田母神氏について語るには、チャンネル桜の水島社長の話を抜きにしてはできません。「ねこ庭」のブログを始めた頃、最初に出会ったのがチャンネル桜の動画でした。
まだ後期高齢者前でしたが、探しても仕事がなかったため、やむなく年金老人の仲間入りをしました。息子の助けを借りてパソコンをセットし、机に向かう「ねこ庭」の日常となりました。
当時のブログ名は「ねこ庭の独り言」でなく、「みみずのたわごと」や「気まぐれ手帳」でした。有り余る時間を有効に活用し、暮らしの雑感を綴りながら余生を楽しむという予定でした。
こんな時に出会ったのがチャンネル桜で、「沖縄の声」「闘論 ! 倒論 ! 討論 ! 」「チャンネル桜二千人委員会」などの動画に夢中になりました。
「ねこ庭」の過去記事を探すと、当時の感激ぶりが残っています。
・この番組は私の長年の疑問に光を当て、歴史や政治を考える基礎知識を授けてくれた。この年になって初めて得た知識、と言っても過言でない。
・日本のマスコミと教育界、政党や政治家に疑問や反発を覚えながら、どうにもならない現実と諦めてきた愚かさを、チャンネル桜が指摘してくれた。
・このマイナーなネットのチャンネル桜が、巨大なマスコミを相手に、ひるむこと無く発信を続けていたという発見をしたからだ。
・このささやかな発信がいつから始められたのか知らないが、国民に与えた影響は大きかったに違いない。小さな発信でもめげずに続ける忍耐と勇気を、素晴らしいと言わずにおれない。
今ならこのようなことを言いませんが、あの頃は素直にそう思っていました。
「田母神論文事件で」自衛隊を追放され、反日左翼政治家とマスコミから敵視され、自由民主党からも攻撃されている田母神氏を、都知事選挙に担ぎ出したのが水島氏でした。
平成26 ( 2014 )年の10月に「チャンネル桜」が「朝日新聞を糺す国民会議」を立ち上げた時、私は発会式に出席しました。開会の挨拶をしたのは、まだ存命だった渡部昇一氏でした。
水島氏が都知事選の候補者として田母神俊雄氏を担いだと知り、千葉県民なのに選挙資金に心ばかりの寄付をしました。
安倍総理は公明党の推薦する舛添氏を応援し、圧倒的に舛添氏が優勢でしたから、劣悪な条件下で名乗りをあげた田母神氏の勇気を支援せずにおれませんでした。それでも田母神氏は善戦し、下記の通り開票結果は16人の候補者中の4位でした。
〈 H26年都知事選・選挙結果 〉 16人中4位
舛添要一氏 ・・ 参議院自由民主党、厚生労働大臣 211万票
宇都宮健児氏 ・・ 日本弁護士連合会会長 98万
細川護煕氏 ・・元朝日新聞記者 第79代内閣総理大臣 96万
田母神俊雄氏 ・・元自衛隊航空幕僚長 61万
その後、落選した田母神氏を相手に選挙対策委員長だった水島氏が、裁判を起こしました。あれほど感激した「チャンネル桜」と疎遠になった原因が、ここにあります。「ねこ庭」の過去記事から、当時の怒りを紹介いたします。
・日本を大切にしようと、同じ目的で選挙運動をしていながら、水島氏がした田母神氏潰しに幻滅した。
・自分の番組を使い、何度も一方的に田母神氏を非難するのは、対抗手段を持たない氏に対し卑怯ではないのか。
・容疑者として逮捕され、警察に拘置されている田母神氏を弁護する気はないが、都知事選に担いだ相手をこんな状況に追い込む氏の度量の無さを悲しむ。
・選挙資金の何百万円かが不明朗だと、そんな些事をあげつらうなと言いたい。
・疑問があるのなら国士同志田母神氏と二人で、決闘する気で議論すればよい。
・水島氏は政界に不案内な田母神氏を、執拗に追い詰めている。私はここに氏の人間性の小ささを見る。
水島氏は恰幅の良い体をしているのに度量が狭く、チャンネル桜で活躍していた我那覇真子さんを見放したように、意に沿わない人物を追放する短所があります。
極めつきは、自分が立ち上げた新党「くにもり」の代表に担いだ本間奈々氏を、選挙後に放逐したことです。つい最近は、日本を酷評するアメリカ在住の自称国際政治学者伊藤貫氏を激賞し、チャンネル桜の動画で長期間放映しました。
「ねこ庭」では、伊藤氏を「祭りの薬売り」「日本人のクズ」と呼び、追従する水島氏の単純さ軽蔑しました。保守の名に甘んじ、政治を遊びものにする水島氏にほとほと呆れています。
今回田母神氏を取り上げるについて、水島氏の話を省けませんので、石丸氏の紹介の方が簡単かと思った次第です。
・私が選挙に出ないと、保守系の都民が投票する人がいなくなるのではないかという思いで、立候補を決断しました。
・はい、私の年は75才です。年令の詐称はありません。
学歴詐称と国籍詐称を噂されている小池・蓮舫両氏を皮肉った言葉です。
・蓮舫さんは「二番じゃダメなんですか」と言いましたから、当選する気がないようですが、私は一番を目指し、当選を狙っていますよ。
記者会見で氏は相変わらず、誰も笑わない親父ギャグを言っていましたが、「ねこ庭」ではこういうブラックユーモアは評価しません。しかし評価しているところもありますので、次回はその点を紹介いたします。