今回は、立花氏の特異な意見を2 つ紹介します。マスコミのウケ狙いと思われる意見と、平和を愛する国民向けの2つです。
〈 1. マスコミのウケ狙いと思われる意見 〉
・皆さんは、日本を動かしているのは誰だと思っているのでしょう。政治家か、官僚か裁判官かと、そう思っている人がほとんどでしょう。
・しかし、日本を動かしているのは、マスコミなのです。マスコミの中でも、ダントツに力を持っているのがテレビです。国民の多くはテレビを信じ、テレビの報道で判断しています。
・だから今の日本では、1にテレビ、2にテレビ、3にテレビで、やっと4番目に政治家がきて、官僚が来るのです。
・昔、民主党政権を作ったのは、自分たちだという椿発言がありました。
・都知事選挙を、思い出してください。テレビが小池氏を報道したら、支持率がパッと上がって、当選したじゃありませんか。希望の党はダメだとテレビが報道したら、すぐにあの党は無くなりました。
・日本を作っているのはテレビなのです。政治家も官僚も、テレビの力にはかないません。
80%の事実と20%の嘘の混じる意見・・・これが最も良い見本です。テレビ業界にいた氏は、テレビの持つ影響力の大きさを知っています。民主党政権を作ったという椿発言も事実の一つで、嘘ではありません。
テレビが立花氏を酷評せず、名前だけが全国に広がれば、参議院の全国区では有利になります。だから氏はマスコミの注意を引く過激な発言をし、世間に名前が広がる効果を狙っていました。
全国民が、テレビだけを信じて行動しているはずがありませから、いわばこれも一つの極論です。「やっと4番目に政治家がきて、官僚が来るのです。」と言う意見も極論です。極論である証拠に、日本を動かしている国民の存在が氏の意識にありません。氏は最初から、国民意識不在の政治家として登場しています。
次の意見は極論の中に混じる普通の話で、これがまた「お花畑の住民」を喜ばせました。
〈 2. 平和を愛する国民向けの意見 〉
・私が18才の時、NHKに入りたいと希望したのは、二度と戦争をしてはならないと思ったからです。
・一部の人の判断で、国民が望まない戦争へ引き込まれる不幸を、二度と繰り返したくなかったからです。
・日本を戦争へと煽ったのはマスコミでしたから、自分はNHKに入り、決して戦争を煽るような間違いをしないと心に誓ったのです。
自分の勤務するNHKを糾弾する元職員だったとしても、言論の自由な日本ですから、氏のような意見もあるだろうと思いましたが、このような考えで国政にあたるのでは見過ごせなくなります。
氏が述べているのは、考えの出発点が東京裁判史観にあるということです。政治家の根本の思想が間違っているのでは、選挙の一票は入れられません。時として保守、時として反日・左翼となる曖昧な氏に、国の未来は託せません。
国を守るには軍が必要と考えない政治家は、米国の属国という日本の現状を肯定する人間です。失った日本の独立を考えず、東京裁判史観を鵜呑みにしているのでは、「ねこ庭」から見れば日本人のクズの一人になります。
息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々がどう判断されるのか分かりませんが、氏に関する情報の紹介を本日で終わります。
次は予定通り、有力候補者と言われる4人に関し話を進めます。公約を明確にしている候補者が少ないのですが、意見は述べていますので、次回は小池百合子氏、蓮舫氏、田母神俊雄氏、石丸伸二氏の4人の意見の紹介から始めます。