ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

東日本各地の放射線量

2012-01-20 14:01:18 | 徒然の記

 テレビでニュースの時間に、毎日アナウンサーが、東日本の放射線量を報道する。

 「各地の放射線量は、ほぼ標準値以内でした。」と、国民が安心する有り難い内容だ。ニュースソースが文部科学省で、新聞もテレビも同じ数値を地図上で示している。それにしても、この数値は何とかならないのかと、日々癇癪が起こりそうになる。

 私の住む千葉県は、市原市が観測地となっており、0.043マイクロシーベルトが、千葉県全体の数値として、安全宣言されている。しかしわが家の数値は、単位が違う。

 庭を何カ所か計測したら、低いところで0.27、高いところで0.51マイクロシーベルトだ。元旦に気分一新のつもりで、たまたま訪ねてきた息子と計測したら、低い場所で2.22、高い地点でで9.07マイクロシーベルトの値が出て、言葉を失った。

 翌日計測したら、0.27から0.51という、通常の数値に戻ったが、今もなぜ、あんな数値が計測されたのか不安を覚える。国民を安心させたい気持ちは分かるが、新聞もNHKも、もっと実態に即した数値を報道してくれなければ困ると、言いたいのはここである。

 毎日こんないい加減な数値を聞かされていると、他の地域の数値も、そうではないのかと不信感が生じてくる。

 低い数値の市を選んで県の代表値とし、嘘ではないから、おおっぴらに報道し、関東地区の安全を全国に伝え、同時に世界へ発信しているのでないかと、勘ぐりたくなる。原発の発生以来、私は政府や東電の言うことがそのまま信じられなくなっている。

 今も政府がNHKや新聞を使い、事実を隠した発表させていると思うと、許せなくなる。「民には知らしめず、依らしむべし」と、何時の時代も為政者は、庶民を統治してきたが、自民党から民主党に代わっても、政府の姿勢は変わらないということか。

 文部科学省は、他の場所も観測しているはずだから、毎日同じ都市の数値を報道するのでなく、週ごとに、他の地点の数値も伝えるのが、正しいやり方でないのだろうか。報道と事実の乖離に、何時か誰かが、苦情を言うかと期待していたが、誰も言わない。

 重箱の隅をつつくような意見を、声高に叫ぶことの好きな団体も、口をつぐんだままなのは、どうしたことなのか。「もの言わぬは、腹ふくるる技なり」。ということで、結局、ブログに書いてしまうことになる。

 書いてどうなるものでなく、どうしようという当ても無いから、これこそまさに「気まぐれ手帳」というものだ。

 遠く離れた彼方の千葉で、こんな数値で不安になっている自分を思うと,福島の人たちの不安や悲しみや、やり場の無い怒りがよく分かる。国民が、つらい思いをしている時だというのに、肝心の政治家たちは、相も変わらず、国会で政争をしている。原因を作ったこの政治家たちを支持している、愚かな国民がいるということ。
 
 自分もまた、その愚かな国民の一人だということ、これも事実だ。

コメント
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