ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

『兵役を拒否した日本人』 ( 「エホバの証人」 )

2018-01-30 22:54:31 | 徒然の記

 稲垣真美氏著『兵役を拒否した日本人』( 昭和 47年刊 岩波新書 ) を、読了。

 著者は昭和元年に京都で生まれ、今年92才です。

 昭和28年に東大文学部を卒業し、作家、評論家、日本酒研究家として知られています。情報がなくて断定できませんが、どうやら私の嫌いな左翼思想の持ち主らしいのですが、全国の地酒の発掘に努め、全国日本酒コンテスト審査委員も務めている、不思議な人物です。

 廃棄図書の一冊ですが、私の無知を啓蒙してくれる貴重な書となりました。

 本を一冊読む度に未知の世界が広がり、この世の果てしない大きさと深さが魅了いたします。いくら知識を追い求めても、この神秘が狭まることはありません。目前に広がる情景を語るとすれば、星雲の重なる青い宇宙に、無数に漂う芥子粒にも満たない埃があります。まさに私は、その極小の埃の一粒でしかありません。

 ヒトラーは『わが闘争』の中で、自分の知的好奇心の旺盛さを誇っていました。割れた大きなステンドグラスの、飛び散った欠片を、自分が得た知識が探し当て、やがて一枚の絵が完成し、世界認識を確立したと自慢していました。

 しかし世界の神秘は、とてもそのような平面であるはずがなく、割れたステンドグラスを修復するような単純作業でないと、今の私には分かります。

 いつものように本題とは何の関係もない話ですが、要するに独裁者というのは、物事を単純化し、自慢し、周りの人間を煙に巻き、すぐにもバレる嘘を平気でつく人間を言うことでしょうか。

 著者は独裁者ではありませんが、話を単純化し、読者を惑わせていますから、注意しながら読みました。氏は戦前の日本を弾劾し、軍国主義を責め、平和憲法の大事さを語っていますが、私はほとんど反対の気持ちにさせられました。

 反日野党が政府に反対するため、感情的になり、居丈高になり、こじつけの難癖をつけるという本は、素直に読んで行くと著者と違う世界が見えたと、そういう話です。

 本多勝一の本を読んだ時のように怒りや憎しみを覚えることがなく、「知らないことを教えて頂き感謝します。」と、お礼を述べて終わりました。

 呆気ないほど素直な心の動き、それだけにややこしくなる読後の思いを、どうしたらうまく伝えられるか、子供たちのために・・と、今はそれだけを考えています。強いて言えば、この本に書かれたに中身も「日本の闇」のひとかけらです。

 話をどんと飛ばしますが、「エホバの証人」という宗教があります。ネットで調べますと、色々な情報が得られます。

  ・「 エホバの証人 」は、チャールズ・テイル・ラッセルと、ジョセフ・F・ラザフォードによって設立された、キリスト教系の新興宗教である。

  ・「 ものみの塔聖書冊子協会 」の法人が、各国にあり、ほぼ全世界で活動し、「神の王国 」 という、国境なき世界政府の確立を目指している。

  ・キリスト教主流派が重要視する基本信条を否定しているため、主流派から異端とされている。

  ・一般的には熱心な伝道活動を行うこと、輸血を拒否すること、戦争に参加しない事などで知られている。

  ・新興と言っても、前身の組織までカウントすると1870年代、日本で言えば明治維新、西南戦争くらいの時代である。したがって、中々の歴史をもつ宗教団体である。

  無神論者に近い私ですが、強いて自分の宗教を語れば八百万の神が存在する「神道」ということになります。
 
 だからと言って即座に天皇陛下への信仰や、忠誠心に直結せず、土俗の自然信仰とでも言うのか、万物に宿る神様を大事するということです。
 
 ここあたりになりますと、自分の中ににあるのは、精緻な理論や高邁な原理でなく、それこそ理屈を超えた感情論と言うべきか、そんなものになります。
 
 「世界中に、国々の神様があるように、日本には日本の神様がある。」
 
 「日本の神様は、自分だけが本物だとか、第一番とか言いません。」
 
 「他国の神様を拒絶したり、戦争をしかけたり、」「人間の不幸の原因を作りません。」
 
 「神々のあるがままを否定しない、寛容な日本です。」
 
 他の人の宗教に干渉する気はありませんが、私は以前から、他国の宗教を信じる日本人の気持ち理解できないままです。
 
 二千年以上も、権兵衛とか甚九郎とか、およねとかいう名前で暮らしてきたのに、どうして突然にアベルとかイサクとか。ヤコブなどという馴染みのない名前が出てくるのか。
 
 稲作の国の日本にはパンを口にしたり、血をすすったり、そんな習慣がないのにどうして引かされるのでしょう。
 
 いい加減なところのある自分には、一神教の頑固さと頑迷さが、やっかいでなりません。その頑固さが、新たな人間の不幸の種につながっていると、思ったりします。現実問題として世界には沢山の宗教があり、無数の人々がそれぞれ真面目に信仰しています。
 
 心の中の話だと割り切ってしまえば、誰が何を信じても、それこそ「信教の自由」です。
 
 表題になっている「兵役を拒否した日本人」というのは、「エホバ」を信じた実在の人物の話です。彼の名前は村本一生氏で、著者は本を書くにあたり、世捨て人のように暮らしていた村本氏の許を訪ねています。
 
  ・兵役拒否を成し遂げた村本一生は、明石順三という人間との出会いについて、次のように語っている。
 
  ・青年の日の、何物にも代えがたく、忘れがたいこととして、出会いがある。
 
  ・その人との出会いがなければ、兵役拒否を実践するところまでには、至らなかったかもしれない。

  ・その意味で、灯台社の戦時下の状況について述べる前に、灯台社の主催者であった、明石順三を紹介することから始めたいと思う。

  ・戦争の初期、満州事変を通して、日本の大陸侵攻政策が形を取り始めた頃、キリスト者の抵抗があったかといえば、それは、ほとんどなかったと言わねばならない。

  ・それどころか、カトリックやプロテスタントなどの体制諸会派は、戦争の国策に協力することによって、組織を温存することに、汲々としていた。

  ・仏教などの諸宗派も、おしなべて国策に迎合した事情は同じで、組織として非戦を唱えた者はなかった。

  ・こうした中で、聖書の真理に忠実であろうとした灯台社の人々は、国策に背いたかどで、不敬・治安維持法違反などの罪を問われて、ことごとく獄に投ぜられ、何人もの殉教者を出した。

  ・順三の妻を含む、二人の女性は、不幸にして獄死し、一人の朝鮮人青年は拷問のため発狂するなど、数々の受難の歴史を刻んだ。

 つまり明石順三氏は、現在の「エホバの証人」の教えを、日本に伝えた先駆者です。彼を中心に、信者たちは強大な国家権力に抵抗し、命の犠牲を捧げました。

 ところが明石順三氏は、現在の日本の「エホバの証人」で抹殺され、信者ですらその名前を知りません。

 私の親しくする人物がエホバの信者なので、今朝電話をいたしました。

 「明石順三という人の名前を、知っていますか。」

 「えっ、誰ですか。」

 「明石順三さんは、日本にエホバの教えを伝えた、最初の人です。」「聖書の教えを守って、家族はみんな監獄に送られ奥さんは獄死しました。」

 「そんな話は、初めて聞きます。」

 「日本で布教した人の名前は、なんと教わっていますか。」

 「ラザフォードさんです。」

 「そうですか。明石さんの名前は、知らないのですね。」

 「もう一度教えてください。明石さんて、どういう字を書くのですか。」

 明石氏の名前を漢字で伝えましたが、真面目な信者にも、氏の名前が知らされていない事実に、驚きを覚えました。

 新興宗教とは言え、世界中に展開する「エホバの証人」です。教団にとって、日本がどうでも良い国であるとは思えませんのに、聖書に殉じた明石氏の名前が消し去られているということ。つまり、これも「日本の闇」の一つです。

 スペースの都合で、ここまでしか紹介できませんが、明日からこの闇について語ろうと思います。

 そうすると「日本の闇」が、「世界の闇」につながっていることも、分かってきます。「お花畑」に住む日本人たちが、日本を責めている馬鹿さ加減や、反日左翼の愚かさなども、明らかにされるのかもしれません。

  酔っ払いは嫌いだと、読者の方に言われましたが、今夜はしらふです。続きは明日にしますが、明日は呑める日です。再び関東が雪になるといやな予報が出ていますが、たとえ呑んでも、雪になっても、明日は続きを紹介すると決めています。

 これから風呂に入り、床の中で次の本を読みます。現在室内の温度は24度、石油ストーブが暑いくらいです。厳寒のモンゴルを考えますと、どうして世界ではこんなにも違った条件で人間が暮らしているのか。しかも、当たり前のように。

 神秘な世界、神秘な地球ではありませんか。

 せっかく神様から、あるいはご先祖様から、いただいた命です。天寿を全うするまで、死んではいけません。自分が生きているということが、そのまま歴史につながっているのですから、生きて、生きて、生き抜きましょう。

 これは息子たちにも伝えたい、父としての祈りの言葉でもあります。お笑い下さい。

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酔いに任せて聞く、軍歌と演歌 

2018-01-29 00:08:05 | 徒然の記

 1月28日日曜日です。今晩は、呑める日ですから、いつものように焼酎のお湯割りです。

 グラス半分の焼酎に、梅干しを一つ入れ、たっぶりお湯を注ぎます。この一杯が自ら決めた分量で、超えることはありません。会社にいる頃は、お客さんや会社の人々と呑み、そんな時はフラフラになるまでつき合いましたが、今はそのようなことはしません。

 もともと酒豪でないのでしょう。この分量で、十分楽しく酔います。だから、今晩は酔いに任せて、思いつくまま語ろうと思います。さっきまで、美空ひばりの「戦時歌謡曲」を聞いていました。

 「私は、戦争を知りません。」

 「けれども、日本の軍歌は、日本人の心の歌だと思います。悲しみの歌です。」

 そう言って彼女は、戦友を歌いました。威勢の良い歌もありますが、確かに軍歌には、悲しみのこもる歌が沢山あります。親や子を思う歌、戦友を弔う歌、愛する人を偲ぶ歌、酷いのになりますと軍隊への恨み節もいっぱいあります。

 ひばりが若くて、綺麗だった頃の動画でしょうか。惚れ惚れする横顔です。しかし、彼女も亡くなりました。三橋美智也、村田英雄、島倉千代子、青江三奈、江利チエミ・・私の知っている歌手たちは、ほとんどが亡くなっています。

   義理と人情を 秤にかけりゃ

   義理が重たい 男の世界

 こんな男の歌を歌っていた高倉健も、居なくなってしまいました。酔っている時は、やっぱり私には演歌です。似たような歌詞で、似たようなメロディーなのに、しんみりとなります。軍歌だけでなく、演歌も、日本人の心の歌だと思います。

 元気で美しく、うっとりする声で多くの人を魅了していた歌手が、こんなに呆気なく、こんなに無残に年を取り、次から次へと亡くなっていく。酔うて聞くひばりの声が、人生の無常を教えます。

 織田信長が好んで口にしたと伝えられる、敦盛の詞を思い出します。

    人間五十年

   下天の内をくらぶれば   

   夢幻の如くなり

 信長だけはありません。清盛も、太閤秀吉も、藤原氏も、蘇我氏も、・・・と考えていきますと、栄耀栄華を尽くした人々も、この世から消えています。

 富と権勢を一身に集めた人間でさえ、「夢幻の如くなり」です。まして、この自分など、そこいらに転がる石ころのようなものでないかと、心地よい酔いのせいか、楽しい気分です。

 この二三日、深刻な問題をブログに書き、思っても見ない数の訪問を受け、驚いていますが、コメントは一件もありません。オウムにしても、外国人技能研修員制度にしても、いわば日本の闇の一つです。

 日本には他国のような闇がないと思い、今日まで来ましたが、そうではありませんでした。アンタッチャブルな闇が、日本にもあるのです。そうした機微に触れる問題の中に、「皇室」も含まれます。陛下のこと、美智子様のことなど、「ねこ庭」のブログは、「一線を越えてしまった」と自覚しています。

 ですから、訪問される方々が、コメントを入れないようにされることを、希望いたします。酔った時なので、勢いに任せて言いますが、「闇」にかかわる「ねこ庭」を訪問された方々は、コメントを入れない方が安心です。

 読書するというのは、この世の「闇」の部分にも近づくということだと、今頃気がつきました。まだこれからの話ですが、ぶつかっている大きな闇の一つを紹介します。

 「日本銀行の出資者」はいったい誰なのか。・・これです。

 資本金は一億円で、国が55%を出資していますが、残りの45%は個人です。しかもこの個人の名前が、決して公開されません。皇室が含まれるとか、外国人がいるとか、噂がありますが決して公表されません。

 財務省の管轄ですから、財務省は知っています。「ねこ庭」では、外国人が個人で出資者になったのは、敗戦後のことと推察しています。GHQが米国本国の指令で、実施し、日本の首根っこを抑えたここにこそ、日本が米国の属国なった秘密が隠されている気がします。

 憲法以上に「日本銀行の出資者」は問題なのですが、国民は知りませんし、知らされることもありません。官庁の中の官庁と、財務省が言われているのには、こうした事実があるのかもしれません。金で日本がアメリカに従属させられ、秘密を知っているのが財務省だけなら、最強の官庁となるはずです。歴代首相も手に負えない力を持っているのではないでしょうか。

 推察でしかありませんが、米国の財務省支配に逆らい、始末された二人の政治家を思い浮かべることができます。橋本龍太郎氏と中川昭一氏です。一人は病死、一人は自殺となっていますが、不自然な亡くなり方です。

 こんなことも、いつか明らかになっていくと思いますが、日本の独立は、まだ遠い先でしょう。ノルウエーは510年かかっていますが、一度失った国の独立を、再び手に戻すには並大抵のことでは叶いません。

   国民の多くは、日本が米国の属国であることを実感していませんし、立派な民主主義国だと信じています。

 その上国内には、反日左翼の跋扈を許すおめでたい「お花畑の住民」がわんさといます。酔って気持ちをのんびりさせないと、長生きなんかできません。長生きする気はありませんが、生きている間は、家族に迷惑をかけず、元気で憎まれ口を叩きたいではありませんか。

 信長のように幸若舞は舞えませんが、口ずさむだけならできます。

    人間五十年

   下天の内をくらぶれば   

   夢幻の如くなり

 

 [ 追 記 ]

  自死した西部氏は、信念の思想家ではありません。日本を愛するのなら、生きて意見を述べ続けるべきでした。失望しています。

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AHM協同組合 ( 日本の恥 )

2018-01-27 19:01:33 | 徒然の記

  1月15日付の千葉日報を読み、「恥ずべき外国人技能研修員制度 」と題し「ねこ庭」で紹介しました。一週間後の1月22日の同紙に、再び外国人技能研修員の記事が掲載されました。

 日本人として恥ずかしさをこらえつつ、記事の一部を紹介します。

  ・フィリピン人技能実習生 ( 25 ) が、職場の暴力に耐えかねて、労働組合に加入したところ、実習生の受け入れ窓口となったAHM協同組合が、労組にファックスを送り、実習生を脱退させるよう求めたことが、21日にわかった。

  ・実習生ら4人は、神奈川県の建設会社で勤務。殴る蹴るの暴力や、馬鹿野郎など、暴言を日常的に受け、労組神奈川シティユニオンに入った。

  ・ユニオンはAHMやジッコに、四人の新たな実習先を探すよう要求。

  ・ユニオンからの返事のファックスには、公益財団ジッコなどが、AHMに対し、労組加入者は実習先が見つからないとの見解を示したとも記載。

 記者の取材に対しジッコもAHMも、「係争中のため、回答を差し控える」と返事をしています。

 先日の「ねこ庭」の記事で、ジッコの対応が即座に変わるとは思っていませんが、日にちを置かず、こうした事件が発生することに怒りと悲しみを覚えます。今一度言いますが、ジッコはいかがわしい組織ではありません。

 「外国人技能研修員制度」は、開発途上国への国際貢献と国際協力を目的とし、日本の技術、技能、知識の習得を支援するものです。推進団体が「"財団法人国際協力研修機構 」、略してジッコ (  JITCO  )と言います。厚生労働省、経済産業省、法務省が関係する、政府の外郭団体です。

 前回も説明ましたが、安倍総理がこの制度を活用し、大量の「移民受入れ計画」を進めています。第一次安倍政権の時、「日本を取り戻す。」と言った高い志はどこへ消えたのでしょう。

 低賃金の外国人労働者を求める経済界の、目先の要求に応えることを優先し、近隣諸国のことは忘れたのでしょうか。

 こうした虐待を放置すれば、韓国のいう慰安婦や軍艦島の強制労働の嘘を、アジア諸国が疑わなくなります。私でさえ、こんな制度を存続させる政府と総理に、怒りと疑問を抱きつつあります。

 アジアの若者を酷使する現実を、見て見ぬ振りをするのなら、安倍氏は鳩山氏に劣らない「愚かな総理」と言うことになります。

 新聞が書かないので、AHM協同組合についてネットで調べました。悪徳業者は実名を明らかにし、国民の前に実態を示さなくてなりません。

 〈 AHM協同組合 〉

  設  立  平成15年12月

  認  可  国土交通省・農林水産省・経済産業省

  代表理事  有賀 稔幸

  所属団体  群馬県中小企業団体中央会・高崎青年会議所・高崎商工会議所

  事業内容  外国人技能実習生受入事業

  受け入れ実績 150社以上・1000名以上

  拠   点  群馬県高崎市飯塚町260-1 YSビル3F

 代表理事の有賀氏は、高崎青年会議所のメンバーで、会員開発委員会の委員をしています。AHM協同組合のホームページに、青年経営者として溌剌とした写真が掲載されています。

 写真は割愛し、代表理事としての氏の挨拶を紹介します。長くなりますが、全文を転記します。私は最後まで読みましたが、「ねこ庭」を訪問された方々や息子たちは、途中でやめて構いません。

 世間で邪まなことをする者は、外見が立派で、誠実に見える紳士が多いということでしょうか。これほど問題になっている「外国人技能研修員制度」だというのに、任せた業者が「信頼に足る」のかどうか、見破れない官庁は同罪きです。

 これ以上コメントをする気になれませんので、あとは、賛同するなり怒るなり、恥じるなり、訪問された方々にお任せします。

 「私達、AHM協同組合は高い理念と夢を持ち、皆様方のご発展の一翼を担うべく日々活動しております。」

 「アメリカ留学で私は民主主義を学び、そこには多様性な社会がありました。」

 「世界中から色々な人種・文化が集約された場所。私は留学時代に好きな言葉に出会いました。」

 「 " RESPECT " です。アメリカにも負の遺産はあります。」

 「奴隷制度や人種差別などが挙げられます。でもそれらを乗り越えて、人権を確立していったのです。」 

 「肌の色、眼の色、容姿、言語、人種など関係なく同じ人間なのだと普遍的な考えになりました。まさにリスペクトです。」

 「私が子供の頃は、外国人を見かけるのは安易ではありませんでしたが、今では珍しくないのは、ご存知の通りです。」

 「2020年に東京オリンピック・パラリンピックを迎え、さらにはTPPへと、日本はよりグローバルな社会へ移行して行きます。

 「国際化が進む中、我が国では少子高齢化社会を迎え、国内の労働力不足が、深刻化しています。外国人雇用について、考えていかなければいけない時期なのかもしれません。」

 「初めて外国人技能実習制度を活用される企業様は、様々な不安がおありだと思いますが、全力でサポートさせていただく所存です。」

 「外国人実習生と円滑な関係を築くためには、当然の事ですが、人権侵害をしてはいけません。

 「仕事上の指示などは問題ないのですが、それ以外の、明らかな上から目線的な言動、言葉の暴力や、日本人の感覚で軽く叩いたりする行為でも、彼らには理解しがたい行為にうつり、外国人だから、差別されていると思ってしまいます。

 「やはり公平且つ平等に、正しい評価を、日本人外国人に関係なく行うべきだと思います。」

 「そして、彼らの立場も理解する事が必要です。日本で仕事を従事する為には、最低限の日本語はマスターしなければなりません。

 「ただ、母国で約4ヶ月間と、日本での集合講習1ヶ月だけで、全ての日本語を理解するのは、やはり難しいです。」

 「相手が日本語を理解できないからといって、憤慨や冷ややかな態度は、如何なものでしょう?」 

 「外国人技能実習制度を上手に活用すれば、御社の規模の拡大化・安定化・活性化につながります。」

 「また、実習生を育成することにより、人材育成能力や管理能力の向上も期待できます。実習制度を上手に活用し、海外進出を果たした企業様もございます。」

 「3年間、日本での実習を行うことで、仕事のノウハウや日本語力はもちろん信頼関係なども構築され、その中での海外進出はとても魅力的です。」

 「外国人技能実習制度には、まだまだ魅力がたくさんあります。」

 「それでは、皆様にお会いできる日を心よりお待ち申し上げます!」

 
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オウム裁判の結審

2018-01-26 22:44:03 | 徒然の記

 1月20日の千葉日報の一面の左端に、小さな三段組の記事がありました。タイトルに、「オーム事件終結へ」「最高裁 高橋被告の上告棄却」とあり、これで裁判が結審したと報じています。

 一面の記事の小ささを補うように、18面には全ページを使い、確定した死刑囚の名前と、その概要が書かれ、19面では、被害者の会の代表世話人である、高橋さんの記事がほぼ半ページを占めています。「教訓伝える " 主人のため " 」「一日一日、全力で生きる」という大きな見出しで、教団の被害者としての思いが語られています。

 18面の解説欄には、次のように書かれていますので、一部を抜粋します。

 「一連の事件の発生から、20年以上を経て、オウム裁判は事実上終結した。」「首謀者松本智津夫死刑囚は、一審途中から黙して語らなくなり、」「未曾有のテロ事件の、根本的な理由が解き明かされたとは、言い難い。」「風化は、許されない。」

 「教会の後継団体は、今も若者を集め、活動を続けている。」「オウム事件以降も、世界ではテロ事件は絶えない。」「二度と繰り返さないために掲げる旗は、市民一人ひとりの手の中にある。」

  こうしてオウム事件は、すべての原因が教団にあり、惑わされた若者にあったと結論づけています。おそらくこの日の新聞は、千葉日報だけでなく、全国で同じような記事が書かれ、「事件の一件落着」が発信されたと思います。20年以上経ってしまったのですから、被害者の方以外には「遠い日の話」であり、関心も薄れているはずです。

 しかし私は、新聞の解説のような「事件の締めくくり」に対し、疑問が残ります。オウム全盛の頃、教団が事件を起こし摘発される以前は、多くの政治家が関与していたはずです。いったい、あの政治家たちはどこへ消えたのか。いつからか、一人の政治家も登場しなくなり、教団と被害者である信者と、近隣住民たちの話に変わってしまいました。

 あったものが、突然ないとされ、政治家の姿が消し去られたところに、不自然なものを感じるのは私だけでしょうか。いろいろな情報を持っている新聞社が、このような解説でお茶を濁すのを見ていますと、馬鹿でない限り「???」と首をかしげるはずです。

 最近は読者の方が賢くなり、新聞やテレビの捏造やごまかしに、騙されなくなりましたが、ぼんやりしていると、やはり国民はマスコミに弄ばれると、そんな気が致します。今更過去をほじくってどうすると、そんな気もしますが、今後のため、せめて自分の息子たち、あるいは訪問される読者の方のためには、たとえ耳にしたくない事実であるとしましても・・、語るべきと決心いたしました。。以下、真偽のほどは別にしまして、私が得たネットの情報です。一つでなく、複数のソースから得た情報をミックスしています。

 「 麻原は、自らの権威づけをかねて、主要な弟子を引き連れ」「世界各地の、宗教聖地を巡った。」「昭和62年には、麻原の前世が古代エジプトの、「イムホテップ王であった、ということから、」「同王が埋葬されている、ピラミッドの視察目的で、エジプトツアーを行った。」

 「平成元年8月、所轄庁の東京都知事より、宗教法人としての認可を得た後、」「日本全国各地に、支部や道場を設置する一方、」「ロシアやスリランカなど海外にも、支部を置いた。」「ロシアでは、優秀な演奏者を集め、キーレーンという専属オーケストラを所有し、」「布教に利用した。」「麻原は平成3年を " 救済元年 " とし、」「マスメディアを中心とした、教団活動を活発化させた。」

 「オウムとロシアの密接な関係は、平成4年年2月のロボフ・麻原会談から始まった。」「ロシア政府の高官だったロボフは、オウム真理教を支援し、」「麻原が設立した露日大学の学長にもなった。」「この時麻原は、軍事転用も可能な大型ヘリコプターを購入し、」「サリンの空中散布を計画したり、AK74(ロシア製機関銃)を国内に持ち込んだりした。」「重火器や戦車、潜水艦などの購入計画があったことも、」「早川ノートで明らかになっている。(CIA報告書) 」

 「麻原彰晃は、平成4年にモスクワを訪問した際、」「アレクサンドル・ルツコイ副大統領と面会した。」「オウム真理教の、モスクワ支部開設セレモニーで、」「当時のユーリー・ルシコフ元モスクワ市長が、麻原と握手を交わしている写真が残っている。」

 最初は細々とした布教活動でしたが、麻原死刑囚の才覚なのか、集まった部下たちの手腕なのか、教団は瞬く間に潤沢な資金を持つ、巨大な組織になりました。創価学会と同様に、物品販売、印刷・出版などなど、沢山の事業に手を出し、無税の宗教法人の特権を活用しました。

 ここからが肝心なのですが、何しろ「玉石混交」のネット情報なので、頭から信じることをせず、どうか自分で再確認されることをお願いいたします。飽くまで一つの参考として目を通され、自ら確認されることをお勧めいたします。

1. オウムとロシア政府の中を取り持った政治家

  加藤六月 山口敏夫 草川昭三(民進党から公明党へ移った氏が、最も熱心な仲介者)

2. 日常的に支援していた政治家

  山口敏夫(中曽根康弘の子分) 中西啓介(小沢一郎の子分、金丸信とも親交)

3. 石原慎太郎

  ・四男延啓(画家)はオウムの幹部。松本死刑囚の座所背面の仏絵は、延啓のもの

  ・重病の裕次郎の執刀医は、林郁男(無期懲役刑)だった

  ・運輸大臣として都知事に圧力をかけ、オウムを宗教法人として認めさせた。 

4. 後藤田正晴

  後援会会長の息子である、石川光一がオウムの幹部だった。

5. オーム真理教の内部は、統一教会と創価学会が支配し、麻原は飾りだった。

 

 まだありますが、疲れてきましたのでここで止めます。自民党系の政治家が多く名を連ねていますが、調べれば、別の名前も出てくるはずです。私が言いたかったのは、どうして関係する政治家の名前が、突然報道から消えてしまったのか。もしも、政治家の圧力がそうさせているというのでしたら、やはりマスコミの報道は「そのまま信じてはいけない」と、そう言うことだけです。

 私のような一般庶民は、建前としての報道ばかりでなく、「隠された事実」を、ネットから探すしかありません。「玉石混交」のネット情報の中で選別し、自分の責任で事実を探す大切さ。・・これを私は、自分の息子たちに「遺言」として残したいと思います。

 

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『中国ビジネスと商社 』- 2 ( グローバリズムの幸福は、風に舞うシャボン玉 )

2018-01-23 21:34:24 | 徒然の記

 『中国ビジネスと商社』( 平成15年刊 東洋経済新報社 ) を、1月6日に手に取り、今日で17日目になります。本日やっと読み終えましたが、難解だから遅々として進まなかったのではありません。 

  昨日取り上げた「外国人技能研修員制度」と同様、知れば知るほど「日本の別の顔」が現れ、戸惑わされせました。

 記憶が定かでありませんが、本が出版された平成15年は、中国の総書記が江沢民氏から胡錦濤氏へ変わり、首相も朱鎔基氏から温家宝氏へと交代した時だったと思います。

 およそ12年続いた江沢民政権下で、日中関係は悪化の方向へ進んでいたと、新聞の報道などからそう考えています。平成10年の11月に来日した江沢民氏のことが、今も忘れられません。

 宮中晩餐会の席で天皇陛下が、歓迎の辞を述べられました。

 「貴国と我が国が今後とも互いに手を携えて、直面する課題の解決に力を尽くし、 地球環境の改善、人類の福祉、世界の平和のため、貢献できる存在であり続けていくことを、切に希望しています」

 これに対し、人民服という平服姿で臨席した江沢民氏は、仏頂面で答礼を返しました。

 「日本軍国主義は、対外侵略拡張の誤った道を歩み、中国人民とアジアの他の国々の人民に大きな災難をもたらし日本人民も深くその害を受けました。」

 「『前事を忘れず、後事の戒めとする』と言います。われわれは痛ましい歴史の教訓を、永遠にくみ取らなければなりません。」

  12年続いた江沢民政権の間、日本の総理は目まぐるしく変わりました。
 
 宮澤喜一、細川護熙、羽田孜、村山富市、橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗、小泉純一郎、各氏へと、8人も入れ替わっています。
 
 国内政治が不安定のままで、江沢民氏に手玉に取られても、日本はなされるがままでしかなかったのか。「経済は一流、政治は三流」、「政冷経熱」という言葉が流行ったのは、この頃だったでしょうか。
 
 度重なる侮辱への反動のためか、その年の4月の統一地方選挙で、反中政治家の石原慎太郎氏が、都知事選で圧勝しました。9月には、靖国参拝をする小泉総理の改造内閣が成立し、幹事長に安倍晋三氏が抜擢されました。
 
 しかし本では緊迫した政治情勢は語られず、躍進する中国経済と明るい未来と、日本の商社が果した大きな役割と実績が並べられます。
 
 広大な荒地を切り開き、一大工場地帯へと変貌させるため、商社がどれほど中国のために知恵を絞り資金を調達したか。沢山の成功例が、苦心談として紹介されています。
 
 資金のない中国のため、日本の銀行や政府援助を商社が借り受けて投資し、資金の回収は出来上がった工場の製品で行う。
 
 商社は、製品の販売を一手に引き受け、日本国内だけでなく世界へ販売する。
 
 政府援助や銀行借り入れは、中国に有利な長期ローンで、無償援助にも近いものがあるという説明です。
 
 具体的な商社の名前を書かず、A社、B社、C社と紹介されていますが、丸紅、伊藤忠商事、住友商事、兼松、トーメン、豊田通商、ニチメン、日商岩井、三井物産、三菱商事という、日本を代表する商社です。
 

 1月4日に、邱永漢氏著『中国がクシャミをしたら』を読み、氏が中国のため、日本の会社を沢山誘致しているのを知り驚きましたが、この本はスケールが違います。

 氏の扱う案件は数はあっても、せいぜい一億円以下の事業でした。商社が扱う案件は一兆円台の仕事もあり、日中両国の政府と金融機関が関与しています。

 広東省の空港建設に438億円、湖北省の化繊プラント建設に72億円など、対中外交の最大の柱は、公的資金の供与でした。総額6兆円という天文学的な資金が、中国へ贈られていますが、この資金の供与について中国国民は知らされていません。と言うより、日本でもほとんど報道されていません。
 
 昨年の10月に読んだ、村田良平氏著『なぜ外務省はダメになったか』の中で、氏が嘆いていたのを思い出します。
 
  「最近のODAは、返済期間や金利などを考えると、限りなく贈与、つまり無償援助に近いのです。」
 
  「資金供与の決定は、財務省が主体で、密室で決めています。」「誰がどういう基準で、どういうプロセスで決めているのか明らかになっていません。」
 
 答えの一端が、ここにあると「ねこ庭」で推理しました。巨大市場に魅惑され、必ず自社の利益につながると信じる、日本の商社の姿が浮かび上がります。
 
 親中派の政治家と外務省内のチャイナスクールの官僚がつながり、巨額の投資が実現したのではないでしょうか。27ページの書き出し部分に、次のように書かれています。
 
 ・日本企業の慎重な姿勢とは対照的に、欧米では中国経済の台頭をビジネスチャンスとして、積極的にとらえており、成功を収める企業が続出している。
 
 ・中国における外資企業の売上高ランキングを見ても、欧米企業がほぼ上位を独占している。自動車では、ドイツのフォルクスワーゲンがほぼ独占している。
 
 ・携帯電話では、米国のモトローラ、フィンランドのノキアというように、欧米企業の活躍が目立ち、日本企業の影は薄い。
 
 ・エレクトロニクス分野での、中国企業の台頭は著しく、日系企業のシェアーは下がっている。
 
 ・日本が心配すべきなのは、対中投資が増えれば国内産業が空洞化するということでなく、日本企業が、成長する中国市場の蚊帳の外に置かれてしまうということである。
 
 これが巷で言われる、「バスに乗り遅れるな」論です。
 
 真正保守と言われる人間を除き、こうして日本は、国を挙げて中国への投資に走ったのだということが分かります。
 
 中国は今、過剰な投資が積み重なり、各地に巨大なゴーストタウンが出現し、経済が崩壊するのでないかと危惧されています。かって日本のバブルがはじけた時のように、不動産業を筆頭に、過剰投資で拡大した企業が倒産するのでないかと、嫌な噂が流れています。
 
 反日の中国が崩壊しても自業自得だと、他人事のように考えていましたが、本を読んだ今では、そうはなりません。
 
 日本の企業は、商社をはじめとして進出したメーカーも、保険会社も金融機関も、壊滅的打撃を受けるに違いあるまいと言うことです。かって過剰投資で赤字になったダイエーやそごうが、「大きすぎて倒産させられない」ため、政府と金融機関が頭を悩ませたことがありました。
 
 そういう意味からしますと、中国は桁外れの大きさなので、経済が崩壊したら、日本だけでなく欧米諸国も巻き込まれ、世界恐慌となるのかもしれません。
 
 しかし幸いにも私は数字に弱く、経済も金融も分からない人間ですから、実感がありません。わずかの年金を国から頂き、節約の日々を送る私などに、とうてい手に負える話ではありません。先のことは、賢い指導者にお任せし、生じた結果を甘受するしかない自分です。
 
 だが経済以外の話では、日本のリーダーと自負する人々に、「ねこ庭」は遠慮しません。
 
 日本を敵視し、日本を貶める中国というのに、バスに乗り遅れるなと投資に走り、肝心の中国からは感謝されず、「お前も儲けただろう」とうそぶかれています。経済優先、利益優先で走って来た日本人は、大きな間違いをしたのではありませんか。
 
 グローバリズムには国境がなく、グローバリストは、儲ける場所が国となります。利益の出ない場所は即座に捨て、利益を求めて地球を彷徨います。こんな企業やこれに同調する政治家や学者たちは、結局、日本の誰も幸せにしません。
 
 大切なのは「自分の国」と、そこに住む家族と、文化と伝統です。
 
  一時の利益や贅沢を手にしたとしても、グローバリズムのもたらす幸福は、風に舞うシャボン玉でしかありません。この本は、やはり、来週の有価物回収の日に、他の本とひとまとめのゴミとして、小学校に提供します。
 
 目先の利益に目が眩み、自分の国も国民も、ないがしろにするような企業が書いた本は、トイレットペーパーとして再利用するしかありません。
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恥ずべき外国人技能研修員制度

2018-01-22 17:20:00 | 徒然の記

 1月15日付の千葉日報で、外国人技能研修生が平成26年以来3年間で、22人も労災による死亡と認定されたことを報じています。

 大半が事故死と見られますが、過労死も一人混じっています。記事の一部を、紹介します。

 ・実習生が労災死する比率は、日本の雇用者全体の労災比率を大きく上回り、実習の名の下に、日本人より危険で、」過酷な労働を負担している現実が示された。

 ・専門家は、労災隠しが横行していると指摘しており、実際の件数はさらに多い可能性がある。

                         平成26年度   平成27年度   平成28年度

   技 能 実 習 生 数             16万人    19万人       22万人

  10万人あたりの労災死比率 ( 研修生 )     4.8人      4.7人          2.2人

  10万人あたりの労災死比率  ( 雇用者全体 )  1.8人      1.7人          1.7人

 

  国士舘大学の鈴木江里子教授が、次のように指摘しています。

 ・実習生が就ける職種は、母国で経験のある仕事という前提があるほか、働く前の日本語教育とか、実地の安全教育も行うこととされている。

 ・実習生の労災死の多さは、こうした仕組みが機能していない現実を示している。

 ・危険な現場で即戦力として使われ、長時間労働の上、日本人のやりたがらない仕事を強要されることもある。

 ・研修生には、職場移動の自由が原則として無く、最長で5年後には帰国する。

 ・これでは事業主が費用をかけて、職場環境を良くする動機が生まれない。

 ・この制度が続く限り、研修生の労災は減らないだろう。

 新聞の半ページを占める、大きな記事です。

 一方で2年後のオリンピックを目指し、クリステルさんの「おもてなし」ポスターや、日本の魅力を世界に発信するキャッチフレーズが検討されています。

 今回の記事は、日本の魅力どころか、恥ずべき日本を世界に発信したと確信します。2年前の平成26年の5月に、「ねこ庭」で外国人技能技能研修員制度の悲惨な実態を取り上げ、安倍総理が日本の人口減少を補うため、外国人労働者の大量受け入れを計画していることに、反対しました。

 2年が経過し、「外国人技能研修員制度」が改善されているとばかり思っていました。ところが、今回の記事です。

 「恥ずべき外国人技能研修制度」と表題につけた理由を、2年前の「ねこ庭」の記事から紹介しようと思います。

 ・外国人技能研修員制度は、開発途上国への国際貢献と国際協力を目的とし、日本の技術、技能、知識の習得を支援する制度だと、立派な目的が述べられています。

 ・推進団体は、「財団法人国際協力研修機構 」略して、ジッコ ( JITCO  ) と言います。

 ・厚生労働省、経済産業省、法務省が関係し、ジッコはいわゆる政府の外郭団体で、各省庁の関係者が管理職を占めています。

 ・外国人技能研修制度に関する、過去の新聞報道を上げると、農業研修に来た中国人青年が、研修先の農家で夫婦を惨殺した事件がありました。

 ・今治市のタオル業者が、賃金不払いで監督署の是正勧告を受けると、研修生たち3名を騙して中国へ連れ戻り、そのまま現地で放置した事件もありました。

 ・長崎の長与町の会社は、バングラディッシュから受け入れた女性に、給料10万円を直接払わず、中間業者に9万円渡し、本人には一万円しか与えませんでした。

 ・彼女が京都地裁に訴え、初めて分かったのだと言いますが、調べ出すと、気の滅入るような事件が次々と出てきます。

  ・最低賃金法違反、時間外の不払い、パスポート取り上げ、

  ・強制貯金、保証金・違約金による身柄拘束など、

 ・言葉の通じない研修生たちの弱い立場につけ込む、無慈悲な仕打ちでした。

 ・ジッコの高邁な目的はどこかへ消え、3K現場での人手不足を解消するための、低賃金労働者を集める制度に成り果てているのが実態です。

 ・資料が少ないので断定できませんが、平成17年現在の研修生数は83,319人です。

 ・この内中国人が66%を占め、残りがインドネシア、タイ、ベトナム、ネパールの順です。

 ・平成19年には米国務省から人身売買の指摘をされ、制度の廃止を提案されていたというのですから驚かされます。

 ・こうした事実を、私たちはどれだけ知っているのでしょう。

 ・国民の知る権利を主張するマスコミは、どのくらい本気で報道して来たのでしょう。

 こんな恥ずかしい事件が、政府の関与する制度の中で生じていることを、黙っていて良いのでしょうか。

 ・人道を外れた行為への糾弾には、右も左もありません。制度を悪用する人間には、法の裁きが必要です。

 ・知らぬ顔をして来た役人にも、相応の罰がなくてなりません。

 ・帰国した若者たちは知日でなく、日本憎悪の固まりとなってしまいます。こんなことことをしていて、何が国際貢献でしょう。

 ・中国の若者の反日にも、これでは文句が言えません。

   「日本人は立派なことを言っても、やっていることが違うでないか。」

   「信用できない、ウソつきたちだ。」

 ・外国人技能研修員制度を非難されたら、恥じて頭を垂れるしかありません。

 ・安倍総理にも、言わずにおれなくなります。

   「貴方は日本のため首脳外交を展開していますが、足下ではこんな現実を放置しています。」

   「外国人技能研修員制度をこのままにして移民計画など、国を滅ぼす愚策です。ご先祖様に、顔向けできませんよ。」

 長くなりましたが、以上が2年前のブログです。

 1月15日の記事は、この間政府が制度の改善のため、何もしていなかったという証拠になります。拉致被害者の返還に北朝鮮が何もしないと批判しますが、日本の政府も似ているのではありませんか。

 具体的に言えば、「恥を知れ、厚生労働省、経済産業省、法務省」ということになり、最後は「安倍総理、しっかりしろ。」となります。

 野党もモリカケのスキャンダルばかり追うのでなく、近隣諸国の弱い人々のため、何故政府を追及しないのか。こちらの方がよほど重要な問題でしょう。

 「自民党も野党も日本人の魂を無くし、国を大切にする心を無くしている。」

 と、本日の結論はここにあります。

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我那覇真子さんと沖縄の反日勢力

2018-01-22 07:53:27 | 徒然の記

 我那覇真子 ( がなはまさこ ) さんを知ったのは、何年前だったか、チャンネル桜の沖縄支局の動画で、キャスターをしている彼女を見たのが最初です。

 平成元年の8月生まれですから、今年29才の若い女性です。早稲田を卒業していますが、沖縄生まれで沖縄育ちの保守活動家です。ネットで調べますと、「琉球新報、沖縄タイムズを正す県民・国民の会 代表運営委員」「日本文化チャンネル桜・沖縄支局キャスター」という二つの肩書きが出てきます。

 面白いのは、「敵対者」という表示で、「琉球新報」「沖縄タイムズ」「沖縄基地反対活動家」の三つが並んでいます。「ねこ庭」でも、過去に5、6回取り上げたましたが、沖縄はまさに「日本の縮図」です。本題に入る前に、沖縄の知識を整理しておきます。

 ・沖縄は、大きく沖縄諸島、先島諸島、大東諸島という三つの諸島の島々から構成される

 ・面積は香川県、大阪府、東京都に次いで小さい、2,281 ㎢

 ・県民の九割が沖縄本島に集中して住み、ほぼ全域が亜熱帯気候で、年間を通して温暖な気候

   ・海上輸送路(シーレーン)と、軍事的要地(第一列島線)として、重要な場所に位置し、多数の在日米軍基地が存在する。

 ・主な米軍施設として、嘉手納飛行場・普天間飛行場・キャンプバトラー等がある

 ・尖閣諸島は同県石垣市に属し、日本が実効支配しているが、中華人民共和国と台湾が、尖閣諸島(あるいは沖縄県全土)の領有権を主張

 きらめく太陽の下、白い砂浜と虹色に輝く海という具合に、観光・沖縄のキャッチフレーズは、青い海です。基地問題で荒れる沖縄を知る以前は、まだ見ぬ憧れの島で、観光ポスターに心踊りを覚えました。 

 「戦争の島・沖縄」、「基地の島・沖縄」について書かれた本を読んでから、別の姿をした沖縄が心に刻まれました。
 
 唯一の戦場となった沖縄での戦没者数は、20万人と言われています。内訳は、
 
  沖縄出身の軍人が3万人   住民が9万人
 
  沖縄出身以外の軍人が7万人 米軍が1万人・・合計20万人となります。

 摩文仁 ( まぶみ  ) の丘には、全都道府県の慰霊碑が建ち並び、碑には、県名、塔名、建設年月、合祀者数が記載されています。これほど多くの碑が摩文仁の丘にあることも、戦死者数の内訳も、本を読むまで知りませんでした。

 けれどもその本は、残念ながら、「ねこ庭」が嫌悪する反日の教授たちの共著でした。

 ・日本政府と軍部はジュネーブ条約を批准せず、兵士には条約の存在すら知らせず、ただ、「生きて虜囚の辱めを受けず」 の戦陣訓を叩き込んでいた。
 
 ・捕虜の口から、軍の機密が敵に漏れると考えたからだ。
 
 ・負傷して戦えなくなった傷病兵は、みずから死ななければならなかったのだ。これが、日本を支配していた 「死の論理」 だった。

 ・摩文仁の丘の頂上には、自決した牛島司令官と長参謀を祀った黎明の塔がある。
 
 ・残念ながら碑文の多くは、司令官の最後の命令にあった「 悠久の大義に生きる 」式の美文調だ。しかも、沖縄住民の犠牲については触れていない。
 
 ・司令官が自決し、生き残っている者は生きている限り戦えと言い残したため、沖縄戦は、終わりのない戦いになってしまった。

 ・牛島司令官については知りませんが、大田中将については少し知っています。
 
 ・玉砕戦となる前に、大田中将は「沖縄県民かく戦えり」と惜別の電文を大本営に送り、沖縄県民に対する戦後の配慮を要望しました。
 
 ・硫黄島の栗林大将は住民の安全を考え、玉砕戦の前に彼らを疎開させています。

 ・学生に戦争を伝えるというのなら、牛島中将の薄情さだけでなく、大田中将や栗林大将のしたことも語らなくていいのだろうか。都合の良い事実だけを生徒たちに教えている・・・本を読み終えた時の疑問でした。

 平成4年の出版なので、朝日新聞の慰安婦捏造報道が大手を振っていた時です。著者たちが偏った軍部批判をしても通用する時と知っても、不愉快な偏向文でした。

 ・大事なことは、私たちの国が、このような悲惨な戦争を二度と起こさぬという決意を、世界に明らかにすることだ。
 
 ・言葉によってでなく、具体的な行為によって、その決意を示すことが必要だ。

 ・つまり国が引き起こした戦争で、犠牲となり、被害を被った人に対しては、国の責任において、最大限の補償をするということだ。
 
 ・残念なことだが私たちの国は、その償いをするのに、とても消極的だった。
 
 ・戦争中に軍夫や慰安婦として、朝鮮半島から連行して来た人たちについては、およその数さえ分かっていない。
 
 ・あれほどひどい目にあわせながら、完全に無視、ないしは忘却してきたということだ。
 
 結局は朝鮮の慰安婦問題と、徴用工問題につないで説明しますが、いずれも朝日新聞の捏造記事です。

 米国の無差別爆撃による死者は、全国で33万人でした。原爆による死者は広島で20万人、長崎で14万人です。
 
 敗戦となった政府に対し、遺族は国の補償を求めたでしょうか。反日左翼教授たちは、同じ日本人の住む沖縄を、別の国にする気なのでしょう。著者たちの自己中心的な主張が、韓国人の意見に重なりました。
 
 朝日新聞の慰安婦報道が大嘘と判明した今でも、教授たちはこうした意見を拡散し続けているのです。
  
 本の著者6人の内2人が沖縄出心で、他の4人は東京都、新潟県、佐賀県の生まれです。新崎氏は沖縄大学の学長、目崎氏は琉球大学の助教授で、沖縄の住民運動や平和活動にかかわっています。彼らのような偏向左翼教授は日本に有害で、沖縄のためにもならないと、今でもそう思います。

 人口138万人の沖縄には、二つの新聞社があります。琉球新報と沖縄タイムズで、いずれも社員が300人前後の会社です。
 
 明治26年創刊の琉球新報は、沖縄最初の新聞で、当初は日本との同化推進のために記事を書き、敗戦後は米軍の準機関誌的役割へと、紆余曲折した過去を持っています。
 
 一方の沖縄タイムズは昭和23年に創刊され、「沖縄は日本に侵略された」と主張する反日の新聞で、最初から中国寄りのスタンスを持っています。朝日新聞と関係が深く人事交流もあり、同社の沖縄総局が同居しています。ちなみに毎日、読売、産経新聞は、琉球新報に支局を置いています。

 沖縄の本来の人口は60万人と言われますが、近年毎年1 万人ずつ増え、今では約2倍強の138万人となっています。
 
 増えた人口のほとんどが本土からの移住者で、平和・人権、反戦を唱える左翼系の活動家たちです。そのため沖縄の二つの新聞は、どちらも紙面を平和と人権で飾り、基地反対と反政府、反日の論調で固めるようになりました。

 新聞を見ていますと、沖縄の人びとが常に基地反対で拳をふりあげ、政府に激しい怒りをぶつけているように見えますが、実際の沖縄住民は、過激な政治主張をしている訳ではありません。
 
 騒々しいのは、本土からの移住者たちで、琉球新報と沖縄タイムズ読者です。2紙は左翼活動家の動向を大きく伝え、異なる動きは報道しません。読者の大半が活動家たちなので、そうなります。
 
 2紙は朝日新聞を上回る「偏向マスコミ」ですから、沖縄の言論界は社民党と共産党の支援を受けた過激派と政治家が支配しています。
 
 2年前の10月に、沖縄防衛施設庁の職員への集団暴行事件の動画を「ねこ庭」で紹介しました。沖縄の事情が分かるので、再度紹介します。
 
 「お前の顔は、写真に撮ったぞ。」
 
 「お前も親も女房も、子供もすぐに分かる。」「家まで街宣してやるぞ。」
 
 「沖縄に住めなくしてやるぞ。」「ぐるぐる巻きにして、殺すぞ。」
 
 「二度と来るな、小僧。」「今度来たら、こんなことではすまないぞ。」

 これが沖縄平和運動会の議長と言われ、琉球新報と沖縄タイムズが英雄視する、山城博治氏の言動です。土地の調査に来た防衛施設庁の職員を脅す動画は、ネットで配信されていますから、知りたい人は確認すれば良いと思います。

 このようにして脅されるのを見ていると、住民は何も言えなくなります。活動への疑問を口にすると、何をされるか分かりません。警察も見て見ぬ振りなので、家族が大事と口をつぐむしかないのではないでしょうか。

 翁長知事や左翼議員が声高に叫ぶ民意とは、脅迫で作られた民意でないのかと、「ねこ庭」は理解しました。

 平和活動と名がつけば、何をやっても許される沖縄を、このままにして良いはずがありません。ヤクザが市民を脅せば、それだけで恐喝罪が成立するのに、沖縄の左翼は腕力で人を小突き回しても、職員を引きずり倒しても法の裁きを受けません。

 無法を放置している翁長県政と、社民党や共産党に問題があります。住民や防衛施設庁の職員まで恐怖へ引き込む、反日の沖縄議員・山城博治氏は許せません。

 もっと許せないのは、沖縄の自民党政治家です。状況を知っていながら、なぜ動かないのか。自由民主党がこのような時に力を発揮できなければ、中国の脅迫に立ち向かえる沖縄になれるはずがありません。

  長い紹介になりましたが、ここまでが2年前の「ねこ庭」からの紹介です。
 
 ここでやっと我那覇真子さんの話に戻れます。チャンネル桜の支援はありますが、我那覇さんは沖縄二紙の「偏向報道」に異議を唱え、左翼暴力活動家たちに反対し、声を上げた住民の一人です。笑顔が愛らしくさえ見えるのに、暴言にひるまない勇気に脱帽しています。
 
 我那覇さんを先日久しぶりに動画で見て、変わらない明るさと信念の強さに引かされました。
 
 反日の女性政治家は激しく相手を攻撃し、醜い挑発をします。我那覇さんはいつも静かで、話している言葉も難しい理屈ではありません。動画で彼女が語った言葉が、今も胸の中で反響しています。
 
 「自分の家族に伝わらないものは、どんなにマイクで大声でしゃべっても、他人には伝わりません。」
 
 「家族の絆を取り戻してこそ、社会が良くなっていきます。」
 
 「保守運動は、自分の家族の立て直しからです。」
 
 反日の日教組と、朝日新聞、NHKを筆頭とする「腐れマスコミ」にというより、彼女の言葉を自分に言い聞かせました。他人を責めるばかりでなく、自分が反省しなくてならないと教えられました。
 
 「凡にして、非凡」・・我那覇さんへ贈る「ねこ庭」からの言葉です。
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もしかして、小泉氏はルーピー鳩山氏の仲間か。

2018-01-18 12:18:08 | 徒然の記

 1月11日の千葉日報に、小さな記事が掲載されました。

「原発即ゼロ法案 骨子発表」「小泉元首相ら」・・・これが記事の見出しです。民間団体が、国会内で記者会見し、小泉氏と元首相の細川氏が同席したとのことです。民間団体の名前は、「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」と言い、会長は城南信用金庫顧問の吉原毅氏です。

 小泉氏と細川氏は、以前から「原発ゼロ」を提言していますが、その理由は、「福島原発事故以来、全原発が停止しても、深刻な電力不足にはならなかった。」というものです。東電福島の事故があってからというもの、誰もが原発の恐ろしさを痛感いたしました。

 「原発ゼロ」が実現できるのなら、国民にとってこんな結構はことはありません。しかし、原発が止まっている間、火力発電所を稼働させるため、LNGや石油・石炭など、緊急に輸入した燃料の支払い代金が、国民経済を大きく圧迫したというのも事実です。

 郵政民営化がまるで日本再生の鍵ででもあるように、国民に訴えたのに、結局は大した成果がなかったばかりか、米国の金融資本に道を開いただけという例もあります。劇場型政治を行い、国民の関心を一身に引きつけ、大騒ぎする割には実績を残さなかったと、小泉氏の印象が良くないので、「原発ゼロ」もその類かと素直に信じる気になれない私です。

 小泉氏も細川氏も、総理経験者なら「即時ゼロ」などと言わず、代替燃料の費用の大きさを国民に説明し、「やがてゼロ」にすると言うべきでないかと、そんな気がいたします。

 原発事故をきっかけに、原子力発電所が「核兵器開発技術」の研究施設だということを、始めて知りました。私のような無知な人間は国内に沢山いると思いますが、政治家や、軍人や、国のリーダーと言われる人々にとっては常識であるらしく、国際的にも既知の話だと聞きます。

 そうなりますと、小泉氏と細川氏は元総理大臣ですから、原発がどんな役目をしているのかを承知の上で、「原発ゼロ」と主張していることになります。

 私のような一般庶民は、後先の考えもなく、その場の思いつきで色々喋りますが、国の指導者は、そうはいきません。国内の事情だけでなく、国際情勢や過去の歴史、今後の見通しなど、あらゆることを勘案し、最終的な判断をします。私などは、原発も核兵器も、地上から無くなってしまえばいいのにと、いつも簡単に思っています。

 でも核兵器を持った五大国が国連を支配し、国際社会でごり押しをし、核のない国を問答無用と押さえつける様を見ていますと、「原発ゼロ」が正しい意見なのかと、考えてしまいます。

 北朝鮮もそこが分かっているから、何が何でも核を持ち、やりたい放題の「五大国」の仲間になろうとしています。反日・憎悪の中国や北朝鮮に囲まれている日本が、果たして「核なし」で国を守れるのか。こうなりますと、名もない庶民の私も、「原発ゼロ」を口にする決断が難しくなります。

 小泉氏と細川氏は、こうした事実に一切触れず、「原発ゼロ」とだけ大きな声で叫んでいます。

 「安倍内閣では難しいだろうから、野党が一つになり、国会で政府を追及しろ。」

 こんなことまで言っています。このお二人がやっていることは、安倍内閣の否定であり、倒閣運動ということになります。

 細川氏はもともと反自民の政治家でしたから、致し方なしとする思いもありますが、自民党総裁として政治を担った小泉氏が、倒閣運動をするなど、頭がこんがらがってまいります。氏は相変わらず、劇場型政治家時代の晴れ姿が忘れられず、国民をきりきり舞いさせるポピュリストであり続けたいのでしょうか。

 普天間の基地は最低でも国外と言い、国民を大喜びさせたルーピー鳩山氏の姿が、昨日のことのように浮かんで参ります。この元総理も、間違いなくポピュリストでした。深い考えもなく、その場の思いつきで愛に満ちた意見を述べました。挙げ句の果てになんと言ったか。

 「勉強すればするほど、米軍の基地は沖縄に必要なことが分かった。」

 国民を呆れさせ、総理を辞めました。

 小泉氏もまた、思いつきだけで「原発ゼロ」を言い、国民を喜ばせていても、その内

 「勉強すればするほど、日本に核技術の必要なことが分かった。」

 と白状するのではないでしょうか。だから私は、とても単純な疑問を抱きます。

  もしかして小泉氏は、ルーピー鳩山氏の仲間か。

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俵義文氏の講演 - 2 ( 美智子様と東京裁判史観 ? )

2018-01-14 15:36:46 | 徒然の記

 九条と9人、何でもない語呂合わせだと気にしない人もいるでしょうが、「九条の会」のメンバーが9人集められたのは、単なる偶然ではありません。

 政争に明け暮れる政治家は、なんでもない風を装いながら、陰湿なメッセージを世間に伝えます。誰にでも分かる必要はなく、理解できる相手にだけ、強い威嚇を込めたメッセージです。

 大東亜戦争の末期、連合国が原爆を投下したのは、昭和天皇の誕生日でした。東京裁判で被告となった指導者たちの絞首刑を執行したのは、今上陛下の誕生日でした。

 ですから「九条の会」の9人の意味を考えた背後には、政治家がいると、偏見に固まる「ねこ庭」は邪推します。

 「どんな苦難があろうとも、九条は、9人が守る。」

 「たとえクニが、乱れて滅びても。」・・もしかすると、そんな意味かもしれません。

 俵氏の説明にあった通り、「九条の会」は、全都道府県に拠点を作っています。拠点から、さらに支部組織を立ち上げ、国民一人一人につながる草の根運動へと広げています。

 9人の呼びかけ人の中には、資産家も、裕福な著名人もいますが、全国組織を拡大し続け維持していくためには、巨額の資金が必要となります。

 ボランティアが協力するとしても、事務所費、通信費、印刷費、交通費等々、9人の個人では、とても賄えない金額になります。ちなみに「日本会議」の活動資金は、主として神社本庁が提供しています。

 「九条の会」が、日本会議に対抗する組織というのなら、会にも、強力な支援団体がなければ、資金が少々あっても一年と持ちません。こうした説明はどこにも書いてありませんが、「九条の会」の支援組織は、共産党だと「ねこ庭」では推察しております。

 自民党と共産党が、日本で一番裕福な党であることは誰もが知っている通りで、共産党の国際ネットワークは、他の反日野党のおよぶところではありません、

 9人の呼びかけ人の中で、一番興味を引いたのが鶴見俊輔氏です。氏はもう亡くなっていますが、哲学者、評論家、政治運動家として著名な人物で、都留重人氏や丸山真男氏らと共に、戦後を代表する進歩的文化人と言われていました。

 政治家である父と、後藤新平の娘である母との間に、四人兄弟の長男として生まれた、エリートの一族です。

 戦後、氏は姉である鶴見和子氏の尽力で、丸山真男、都留重人氏など7人と、「思想の科学研究会」を結成し、機関紙を創刊しています。

 平成12年以降、氏は共産党支持の姿勢を明確にし、平成16年に、大江健三郎氏や小田実氏らと共に、「九条の会」の呼びかけ人となります。

 鶴見和子氏もまた、社会学者として著名な人物で、上智大学名誉教授で、国際関係論などを講じていました。

 俊輔氏たちと「思想の科学研究会」を作った頃、和子氏は共産党に入党しています。弱い立場の労働者を安い賃金で酷使する資本家や、地域住民の健康を度外視し公害を垂れ流す企業家たちを、社会学者の立場から氏は嫌悪しました。

 和子氏はまた、水俣病についても研究し、「苦海浄土」の作家・石牟礼道子氏とも親交がありました。回りくどい叙述となっていますが、ここで「ねこ庭」が言いたいのは、「水俣病」を通じて、和子氏と石牟礼氏と美智子様が、思いを一つにしておられたということです。

 だから平成19年7月28日に、新宿の中村屋で催された和子氏の「一周忌の集い」に、石牟礼氏と美智子様が顔を出され、隣同士に座られました。

 美智子様は、和子氏の著者をすべて読まれるほど心酔しておられ、宮内庁と警視庁が心配しても、「一周忌の集い」に臨席する意思を曲げられなかったと聞きます。美智子様は、和子氏を通じて「九条の会」に心を寄せられていたということ・・、これが今回の発見でした。

 日本カトリック教会の大司教・岡田氏や高見氏が、「憲法九条にノーベル賞を」という運動を支援し、悪名高き「女性戦犯国際法廷」の活動拠点が、カトリック教会内にあります。共産党との関係を知った上で、美智子様が和子氏と懇意にされていたのか、そこまでは分かりません。

 だが「ねこ庭」では、カトリック教会を通じてであれ、共産党親派を通じてであれ、美智子様が「九条の会」を支援されるお姿に、強い違和感を覚えます。

 国論を二分する憲法問題で、社会が騒がしくなっている時、皇室におられる方が、どうして一方の側に立たれるのでしょう。流血の騒ぎとなり、国の乱れの怖れさえあるというのに、軽率な振る舞いではないのでしょうか。

 反対する者も賛成する者も日本国民であり、思い違いはあっても、それぞれが理想を実現するつもりで、激しく対立しています。

 絶対多数と絶対少数の国民の対立でなく、拮抗する数の国民が対峙しています。敗戦後の日本での深刻な現象です。勤王と佐幕以来の真剣な意見の対立だと、「ねこ庭」は受け止めています。

 双方が力の限り論戦し、結果として国民の選択が決まります。

 その時に至るまで、なぜ美智子様は昭和天皇のように国民を信頼し、じっと待つ忍耐と賢明さを持たれないのでしょう。

 「美智子様はわれらの味方だ。」と、左翼政党や活動家が喜んでいます。美智子様の政治的言動は、たとえ善意から発されるものであっても、「現憲法」が求める立憲君主制に反しております。

 「お言葉」を発せられた陛下と同じく、善悪の問題でなく、憲法違反の行為となります。

 私が逡巡している間も、俵氏の講演は続きました。

 ・安倍さんが進めている政策は二つあります。

 ・一つは大企業のための、グローバリズムです。会社を儲けさせるための、アベノミクスです。

 ・貧しい人間がますます貧乏になる政策です。

 ・今一つは、日本を戦争する国へと変えるための、憲法改正です。

 ・二つとも、とんでもない政策です。

 グローバリズムの推進には、「ねこ庭」も疑問を抱いています。延長線上に、「一千万人の移民受け入れ計画」がありますから、氏に同意する部分もあります。

 しかし「九条の会」の話をきっかけに美智子様が頭に浮かび、思考が停止してしまいました。

 思い出しても氏の話は、安倍総理への批判ばかりでしたから、ここで紹介を止めることにします。

 「ねこ庭」も、安倍氏を盲目的に支持しているのでなく、批判もしています。しかしそれは、反日のための反対でなく、日本の歴史とご先祖様と、子や孫を思う気持からの反対です。政争のからむ「九条の会」を支援される美智子様と、安倍憎しの俵氏には、「ねこ庭」の思いは通じないはずです。

 新年早々、つらい発見をしました。

 この発見の上に立ちますと、美智子様が「昭和殉難者」を「A級戦犯」と無慈悲に言われた意味も分かる気が致します。国民統合の中心である皇室におられながら、美智子様は、東京裁判史観を持たれているのではないでしょうか。

 「あの戦争は日本だけが間違っていた。」「極悪非道な日本軍だった。」と、連合国のプロパガンダであるに拘わらず、米国カトリック協会か、共産党親派のお仲間の意見かに傾かれ、日本の過去を否定する方となられています。

 そういうお方を、「皇后陛下」とお呼びする気にはなれません。「美智子様」と、せいぜいそう言うしかできません。今回の発見で、反日左翼との糸が見えて来ましたので、一層そうなりました。

 本日はのら猫タビーが顔を出してくれましたので、タビーの夢でも見るといたしましょう。今夜も遅くなりました。一時半です。

 お休みなさい。

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俵義文氏の講演 ( 「日本会議 」と「九条の会」 )

2018-01-13 18:24:18 | 徒然の記

 本日は偶然に、日本の評論家、社会運動家 と言われる俵義文氏の動画を見ました。平成28年の9月に公開されたもので、講演タイトルが「日本会議のすべて」でした。

 日本会議は名前だけ聞いていますが、詳しいことは知りません。俵氏についても、今回初めて顔と名前を覚えました。講演の中身が、「徹底的な安倍批判」でしたから、氏が反日・左翼の活動家であることがすぐに分かりました。

 安倍内閣は極右組織である日本会議に支援された、危険極まりない極右内閣である、というのが氏の主張です。

 憲法が一番大切にしている「基本的人権」、「国民主権」、「平和主義」の三原則にNOと言い、立憲主義を投げ捨てる「改憲案」を国民に押しつけようとしている・・と、反日野党の政治家とそっくり同じことを言います。

 言葉は過激ですが、田原総一朗氏や保坂正康氏のように高慢でないため、なんとなく最後まで見てしまいました。氏の略歴を紹介します。

   ・昭和16年福岡県の生まれ、今年77才

   ・中央大学を卒業後、新興出版社啓林館へ入社

  ・家永三郎氏の教科書裁判の支援会員になり、その後労働組合の幹部を務める

  ・平成10年「子どもと教科書全国ネット21」の事務局長となり、現在に至る

 ついでに「日本会議」についても、調べてみました。

 ・「日本会議 」( Japan Conference )は、平成9年に設立された日本の保守団体      

 ・平成28年現在の会長は、田久保忠衛氏

 ・「日本会議国会議員懇談会」、「日本会議地方議員連盟」、「日本女性の会」は、その関連団体である

 ・副会長・・

    安西愛子( 声楽家、元参議院議員、日本福祉党顧問 )

    小田村四郎( 明成社社長、拓殖大学元総長 )

    小堀桂一郎( 東京大学名誉教授 )

    田中恒清 ( 神社本庁総長、石清水八幡宮宮司 )

 ネットでは保守団体と説明されますが、氏の講演では安倍総理を支援する極右組織となります。知らないことを知るのは、学徒には「よろこび」ですから話に聞き入りました。団体名が正確かどうか、うろ覚えの点は我慢頂くとして、話の要点は外していないはずです。

  ・安倍さんは、日本会議だけでなく、「神道議員連盟」、「靖国参拝議員連盟」、「創生日本議員連盟」の会長をし、加盟する議員が増えています。

  ・現在大臣の数は20名ですが、安倍さんはこれらの団体に加盟する議員を優先して大臣にしています。

  ・20名の大臣のうち、「日本会議」の所属議員が16名です。「神道議員連盟」から18名、「靖国参拝議員連盟」から16名、「創生日本議員連盟」から14名です。

  ・この数字を見ましても、いかに安倍さんが極右政治家であるか分かります。

 20名しかいないの大臣の内訳が、どうしてこんな数字になるのか不明ですが、一人で複数の連盟に参加している議員がいるということなのか、それとも、何年かの集計結果なのかよく聞き取れませんでした。

 いずれにしても安倍総理がこうした組織を作り、参加する議員を優遇している事実は理解できました。

 ・平成9年5月に、日本会議が発足していますが、これは、二つの組織が統一されたものです。

 ・「日本を守る会と、「日本を守る国民会議」の二つです。

 ・「日本を守る会」は、右翼宗教団体の組織で、鎌倉の円覚寺で生まれました。

 ・今はもう、政治活動から離れていますが、円覚寺の実働部隊として活動したのが「生長の家」と、右翼学生運動の活動家たちでした。

 こういう話は、氏のような左翼活動家からでなくては聞けませんので、興味津々でした。

 氏から見れば、こんなことも知らない私は、右翼どころか、保守にも入らない凡俗かもしれません。氏の関心は「日本会議」と、これを活用する安倍総理です。危機感を抱いて、聴衆に熱く語ります。安倍さんは少し生ぬるくないかと思っていましたが、氏の話を聞いていますと、「結構、やっているんだ。」と、感心させられました。

  ・「日本会議」は、会員数を三万八千人と発表していますが、関連する他の組織を合わせると、こんなものではないと思っています。

  ・全都道府県に拠点があり、さらにその拠点から支部を作ろうとしています。

  ・平成16年に9人の有識者の人たちが、「九条の会」を立ち上げたのは、この動きに対抗するためでした。

 えっ、そういうことだったのかと、初めて知る事実でした。この部分が、講演の核心と思われました。

  ・「日本会議」の進め方は、誰がそうしているのか、私たち左翼運動の方法を、そのまま取り入れています。

  ・草の根活動と署名活動・・、この二つは、左翼運動の基本です。

  ・草の根活動とは、全国に拠点を作り、さらに支部を作り、一人一人の国民にまで呼びかけていく方法です。

  ・署名活動とは、活動の仲間を具体的に広げる方法で、沢山署名が集まると、これを町議会、市議会、そして国会へ提出し議員に圧力がかけられます。

  ・私たちの署名活動は、氏名と住所しか求めていませんが日本会議は住所、氏名、電話番号から年齢まで書かせています。そのまま会員名簿となるのです。

  ・「憲法おしゃべりカフェ」などと言って、全国の女性をターゲットにしている活動は、「日本女性の会」がやっているもので、極右の日本会議の関連組織なのです。

  ・戦争をする憲法へと改正したい安倍内閣は、 国民投票で過半数の賛成獲得を狙っています。

  ・国民投票に参加するのは、国民の内の六千万人と計算し、その半分の三千万人を取り込もうと企んでいます。

  ・邪悪な目的を隠し、会員を増やしている「日本会議」を、黙って見ていると大変なことになります。

 私は今まで、「九条の会」は、共産党員とその親派の学者や作家が集まり、自然と出来上がったものとばかり思っていました。実はそうでなく、共産党の指示か、指令なのか、平成16年に数合わせの9人の発起人が、「日本会議」への対抗のため集められました。

 元首相夫人まで加わっている発起人は、「呼びかけ人」と称されすでに世間で知られていますが、念のため紹介します。(  ※印は、故人を示しています。)

   井上ひさし(作家)※    梅原猛(哲学者)  大江健三郎(作家)

  奥平康弘(憲法学者)※   小田実(作家)※   加藤周一(評論家)※

  澤地久枝(作家)      鶴見俊輔(哲学者)※

  三木睦子(元総理大臣三木武夫の妻)※

  無知な庶民でも、読書をすれば自然に色々なことを知ると、先日「ねこ庭」に書きましたが、ここへ来て大変な発見をしました。

 美智子様と「九条の会」がどうして繋がっているのか・・という発見です。詳しく紹介するにはスペースが足りませんので、ここで一区切りとし、すぐに後を続けます。

 寒風が吹き荒れたせいか、小雨が降ったためか、のら猫タビーが、二日間姿を見せませんでした。家内と二人で案じていましたら、今日はふらりと現われ、しかも午前と午後の二回顔を見せ、フルコースを平らげて去りました。

 久しぶりで懐かしかったのか、餌を入れている私の側に来て、鼻を近ずけ、匂いを嗅いでいました。

 「そろそろ、慣れたか。」と質問しますと、いつもの通り離れてうずくまりました。やっかいな「べっぴんさん」ですが、そういうことで、本日は心が和んでおります。

 優しい気持ちになっているところで、厄介な美智子様のことを次のブログで紹介します。美智子様を信奉されている方は、次回のブログを無視して頂ければ幸いです。

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