もう少し述べます。

 氏の饒舌さを我慢すれば、「チャンネル桜」の「討論番組」には、有意義なものが沢山あります。私が戦後日本の問題点を教えられたのは、「チャンネル桜」の「討論番組」でした。

 反日・左翼を攻撃する、保守論人の集まりですから、偏見も混じります。しかし、現在の日本の問題点を知るには、有意義な番組です。

  ・沖縄の異常な言論空間

  ・左翼過激派の活動

  ・従軍慰安婦の矛盾点

   など、多くのことを教えられました。

 さらに氏は、「チャンネル桜、沖縄通信」「チャンネル桜、台湾通信」を立ち上げ、現地の出来事を、伝えてくれます。大手メディアが伝えない、隠れた事実を国民に教えてくれます。

 マイナーなネット報道の一つでしかありませんが、「チャンネル桜」が発信する情報力は、私のブログとは比較にならない、社会貢献をしています。

 儲かっているのかどうか知りませんが、儲けが薄くても、国のため頑張っているのですから、社長である水島氏に敬意を表しています。

 反日・左翼への偏見があるとしても、情報源として「チャンネル桜」は大切なネット番組です。以前のように、そのまま受け入れてはいませんが、重要なことを知りたい時は、参考情報として欠かせない番組です。水島氏の下手な話を補って余りある功績だと、これだけは本気で思っております。

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