ユーチューブにアップされた、沖縄県議会の動画を見た。与党である共産党と社民党が、機動隊員の暴言に対し、議会として、抗議の決議を可決すべしという案件への質疑だった。
地方議会での自民党の不甲斐なさを嘆いている私は、沖縄の自民党も、反日政党の勢いにおされるまま、居眠りをしているのだろうと今日まで思ってきた。少数野党である沖縄自民党の県議諸氏は、私の予想を打ち砕いた。照屋守之、座波一、末松文信氏らの反対意見を、驚きをもって聞いた。
どの議員の発言だったか個別には忘れたが、多数与党の反日・左翼の奢った詭弁に比較すれば、いかに彼らが理にかなった意見を述べているか、一目瞭然だった。そもそも今回の北部訓練場の返還面積は、四千ヘクタールだ。沖縄の基地の総面積が二万三千ヘクタールであり、その18%にあたる。依然として宙に浮いたままになっている、普天間基地の広さが480ヘクタールだから、いかに広大な基地が返還されようとしているのかが分かる。
自民党の議員たちの論点がここにあった。「沖縄の基地の返還と縮小を叫んできたのに、その返還をダメにするような反対運動を、なぜ放置するのか。」「問題は機動隊と活動家の暴言にあるのでなく、この騒ぎをもたらした北部訓練場の返還にある。」「翁長知事は、基地返還を歓迎すると言いながら、一方では過激な反対運動を黙認している。県議の中には、違法な活動をする反対派と一緒になって、彼らを煽っている者さえいる。」
「沖縄県議会は、暴言への抗議文を決議する前に、この返還問題にこそ正面から向き合い、解決すべきでないか。それが政治家としての仕事でないのか。」「機動隊や政府の責任を問うのなら、曖昧な態度で騒ぎを放置し、解決のため意思表示をしない翁長知事の責任を正すのが先でないか。」
「警官の暴言を拡大解釈し、沖縄県民全体への侮辱だとか、本土の日本人が全員沖縄を蔑視しているとか、自分はそんなことは一度も感じたことがない。」「ことさらに沖縄と本土の対立を煽り、分断をしているのではないか。その先に出てくるのは、県議会の決議を国連に持ち出し、翁長知事の政府批判につなげようというのか。」「沖縄の独立論につなげるのか。」「提案者の趣旨は、意図するところはどこにあるのか。」
自民党の三名の議員の言葉をひとまとめにし、記憶するまま引用しているのだが、国会討論に比較し、なんという真剣な意見が述べられていることか。こんな質疑がおこなわれたら、国会の議場は野党議員の罵声とヤジが飛び交い、発言者の言葉すら聞こえなくなる。
ヤクザ集団を下部組織に持ち、違法な暴挙を煽り立てているとはいえ、議会で静かに反対者の意見を聞いている沖縄の共産党と社民党の議員にも感心した。多少のヤジがあっても、それはあの国会での醜い応酬に比べれば、礼儀正しい対応だった。
と、褒めるのはこのくらいにして、自民党議員の質問に対する共産党議員たちの答えのお粗末だったこと。「私たちの決議は、機動隊の暴言に対する抗議であり、それ以外のことについては考えていない。範囲外のことには、答えられない。」「あの悲惨な沖縄戦以来、沖縄はアメリカに支配され、基地を押し付けられ、耐え難い歴史を背負ってきた。その沖縄に対し、住民の全てを蔑むような暴言が、二度とされないように決議するものだ。」
「犠牲犠牲と、いつまでも後ろ向きの愚痴ばかり言っていて、沖縄の未来はどうするのか。明るい未来のため、一歩でも進めるのが、私たち政治家の役目でないのか。代案もなしの反対では、基地の返還を妨害するだけの、現状維持ではないか。」
数の奢りとしか思えない共産党議員の粗雑な答えが、自民党の議員の問いかけを門前払いし、相手にもしない。質問に答えていないと食い下がる議員に対する、議長の采配がこれまたなんという無謀さか。どうせ反日与党の出身者なのだろう、自民議員の異議を却下した。
「圧倒的権力を持つ警察と、一般市民の言葉を、同列に並べることがそもそも間違っている。」共産党の比嘉氏が、自民党議員に反論していたが、私は吹き出してしまった。若い議員である彼は、いったい誰にこの言葉を言わされているのだろうか。
そっくり同じ言葉を、共産党議員が国会で述べ、腐れマスコミが同じ言葉の記事を書き、ネットでは反日の文化人が同じ言葉を吐き、ひと文字も違わないスローガンだ。マクドナルドの従業員マニュアルみたいに、共産党は全国の党員や親派に、ここまで画一的教育を浸透させているのかと、そっちの方に呆れさせられた。
沖縄の自民党議員がここまで頑張っているのに、いったい住民たちは何をしているのか。先日までは、反日平和を名乗るヤクザに脅される住民に同情していたが、少数でも戦っている自民党議員の姿を知り、気持ちが変わった。狭い土地で地縁・血縁がからんでいても、沖縄の未来のため、共産党や社民党とは手を切り、選挙の一票で意思表示をすべきでないか。議会での意見は多数決が決める。どんな正論を言っても、少数では多数に負ける。その反対のことが国会で行われているが、しかしこれが民主主義なのだ。そろそろ沖縄の人々も自民党議員たちの勇気を見習い、暴力集団を下部組織に持つ政党と決別すべきだろう。
共産党や社民党、民進党など左翼政党は、国民の間に騒ぎを起こし、社会不安を募るだけで、代案は何も持っていない無責任野党だ。彼らの主義主張を見るがいい。結局は、中国や北朝鮮のような、国民弾圧国家を目指しているだけでないか。こんな政党を野放しにしていると、やがて中国の手引きをして日本を占有させ、天皇陛下さえ処分する、そんな政党でないか。
基地問題で手一杯の沖縄住民には、そこまで話を広げる必要はないが、ネットの動画をしっかりと見て、琉球新報や沖縄タイムズの捏造報道からも解放されることを望む。
「沖縄は差別を押し付けられているのではありません。沖縄の置かれた位置が、国防の最先端にあるため、基地問題があるのです。」「私たちは、犠牲になっているのでなく、日本の防衛を担っているのだと、むしろ誇りに思っています。」
沖縄の若い保守活動家の我那覇さんが、ある動画で語っていたが、沖縄にはこんな勇気のある若い女性もいる。山城博治のような極道者に脅されるのは怖いのだとしても、沖縄の皆さんは、自民党の議員や我那覇さんたちの勇気を分けてもらい、恐ろしい共産党や社民党などにさようならを言う時が来ているのではありませんか。
やるべきことは、ただひとつです。次の選挙からは、自民党の議員に票を入れることです。そして将来、自民党が数に奢り、住民を忘れ、金権腐敗の政治をはじめたら、その時はまた愚かな政治家を追放するため、選挙の一票で勝負するのです。当面は、何といっても、基地問題をこじらせ、金をせしめ、住民の暮らしを踏みにじっている左翼政党を沖縄から追放することが先です。
昨日は老犬クーに涙し、今日は沖縄県議会の自民党議員に感動させられ、結構忙しい思いをしている。しかし、不満はない。魂を揺さぶられるものとの出会いは、人生の宝だ。老犬クーよ、沖縄の自民党議員諸氏よ。貴方方に励まされ、私は感謝する。きっと日本のあちこちで、貴方たちへ拍手する人間が沢山いるはずだ。差別とか軽蔑とか、とんでもない話だ。私たちには、共感と敬意と、賞賛しかない。