青山氏の著書は、この後「ソビエト・ロシアの家族法」、「東欧諸国の家族法」、「中華人民共和国の家族法」と、続きます。
しかし結局は、「マルキシズムの家族論」の賞賛と繰り返しですから、これ以上紹介するのを止めます。代わりに今回は、息子たちと訪問された方々のため、全体をまとめる書評といたします。
なんの本で読んだのか思い出せませんが、こんな話が記憶に残っています。母親が適齢期になった娘に、大学を卒業したら嫁入りの準備だと話しかけます。
「いやよ、結婚なんかしません。」
「女の幸せは、結婚してからまた始まるのよ。」
「結婚なんて、3食昼寝つきの公認売春婦でしょ。そんなの、いやよ。」
母親は娘の言葉に驚き、悲しんだと言う話です。今でもそうだと思いますが、学校へ行き左翼思想に冒されると、世間を斜に見るようになります。辛らつな言葉を知的な印と勘違いし、他人の驚く顔を楽しみます。
この娘さんがその後どうしたのか知りませんが、青山氏のような教授に教わり、反日左翼の書ばかり読んでいたら、こんな考えの人間になります。氏の説明を思い出してください。
「男子は家庭において舵を取り、女子は卑下され、隷属させられて、」「男子の情欲を満足させる、女奴隷、」「及び子供を生産する、単なる道具となったと、」「エンゲルスは、言っている。」
親子の会話を知った時、困った娘さんと眉を潜めましたが、氏の著作を読み納得しました。
「こんな悪書を読めば、真面目な女学生ほど本気になるだろう。」
「マルクシズムの家族理論」と氏は大層に言いますが、社会主義による唯物的解釈ほど、品のない思考があるでのしょうか。彼らの家庭観は、「男が支配する、金と性欲処理の場所」でしかないと言うのですから、常識が歪められてしまいます。
夫婦の愛、親子の愛や、互いの信頼や思い遣りや、敬意など、普通の家庭にある大切なものが、すべて切り捨てられています。「金銭が支配する、性欲処理の場所」などと、よくもこの様に露骨で、浅薄で、下品な言葉で語ったものです。先日紹介した上野千鶴子氏も、反日左翼の東大名誉教授でした。
「お○○○、と叫んでも、誰も何の反応を示さなくなるまで、」「わたしは、お○○○と言いつづけるだろう。」
反日左翼活動家の上野氏なら、下品さも不思議でないと思いますが、軽犯罪法の中には次のように書かれています。
「公共の場所において、多数の人に対して、著しく粗野若しくは乱暴な言動で迷惑をかける行為は犯罪となる。」
青山氏の言葉も、上野氏の話も、法を知り尽くした上で、法に触れないようにやっているのでしょうが、庶民の常識から見れば、軽犯罪法の範疇です。
破廉恥な上野氏が、東大の入学式で祝辞を述べ、新聞が賞賛すると言うのですから、マスコミの常識も狂っています。狂った学者と狂ったマスコミが手を組み、日本をダメにしようとしているのが、分かります。
もしかすると26年前、国民に祝福され、皇太子殿下と結婚された雅子さまも、左翼思想に染まっておられたのかも知れません。お世継ぎをと周囲から期待され、ご懐妊はまだかと騒がれ、雅子さまはへそを曲げられました。「結婚の目的は、子作りですか。」と、親しい者に漏らされたと聞きました。
外務省勤務のキャリアウーマンだと聞きますから、進歩的、自由主義的、思想を持たれていても、不思議はありません。今の日本で進歩的、自由主義的思想と言えば、左翼と同じ意味になります。青山氏の著書を読めば、雅子さまが、自分は「子供を生産する、単なる道具」でないと、つむじを曲げられる気持ちも理解できます。
言いにくいことですが、雅子さまの育たれた家庭環境を考えますと、進歩的、自由主義的思想と無縁ではありません。雅子さまの父上は、有名な小和田恆氏です。外務事務次官、外務審議官、外務大臣官房長などを経て、国連大使、第22代国際司法裁判所所長などを歴任されています。
氏は東京裁判史観を是とする人物で、昭和61年の衆議院議会で、社会党の土井たか子氏の質問に対し、「日本は、中国、韓国、北朝鮮に対して、未来永劫謝り続けなければならない。」と、政府答弁をしました。
本来なら前回で終わりにすべきでしたが、どうしても書かずにおれなくなりました。厚顔無恥な上野氏には何の期待もできませんが、雅子さまには、まだ期待と希望を持ちます。
令和は、皇太子様と雅子さまの時代となります。国民の祝福を目の当たりにされ、もしかすると、愚かしいマルキシズムを捨てられ、立派な皇后陛下に変身されるのではないかと、そういう気がしています。
天皇は権力の頂点に立つ方でなく、国民の敬愛の中心にある権威の方ですから、皇太子様も即位されたら、そうなられる気がしています。今日は、平成31年4月30日です。皇太子様と雅子さまの時代が始まりますので、ここで氏の書評を終わり、明日から心機一転致します。