ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

NHKの日曜討論

2014-05-18 13:31:04 | 徒然の記
 各党の書記長・幹事長が「集団的自衛権の憲法解釈変更は是か否か」につき、意見を述べ合っていた。

 暫く耳を傾けていたが、聞くに耐えなくなり途中でテレビのスイッチを切った。
「自民党は危機感を煽るな。」「戦後積み上げられてきたものを、一内閣で変えられるのか。」「国民の意見をもっと聞くべきでないのか。」「戦争の出来る国にするのか。」「アメリカの戦争に巻き込まれてよいのか。」「憲法改正を先にやるべきだ。」

 十年一日のごとき野党の反論だった。彼らは本当に国を思う政治家たちなのだろうか。中国が煽り立てる武力行使の可能性につき、ひと言も言わないのは何故なのか。無法の大国が力でアジアを支配しようとしている現実があればこそ、国民は危機意識を持ち始め、安倍内閣を信任したのではないかと、次々に疑問が生まれてきた。

 日々脅かされる日本の主権と国益を、私たちは毎日のようにニュースで見ている。同盟国だったアメリカでさえ中国や韓国に傾き、日本から距離を置きつつある現在だというのに、日本を取り巻く情勢の変化に背を向け、野党の愚か者たちは何の議論をしているというのか。

 刃物を持った無頼漢が喚きながら近づいている時に、なにが集団的自衛権の是非なのだ。そんなことを言っているうちに、日本は国土を奪われ、国民の命を奪われる。危機を目前にして、憲法の語句の解釈など呑気にやっているから、現実離れのした「哲学論争」や「神学論争」をやっていると、他国の政治家たちに笑われるのだ。

 警察権や個別の自衛権で紛争の解決が可能というのなら、公明党は、北朝鮮から拉致被害者を一人でもいいから取り返してきたらどうなんだ。
国民の意見を反映したからこそ、現在の安倍内閣が成立している。しかも圧倒的多数を獲得しているという事実を、彼らは何と心得ているのか。これこそが民主主義の結果だというのに、国民の支持率が2%にも満たない野党が、なにをほざいているのかとチャンチャラおかしい。

 「戦争の出来る国にするのか。」とか、「アメリカの戦争に巻き込まれてよいのか。」など、何時の時代のへ理屈か。しかけられたら戦争を辞さない国、世界の他の国と同じようになるというのが、そんなにも反対なのか。そこまで言うのなら、野党の議員たちは無法と悪の帝国となった中国へ行き、戦争放棄の憲法を持てと提案してきたらどうなのか。

 諸国民を信頼し、自衛権の行使も出来ない日本を見習え、これこそが平和の早道だと、説教を垂れてきたらどうなのだ。
意見は一顧だにされず、鼻先で笑われるのが落ちだろうに、こんなお粗末な議論を全国放送で国民に伝えている彼らは、次の選挙で更に議席を失うことだろう。

 自分の党への危機感だってないのだから、まして国の危機感など彼らに分かろう筈が無い。
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歴史的な日々

2014-05-17 18:00:31 | 徒然の記
 意識せずに過ごしているけれど、最近の毎日は、もしかすると、後世の歴史に残る日々なのかも知れない。
 
 「憲法改正」「自衛権」「国防」「安全保障」等々、何年か前なら、口にするさえ憚られた事柄が、今は当然のこととして議論されている。
自民党が憲法に触れようものなら、正義と良識のマスコミや進歩的知識人が、平和や人権、戦争反対の論陣を張って、国民の気分をその方向へと盛り上げたものだった。「平和憲法を守れ」と、それはもう、錦の御旗のように人々を熱狂させ、全国津々浦々に浸透した。
 
 それが今では、少なからぬ国民が、マスコミへ不信を抱くようになり、進歩的と言われる文化人や学者に対しても、首を傾げるようになった。「彼らの言っていることは、本当なんだろうか。」「国が滅びても平和憲法を守れなんて、正しいことなのだろうか。」と、素朴な疑問が芽生え、他人から教えられるのでなく、自分の頭で国の未来を考えだした。
 
 戦後70年になろうとする今日になって、初めて戦後の歴史が、国民の課題として意識されるようになった、という事実。こうした社会の変化を、歴史的変貌と呼ばずにおれなくなり、素晴らしい時が到来したと、胸の昂りすら覚える。
 
 いったんそうなると、色々なものが見えて来だした。中国や韓国に堪忍袋の緒を切られ、歯ぎしりするほどの怒りを燃やして来たが、実際の黒幕は、アメリカだったと知ったこと。あるいは、社会党や民主党など、売国左翼の政党や議員たちばかりを嫌悪してきたが、実際の原因は、自民党が作って来たのだと言うこと。
 
 黙認だったのか放任だったのか、「お花畑の平和主義」を行き渡らせ、大切な国を蔑ろにしてきた責任が、自民党にこそあったという事実。ここ一二年で、私はそれを発見した。50年近く購読してきた朝日新聞を止めたのも、その一つのだから、覚醒というに相応しい発見だろう。
 
 自分がそうであるように、今では多くの人々が事実を肌で知り、賢い国民に変わろうとしていると、そんなふうに思えてならない。
中でも一番の発見は、原因の根本をシッカリ認識したことだ。つまり責めるべきは左翼政党でなく、自民党でもなく、反日・売国のマスコミでもインテリでもなかった。原因の大本は、自分で考えることをしていなかった、私自身だったということ。簡単に言えば、、そういうことだ。
 
 おのれのふるさとを大事にするように、自分の国を大切に思い、歴史や風習や習慣を蔑ろにさえしなければ、決して間違えなかったはずだった。大切な選挙の一票を、詰まらない政治家に入れる愚行も無かったし、マスコミの煽動にも、惑わされなかったはずだ。実に呆気ない答えだが、国家は、その国民に相応しい政府を持つと、こんな話だった。
 
 何でも日本が一番で、日本が優れているという意見と、すべて日本だけが悪いと、日本を憎む主張も、どちらも間違った極論だ。日本にも、外国人研修制度を悪用する人間がいるのだから、悪の帝国中国にだって、逆に良識のある国民がいるはずだ。
 
 凶暴な政府が、牙を剥いている国で、誰が本音を語れるだろう。寛容な政府が日本にあるから、勇気のない自分も、いっぱし意見が表明できているに過ぎない、という現実もある。左右の極論は、極論として聞き、その上で、自分の意見を凛として持つ大切さ・・・。
 
 だんだんと、自分でも惚れ惚れとするような、立派なブログになっている気がしてきた。さて、そういう気になったところで、極論にせず、止めておくのが賢明というものだろう。
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外国人研修制度

2014-05-06 14:06:13 | 徒然の記
 これまで何となく知っていたけれど、改めて考えずにおれなくなった。
経済発展のため今後は移民を受け入れ、人口の減少を補って行くと、そんな無謀なことを政府が言い出したからだ。移民計画の基礎になるのが、現在の「外国人研修制度」と聞き、俄勉強を始めたということ。

 研修員制度の目的は、開発途上国への国際貢献と国際協力で、日本の技術、技能、知識の習得を支援する制度だと、とても立派なことが述べられている。推進団体は、「財団法人国際協力研修機構」略してジッコ ( JITCO )というらしい。関係する省庁は、厚生労働省、経済産業省、法務省などだが、そうなるとジッコはいわゆる政府の外郭団体であろうし、各省庁からの天下りが役職を占めていると想像できる。

政府の外郭団体の中には国民の期待に添うチャンとした機関もあるが、たいていは役人たちの互助組合みたいなものが多いと相場が決まっている。研修制度で来日した近隣諸国の若者たちに関する、過去の新聞報道を思い出すと、農業研修に来た中国青年が研修先の農家の夫婦を惨殺したとか、首をかしげたくなるような事件がある。

 中国研修生を3名受け入れた今治市のタオル業者は、賃金不払いで監督署の是正勧告を受けると、研修生たちを騙して中国へ連れ戻り、そのまま現地で放置したのだという。長崎の長与町の会社は、バングラディッシュから受け入れた女性に給料10万円を直接払わず、中間業者に9万円渡し、本人には一万円しか与えなかった。彼女が京都地裁に訴えて判明したのだという。長崎で働く彼女がどうして京都地裁なのか、詳しいことは不明だが、調べ出すと、気の滅入るような事件が次々と出てくる。

 最低賃金法違反、時間外の不払い、パスポート取り上げ、強制貯金、保証金・違約金による身柄拘束など、言葉の通じない彼や彼女らの弱い立場につけ込んだ残酷な仕打ち。ジッコの高邁な目的はどこかへ消え失せ、主に3K現場での人手不足を解消するための、低賃金労働者を集める制度に成り果てている現実だ。

 資料が少ないので断定できないが、平成17年の研修生数は83,319人だという。この内中国人が66%を占め、残りがインドネシア、タイ、ベトナム、ネパールの順らしい。平成19年には、米国務省から人身売買の指摘をされ、制度の廃止を提案されていたというのだから驚かされる。

 いったい、こんな事実を私たちはどれだけ知っているのだろう。「国民の知る権利」を主張するマスコミは、どのくらい本気で報道して来たのか。こんな恥ずかしい事実が、政府の絡んだ制度の中で起こっているということを、どうして黙っておれるだろう。

 人道を外れた行為への糾弾には、右も左もない。制度を悪用する人間どもは、悪いものは悪いと懲らしめねばならない。黙認し、知らぬ顔をして来た役人どもにも、相応の罰がなくて良いのか。帰国した若者たちは反日どころか、日本憎悪の固まりとなってしまうのが落ちだ。こんなことで、何が国際貢献か。中国の若者の反日にだって、これでは文句がつけられない。

 良識のある、礼儀正しい日本人はどこえ消えたのか。制度をめぐる日本人たちは、悪意にまみれ、金儲けを優先し、弱い人間を食い物にする下司ばかりということか。
現実とはこういうものと知っていても、具体的事実を知れば放置できない。まして、こんな制度を土台に移民計画が政府の手で作られるなど、どうして許せるのか。これを許せば、近隣のアジア諸国になんと言われることだろう。


「日本人は、立派なことを言っても、やっていることは違う。」「信用できない、ウソつきたちだ。」
研修員制度の事実に即し非難されたら、私は恥じて頭を垂れるしか無い。安倍総理に関して暫く離れると述べたが、そうは言っておれなくなった。

「研修員制度の上に立つ移民計画なんて、とんでもない。貴方は美しい日本のため首脳外交を展開しているが、足下ではこんなていたらくを放置している。移民計画なんて、国を滅ぼす愚策の愚策。」「ご先祖様に顔向けできるのか。」・・・・。 

 声を大にし反対したい。



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NHKの世論調査

2014-05-03 21:06:37 | 徒然の記

 憲法記念日の前日なので、去年との比較で、NHKが世論調査の結果を伝えた。

 俄には信じられない内容だった。

 質問は、「憲法改正の必要を感じるかどうか」だ。「必要だ」という回答が、昨年42%だったものが今年は何と28%で、14%のダウン。「必要なし」とする回答が、昨年の16%から今年は10%アップの26%になったというものだ。

 中国が、尖閣で領海侵犯を繰り返し、居丈高に領土領海を掻き回し、歴史問題で執拗に難癖をつけ、国家の安全が犯されているというのに、国の備えを不要とする、夢想の憲法を是とする国民が、減るどころか、増えるという事実を示された訳だが、とても信じる気になれない。

 中国のコバンザメと成り果てた韓国が、これまたねつ造の慰安婦問題で、日本を痛めつけ、右傾化だとか軍国主義化だとか、自分の国の軍備強化は棚に上げ、紅いチャイナと口裏を合わせ、合唱する。ここ数年の中国、韓国の内政干渉の、不快なまでの激しさに、誇りを傷つけられたはずの国民が、どうしてこんな回答をするのかと、呆れてしまう。

 退任したマッカーサーが、議会で述べた言葉だと記憶しているが、彼は次のように話している。

 「日本人の犯した失敗は、国際情勢に対する無知からきたもので、」「ドイツとは違う。」「ドイツが45才の壮年だとすれば、日本人は12才の生徒だ。」

 正確な言葉でないかも知れないが、内容は間違っていないはずだ。

 知ったときは、怒りと屈辱感を味わったけれど、彼は正しかったのかと、無念の思いでNHKのニュースを聞いた。戦後も69年になれば、白いものが黒くなり、それまでの正義が不正義へと変じたり、世界の状況が様変わりはずなのに、現実に目を向けない人間が、日本に、かくも多数いるなどと、どうしても信じられない。

 国際情勢に対する無関心は、今も同じで、アメリカなどからみれば、「12才の生徒」そのままなのか。ブログの世界で、意見を同じくする人々と交流し、自分の意見が多数を占めていくはずと、気を強くしていたのに、喜びを打ち砕いたNHKの報たった。・・と、ここまでが昨日のブログだ。

 けれども実際には、希望があるのだ。
NHKが気づかないのか、無視して伝えないのか、「どちらとも言えない」という答えが、昨年は39%で今年40%であるという事実の重さだ。

 優柔不断な国民が、昨年も今年も、相変わらず同じ比率で存在している事実を、バカにしてはいけない。これは、支持政党を問うアンケートに、「支持政党なし」と答える、無党派層と同じく、日本にとっては、「希望の集団」なのだ。

 政治に無関心で、無知のため、無党派層になっているのでないのと同様、優柔不断と見えるこの集団は、国の行く末に無関心でなく、真面目に思考しているから、簡単に言葉が出せないでいる人間たちなのだ。

 自民党が金権腐敗にまみれたとき、民主党に政権を移し、民主党が、反日・売国の政治集団と分かれば、安倍総理を選択するなど、声無き声が多数存在する、わが国固有の現象であり、リアリストの人間集団なのだ。私は、そう分析し、信じている。

 歴史を振り返れば、ご先祖様たちのやって来たにしても、紆余曲折があった。それでも、大きな道筋は間違っていなかったのだから、歴史を辿れば、日本人いつも正しい判断をしてきたと、分かる。

 自惚れや慢心でなく、排他的愛国心でもなく、それは静かな誇りだ。

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大森実氏の著作

2014-05-01 19:47:27 | 徒然の記
 4月下旬から5月にかけて、今が日本の最も美しいときだ。

 だから、その日本の中にあるわが家の庭も、猫の額ほどしかない広さだがそれなりに美しい。柔らかな、優しい若葉が風に揺れ、ミツバチが気怠い羽音をたて花に群がる。満開の白いモッコウバラの下で紅茶を飲み、椅子の背にもたれ目を閉じる。

 テレビや新聞が相変わらず不可解で不愉快なニュースを沢山届けるが、こうして季節を楽しむ日々があることについては、どうしたって感謝せずにおれない。マスコミの報道に一喜一憂するのを止め、季節の美しさに向き合おうと、ここ一ヶ月ブログを休憩した。

 自分のブログを更新したり、他人様のものを読んだりするのは有意義だが、どっぷり浸かると、これまた私を悩ませる厄介な状況をもたらすものとなる。だから、時々休憩するのは良いことなのだと、やっと理解した。

 今は書くことより、読書に熱中している。言うまでもなく図書館でもらった本だが、大森実氏の一連の著作だ。昭和56年刊行の、講談社文庫本ばかり。戦後秘史という副題で、おそらく10冊あるのだと思う。そのうちNO3 と、NO6、7、8、9、10を手に入れている。「祖国革命工作」「禁じられた政治」を読み終え、「謀略と冷戦の十字路」を半分まで読んだところだ。

 最近の文庫本は活字が大きくなり、紙質も白く立派になって、読み易くなっているが、当時の文庫本は貧しかった時代の名残をとどめている。安くて誰でも手に入れられるのが文庫本の売りだったから、粗末な黄ばんだザラ紙が使われ、活字はやたら小さかった。出版社も安いんだから我慢しろと、そう言わんばかりの粗雑さだった。
 
 今は中身の無い低俗な作品でも、上質な紙に印刷され、気の利いた挿絵まで入っている。比較して考えるから、いっそう安っぽく見えるけれど、私みたいな人間には懐かしさの方が強い。(その代わり、老眼鏡が必需品)

 敗戦直後の社会状況が書かれており、知っていることもあるが、知らないことの方が多く、だから、戦後秘史なのだろう。興味深く読ませてもらっている。著者については有名なジャーナリストと、そのくらいしか知らなかったが、これを機に調べてみた。とっくの昔に亡くなられているのだと思っていたが、平成22年に88才で逝去ということだった。

 私の嫌いな毎日新聞の記者を長く勤めてきた人だが、厭わしい反日の論調には出会わない。心の平安を乱さない大森氏の著作を手に、このまま春の日を読書三昧で過ごしたいものだ。なにしろ安倍総理ときたら、舛添氏への応援から始まり、慰安婦問題への裏切り、大量移民の受け入れ容認、細君の放任など、心の安らぎをこれでもかと乱してくれる。

 ブログと同様、総理関連のニュース対応へも暫く休憩するのが賢明なのだろう。
大森氏が、安倍氏のように期待を裏切らないことをそっと祈りつつ、そっとページをめくるとしよう。




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