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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

安倍総理を応援する という不毛の選択

2020-02-29 21:44:56 | 徒然の記

  本日18時から、総理の緊急記者会見が行われ、その様子を「東テレ」の動画で見ました。全国の小中高校を、来月2日から「全国一斉臨時休校」と決断した経緯を、総理が説明しました。

  ・ここ一、二週間が山場だと言う、専門家の意見をもとに、苦渋の決断をいたしました。国民の皆様の、ご理解とご協力を、心からお願い申し上げます。

 やむなく仕事を休んだ人々に対しては、正規、不正規を問わず、賃金の保証をする、コロナを保険適用に切り替え、近隣の病院で検査が受けられるようにするなど、具体的な対策が述べられました。切々と訴える総理の姿には、好感を覚えました。

 しかし記者会見は、4、5人の記者の質問で終わり、総理の答えも、素っ気ないものでした。私は今、改めて18時の記者会見を振り返っています。

 中国と韓国からの入国者を、全面禁止しないのかと言う、記者の質問に対する総理の回答を聞いた時、私は耳を疑いました。

   ・水際対策については、国内への感染者の急激な流入を防止する観点から、現行の入国制限や、渡航禁止勧告などは引き続き実施する。

  ・適切な水際対策のあり方を、不断に検討していく。

 つまり総理には、現在の渡航制限地域を広げる考えがありませんでした。

   1.  中 国 ・・ 中国湖北、浙江両省からの入国を禁止する。

   2.  韓 国 ・・ 大邱市と慶尚北道清道郡にからの入国を拒否する。

 全国の学校へ「一斉休校」を要請しながら、この緊急事態になっても中国と韓国からは、上記 1. 2.  以外の地区は入国フリーです。いったいこれが、国民の命を守るための、適切な水際対策なのでしょうか。

 また、「習近平氏の国賓招聘」と「オリンピック・パラリンピック」に関する質問もありました。

 いずれも、多くの困難があるけれど、予定通りに進めていくと言う回答でした。公式的には、こう言う答えしかないのだと思いますが、入国制限の強化をしない回答と合わせて考えますと、「大丈夫なのか ?」と、不安が大きくなりました。

 反安倍、反自民の「NHKのNEWS WEB」を見ますと、次のように書いてありました。

  ・米国やオーストラリア、フィリピンなどは、中国内の地域を限定せず全土を対象に、入国を拒否する措置を取っている。

  ・イスラエルは、日韓両国に14日間滞在した外国人の入国を拒否している。

  ・自民党内では、「 中国本土からの渡航を、全面禁止にすべきだ 」と言う意見が出ているのに、政府関係者は、あくまで科学的に判断する、政治的な話ではない。と、語っている。」 

  と報道しています。

 さらに、「反安倍」のNHKらしく、次のような報道もあります。

  ・自民党の岸田政務調査会長、石破元幹事長、石原元幹事長、中谷元防衛大臣の4人は、 27日夜、東京都内で会合を開きました。

  ・このあと石破氏は記者団に対し、

    「新型コロナウイルスへの対応で、今の自民党に対する批判が、世の中では、ものすごく強いという認識で一致した」と述べました。

 相変わらず批判するだけで、キチンと意見を言わない石破氏がいて、腑抜けの幹部議員がいます。

 日本の政界とマスコミは、国民の常識を離れた世界に存在する集団なのかと、今夜はつくづく情けなくなりました。日本の国民のためと大言壮語し、「反安倍」を叫ぶのなら、マスコミはこんな時こそ国民の側に立ち、正論を述べるべきでしょう。

   1.  中国・韓国からの渡航を、全面禁止にすべきだ

   2.  習近平氏の招聘は、中止すべきだ。

   3.  陛下への会見を、させてはならない。

 安倍総理を個人的に責めるときだけ、威勢が良くて、中国と韓国が関係すると、途端に無言になる反日勢力です。こんなことですから、反日野党は国民の理解も、支援も得られません。「安倍自民党」は安泰のままです。

 私と本物の保守の人だけが、「不毛の選択として安倍総理を応援する」ことになります。無念ですが、今は「武漢コロナ」の進行状況を見守るしかありません。

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安倍総理と加藤厚労相を応援する ( 土屋文明の歌 )

2020-02-28 17:36:05 | 徒然の記

  本日の千葉日報の一面トップ記事は、「全国一斉臨時休校」のニュースでした。総理が、全国の小中高校を、来月2日から臨時休校にするよう、たいさく要請したというものです。

 学校などでの感染を防ぐため、子供たちの健康と安全を第一とした、というのが理由です。全国各地で、様々なイベントや集会が次々と中止されている中で、総理がやっと決断したと、私は賛成しています。

 しかしテレビでのトーク番組や新聞の論調は、総理への批判が止みません。初動対応の遅れがあったことは、誰もが知っています。最初の頃はWHOを初めとし、発生源の中国でさえ、騒ぎを隠し、押さえ込み、必要な情報を日本に伝えていませんでした。

 英国船籍のクルーズ船が第二のウィルス発生源と言われ、日本の対応が批判されていますが、それは果たして、総理や厚労大臣の加藤氏だけを責めるのが妥当なのでしょうか。

 自民党の議員の中には、2月19日首相官邸で開かれた、「コロナウィルスの対策本部会議」に、欠席した閣僚がいました。

   1.  地元のイベントに参加 ・・・ 萩生田文科大臣、森法相

   2.  後援会の新年会に参加 ・・・ 小泉環境相

 19日の段階でも、閣僚の危機意識はこの程度のものでしたから、安倍総理のリーダーシップの甘さを、野党に追及されても仕方がありません。

 しかし27日に、総理が「全国一斉臨時休校」の要請を出した今、野党の議員の多くやマスコミは、なぜ批判ばかりを優先させるのでしょう。

 先日までのブログで、私は確かに、総理と加藤厚労大臣を批判いたしました。「迅速な対応」を願っての批判であり、「何でも反対」のための批判ではありません。中国や韓国の対応を見るまでもありません。コロナ騒動は、単なるデマやカラ騒ぎでなく、国の安全保障の問題です。

 野党の議員諸氏に問います。

 あなた方は、総理や加藤厚労相が迅速な対応取れるように、国会でどのような協力をしましたか。20日過ぎまで貴方たちは、「花見の領収書」で、国会を紛糾させ、昨日も今日も「検察官定年延長問題」で、国会の貴重な時間を費やしていたのではありませんか。

 「花見の問題」も「定年延長問題」も、政府自民党の奢りだと私も思っていますが、コロナ問題の緊急性と重大さに比較すればどちらに優先度があるのか、私だけでなく多くの国民が考えています。

 政府の対応が遅れた原因の多くは、野党の議員諸氏にもあるではありませんか。いつまで経っても、自分たちだけが正義で、国民のために戦っていると、そんなパフォーマンスに私はうんざりしています。野党に同調し、総理と加藤氏を責めるマスコミにも、私は同じ怒りを覚えます。

 「対応が遅い」というのなら、マスコミは、あるいはNHKは、どの段階で警鐘を鳴らしたというのでしょうか。

 今は懸命に頑張っている総理と加藤氏を思えば、私はやはり、二人を応援せずにおれません。「安倍信者」と笑われても結構です。何としてでも感染の拡大を防ぎ、運悪く感染した人々を治療する、その体制作りに国民が一丸となって、協力する時です。

 文句を言うのは、コロナ制圧後に十分やれます。

 「寝耳に水だ。」とか、

 「子供が休みになったら、働いている母親たちは、どうなるのだ。」

  とか後ろ向きの批判ばかり言わず、工夫しようと私は提案します。1、2週間が山場だとすれば、「耐えて、頑張る」のが、日本人だと思います。

   草をつみ食(く)らひ堪へつつ生きにしを 

    流氓(りゅうばう)何に懼(おそ)れむとす

 昭和25年に作られた、土屋文明の歌です。現在は、平和を願う反戦歌と言う解釈もありますが、私が高校時代に先生から教わったのは、そう言う意味ではありません。

 ・疎開生活を続け、食べものがないため野草を食し、耐え忍んできた自分たちが、敗戦後の苦しみを耐えられないことがあろうか

 と、そんな覚悟が歌われていると習いました。

 土屋文明が、名も無い庶民であったとは思いませんが、氏の歌は当時の国民の気持ちを、代弁したものでもあると私は思っています。歯を食いしばり、困難に耐え、私たちのご先祖が、敗戦の痛みを乗り越えた苦労を思えば、今の私たちに、「コロナ問題」の克服ができないはずがありません。

 総理や加藤氏を批判するのは、苦難を乗り越えた後で、十分やれます。今は二人に協力して、私たちが応える番でしょう。自分自身と息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々に、私は土屋文明の歌を贈ります。

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李承晩TV - 10 ( 反日種族主義、反日民族主義 )

2020-02-26 19:18:44 | 徒然の記

   4、5回で終わる予定でしたが、思いのほか長くなりました。

 今回の講義で氏は、日韓関係を抜き差しならないものにしている原因が、「反日種族主義」であると説明します。この言葉は、私が使う「反日左翼」という、偏見に満ちた言葉に似ています。

  ・こうした中で、私が考える一番深く太い根が何であるかと言えば、それは反日種族主義です。反日民族主義、と言っても良いでしょう。

  ・「民族主義」は、現在、韓国人が共有する一番強力な共同体意識です。

  ・ところで私は、韓国の「民族主義」が正常でないと、考えています。西ヨーロッパで発生した「民族主義」は、成長する市民階級の政治意識でした。

  ・封建的身分制度や絶対君主制を否定し、それに抵抗しながら、市民形成と国民統合を追求するという、肯定的な役割を担当しました。

  ・しかし韓国の「民族主義」は、それとは違ったものです。市民形成と、国民的統合の歴史的役割を見出すことができません。

 西欧の「民族主義」について、私には別の意見がありますが、氏がそのように語るのなら、それもまた一つの見識です。

  ・ご存知のように、韓国政府は中国に対しては、限り無く屈従的です。韓国企業が中国で不当な待遇を受けても、何の反応も見せません。中国を、G2などと言って過大評価している唯一の国は、他でもない、我々の韓国です。

  ・反面日本に対しては、限りなく敵対的です。激情と憤怒が、常に先立ちます。正常な討論が、不可能です。ここでは数々の嘘が捻出され、横行します。それは結局、国民を統合するのでなく、国民を分裂させる副作用しかありません。

 明治時代の李氏朝鮮以来、韓国は日本を蔑視し、憎悪し、敵対的でした。私はこの原因を、韓国人が持っている「中華思想」と「儒教思想」だと考えています。漢民族の中国が世界の中心、文明の中心であり、周辺諸国は野蛮な夷狄の国とする尊大な思想です。

 漢が滅ぼされ異民族の清となった時から、韓国は、「中華思想」の本流が自分たちだと考えました。私はつい先日まで、韓国人の「思い違い」「錯覚」と考えていましたが、そうでなく韓国人は「本気」で考えていました。

 こうなると日本などは、鼻先であしらうしかできなくなります。根っこはここにあると私は考えますが、氏は、「民族主義」の理論を展開します。

  ・韓国人はまだ本当の意味での、市民として、一つの国民として、統合されていません。それで私は、韓国の「民族主義」を、「種族主義」と呼ぶ方が妥当だと考えます。

 西欧の思想を一段上に置き、自国を低くみるというのは、日本の学者も同じでしたが、どうやら氏も韓国の「民族主義」を、西欧の下位レベルと考えているようです。

  ・野蛮の上に横たわる「種族」間の敵対感情を、私は、「種族主義」だと言います。韓国の「民族主義」は、日本を、「仮想敵対種族」と想定した、「種族主義」なのです。

 説明のしようがない、韓国人の「恨日感情」は、新しい言葉で説明する方が説得力があるのかも知れません。理性で説明できない日本への憎しみは、「仮想敵対種族主義」と呼ぶ方が、氏自身を納得させる造語なのかも知れません。

 しかし私はやはり、呉善花 ( オ ソンファ  ) 氏の言葉を思い出します。元韓国人だった氏は日本に帰化し、大学教授をしています。

  ・儒教の教えからすれば、中国は親であり日本は弟です。親である中国には、どんな仕打ちをされても我慢できますが、弟である日本が、兄である韓国を超えることは、何であっても、許すことができません。

 以前読んだ氏の著書で、述べられていた言葉です。

 私には氏の説明の方が、単純明快な気がします。「中華思想」と「儒教思想」が、日本との対立を生む根っこだと呉氏が説明しています。李氏の「反日種族主義」より、「中華思想」と「儒教思想」を根拠にしているので妥当性があると、私は考えます。

  ・日本の実態、日本の歴史、日本の文化を、韓国人は正確に知りません。日本を、「仮想の敵対種族」として考えるだけです。

  ・韓国人の国際感覚は「反日種族主義」と、「親中事大主義」で織りなされています。そんな低劣な国際感覚のため、この国は行く道を失い迷っています。

 「親中事大主義」を語るのなら。「反日種族主義」が「中華思想」から生まれていると、なぜ氏は言わないのでしょう。

 「親中事大主義」が「儒教思想」から生じていると、そう言う方が分かりやすいと私は思います。博識で聡明な氏も学者の宿命なのか、自説を言い出すと客観性を保つのが難しくなるのでしょうか。

 「中華思想」と「儒教思想」を抜きに、捻じれ曲がった「日韓関係」の解明は困難ですが、氏はそこに目を向けません。もしかすると氏は韓国の知識人として、「中華思想」と「儒教」を貶めたくない気持ちがあるのかもしれません。ただしこれは私の好意的な解釈なので、断定しません。

 氏の言葉を紹介します。

  ・李承晩TVは、韓国を再び亡国の道へと陥れかねない「反日種族主義」を批判し、これを打破するための具体的事例を約40件あまり、順を追って紹介する計画です。

  ・皆さんのご静聴に感謝いたします。ありがとう。

 40本の動画が準備されていることが分かりましたが、これ以上「ねこ庭」で取り上げませんので、興味のある方はご自分で見てください。

 11年前の著書で氏は、

 「韓国人に国は要らない。確立された個人が、世界各地に根を張り、生きていけば良い。」

  と、語っていましたが、今回の動画では考えを改めたようです。

 「韓国という国の中で、韓国人を市民として統合する。」

  と、変わっています。国を統合するためには、中心となるシンボルが不可欠なので、氏は建国の父と呼ばれる「李承晩初代大統領」に求めています。5千年の歴史を持つという韓国なのに、国民統合のシンボルが李承晩元大統領しかいなかったということになります。

 権力者たちが敵対し憎み合い、殺し合う「恨の政治」の連鎖は、天皇の存在される日本では生じません。敬愛の中心に天皇がおられる日本に改めて感謝し、長いシリーズを終わります。

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「李承晩TV 」ー 9 ( 「恨の文化」と「恨の政治」 )

2020-02-26 12:43:33 | 徒然の記

   徴用公問題についての、講義の続きです。

  ・盧武鉉 ( ノ・ムヒョン  ) 政府になった時、大統領は、何らの事前調査も研究もせず、労務者に対する追加補償を約束しました。その結果、2005 ( 平成17 ) 年から2007年の間、約6万人の人々が、補償を受けました。

 盧武鉉氏も反日の大統領で、親日派を敵視する弁護士出身でしたから、日本批判と攻撃をしました。むしろ彼は、反日というだだその一点で大統領になったような人物だと、私は今でもそう思っています。

  ・死亡者には2000万ウォン、負傷者には、程度に応じて相応の支給、生還者には年間80万ウォンの、医療補助をするという内容でした。

  ・内容はどうであれ、過去40年から50年をかけて、こうした経過があったにもかかわらず、今回の原告たちは再度日本企業から、補償をもらう権利があると、主張しました。

  ・70年前、彼らは自分の意思で日本へ行き、工場や炭鉱で働き、賃金を受け取った自分の過去を、一体何と説明しているのでしょう。しかも個人補償に関しては、韓国政府が二度も行なっているにもかかわらず、裁判所は、どんな法理で、追加補償をするというのでしょうか。

 盧武鉉氏が、日本企業で働いていた労務者にどのような対応をしていたのか、初めて知りました。氏は政権の座を離れると保守党の政府により裁判にかけられ、追い詰められて自殺しました。

 その時彼の右腕として働いていたのが、現在の文在寅大統領です。聞くところによりますと、文氏は盧武鉉大統領を悼み、当時の政敵への復讐を誓っていると言います。韓国特有の「恨 ( はん ) の文化」です。

 文氏が李明博氏や朴槿恵氏を刑務所に入れ、一生出られない量刑を科しているのはそのためです。韓国の保守党は、次期の大統領選挙で政権を取ったら、文在寅氏に仕返しをすると公言しています。

 韓国に顕著な、残酷な「恨の政治」の連鎖です。「徴用工」裁判の判決は、こうした政治の一環ですから、日本との関係というより、実際は韓国内の政争の一環でないかと考えます。こうした事実を承知した上で、李栄薫氏は講義をしています。

  ・この先いくら貰ったら、彼らの、数ヶ月分の未払い賃金に対する、追加補償が完全になされるのでしょうか。韓国の国民感情に中に、浅はかな金銭主義がはびこっています。

  ・労務者の動員経過や、賃金支払いの実態に関して、さらに、両国間の請求権を取り巻く交渉と、その結果については、すでに数々の優れた論文や本が出回っています。

  ・にもかかわらず、韓国内の言論は沈黙しています。嘘の文化とは、ほかでもありません。言論が助長し、伝播しているのです。

 氏のいう「言論」は、日本で言えば「マスコミ」と「学界」だろうと思います。この点に関する限り、日本と韓国は似た動きをしています。

  ・更には、この国で一番高邁であるべき最高裁の判事までが、嘘による出鱈目の判決を下したのです。最高裁の判事たちはこの問題に関する限り、何も知らない小学生レベルの低劣な知性でした。

 調査した事実を踏まえているため、裁判官に対する氏の批判は痛烈になります。

  ・これは初めから、強制連行でも奴隷労働でもありませんでした。わずか数ヶ月の、未払い賃金の問題だったのです。

  ・一定期間が経過すれば時効となる、民間の債権契約でした。国家間の条約で、永久に清算すると合意した、その問題でした。しかも韓国政府が、二度にわたって清算した、問題です。

  ・そうであるのに裁判官たちは、これら全ての歴史的事実と経過を超越する、永久的普遍的な権利と請求権が、今も生きていると言います

  ・私はこの国の裁判官たちが、こうまで無精で、無知で、傲慢だとは、知り得ませんでした。嘘をつく国民、嘘をつく政治、嘘の裁判・・深淵は、底が見えません。

 氏が攻撃している裁判官たちは、現在の文大統領が政権交代後に入れ替えたメンバーです。彼は職権を駆使し、前大統領につながる裁判官を全て追放した、左翼政治家で、北朝鮮の信奉者です。

 李氏が口を極めて裁判官を攻撃する理由が、ここにあります。

 しかしここまで理解しますと、新たな疑問が湧いてきます。果たして氏の動画は、客観的な講義なのだろうか。もしかすると、政治的プロパガンダではないのか、という疑問です。

 日本でも、学者とか教授とか言われる知識人の中には、胡散臭い人物が沢山います。李氏がそうであるのかどうか、今の私には判断がつきません。氏の講義がまだ続きますので、「ねこ庭」を訪問される方々も、一緒に考えていただければ幸いです。

 次回は「徴用工判決」を離れ、韓国国民への訴えとなります。

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「李承晩TV 」- 8 ( 「韓国最高裁の判決」の、うそ )

2020-02-25 22:17:14 | 徒然の記

  今回は「韓国最高裁の判決」に関する、講義です。

 「裁判所は、歴史的事実がどうなっているのかも知らず、原告の主張を真に受け、判決に利用しました。」

 「朝鮮人労務者たちが、正常な賃金を受け取らず、奴隷として酷使されたという主張も、真実ではありません。それは、1960 ( 昭和35 ) 年から、日本にある朝鮮総連系の学者たちが作り出した嘘です。」

 韓国最高裁の判決に対する、氏の結論がこれです。

 反共の李承晩大統領の敵は、北朝鮮でしたから、日本にある朝鮮総連も当然彼の敵でした。その流れを汲む、李栄薫(イ・ヨンフン)氏が、朝鮮総連を攻撃しても不思議はありません。

 私が不思議に思うのは自民党の代々政権が、敵対組織である朝鮮総連を、なぜ手付かずのまま放任してきたのかという事実です。世間での噂のように、自民党の議員諸氏が北朝鮮のハニートラップのため、魂まで抜かれているとしたら、なるほど理屈が合います。しかし私は、自民党の議員がそこまでご先祖様を蔑ろにするとは、まだ考えられません。

 「募集と斡旋の場合は、もちろんのこと、徴用の場合においても、彼らに対し賃金は、正常に払われていました。」「このことは日本の炭鉱や、工場の〈賃金支払い簿〉を調べれば分かります。」

 徴用工問題を調査した若い学者の資料をもとに、氏の説明が詳細になります。

 「労務者たちは賃金の一部を、実家へ送金していました。外国から韓国へ郵便で送金された額が、1938 ( 昭和13 ) 年は年間48万円でしたが、」「日本からの募集が始まった1939 ( 昭和14) 年には、突然106万円になり、1943年には452万円にまで増加しました。」

 「戦後の混乱の中で、未払い賃金、預金、債権、保険などがあったのは、事実です。」「この場合の、未払い賃金は、たいてい1〜2ヶ月分に過ぎませんでした。」

 「日本政府は、韓国から提起されるかもしれない個人請求を考慮し、」「未払い賃金、預金、債権、保険などを、金融機関に供託するようにしました。」「日本政府が用意したのは、総額約 二千万ドルでした。」

 ここがまさに、「日本と韓国問題」のキーポイントです。気合を入れて聞きました。

 「1965 ( 昭和40 ) 年、韓国政府は、国交正常化のための交渉結果として、日本政府から、個人請求権を含んだ、経済協力資金という名目で、3億ドルを受領しました。」

 「当初日本政府は、韓国人が保有している債権については、日本政府が直接当事者に支給するという立場を取りました。それに対して韓国政府は、将来提起される個人請求分を含み、韓国政府が永久に清算するという条件で、3億ドルを一括受領しました。」「このように、強力に日本政府に要求したのです。」

 「その後朴正煕政権は、1975 ( 昭和50 ) 年から1977年にかけて、民間補償を行いました。」「このようにして、韓国人が保有していた対日請求権は、大方、清算された訳です。」

 私も日韓条約について概略を知っていましたが、ここまで氏に説明されると、さらに理解を深めます。それなのになぜ韓国の最高裁は、この問題を蒸し返してきたのか。氏の説明が、続きます。

 「すると、これから外れた人々の情緒を刺激するように、強制労働説や、奴隷労働説が、拡散され始めました。」「光州事件の被害者と、生存している慰安婦に巨額の賠償が実施されたのも、同じ要因でした。」

 ここからは、まさに故李承晩氏が嘆く、韓国の嘘の文化、嘘の政治、嘘の外交、嘘の司法が、語られていきます。

 息子たちに言います。この韓国の嘘の政治と嘘の司法に協力したのが、ほかでもない、日本国内の反日左翼勢力でした。というより、それを黙認した保守自民党の政治家たちでもありました。

 世界のどこにでもいた戦場の売春婦を、軍が連行した、性奴隷だったと、そんな韓国政府の嘘を糾さなかったのです。忌々しい朝日新聞が先頭に立ち、反日野党の政治家が一緒になり、政府を批判・攻撃しました。宮沢首相の謝罪、河野談話による謝罪と、あの屈辱的な一連の騒動を、昨日のことのように思い出します。

 長くなりますので、今回はここで一区切りとしますが、氏の講義は、すべて「日本人への抗議」であり、未解決の課題として、日本の現在と直結しています。水島社長のように氏の意見に喜んでいるだけでは、日韓の溝は埋まらないと思います。

 次回の「ねこ庭」へも、どうかお訪ねください。

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「李承晩TV 」- 7 ( 氏の講義は日本の政治家とマスコミへの抗議 )

2020-02-25 16:51:03 | 徒然の記

  ブログを訪問される方々は、韓国・朝鮮人でなく日本人なので、直接「徴用工判決」の話から始めます。

 氏の説明を、紹介します。

  ・この判決は、朝鮮人労務者たちが奴隷として連れて行かれ、奴隷として酷使されたと言う事実。

  ・言い換えると、世界が憤り、時効をおかずに処罰する反人権的な犯罪。彼らはこの被害者であると言うことを、前提としています。

  ・しかしながらこの前提自体が、事実と違っています。多少荒っぽい言い方ですが、真っ赤な嘘と言えます。

 聞いている私も驚きましたが、韓国人はもっとびっくりしたに違いありません。

 現在、文在寅大統領が政府は司法に介入できないと、いかにも権威のある判決のように述べ、日本の抗議を退けています。韓国人の多くも、日本政府が横車を押していると信じ、いつものように反発しているからです。

  ・1937 ( 昭和12 ) 年以降、毎年10万人以上の朝鮮の人々が、自発的に、ある意味では必死に、日本へ渡って行きました。より多い所得と、より良い職場を求めて、です。

  ・その数が、太平洋戦争の直前の年、1940 ( 昭和15 ) 年には20万人を超えていました。

  ・その後戦争がひどくなるに従い、数が減りましたが、それでも1944 ( 昭和19 ) 年までに、毎年10 万人以上の朝鮮人が、自発的に日本へ渡っていきました。

 氏が校長を務めている「李承晩学堂」には、韓国の歴史を研究している若い学者たちがいます。その中には、日韓の「徴用工問題」を専門にする学者もいて、彼らの調査・研究を踏まえて話をしていると氏が説明します。そう言われますと、詳細なデータの説明にも納得がいきます。

  ・それとは別途に、1939 ( 昭和14 ) 年から労働力が不足してきたため、日本の会社が、朝鮮で労務者の募集を始めました。1939 年から1941年までに、約17万人がその募集によって日本へ行きました。

  ・しかし到着した労務者の三分の一は、6ヶ月以内に他の職場へ逃げていってしまいました。日本の会社の募集を、日本へ行くための手段として利用したのです。

  私自身初めて知る事実なので、身を乗り出して聞きました。

  ・こうした弊害が甚だしかったため、1942 ( 昭和17 ) 年から、朝鮮総督府が間に入り、斡旋することとなりました。

  ・1944 ( 昭和19 ) 年の8月までに、約25万人が、斡旋を通じて日本へ渡っていきました。募集であれ斡旋であれ、その契約は、当事者の同意なくしては不可能な、労務契約関係だと言えます。

  ・戦争末期の1944 ( 昭和19 ) 年の9月からは、徴用が実施されました。令状が発せられ、応じなければ処罰されるという戦時動員です。

 知らない事実と、知らない数字を次々と教えられ、逆に疑問が生じました。韓国の学者が調べているこれらの事実が、どうして私たちに伝わらなかったのか。そのまま日本への疑問となり、整理してみました。

   1.   日本政府は、韓国政府と市民団体による嘘と捏造の執拗な攻撃に対し、どうして韓国人学者のようにデータを活用し反論しなかったのか。

   2.  「日韓議員連盟」という団体は、一体何をする組織なのか。

   3. 李氏という学者の存在を知りながら、日本のマスコミが全く報道しないのはなぜか。

   4.  日本のマスコミは、韓国政府と反日の市民団体に同調する記事ばかりを、なぜ書き続けるのか。

   5.  日本の野党政治家と左翼活動家たちは、韓国の反日勢力にだけ協力するが、李氏の活動は知らなかったのか。

   6.  日本の自民党議員と保守の学者たちは、なぜ李氏のような学者と共同し、世論喚起のため努力をしないのか。

 氏の講義は、私たちにも衝撃を与えます。韓国政府と反日団体に反論するだけでなく、氏は日本政府と国民に問題点を投げかけていることになります。

 反日の氏の動画が、結果として日本の保守の支援になると言う屈折した動画です。

 氏の意見が続きます。

 ・ところで今回の裁判の原告たちは、時期的に見ても、募集と斡旋によって日本へ渡った人々です。

 ・それなのに、どうして奴隷として連れて行かれたことになるのか。話が合いません。

 「チャンネル桜」の水島氏は、李氏の動画を紹介しながら、素晴らしい朝鮮の学者がいると称賛していましたが、私は違います。氏の著作を紹介した時にも述べましたが、李氏は親日家ではありません。

 日本に好意を持ち、日本のために語っているのでなく、朝鮮人の同胞に「目を覚ませ」と呼びかけているのです。

 氏の立ち位置が「親日」でない証明が、「李承晩学堂」と「李承晩TV」の名称です。李承晩は韓国の初代大統領であるとともに、日本に敵対した初代の大統領です。日本漁船を拿捕した「李承晩ライン」の無法さを、私の年代の人間は忘れていません。

 だから私は、動画を日本向けに作った李教授の心中には、屈折した思いがあったと推察します。それを頭に入れておけば、講義を聞いて単純に喜べなくなり、氏と同様の屈折した思いが生じます。

 氏の講義は韓国にだけでなく、まともに対応しいない日本の政治家やマスコミへの抗議でもあるからです。

 次回は韓国最高裁の「徴用工判決」について、核心部分を紹介します。

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「李承晩TV 」- 6 ( 初代大統領李承晩と「徴用工問題」 )

2020-02-24 21:13:09 | 徒然の記

  李栄薫教授の今回の講義は、韓国の初代大統領・李承晩氏から始まります。

  ・このような悲壮な気分になった時、私は1904年に青年李承晩が、港城監獄で書いた、『独立精神』と言う本を思い出しました。

 1904年は明治37年のことで、日露戦争が始まった年です。何の罪であったのか、別途調べてみますと、氏が入獄していた1904年は、「李氏朝鮮」が日本と「第一次日韓条約」を結び、日本の保護国となった年でした。

 そうなりますとこの話は、日本と無関係でなくなります。おそらく李承晩氏は、「日韓条約」に反対し監獄へ送られたのでしょう。反共であると同時に、反日主義者だった李承晩氏の姿が見えてきました。

 さらにで調べてみますと、1909 ( 明治37 ) 年に、伊藤博文がハルピン駅頭で暗殺された時の資料がありました。

  この時「韓日合邦 」を要求する「声明文」が朝鮮人より出された」と、記述されていました。

 今まで私は、「日韓併合」が日本の意思だけで進められたと思っていましたが、事実は少し違い、朝鮮人の中にも併合を希望する人間がいたということです。この人々がいわゆる「知日派」、つまり韓国人の言う「売国奴」です。

 「知日派問題」がすでに当時から、韓国内を分断する重大事であったことが分かりました。李承晩氏は彼らと戦っていたのですから、反日の闘士と言われる訳です。李教授はハッキリ説明しませんが、李承晩氏の敵は欧米列強や清やロシアでなく、日本でした。

  ・青年李承晩は、亡国の責任がどこにあるのかを、本の中で問うていました。他でもない、嘘をつくと言う悪習と堕落した精神文化が、この国を滅ぼしたと絶叫しています。その言葉を、引用したいと思います。

 長い引用ですが、そのまま転記いたします。

  ・今、この大韓国を台無しにしてしまった、第一の原因は何かと言えば、嘘をつくと言うことがまず一番目である。

  ・嘘の悪習について列挙しようものなら、限りがない。上の者は下の者を、息子は父親を騙し、他人を欺く者を聡明だの賢いだの言い、人を騙せない人間を出来損ないだの、おめでたいなどと言う。

  ・嘘で家庭を修め、嘘で友達と交際し、嘘で国を治め、嘘で世界と交渉すると言うのだから、国の重大な問題がどうして正しく検討し、決定できるだろうか。

  ・それで世界の人々は、大韓と清の国を嘘の天地だと言って、公使や領事に選ばれると額にシワを寄せ、頭を振り赴任するのを嫌がるのだが、実に恥ずかしく悔しいことである。

 私は別の動画で、氏が聴衆の一人に襟首を掴まれ、土下座をさせられている姿を見たことがありました。それでも、こうして自分の国の批判がやめられない氏を、やりきれない気持ちで眺めます。

  ・青年李承晩は、このように言いました。

  ・人が互いに騙し合い、嘘をつくことを当たり前のように考える国。他の国との外交も嘘で成り立たせ、どんな条約を交わしても他国から信じられない国が、亡国直前の大韓帝国でした。

  ・そんな国が滅ばないとすれば、一体この世で、どんな国が滅ぶと言うのでしょうか。

 ここで氏は、動画の視聴者に呼びかけます。

  ・青年李承晩の絶叫が私たちの胸に響くのは、今の大韓民国がこのような嘘の文化、嘘の政治、嘘の外交に転落し、このままでは、再び亡国の悲哀を避けることができないと知るからです。

  ・ついにこの嘘は、わが国の司法部にまで深く浸透していきました。

  ・真実を根拠にし正義の原則に従い、判決をしなければならないこの国の判事たちは、何が事実であり何が嘘なのか、見分けることができない中で、デタラメな判決をめちゃくちゃに出しています。

  ・つい先日最高裁合議所は、1941年から43年にかけ日本製鐵で働いていた労務者と、その子供に対し、新日本製鐵に一億ウォンの賠償金を支払えと言う判決を下しました。

 長い話でしたが講義のテーマは、韓国の最高裁による「徴用工判決」でした。現在日本と韓国の間で一番問題となっているのが、この判決です。

 これだけでなく韓国との間には、「慰安婦問題」「軍艦島の奴隷労働」「竹島問題」「盗まれた仏像の不返却問題」等々があり、多くの日本人が韓国を嫌悪しています。

 「徴用工判決」が本論なら、偽証罪の件数や韓国社会の一般状況や、李承晩大統領の言葉の紹介など面倒な手間をかけず、最初から判決の話をすれば良いのにと、初めはそう思いました。

 しかし最後まで聞き終えると、回りくどい講義のやり方が納得できました。視聴者が日本人なら、直接「徴用工判決」の話で通じますが、韓国人には通用しません。周辺の事情を説明し、国際社会や国の歴史や文化から話をしないと、韓国人には伝わらないのです。

 彼らは一度信じ込むと、それ以外の意見に耳を貸さず、直ぐカッとなりますから周到な準備が入ります。それでも氏の土下座の動画を思い出すと、韓国人が意見に耳を傾けるのかは不明です。

 氏の話を「他山の石」と私が思うのは、反日左翼の日本人が韓国人と似ているからです。自分の意見を洪水のように喋りますが、相手の話は聞きません。こう言う人物が政治家になり国会で活動していますから、氏の話は「他山の石」です。

  次回は、「徴用工判決」に関する、氏の意見を紹介します。

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「李承晩TV 」- 5 ( 「嘘の国民、嘘の政治、嘘の裁判」 )

2020-02-24 17:53:16 | 徒然の記

  「李承晩TV」の38本の動画の中から、その一本を紹介いたします。タイトルは、「嘘の国民、嘘の政治、嘘の裁判」です。氏は「動画」を「講義」と呼んでいます。

 長い「講義」を聴き終えた感想は、自分の国をここまで酷評するのかと言う、なんとも言いようのない虚しさでした。

  氏の講義を、紹介します。

  ・「韓国の嘘の文化」は、国際的に広く知られた事実ですが、統計で見ると、2014 ( 平成26 ) 年に、偽証罪で告発された人々の数が1,400名にとなり、日本に比べ172倍です。

 この他日本との比較で、韓国での偽証犯罪の多さを、氏が数字で説明します。人口一人当たりに換算すると、日本の1,250倍にもなると言います。

  ・詐欺罪の中身は、

    自動車保険  交通保険  生命保険  損害保険  医療保険

    などで、保険詐欺が蔓延しているのが周知の事実です。

  ・嘘と詐欺が横行しているため、社会的信頼関係も、だんだん低くなっていく傾向があります。

  ・韓国は国際社会において、低信頼の社会に属しています。人々が相互に信頼し合えないため、各種の訴訟が相次いでいます。

  ・OECD国家の中で、韓国は、メキシコやトルコとともに、社会的葛藤率が最も高い国として分類されています。

 学者だけあり、いろいろな統計を知っていると感心しますが、韓国のためには、不名誉な数字です。日本人が言えば大変なことになりますが、韓国人自身が説明するのですから黙って聞くしかありません。

  ・社会だけが、そうなのではありません。政治がその見本を示しています。嘘が、政治の有力な手段として登場したのは、2002 ( 平成14 ) 年 の、大統領選挙の時であると私は考えています。

  ・金大業と言う人物が、自民党の李会習候補の息子が軍隊に行かなくて済んだ理由は、わざと体重を減らしたからだと、主張しました。裁判の結果、それが嘘だったと、その後判明しました。

  ・しかしこの嘘に全国民が騙され、大統領選挙の情勢が変わってしまいました。それ以後、わが国の政治は、嘘の巨大な行進でした。

 氏は具体例を挙げますが、朴槿恵大統領の事件以外は、私の知らないことばかりです。

  ・海軍艦艇天安艦が、北朝鮮の奇襲攻撃によって沈没しました。将兵40名が、戦死しました。その時も、あらゆる流言飛語が飛び交いました。北朝鮮の行為だと言う物証が明らかにされても、嘘とデマは止みませんでした。

  ・朴槿恵政府は、政局デマによって倒されてしまいました。セウル号事件が、それです。

  ・セウル号が沈没するその時間に、大統領が青瓦台で美容手術をしていたとか、麻薬をしていたとか、とんでもない嘘が国中を埋め尽くしました。

  ・崔順実の事件が騒がれると、全国は嘘の狂乱でした。人々は、崔順実の娘が、大統領の隠し子であると熱を帯びた議論を繰り広げました。青瓦台で大統領が、巫女のお祓いをしたとも言いました。その嘘の行進は、今も続いています。

  ・この間、セウル号の沈没現場に行きましたら、もう何年も経つと言うのに、追慕の黄色いテントと、「なぜ、救わなかったのか」と書かれたプラカードが、そのままになっていました。

  ・真相は皆明らかにされ、補償も全て済みました。それなのに、そんなデマのテントとプラカードが、いつまでも掲げられていることに誰も抗議しようとしません。

  ・数多くの人が、横を通り過ぎましたがみんな無関心で、魂を亡くした人間に見えました。私はこの国の首都ソウルで、まるでゾンビの行列が続くのを見ている、気持ちでした。

  ・嘘の文化、嘘の社会、嘘の政治は、結局この国を、滅ぼしてしまうでしょう。

 日本のマスコミが、どこまで伝えていたのか覚えていませんが、当事者である氏には切実な事件ばかりだったと思います。

   ・韓国は、110年前 ( 日韓併合  ) に一度滅びた国です。その国が今だに目覚めないのなら、もう一度滅びることはそう難しいことでないのかもしれません。

 よく見る韓国人のように、悲憤慷慨して喋るのでなく、頬を少し紅潮させていますが冷静な口調です。救いのない講義には、絶望の韓国があるばかりです。

 けれども氏は愛国の学者なので、韓国の人々に希望を語り始めます。

 スペースがなくなりましたので、希望の「講義」の紹介は次回とします。

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「 李承晩TV 」- 4 ( やはり、「悲しみの詰まった動画」 )

2020-02-23 19:23:50 | 徒然の記

  氏の真意を説明する前に、もう一つ大事なことがありました。それは、朝鮮に関する氏の考え方です。

 極端な言葉になりそうですが、氏には強い「愛国心」があるのに、国土という観念が希薄で、同じく保守と言ってもここが私との決定的な相違点です。

  ・国土というものがなくても、自立した朝鮮民族が、世界各地で根を下ろし、誇りを持って生きればそれでいい。

 氏のこういう考え方の生じた原因を知った時、私は氏に同情しました。動画の中では述べていませんが、氏がこうした考えを持っていると知っておくのは大事です。

  ・はたして5千年前から、韓国人は一つの民族であり、一つの共同体だったのでしょうか。

  ・改めて問うとすれば、誰にも明確に応えることはできません。それでも皆が、そのように信じているのです。」

  ・しかし、私はそういうふうに考えません。結論を先に述べれば、今日における韓国の民族主義とは、20世紀に入り日本の抑圧を受けた苦難の時代に、産み落とされたものなのです。

  ・日本の抑圧を受け、集団消滅の危機に瀕した朝鮮人は、自分たちは、一つの政治的な運命共同体であるという新たな発見に至り、民族という集団意識を共有するに至りました。

 歴史学者は朝鮮半島が、5千年も前から国の歴史を有するとは誰も語りません。中国に支配される国があり、日本と同盟を結ぶ国がありで、ずっと群雄割拠の朝鮮半島だったからです。だから氏は、20世紀に入った35年間の日本統治で、初めて朝鮮人が民族意識に芽生えたのだと主張します。

  ・わが民族は、アメリカが日本帝国主義を強制的に解体したはずみで、解放されたのです。自分の力で解放されたのでは、ありません。
 
  ・自力で解放を迎えることができなかったという、厳然たる歴史の前において、親日派の清算という大義名分は、叶うことのない夢に過ぎませんでした。
 
 私が感じたのは、統一国家として歴史を持たない韓国人の悲しみでした。だから氏は、著作の最後で韓国民へ懸命に訴えていました。
 
  ・韓国の政治は、過去の歴史の亡霊から解放される必要があるという思いを強くします。
 
  ・過去をあげつらう行為ばかりするのは、愚かなことではないでしょうか。これ以上、死者が生者の足を引っ張ることができないようにしませんか。いつ果てるともない歴史戦争は、歴史研究者に任せて良いのではないでしょうか。

 氏は日本の統治が非道でなかったと説明しながら、他方で日本から抑圧されたと語り、氏自身でも思考の整理がついていません。韓国内の知日派の清算は手に負えない難題だから、こんなものとはオサラバしようと言う苦痛の提案です。

 氏の意見は、「国土を持たない愛国思想」と言う見方もできます。その点だけ見ると「根なしのグローバリストの思考」似ていますが、「儲けさせてくれるところ」が自分の国だと言う国際金融資本家の意見ではありません。

  ・民族というものは、歴史上すべてのものがそうであるように、成立・発展・挫折・解体の過程を踏む、歴史的現象の一つであるに過ぎません。それは20世紀に生まれ、発展し、今まさにその全盛期にあるようです。

  ・しかし今後は、民族主義は少しずつ衰えていくでしょう。

  ・資本と労働の国際移動が、どれほど激しくなっているか。すでに韓国の若者の十分の一、農村青年のほぼ三分の一が、国際結婚をしているではありませんか。いまや韓国も先進国並みに、徐々に多民族社会となる時期に差しかかっています。

  ・皮膚の色とは関係なしに、お互いに自由で平等な人間として共同で生きる、こうした秩序を持ち、社会と国家を統合していくしかない時代になったのです。

 民族主義が20世紀に生まれたという氏の意見には、無理があります。千年の単位で続いている、世界の民族紛争をどう説明するのでしょう。確立した個人さえいれば、国も民族も必要でないという氏の意見を、どれだけの韓国人が受け入れるのでしょう。

 祖国のなかったユダヤ人は何千年もかけ、パレスチナの地に自分たちの国を作りました。世界中にに散らばっていても、自立した韓国人であれば良いという氏が、保守と呼べるのか、私には疑問でなりません。

  ・民族主義は、1945年以前の帝国主義時代という、暗い精神史に属するものです。民族主義を掲げた天皇制の日本と、ナチスのドイツが、周辺の民族にどれほど大きな傷を与えたでしょうか。

 氏もまた、天皇をナチズムと同列に並べ日本への批判を強くします。

  ・その民族主義の弊害を、今日の我々は、天皇制やナチズムよりはるかに酷い、「北朝鮮の首領体制」を通じて追体験しています。

  ・李氏朝鮮王朝はなぜ滅んだのかと、この問題が出てくるだけで、韓国人は過敏になってしまいます。」

  ・歴史学者は、李朝が滅んだ原因についてきちんと話をしないままでいます。教科書の文脈のまま読めば、日本が闖入したせいで、李朝は滅んだということになります。

  ・「善良な主人」」と「凶暴な盗賊」という比喩がそれです。それは紛れもない事実ですが、そんなやりかたは、歴史から何も学ぶつもりがないという無責任な姿勢にすぎません。

 李朝は日本のせいで滅亡したのでなく、内在していた矛盾のため解体したのだと、氏は結論づけます。日本などそんなものは、関係がないと言いたいのです。李朝は自国の伝統的文明に拘泥するあまり、文明の大転換が出来なかったため、必然として崩壊したと説明します。

  ・文明史の大転換を強要した勢力が、もともと同じ文明圏に属していた日本だったため、気づくのが容易でなかったからでしょうか。

  ・島国の夷狄と軽んじていた日本から受けたプライドへの傷が、あまりに深かったからなのでしょうか。

 氏の意見を読み、朝鮮人の反日思想の芽生えが、やはり大院君時代であったと確信しました。氏はまるで共産主義者のように、自国の歴史を切り捨てます。

  ・滅んだのは、王と両班たちの朝廷としての国であり、民たちの国ではありませんでした。

 民たちの国が本当の韓国だというのなら、いったい韓国は何時になったら国ができるのか。思わず問いかけたくなったら、答えが用意されていて、ここでも日本が悪役でした。

  ・1945 (  昭和20 ) 年8月15日、ついに日本帝国は滅びました。ご存知の通り、大韓民国の最も大きな休日は、8月15日の 「 光復節 」です。

 氏は著書の最後で、自由と民主主義に立脚し李承晩が作った大韓民国が、本物の国家の始まりだと説明します。そして米国は朝鮮の国家建設を支援し、共産国からの侵略を防ぎ、国防を担ってくれる素晴らしい国だと語ります。

 「李承晩TV」の動画は38本ありますが、まだ数本しか見ていません。韓国内で放映されている動画と日本版が同じなのか、反日の部分が編集されているのか分かりませんが、激しい日本批判がなくなっています。

 今回の動画も氏の著作同様、私は「悲しみの詰まった動画」と、名付けたくなりました。日本と韓国の関係については造詣の深い氏ですが、アメリカについては単純な賞賛をしています。

 長い動画ですが、私は退屈しません。氏の意見は韓国人としては勇気のある発言ですが、生まれたばかりの星雲のように、取り留めのない部分が沢山あります。日本への悪意はないと見えるのに、強い憎しみを持つ不思議な学者です。

 学徒としても日本人としても、氏の意見には無視できない興味があります。しばらくつき合ってみようと思いますので、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々も、もし良ければおつき合い下さい。

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「 李承晩TV 」- 3 ( 愛国者、李栄薫(イ・ヨンフン)教授 )

2020-02-23 14:12:53 | 徒然の記
  番組を紹介した「チャンネル桜」の水島氏は、李栄薫(イ・ヨンフン)氏を、素晴らしい人物と賞めていますが、事情はもう少し複雑です。
 
 「李承晩TV」の講義に入る前に、李栄薫氏について、息子たちに説明しておかねばなりません。氏は水島氏がいうように親日の韓国人学者でなく、強い愛国者で、日本には好感より反日の気持を持っています。
 
 4年前に氏の著作を読んだ時、私はこれを、「悲しみの詰まった本」と呼びました。氏が韓国における「日本問題」を語る時の、苦しみを知ったからです。日本国内の反日日本人を、私は「獅子身中の虫」と嫌悪していますが、韓国で「日本問題」を語ることは、比べ物にならない深刻さを伴います。
 
 韓国人が抱えている「日本問題」は、現在も、将来にわたっても、国全体にのしかかる厄介な問題です。
 
 氏の意見の該当する部分。を当時の著書から紹介します。
 
  ・初代大統領の李承晩を含む大韓民国の建国史について、国民の評価が否定的なものになっているのは、親日派を清算できないまま、親日派の主導で国が作られたという大衆的認識が、最も重大な原因だと思われます。
 
  ・「親日派問題は、60年前の当時であれ、現在であれ、何かのきっかけがあれば間違いなく火を噴き、わが建国史に痛烈な批判を加える傷跡として残っています。
 
 何時からそうなったのか氏は説明していませんが、李氏朝鮮時代からではないのでしょうか。「小中華思想」の李氏が友好と開国を迫る日本を、
 
 「禽獣と同じ蛮国が、何を対等に物を言うか」
 
  と、激しく忌み嫌った時からだと思っています。
 
 その禽獣の日本に、35年間統治されたのですから、恨みと憎しみが国の隅々に浸透し、現在も消えないのだと、私はそのように理解しています。
 
 氏が、韓国政府と捏造の学者たちを批判し攻撃するのは、日本への理解ではありません。私が日本人の誇りを大切にするように、氏は朝鮮人の誇りを大事にしています。
 
 氏が目前の敵としているのは、国民を騙し偽りの歴史を教え、自国を世界の笑い者にしている韓国の学者と政府です。氏は韓国民にそれを伝え、朝鮮人の誇りを取り戻せと訴えています。本当の敵は日本でなく、捏造の学者たちと政府だと国民に語りかけています。
 
 反日左翼を嫌悪する私が、ブログで息子たちに訴えている姿と重なる気がします。だから私は氏の著書を「悲しみの詰まった本」と言い、敬意を払いました。
 
 氏はに日本へ好意を寄せる、「韓国のお花畑の住民」ではありません。水島氏だけでなく、息子たちにも、その点を誤解しないよう説明したいと思います。
 
 過去記事で取り上げていますので、記憶されている方には冗長になりますが、もう一度氏の著書から意見を紹介します。

  ・日本は正当な代価を支払うことなく、無慈悲に、わが民族の土地と食料と、労働力を収奪した。だからわが民族は、草の根や木の皮で、ようやく命をつないだり、海外に放浪するしかなかった。

  ・過去60年間、国史教科書はこのように、国民に教えてきました。ですから、大部分の韓国民が、そのように信じています。

  ・2001 ( 平成13 ) 年に発行された、高等学校の国史教科書には、 日本は世界史において、比類ないほど徹底的で悪辣な方法で、わが民族を抑圧し収奪したと書かれています。

  ・例えば総督府は、全国の農地の4割にも達する土地を、国有地として奪い、移住してきた日本人農民や、東拓のような国策会社へ廉価で払い下げた。

  ・また総督府は、生産された米の半分を奪い日本へ積み出した。農作業がすべて終わると、警察と憲兵が銃剣を突きつけて、収穫の半分を奪っていった。このように解釈できる文脈で、生徒たちを教えてきました。

  ・1940年代の戦時期に、約650万名の朝鮮人を、戦線へ、工場へ、炭鉱へ強制連行し、賃金も与えず、奴隷のように酷使した。挺身隊という名目で朝鮮の娘たちを動員し、日本軍の慰安婦としたが、その数は数10万人に達した。教科書は、このように記述しています。

  ・しかし、私はあえていいます。このような教科書の内容は、事実ではありません。びっくりされる方も多いと思いますが、単刀直入に言うと、そのような話はすべて、教科書を書いた歴史学者が作り出した物語です。

 今もそうですが、当時の韓国でこうした意見を表明すると、本人はもちろん、家族や親類縁者へ及ぶ危険があります。

  ・生産された米のほぼ半分が、日本へ渡っていたのは事実です。しかしながら、米は奪われたのでなく、輸出という、市場ルートを通じていました。米が輸出されたのは総督府が強制したからでなく、日本内地の米価が30%高かったからです。

  ・輸出を行えば農民と地主は、より多くの所得を得ることになります。その結果、朝鮮の総所得が増え、全体的な経済が成長しました。それなのに、どうして韓国の教科書は、こうした経済学の常識を逆さまに書いているのでしょうか。

 氏の著書が出版されたのは、平成21年の鳩山内閣の時です。

 以前から日韓の間は「慰安婦問題」でギクシャクし、日本攻撃のデモをマスコミが報道していました。氏の本が最初は日本語で書かれ、日本で出版されていたとはいえ、韓国内の学者や活動家たちに知られないはずがありません。

 私が毎日平和な日本で、「獅子身中の虫」「駆除すべき害虫」と、反日左翼の人間たちを攻撃するのとは、状況が違います。氏は反対勢力にとって、この世から抹殺したい存在となったのです。

  ・農地の4割に当たる大量の土地が、収奪されたというのは事実ではありません。

  ・日本が、大量に土地を収奪したという神話が、初めて学術論文の形で示されたのは、1995 (  平成7 ) 年に、日本の東京大学に在学中の、李在茂によってでした。土地調査事業の時、総督府が農民に農地を申告させた方式は、実は収奪のためだったと、李は主張しました。

  ・当時の農民は、土地所有に関する観念が希薄で、面倒な行政手続に、慣れていなかった。総督府はこのような農民に土地の申告を強要し、大量の無届け土地が、発生するように導いた。その後総督府は、無届けの土地を国有地として没収し、日本の農民と、東拓という民間会社へ有利に払い下げたというのです。

  ・李の主張には、何ら実証的な根拠はなく、そうであるという個人的な信念に基づく、一方的な推論なのです。彼のこうした個人的信念は、今日の研究水準からすれば、ため息が出ることしきりです。

  ・李朝時代の人々は土地を指して、「 人之命脈」と言いました。土地所有の観念が薄かったなど、とんでもありません。李朝時代のわが祖先は、500年間3年に一度ずつ、国家に戸籍の申告をしなければなりませんでした。届出の手続に慣れていなかったなんて、話にもなりません。

 氏の意見は、今回の動画でも変わっていませんが、間違ってはいけません。氏の意見は日本への理解や同調でなく、朝鮮人の「誇り」への訴えにあります。

 次回の「ねこ庭」で、氏の真意を説明いたします。

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