ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

沖縄の新聞と本土の新聞

2013-10-29 17:18:45 | 徒然の記

 人口138万人の沖縄には、二つの新聞社がある。琉球新報と沖縄タイムズである。

 いずれも社員が300人前後の会社だ。明治26年創刊の琉球新報は、沖縄最初の新聞で、当初は日本との同化推進のため、敗戦後は米軍の準機関誌的役割と、紆余曲折した過去を持っている。

 一方の沖縄タイムズは昭和23年に創刊され、「沖縄は日本に侵略された」と主張する反日の新聞で、中国寄りのスタンスを持っている。私の大好きな朝日新聞との関係が深く、人事交流もあり、同社の沖縄総局が同居している。

 ちなみに毎日、読売、産経新聞は、琉球新報に支局がある。

 沖縄の本来の人口はおよそ60万人だが、近年毎年1 万人ずつ増加し、今では138万人になっている。増えた人口のほとんどが本土からの移住者で、平和と人権、反戦を唱える、左翼系の活動家たちと言われている。

 そのせいで沖縄の二大新聞は、いずれも日々の紙面を平和と人権で飾り、基地反対と反政府、反日の論調で固めている。

 新聞だけ見ていると、沖縄の人びとが常に基地反対で拳をふりあげ、政府に怒りをぶつけているように見えてしまう。しかし、実際の沖縄住民は、さほど過激な政治的主張をしている訳でなく、騒々しいのは、本土からの移住者たちである。

 沖縄の二紙は、左翼の活動家たちの言動を大きく伝え、異なる意見は決して報道しない。二紙は、いわゆる「偏向マスコミ」の見本であり、本土に住む国民は、こうした状況をまったく知らないと言うことを、チャンネル桜の動画で知った。

 毎日偏った記事を読まされ、なんと不幸な沖縄の人々か。これでは、共産党独裁の中国や、北朝鮮と同じでないかと同情した。知らないことを知った新鮮な驚きが去り、暫くすると、続く発見に今度は自分自身に同情する羽目になった。

 わが家では、朝日を止め毎日新聞に変えてみても、結果は「ブルータス、お前もか」だった。

 変わりものの産経を除けば、他の新聞は横並びで日本の過去を否定し、非難し、中国や韓国・北朝鮮に同調する記事ばかりだった。 テレビ界を見れば、公共放送と言われるNHKからして、国益を損なう報道をして恥じず、まして他局は、低俗番組のオンパレードだ。

 視聴率を稼ぐため、会社の利益になるのなら、日本の歴史も文化も知ったことかと、真面目な報道はあまり見つからない。

 かくして私は、沖縄ばかりでなく日本全体が、偏向マスコミに支配されていると、認識した。ここ一連の選挙で反日売国議員たちは落選したが、次なる問題は、多数を制した自民党の中にいる、反日議員たちだ。

 政治家でなく政治屋たちの跋扈が、偏向マスコミを野放しにしているのだから、何とかしなくてならない。

 平和愛好者の顔をした売国の議員たちを、これ以上勝手にさせてなるものか。沈思黙考すれば、現在の日本のおかれた立場は、ウッカリしていると外国に飲み込まれてしまう危険性がある。まさに、江戸末期の状況に似ている。

 社会には玉石混淆の情報が溢れているが、ネットの情報をうまく活用すれば、私たち庶民も、昔みたいに簡単に騙されずに済むのではなかろうか。これまで何も知らずに生きてきたが、日本の現状を知ると寒々としたものがある。

 外は雨、冷え冷えとした秋雨である。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市の健康診断と、市の担当者への感謝

2013-10-24 15:46:26 | 徒然の記

 仕事をやめてから、市の健康診断を毎年受けている。

 受診項目は、一般健康診断、胸部レントゲン、胃がん、大腸がん、肝炎ウイルス、骨粗しょう症、女性なら、乳がんと子宮がん検診が加わる。希望するものだけ受けられるという、選択の便利さもある。

 支払う費用は、1000円、900円、500円、300円と様々だが、普通の病院で受診すると、一般健康診断だけでも一万円は取られるから、どれほど安価に住民サービスが行われているのかが分かる。

 検診にたずさわる市の関係者たちは、本当に公務員なのかと思えるほど親切だ。厚生事業は赤字がかさむと言われながら、粛々と検診業務を進めてくれる市の大らかさと頼もしさ。国や地方自治体に不満ばかり言っている住民は、こんな事実を考えているのだろうか。

 思えば5年前、私は市の検診で大腸がんが見つかり、早期発見のお陰で3週間の手術と入院で済んだ。自覚症状が無かったから、市の検診が無ければ今頃は転移したガンで、死の苦痛を味わっていたに違いない。

 お陰で、「みみずの戯言」も書き続けていられる。

 公金をくすねたり、出入り業者にたかったり、碌でもない公務員も確かにいるが、十把一絡げで公務員叩きをするのは感心できない。東日本大震災のとき、早く逃げてくださいとマイクに向かって叫び続け、自らは津波にさらわれた、防災放送担当だった遠藤まきさんは今も遺体が見つかっていない。

 間近に結婚式を控えた24才だった。このニュースは、間違いなく日本中の人びとの涙を誘ったはずだ。ブログに向かい文字を打っていると、今でも私は涙が出る。

 市の検診にかかわる職員だけでなく、いざとなったら公務員は住民のため、命だって捨てる。だから一方的な公務員たたきは止めようと、要するに、今日の私はそれが言いたかった。

 時には私も、優しく思いやりに満ちた気持ちになることがあるということ。惜しむらくは、この気持ちが長続きせず、明日には公務員や政府の役人に文句を言わずにおれなくなる自分であること。

 他人に言わず、自分に言うべきだったのか。「一方的な公務員叩きは止めよう」

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の移り目の、覚悟について

2013-10-21 11:18:21 | 徒然の記

 扇風機を押し入れに仕舞い、石油ストーブを出した。

 夏の下着を冬物に入れ替え、少しばかり汗をかき、今年も衣替えの時が来た。記録的猛暑は既に過去となり、吹く風が涼しさに代えて冷気を運ぶ。確実に季節が移ろい、物思う秋となった。

 政治や社会について考えると、明るい気持ちになれないが、こうして時が過ぎ、めぐる季節を肌に感じていると、さまざな思いが去来する。

 平穏な暮らしへの感謝というか、有り難さと言えば良いのか、心の静まる喜びがある。憂き世からおサラバする日が近づいているという、不安な喜びもある。いつからそうなったのか、はっきりした記憶は無いが、かすかな膝の痛みが日々の友となり、体の衰えを自覚した。駆けることが難しくなり、信号が変わっても道路が渡り切れないことがある。

 何てことだ、コンチクショウと、以前は不甲斐ない自分に八つ当たりしたが、今は自然の摂理と受容している。

 丁度、有吉佐和子氏の『複合汚染』(上下二巻)を読み終えたところだ。40年前に、ベストセラーになった本だ。地球上の食べ物や飲み物や生活必需品が、石油化学物質から生じる毒性に汚染されていると、氏は言う。

 どうして農林省は、厚生省は、政府は、学者は、マスコミは、国民の安全を真剣に考えないのかと訴えていた。

 今も汚染の状況が続き、いっそう進行しているはずなのに、マスコミも学者も騒がない。有吉氏の生真面目さに敬意を表しつつ、自分を含めた世間の無関心さと、一過性の熱狂の愚かさについて考えている。

 手の打ちようも無い汚染に加え、今は有吉氏が予想しなかった原発の汚染が生じている。こうした状況下で、どのようにして心の平安を保っているのか。呑気に季節の移ろいを楽しんでいるのか。それはだだ一つ、次の覚悟である。

 「地球とともに、人類と共に一蓮托生、いつだって滅んでみせる。」

 こんな覚悟が果たして正しいのか、子々孫々のため良いことなのか、大きな疑問だが、これが季節の節目の物思いである。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安倍総理への一票

2013-10-17 22:50:27 | 徒然の記

 「戦後レジームからの脱却」。

 この言葉に引かされ、それを語る安倍氏への期待に胸がふくらみ、選挙で投票をした。

 自民党でなく、安倍氏へ入れるため投票所へ行った。だが総理は、靖国への参拝をしなかった。増税にも踏み切った。深い失望である。

 それでもまあ政治と言うものは、素人の目に見えない沢山の要素があるから、安倍氏が一歩後退二歩前進をするかも知れないと、今日はそういうことにして自らを納得させた。

 国民の期待を裏切らない宰相であって欲しいと、切に願う。人間が一途にものを思う時、言葉が出て来ないと知った今宵だ。だから、これで終わりだ。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする