ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

伊藤貫の真剣な雑談 - 65 ( ボウフラ君への感謝 )

2023-08-30 14:36:11 | 徒然の記

 「祭りの薬売り」の小賢しい嘘は、徹底的に反証されなければなりません。

 父や母の苦労を知る子供の義務だけでなく、同世代の大人たちの辛酸を知る国民としての責務だと、彼の雑談 ( 寝言 ) はそんなところにまで私の気持ちを追い込みます。

 このような思いで、今日まで彼の雑談を紹介してきました。「ねこ庭」のブログも反日左翼を遠慮なく批判・攻撃しますから、上品な場所ではありませんが、「日本人のクズ」への反証を重ねていくほどに、自分自身の心がすさみました。
 
 そう言う時に、共産党親派のボウフラ君からいつもの悪態のコメントが入りました。悪態の中身は、「日本人のクズ」と変わらないレベルの批判・攻撃ですから、私から見れば同じ穴の狢 ( むじな  ) です。
 
 しかし決定的な違いがあります。ボウフラ君の悪態と暴言は、87名の方の読者登録しかない、千葉の片隅のブログの中での話です。彼のコメントは読んだら即座に削除しますから、訪問される方々の目に触れる機会が稀にしかありません。彼がどれほど侮蔑の寝言を並べても、日本国民には何の影響もありません。
 
 今一つの違いは、ボウフラ君の悪態の中には意外な正論が混じる時があることです。悪態のどこかに日本人らしい情もあって、親しみさえ覚える時があります。だが伊藤氏には「日本人らしい情」がかけらもなく、反日の塊です。日本人の顔をしていても、中身は「親プーチン」「親米国」「親・多極覇権主義ユダヤ人勢力」の外国人です。
 
 登場しているチャンネル桜の動画は、13万人の登録者がいます。日本を汚染する度合いの大きさから比較すれば、ボウフラ君の比ではありません。しかも彼の嘘が、米国の著名学者というイメージで飾られ、日本の視聴者を惑わせています。
 
 ボウフラ君との比較はこのくらいにして、昨日入った彼のコメントを紹介します。
 
 自己嫌悪?
                    2023/08/29 06:01:04
  ・お前の伊藤氏に対する嫌悪感って、鏡に写った「自身」への嫌悪に見えるぞ。
史実・事実から一点を抽出し、自身の都合の良い言葉で語り直すのは誰しもがする事で、お前のブログなんかはその典型的なモノだろ。
 
  ・書籍、動画のみならず、人様のコメントさえも切り取り、切り抜き、勝手な解釈・解説付きで晒すお前のブログは、伊藤氏の「おしゃべり」と少しも変わらんだろ。「気に入らない相手」を自身のブログで晒し者にし、罵倒してコメント欄で読者と笑い合う。
 
  ・下衆で、醜悪で、けれど、まあ「非常に日本人らしい」振る舞いではあるがな。美化した「日本人像」より、現実の日本人を見ろよ。
 
 珍しく短いコメントで、悪口雑言も普段の半分もありません。しかし私は、最初の一行に共感しました。
 
 「お前の伊藤氏に対する嫌悪感って、鏡に写った「自身」への嫌悪に見えるぞ。」
 
 自己嫌悪に駆られながら書いているブログが、ボウフラ君にそのように見えたということです。性悪のボウフラ君がそう感じるのなら、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々には、もっと醜いブログになっているはずです。
 
 伊藤貫も水島氏も、箸にも棒にもかからない状況にいますが、これ以上「ねこ庭」で反証を続ける意味があるのだろうかと、ちょうど疑問を抱いていた時に、ボウフラ君のコメントが入りました。それで私は決めました。
 
 ・ご先祖様のことを考え、日本の過去を取り戻すためには、何時迄もこんなバカを相手にしておれない。
 
 ・根性の捻れた「自称保守」の相手をする時間があれば、根性の真っ直ぐな「日本の反日」を相手にする方が時間の無駄遣いにならない。
 
 諦めたのでなく、反日との戦いの戦略を変えたと自分では思っています。「日本人のクズ」を相手に、64回ブログを書いたのですから、潮時である気がします。自己嫌悪にかられながらパソコンに向かう作業は、予想していた以上に不健康で、100才まで生きる計画が邪魔されているのかもしれません。
 
 水島氏が「時空を超えた思考」と分かったようなことを言っていましたが、いわば「ねこ庭」のブログもその仲間です。あと20年、「時空」を超えて続けるには、不健康なブログを止めるのが一番です。( 読者登録していませんが、共産党親派のボウフラ君は熱心な読者の一人ですから、このブログもどこかで見ていることでしょう。)
 
 ということで、「日本人のクズ、伊藤貫の雑談」を紹介するブログを本日で終わりといたします。ボウフラ君、有難う。
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伊藤貫の真剣な雑談 - 64 ( いいのでしょうか、明治時代の否定 )

2023-08-29 22:32:18 | 徒然の記

  10. 「伊藤貫の真剣な雑談  第10回 」 ・・伊藤貫 X 水島総特別対談 ( R4/11/12 )

 今回は、滑稽な伊藤氏と情けない水島氏の会話を紹介します。

 「だから江戸時代の末までの日本人には、天皇制( 武士道 )、儒教、仏教という3つのバックボーンがあった。ところがそれを明治政府は、廃仏毀釈という・・」

 伊藤氏の話の途中なのに、水島氏が割り込みました。

 「そこなんですよ。私はずっとそれを言って言っているんです。明治政府が皇室の祭祀を一切無くしてしまったんですよ。国学派が悪いとは言いませんが、皇国史観を西欧のようにイデオロギー化してしまい、仏教的要素がなくなってしまった。」

 水島氏は何か勘違いしているのだと思いますが、「天皇の祭祀」とは普通は次のように説明されています。

 「わが日本で、天下に君 ( きみ ) たるお方は、天神地祀 ( てんじんちぎ・天の神と地の神 ) 、百八十神 ( やおよろずのかみ ) を一年中、春夏秋冬にわたって、祭り拝むのがその仕事です。」

 欽明天皇の時代よりはるか昔から天皇がなされたきたお勤めを、明治政府が、まして国学派が無くしてしまうことは不可能です。「皇室の祭祀」は皇室がある限り、と言うより、日本が日本である限り続けられる伝統であり、文化です。伊藤氏が捏造の歴史を喋るので、無意識のうちに影響されたのでしょうか。

 水島氏の言葉は文字起こしをしてみますと、意味不明で文章がつながりません。

 「仏教的要素が無くなったことと、もう一つは儒教文化を取り入れてますが、この中の孔子孟子ですね。これはもう、世界観でも平和憲法に似たところがあって・・」

 「しかし本当は、墨子、韓非子、孫氏まで入れなければダメですよ。それが今おっしゃったように、明治時代はそういう一切を無くしちゃったんです。」

 自分が喋りたいだけの伊藤氏は、水島氏の意見を適当に聞いて中断された自分のお喋りを続けます。

 「だから江戸時代までの日本人の方が、思考力が深かった。明治以後の思考は浅いの、ペラペラ。」

 「全くその通りです。これはよく言われることだけど、日本軍の兵隊さんは戦争すると強かった。これは実は、歌だということ。日本人はよく泣きます。東條英機は戦友の軍歌が女々しいと言って、ドイツ式にしなければダメだと禁止したと言います。」

 珍しいことですが、水島氏も伊藤氏の話を聞かず、自分のお喋りを続けます。

 「平家物語からずっと、日本人は泣きながら歌を作り、歌の中で死んで行きました。それが勇気とか戦う力を産んで、それが日本人の心だったのに、近代化とか、ドイツ式とか言って、これを全部失わせてしまったのです。」

 「だからもうねえ、今の日本の知識人とか大学教授というのは、みんな小学校2、3年の時から英語ペラペラの人間を作りたいだけでしょ。」

 伊藤氏も水島氏との話の繋がりを考えず、自分のお喋りに熱中しています。

 「彼らは、それが国際化だと思っているんですよ。アメリカで30年以上住んでいる僕に言わせていただきますけどね。日本人が英語ぺらぺらになっても、ロクなことはないよ。」

 丁寧語をやめた伊藤氏は、同級生とでも話しているような口調になります。

 「何でかっていうと、今のアメリカ人は価値判断力を失ってるんですよ。イギリスだってそうでしょ。政権交代ではジタバタしているし、今度のウクライナ戦争にしても、イギリスのマスコミは行け行けどんどんのバカばっかりでしょ。」

 「全くその通り。」

 伊藤氏は他人をバカ呼ばわりしているとテンションが上がるらしく、身を捩って笑いながら、テーブルを叩いて喋ります。

 「だからね。あんたたち、英語が喋れりゃあ日本人がまともになると思ってんの。英語を喋る国際的日本人なんて、そんな安っぽいことを言うのをやめてちょうだいよと。」

 動画の時間が無くなるので、水島氏が二人の雑談の総括をしようとします。

 「全く。だからね。今日伊藤さんから出た、奈良からの仏教伝来の話の結論として、伊藤さんは神道にない、哲学とか深さを補ったんですよね。そう言うことと更に、儒教の問題、こう言う形で日本人の心を作ってきた物の哀れとか、西洋にない時間軸というものが・・」

 雑談の総括というより、取り止めのない支離滅裂さなので、文字起こしに苦労します。

 「もっと言うと量子力学みたいな、時空をちゃんとやれる、それで自分の命を考えることができるようなものが、江戸時代まではあったということです。だからおっしゃるように、明治時代というものをもう一度しっかり見直さないと・・、大東亜戦争の問題も、そこの目線を踏まえた上で総括しないとね。まあでも、おっしゃることは理解しました。その通りだと思います。本日は本当に有難うございました。」

 これが水島氏の、分かったような分からないような、不思議なまとめです。視聴者からどう言うコメントが入っているのか、興味が深まります。

 〈 コメント1. 〉 

   深刻な問題も、伊藤さんが話せば笑ってしまう好きです

 〈 コメント2. 〉 

   伊藤さんの話が一番ためになって、かつお話が面白い。いつも楽しみにしてます。 日本人はこれほど卑しい民族だったのかと。美化してたなと改めて思った。

 〈 コメント3. 〉 

   激動の2022年が明けたらさらに凶悪な世界が待っていると思った方がいいようですね。全編刺激的な対談だったのですが、特にマッカーサー回顧録の話は響きました。 でも私はこうして日本語で思考し、文章を打ち込めるだけでも「完全に屈服した」わけではないと思いたいし、そうでなければ日本人として生きている意味などないと思っています。

 〈 コメント4. 〉 

   同じ話でも、伊藤貫さんが話すととても分かりやすく納得感があります。水島さんは伊藤貫さんに最後までお話してもらった方が良かった様に思います。伊藤さんは説得力が凄い。

 〈 コメント5. 〉 

   伊藤先生の考察に賛同致します。 明治維新から失って来た思想は、神道、仏教、儒教に基づく深い【倫理観】ですね。 私が今の政治を見ていると感じる疑問と全く同じです。 金儲けの為に日本人としての心を捨てる、これほど哀れな国民はいないと思います。 日本人としての心を捨てる=人としての倫理を捨てる と強く認識する事が重要ですね。 千数百年間日本人の知の巨人達が築いた考えは、大変素晴らしいと思います<m(__)m>

 他人をバカ呼ばわりする以外脳のない「日本人のクズ」は無視して、水島氏に訴えます。

 「幕末以来ご先祖さまたちの一番の危機感は、〈日本を欧米列強の植民地にしてはならない〉というこの一点でした。そのための〈欧米に追いつけ、追い越せ〉であり、〈富国強兵〉〈殖産興業〉〈学問のすすめ〉だったのではありませんか。明治時代の教育を否定すると言うことは、こうしたご先祖さまのご苦労を否定することになります。」

 「明治時代の頑張りと奮闘がなかったら、日本は独立を維持できたのでしょうか。伊藤貫に丸め込まれて、明治時代を否定し、バカにすることは、ご先祖さまへの冒涜です。感謝せねばならない先人に対し、日本国民として情けないではありませんか。」

 「貴方を称賛し、伊藤貫に心酔する視聴者を増やすことは、日本の歴史を冒涜し、ご先祖さまへの感謝を忘れた国民を作ることになりますが、果たしてそれで良いのでしょうか。」

 「動画のコメントを入れている善意の視聴者 ( 国民 ) に対して、貴方らしくない罪深い〈雑談シリーズ〉を作りましたね。」

 次回を最後として、「伊藤貫の雑談」シリーズの紹介を止めることに決めました。その理由を説明するための次回となります。

 昨日「ボウフラ君以外の訪問者を期待していません」と書きましたが、本当は次回の間違いで、「ボウフラ君の訪問も期待しています。」・・と言いたかったのです。その理由も、次回で分かりますが、申し訳ありませんでした。

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伊藤貫の真剣な雑談 - 63 ( 歴史捏造の例として )

2023-08-29 15:58:34 | 徒然の記

  10. 「伊藤貫の真剣な雑談  第10回 」 ・・伊藤貫X水島総特別対談 ( R4/11/12 )

 伊藤氏の雑談を紹介します。

  ・仏教というのは、そもそも天皇家が国教として持ち込み、これは大切だからお前たち信仰しなさいと言ったものだ。

  ・ということは、天皇家自体が天皇崇拝だけでは不足している、もうちょっと哲学的な、深い思考が必要であると考えた。当時の奈良の天皇家の方たちが、仏教を日本人の支えにしなければ、深い思考力を持つ人間にならないと考えたからだ。

 この間も水島氏はうんうんその通りですと言いながら、雑談に聞き入っています。

  ・それから遣隋使や遣唐使を送って、中国の古典を輸入し、儒教の影響をすごく受けた。

  ・だから江戸時代の末までの日本人には、天皇制( 武士道 )、儒教、仏教という3つのバックボーンがあった。

  ・そしてこの3つのバックボーンが均衡して、日本人の価値判断と思考力の深さを作っていた。

 私のような一般庶民は、歴史を学校で教わり、自分で本を読んでいても、勝手な解釈をしたり誤って覚えたりしています。何かの折に指摘されると、間違いを恥じて修正しますから、理解が違っていてもさほど心配することはありません。

 しかし伊藤氏や水島氏のように世間への働きかけを仕事としている人間に、勝手な解釈や間違った記憶で喋られると、国民は大変な迷惑を被ります。

 ・仏教というのは、そもそも天皇家が国教として持ち込み、これは大切だからお前たち信仰しなさいと言ったものだ。

 ウィキペディアの説明では、次のように書かれています。

  「西暦552年に百済から仏像と経文が伝来したのが、日本への本格的な仏教伝来とされる。」

 「欽明天皇は仏教の可否について群臣に問うた時、神道勢力である物部尾輿 ( おこし )と中臣鎌子 ( かまこ ) らは反対した。」

 「一方、蘇我稲目 ( いなめ ) は、西国では皆が仏教を信じているので、日本もそうするべきだと主張し仏教への帰依を表明したため、欽明天皇は稲目に仏像と経文他を下げ与えた。」

 「稲目は私邸を寺として仏像を拝んだが、その後疫病が流行ると、尾輿らは、外国から来た神(仏)を拝んだので、国津神 ( くにつかみ ) の怒りを買ったのだとして、寺を焼き仏像を難波の堀江に捨てた。」

 「この宗教対立は子(物部守屋と蘇我馬子)の代にも収まらず、用明天皇の後継者を巡る争いで守屋が滅ぼされるまで続いた。」

 一般的に言われている仏教の伝来は、彼が言うように、天皇が積極的に取り入れられたものでなく、朝鮮の百済王から仏像と経典が贈られた時が始まりです。しかも天皇はこれをどうすれば良いかにつき、臣下に問われています。

 先日読んだ頼山陽の『日本楽府』の中では、旧氏族の物部・中臣氏と新氏族の蘇我氏が激しく対立したと書かれていました。旧氏族とは天孫降臨と関係のある貴族で、新氏族とは天孫降臨に無関係な貴族の意味だそうです。

 頼山陽の漢詩を解説したのが渡部昇一氏で、『日本史の真実』の中で取り上げていました。渡部氏が三人の貴族の系譜を説明していますので、紹介します。

 〈 蘇我氏の系譜 〉

   ・蘇我氏は、第八代孝元天皇を祖とする氏族

   ・「三韓征伐」の主役の一人である武内宿禰 ( たけのうちのすくね  ) の子孫

   ・以来朝鮮半島との関係が深かった氏族

 〈 物部氏の系譜 〉

   ・物部氏は饒速日命 ( にぎはやひのみこと ) の子孫

   ・この神は大和に降臨し、神武天皇の大和平定を助けた豪族

 〈 中臣氏の系譜 〉

   ・天児屋尊 ( あめのこやねのみこと ) を先祖とする氏族

   ・この神は天照大神が天の岩屋にお隠れになった時、その岩戸の前で祝詞 ( のりと  ) を申し上げたという

   ・高天原 ( たかまがはら  ) 時代の最重要の神であり、天孫降臨の際にニニギノミコトのお供をして、日本に降りてきた

 3氏は一括りにして古代日本の豪族ですが、夫々ちゃんと区別があります。神話的伝承が歴史の事実とされていた時代の人々ですから、天孫降臨系の旧豪族にとっては、外国の仏教を取り入れようとする蘇我氏は、とんでもない新豪族ということになっていたようです。

 欽明天皇は百済の聖王から献じられた仏像を見て、「相貌端厳 ( みかおきらきら ) し」と言われ、「敬うべきか否か」を群臣に問われたと言います。群臣を代表する3氏の答えも、渡部氏の著作から転記します。

 蘇我稲目 ( そがのいなめ ) の答え

  「西の国々では皆ひたすら敬っていますから、日本だけが敬わないのは良くないでしょう。」

 物部尾輿 ( もののべのおこし ) と、中臣鎌子 ( なかとみのかまこ  ) の答え

  「わが国は日本で、天下に王 ( きみ ) たるお方は、天神地祀、百八十神を一年中、春夏秋冬にわたって祭り拝むのがその仕事です。今急に外国の神を拝まれるならば、おそらくわが国固有の神々が怒られるでありましょう。」

 そこで欽明天皇は仏像を礼拝することを思いとどまられて、願望している蘇我稲目に下賜されました。稲目は大喜びで寺を作り祀ったのですが、その直後から疫病が流行し、多くの人が死にました。疫病は長く続き、治る気配がなかったと言います。

 「私たちが申し上げたことをお聞きにならなかったので、こんな疫病で死ぬ人が多く出ているのです。早くその仏像を投げ捨てれば、必ず良いことがあるでしよう。」

 物部尾輿と中臣鎌子が天皇に奏し、「じゃあ、そうしなさい。」と欽明天皇が言われ、役人たちが仏像を難波の堀江に放り捨て、寺も焼き尽くしてしまったそうです。

 頼山陽と渡部昇一氏とウィキペディアの説明と、伊藤氏の説明のどちらを信じるかと問われれば、私は迷わず頼山陽と渡部氏と答えます。蘇我馬子が殺された「大化の改新」も、渡部氏の説明では神道派と仏教派の宗教戦争だったそうです。伊藤氏が言うように、最初から天皇が国教として国民に勧めたと言う説明はどこからも出てきません。

  天皇家自体が天皇崇拝だけでは不足している、もうちょっと哲学的な、深い思考が必要であると考えた。当時の奈良の天皇家の方たちが、仏教を日本人の支えにしなければ、深い思考力を持つ人間にならないと考えたからだ。」

 こう言うヘンテコな意見は、哲学的思考を信仰にしている伊藤氏特有の捏造であると、そう言う気がします。腹立たしいと言うより、滑稽で、笑ってしまいます。しきりに感心している水島氏が、情けなくなります。

 次回は、滑稽な彼と情けない水島氏の会話を紹介しようと思いますが、ボウフラ君以外の訪問者は予定しておりませんので、ご注意下さい。

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伊藤貫の真剣な雑談 - 62 ( 東大の反日教授に育てられた彼)

2023-08-28 22:11:35 | 徒然の記

  10. 「伊藤貫の真剣な雑談  第10回 」 ・・伊藤貫X水島総特別対談 ( R4/11/12 )

 1時間18分の動画が、あと10分で終わろうとする時、水島氏がつまらないことを話しかけました。

  ・日本の言論界の劣化というのか、これは相当酷いのでは無いかという気がしている。

  ・貴方がアメリカから見ていて、一番危険と感じるのは、役人、政治家、あるいは政財官の人間的劣化、知的腐敗というか、この点について日本にカツを入れてもらいたい。

 頭の中を雑学で一杯にしている「祭りの薬売り」ですから、彼は喜んで話に乗ってきました。

 「僕はこの点について、4つのことを考えている。最初の3つはある人物の意見で、4つ目が僕の考えだ。」

  1.  マッカーサー元帥の『マッカーサー回想記』の中の意見

   ・日本人くらい徹底して屈服した国民はいない。

   ・日本人くらい徹底して屈服した国民は歴史上前例がない。

  「そうか。そんなことが書いてあったのか。昔読んだのに、何も覚えていない。」

 水島氏が照れて笑っていますが、この本は私も読んでいましたから、本棚の『マッカーサー回想記』(  上下2巻  ) を取り出して確認しました。

 上巻は元帥の生い立ち、父マッカーサーの統治したフィリピンでの生活と、連合国軍総司令官になるまでの思い出話なので、ここには彼が紹介した意見は出てきません。

 下巻は日本占領から、朝鮮戦争、トルーマンによる解任までですから、書かれているとすればここになります。解任直後の下院議会の公聴会で、確かに元帥は日本人を軽蔑しています。

 「ドイツ人を我々同様45歳であるとすれば、日本人は、時間的には古くからいる人々なのですが、指導を受けるべき状況にありました。」

 「近代文明の尺度で測れば、われわれが45歳という成熟した年齢であるのに比べると、日本人は言ってみれば 12歳の少年と言ったところでしょう。」

 だからこんな意見を本にを書くだろうと思うのでしょうが、『マッカーサー回想記』下巻に、「祭りの薬売り」が紹介した意見そのものはありません。

 「我々の統治は成功した。2000年以上の歴史を持つ日本国民が、それまでの封建的な思想を捨て自由と民主主義に目覚め、一変したのである。こういう事実は、人類の歴史上かってなかった。」

 連合軍総司令官だった彼が、自分の功績を自慢する意見は書かれていますが、「日本人のクズ」が紹介した言葉はありません。元帥の言葉を拾い出し、いつものように都合良く解釈しているのではないでしょうか。

  2.  白洲次郎氏の「回想記」り中の意見

   ・占領下の日本の「紳士たち」くらい、見苦しい連中はいなかった。

   ・日本の「紳士たち」は、軍国主義の時代は軍人に跪いて彼らの靴を磨き、アメリカに占領された途端、彼らに媚びることしかしなかった。

   ・日本の「紳士たち」は、パンパン以下である。彼らとパンパンといったいどこが違うのか。( 注:  占領軍相手の売春婦をパンパンと言いました。 )

   ・占領が終わった今でも、アメリカ語を話し、アメリカのご機嫌を取ろうとする人間が大多数である。

  「いゃあ、白洲次郎もいいこと言ってるなあ。」と、水島氏が笑いながら感心していました。これでは「祭りの薬売り」の思う壺で、彼の間違いや嘘を指摘するのは期待できません。

  3.  村田良平氏の意見 ・・元外務省事務次官、元駐米大使

   ・外務省の官僚は、完全にアメリカに洗脳されている。

   ・しかも彼らは、それを意識していない。

  「いゃあ、これはそう言われると、その通りだ。負けたからしょうがないとか、潔いとかいう話ではない。みなさん、どう思いますか。」

 苦笑した水島氏が視聴者に問いかけていましたが、マッカーサー元帥の捏造意見を除けば、白洲、村田両氏の意見は敗戦国にありがちな話で、なにも日本人に喝を入れるものではありません。動画がいかにつまらない内容であるかを、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に知ってもらいたいと、わざわざ紹介しました。

 水島氏に感心され、得意になった「祭りの薬売り」がとんでもない嘘を喋り出します。前置きが長くなりましたが、これが本日の主題です。

  ・水島さんが言う現在の日本人のものの考え方、知的レベルの劣化については、紹介した三人の意見の他に、僕なりの分析がある。本音を言うと、もう手遅れだと思う。

  ・明治時代の最初の30年代の日本人は立派に見え、価値判断力もあり、物事にも動じないと見えた。

  ・彼らが立派に見えたのは、江戸時代の教育を受けて育っていたからだ。

 ここで水島氏が身を乗り出して賛成します。

  ・そうだ、彼らは寺子屋や藩校で学んだ人間だ。明治時代の教育で育っていない。

 二人の意見が一致し、伊藤氏の雑談に一層力が入ります。

  ・明治の教育を受けた連中がリーダーシップを取るようになったのが、大正時代だ。大正時代の日本人というのは、キョロキョロキョロ、右往左往している。

 ここでまた、不愉快な日本人の悪口が始まります。東大の反日左翼学者に育てられると、彼のような「反日のクズ」が育つのでしょうか。

  ・外国では今何が流行っている、早く真似しなければならないと飛びつく。大正時代以降の過去100年間の日本人は、凄く見苦しい。この傾向が、明治維新以来何も変わっていない。

  ・僕の分析視点について、水島さんも賛成しないと思うが、奈良時代から明治維新までの約1200年間、日本人の価値判断基準としての柱が3つあったと思う。

 ここからは正確を期すため二人の話を編集せず、そのまま紹介することにします。

 「その3つの柱というのは、〈日本的な価値判断〉〈仏教思想〉〈儒教的なものの考え方〉ですね。奈良時代から江戸時代までの日本人は、この3つに立脚していたと思うんです。」

 「うんうん、そうですね。全くその通りです。」

 「日本的なものというのは、天皇制であり、その後に出てきた武士集団の武士道です。もちろん、万葉集的なものも含まれます。

 「ええ、ええ。そうですね。その通りですよ。」

 伊藤氏のお喋りの間中、水島氏がうなづいて、相槌を入れています。ここから伊藤氏の大嘘が始まるのですが、スペースがなくなりました。反証の紹介にもスペースが必要なので、本日はここで一区切りとして続きを次回といたします。

 ( 天皇家に関わる伊藤氏の歴史改竄と、水島氏の無知が明らかになります。不愉快極まる内容なので、嫌な予感のされる方はスルーしてください。)

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伊藤貫の真剣な雑談 - 61 ( 裸の王様 )

2023-08-27 21:04:16 | 徒然の記

  10. 「伊藤貫の真剣な雑談  第10回 」 ・・伊藤貫X水島総特別対談 ( R4/11/12 )

 「日本人のクズ」とチャンネル桜・水島社長の対談動画を見終えました。伊藤氏がするから対抗してしまいましたが、醜い言葉で人を酷評していると心が荒んできます。

 予想通り、うんざりとさせられる動画には、紹介する価値のある意見が皆無でした。価値のある意見は皆無でも、日本を汚染する嘘と間違った話をそのままにして良いことにはなりません。

 何と次回も、水島氏と彼の対談です。どうせうんざりするのなら、次回の動画を見た上で紹介する方が手っ取り早いではないのかと思案しています。

  11. 「伊藤貫の真剣な雑談  第11回 」 ・・伊藤貫X水島総特別対談 ( R5/1/14 )

 10.の動画は伊藤氏が語った一つの大嘘を除けば、1時間18分、これまでの意見の繰り返しでしたから、11.の動画も似たようなものだろうと、おおよその見当がつきます。水島氏は日本を汚染する動画をシリーズで作っていながら、自分ではほとんど見ていないという発見があり、紹介するとしたらこの方が面白い気がします。

 「ほう、そうですか。なるほど、おっしゃる通りですね。」

 「うーん、痛い所を突かれますが、全くその通りです。」

 以前の対談の動画でも、氏はニコニコしながらうなづいていましたが、今回も1時間18分相槌を打っていました。聞くに耐えない日本人への酷評を、氏が心に留めているのなら、こんな相槌は打たないでしょう。

 「ほう、そうですか。なるほど、おっしゃる通りですね。」

 ということは水島氏が、しつこく繰り返す「人間のクズ」の雑談をほとんど聞いていないという話になります。二人の愚か者の動画を、飽かずに見ている視聴者も愚かですが、せっせと文字起こしをしている自分も愚か者の仲間でしょう。醜い言葉になった「ねこ庭」のブログと合わせて考えると、心の痛みを覚えます。楽しそうに対談している水島氏と「日本人のクズ」には、もしかすると人の心が無いのかもしれません。

 水島氏について何度も言及しているのには、訳があります。現在は「まな板の上のクズ」の動画に時間を取られていますが、私が欠かさず観ていたのは、青山繁晴氏の「僕らの国会」です。自民党の参議院議員で、「護る会」の代表である氏を応援していますが、この動画を制作しているのは水島氏が社長を勤める「チャンネル桜」のスタッフです。

 中国に侵食されていく北海道の実情を伝えてくれるのも、「チャンネル桜・北海道」の動画です。日本ためになる番組を制作する一方で、こんな酷い動画を作るのでは、水島氏の立ち位置や人間性まで疑いたくなります。称賛する気持ちはありませんが、氏を日本の保守の一角にいる人物として是々非々の目で見ていました。何でもかんでも、気に入らなければ否定してしまうのでは、選択の幅を狭めてしまいます。せっかくの保守ですから、氏を「日本人のクズ」の仲間に追いやる気持ちはありません。

 しかし、それにしても、この動画は酷いものです。

 話が米国の中間選挙からウクライナ戦争へ移った時、水島氏がテーブルの上に飾ってある雑誌『クライテリオン』11月号の表紙を紹介しました。 

 「戦争について伊藤さんの意見も載っていますから、皆さんどうか読んでください。他の人のは読まなくても、伊藤さんの意見だけで結構ですから。」(  伊藤氏の寄稿文のタイトルは、「長期化する米中露覇権闘争と日本の最後」でした。)

 「有難うございます。」

 チャンネル桜のスタジオへ彼を招いていますから、こんな会話は社交辞令の意味しかありませんが、次の会話は無視できませんでした。

 「ここにはウクライナ戦争の真実が書かれていて、私も100%大賛同という分析です。ただ最後の結論は、ちょっと辛いところがあるのですが、現実として我々が受け入れなければならないこと・・」

 「もう思い切って言ってしまいましょう。このままウクライナ戦争が進んでいくと、日本が中国の奴隷国家となるということですね。」

 「そうです。日本は中国の奴隷国家になります。下手をすると来年度になるということです。」

 「というくらい厳しい、しかし的確な分析がされています。」

 水島氏と「日本人のクズ」の会話の一部分を紹介しました。「祭りの薬売り」が語っているのは「日本は独自の核武装をすべきである。」「核弾頭は陸上に固定せず、海上自衛隊の潜水艦に設置すべき。」といういつもの話です。

 アメリカが国策として「日本にだけは核を持たせない。」「再軍備もさせない。」と言っているのに、どうすればそんなことが可能になるのか。伊藤氏の話には肝心の方法論がありません。日本の保守政治家が悪い、外務省と防衛省が悪い、アメリカのネオコンが悪い、ネオコンに支配された民主党が間違っていると、彼はそんな批判ばかりしています。

 ここで私は、先日紹介した視聴者のコメントを思い出しました。

 〈 コメント3. 〉

        3つの巨大なウソがあるなら、それから脱却する方法論を語れよ! コイツが言ってることは、日本の現状に対する不平不満だけ! 只の不平不満だけ!  その現状を踏まえて日本がより良くなるような答えを出せ! 答えを出せ! 答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ

 具体的な答えを言わず、批判ばかりしている「日本人のクズ」の意見を聞けば、日本の保守人なら、このくらいの怒りを覚えて不思議はありません。この人物のように怒りに任せ、汚い言葉で罵れとは言いませんが、保守には保守の矜持があります。

 「日本国民とともに、国民の敬愛の中心である皇室と天皇陛下が、習近平氏の奴隷になる ? 」

 「そうです。日本は中国の奴隷国家になります。下手をすると来年度になるということです。」

 水島氏と「日本人のクズ」の会話は、このように書くとその愚かさがハッキリします。バカなことを言うのでは無いと押し留めるのが保守ですが、氏はうなづいています。〈コメント3.〉の人物の爪の垢でも煎じて飲んだらどうかと、言葉を我慢している私がいます。

 伊藤氏の意見に欠けているのは、〈コメント3.〉の人物が指摘している具体的な「方法論」と「答え」です。

 日本の核武装と独立を警戒し監視を続けているアメリカ政府と、彼らの手先として現在も活動している、二つの「トロイの木馬」。反日左翼の学者組織と反日左翼の大手マスコミ・・・この桎梏の中から、どうすれば伊藤氏の言う核武装が可能になるのか。

 〈コメント3.〉の人物の激しい怒りの理由が、ここにあります。普通の視聴者でも気がつく「祭りの薬売り」のいい加減さに、なぜ水島氏が丸め込まれるのか。保守の名前が泣くのではないでしょうか。

 水島氏だけでなく、視聴者も丸め込まれています。189件のコメントの中から、5件を紹介します。

 〈 コメント1. 〉 

         伊藤貫先生は こないだのプラトンのお話といい 単なる情勢論だけではなく しっかりと理念的なお話も出来る いつも迫力に満ちた卓説 楽しみに視聴しています

 〈 コメント2. 〉 

  伊藤先生と水嶋社長のお話をきいていると、このお二人は本物の日本男児で武士だなといつも思います。貴重なお話ありがとうございました。

   〈 コメント3 〉 

  伊藤貫先生の話は本当に毎回素晴らしいですね。 そして米国が反省しないように日本も反省の無い国ですから状況は絶望的ではあります。

   〈 コメント4. 〉

  自分は僧侶ですが、江戸時代の日本の価値判断という部分は私自身がよく檀家さんに話す部分ですので大変共感いたしました

   〈 コメント5. 〉

  日本人の柱。①日本的価値観(天皇、武士道、万葉集)②仏教思想③漢籍・儒教的な考え方。奈良時代から江戸時代まではこの3つのバックボーンがあって日本人の価値判断と深い思考力ができた。勉強になりました。ありがとうございます。

 今回は、水島氏への苦言で最後を締めます。

 「水島さん、こんなコメントを読んで得意になっていると、裸の王様になりますよ。〈日本人のクズ〉の仲間になってどうするのです。チャンネル桜の支援者たちを思い出してください。もっと本気で日本を考えている人たちではありませんか。」

 「そんな保守を失望させ、敵に回してどうするつもりですか。」

 次回は、伊藤氏の嘘について反証いたします。

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伊藤貫の真剣な雑談 - 60 ( 日本人には宗教と哲学がない )

2023-08-27 00:09:40 | 徒然の記

   9. 「伊藤貫の真剣な雑談  第9回 」 ・・プラトン哲学と国家の独立 ( R4/10/8 ) 

 10. 「伊藤貫の真剣な雑談  第10回 」 ・・伊藤貫X水島総特別対談 ( R4/11/12 ) 

 雑談を始める前提として、「日本人のクズ」が述べる言葉を紹介します。

  ・ワシントンから、日本の外交政策や国内政治を観察していると、ものすごく表面的な議論が繰り返されているのが分かる。

  ・このまま表面的な議論を繰り返していても、論理的な、整合性のある、一貫した政治・外交政策、国防政策はできないのではないか。

  ・これでは、大正デモクラシー以来過去100年間、表面的な議論ばかりで長期的展望を持てず、国の政治と外交まで失敗してきた理由が説明できない。

  ・だから今回は、日本人に欠けている哲学と政治思想史の面から、ブラトン哲学を中心にして宗教にまで踏み込んで議論をする。

 ワシントンから眺めていると、ここまで「バカな日本人」になるのかと呆れてしまういつもの高慢さです。今の私は腹を立てず、黙って彼を軽蔑するだけです。

  ・2500年前からの人類の文明には、4つの源流がある。

 こう言って彼は次の4つの文明をあげます。

   1.  ギリシャ文明  ( ギリシャ哲学と科学 )

   2.  キリスト教文明

   3.  仏教文明 

   4.  儒教文明

  ・これ以外の文明は小さくて、永続性がない。

 ハンチントン氏の『文明論』を読んで感銘を受けたと言う彼が、このような捏造を平気でします。ハンチントン氏が著書の中で述べている文明論は、次の区分です。

   1.  消滅した7つの文明
    メソポタミア、エジプト、クレタ、古代ギリシャ・ローマ、
    ビザンティン、中央アフリカ、アンデス
 
      2.  現存する5つの文明
    中国、日本、インド、イスラム、西欧
 
 氏は文明を大小の区別や、永続性の違いなどで批判せず、過去の事実だけを整理しています。氏の意見の特徴は、今後の世界は個別の軍事バランスや個々の民族対立でなく、「現存する5つの文明」の衝突によって、平和が保てなくなるのではないかという点にあります。キッシンジャー氏やジョージ・ケナン氏などと並べて、ハンチントン氏を持ち上げていましたが、「祭りの薬売り」らしく他人の著書を都合よく解釈、改変しています。
 
 氏が消滅した文明に加えている「ギリシャ文明」を、彼は永続性のある大きな文明と解説しています。それだけでなく、「現存する5つの文明」の中から、小さくて永続性がないと言う理由で、日本文明とイスラム文明を除外しています。もう少し進むと、彼の雑談が次のような寝言になります。
 
 「日本人には、古代から宗教と哲学がない。」
 「だから、プラトン哲学と宗教の話を踏み込んでする。」
 
 ここまでロシアとアメリカにかぶれると、この男には日本人の常識と歴史がスッカラカンになるのでしょうか。一神教と違い、教祖と経典がありませんが、神道は古来からご先祖様が信じてきた日本の宗教です。これについては田中英道教授が詳しいのですが、氏によりますと太陽を中心とする自然信仰と、ご先祖さまを大切にする祖霊信仰の二つがメインで、その始まりは縄文時代とする説と弥生時代とする説があるそうです。
 
 「日本人のクズ」の言う世界の宗教の成立年代を調べると、次のようになりました。
 
   1.  ギリシャ宗教 ・・紀元前約3000年前

   2.  キリスト教  ・・紀元100年頃

   3.  仏 教    ・・紀元前約450年前

   4.  儒 教    ・・紀元前約550年前

   ☆ 神 道        ・・縄文時代説 紀元前約1万5000年前

               弥生時代説 紀元前約900年前

 日本の保守の学者なら、この程度の知識は常識として持っていますが、この男は日本人の魂を失った「ロシアかぶれ」「アメリカかぶれ」ですから、平気でこのような嘘を動画で喋ります。

 一神教の国々の頑迷さと違い、八百万の神を信じる世界一寛容な日本は、宗教の押しつけ合いや対立で他国と戦争をしません。相手が敵対的でない限り、日本ではキリスト教もイスラム教も仏教も自由です。儒教は、国学として学ばれた時代もありました。哲学という名前で異論を排斥する考えが無いから、国民は敗戦国となるまで「思想戦」と言う言葉も知らない大らかさでした。

 宗教の違いで残酷な戦争をする他の国々と比べれば、日本の神道は誇るべき宗教です。その誇るべき宗教をないものとし、誇るべき「日本文明」も削除し、自分の無知を棚に上げて、「日本人には宗教と哲学がない」とはどの口が言わせるのでしょう。

  ・私は保守主義者だが、保守主義に二つの種類があることを説明する。保守とは、何かを守ると言う意味だが、何を守るのかと言う目的の違いから二つになる。

 二つとか、四つとか、彼は色々な話を項目に分けるのが趣味であるらしく、雑談の中で盛んにこれをやり、本題がいつの間にか横道へ逸れ、話をややこしくします。

  1.  通常の保守

   ・国益・国力を守る保守。軍事利益を優先するナショナリズムになる。

  2.  クラシカル保守

   ・古典的文化、古典的価値を守る。いわゆるプラトンの言う知性優先の道徳主義になる。

 本当にこのような区分があるのか聞いたことがありませんが、今の私には関係のない雑学です。日本人の保守とは、次のものを守る人間をいいます。

   ・日本の国土と国民を守る。そのための軍隊を持つよう「憲法改正」をする。

   ・日本の文化と伝統の中心である皇室を護持する。

 「日本人のクズ」も「憲法改正」を言いますが、日本の保守の視点から述べているのでなく、「77年間騙されてきたおバカな日本人」という日本人蔑視のための寝言として使っています。プラトンの哲学やギリシャ文明や他国の宗教の話は、現在の問題解決には何の関係もない雑学です。

 日本が抱える切実な問題は、「まな板の上のクズ」が故意に避けている、GHQが残した「3つのトロイの木馬」です。日本を心配すると言うのなら、この忌まわしい「トロイの木馬」について喋りなさいと言います。

   1.  「日本国憲法」 ( 日本人を二度と立ち上がれないようにした自虐史観憲法 )

   2.   東大社会科学研究所・日本学術会議  (  占領軍憲法護持と反日左翼勢力の中心となる学者組織 ) 

   3.    NHK、朝日新聞、共同通信社等大手マスコミ ( 占領軍憲法と反日左翼思想の宣伝機関 )  

 臆病で卑怯な彼はこれをスルーし、日本の保守層を侮蔑することに力を注ぎます。強大な力を持ったGHQのジャパンハンドラーが、日本国内に残した「3つのトロイの木馬」は怖くて口を閉し、「日本人は憲法改正ができない」と侮蔑するこの「日本人のクズ」が何を言おうと、それは現実を遊離した空論です。

 このままでいきますと、チャンネル桜の水島社長も「同じ穴の狢 ( むじな )」で収まらず、「日本人のXX」になるのではないでしょうか。せっかく作った新党「くにもり」も、支持する国民がいなくなる気がします。

  「伊藤貫の真剣な雑談  第9回 」 は今回で終わりとし、次回は予定に従い下記となります。タイトルを見て、うんざりとするのは私だけでしょうか。

 10. 「伊藤貫の真剣な雑談  第10回 」 ・・伊藤貫X水島総特別対談 ( R4/11/12 ) 

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伊藤貫の真剣な雑談 - 59 ( 彼に関する情報)

2023-08-26 18:12:00 | 徒然の記

   9. 「伊藤貫の真剣な雑談  第9回 」 ・・プラトン哲学と国家の独立 ( R4/10/8 ) 

 10. 「伊藤貫の真剣な雑談  第10回 」 ・・伊藤貫X水島総特別対談 ( R4/11/12 ) 

 9.と10.を先に読み要点だけを紹介する予定なのに、今回も10.まで我慢できず 9. の紹介です。プラトンの名前がタイトルになっているように、雑談のメインは哲学・思想の世界史的な流れです。彼は、これを下記のように大きく4つに区分してお喋りします。

  1.  ギリシャ哲学と科学の時代 ・・真善美と徳の追求

    ・ソクラテス、プラトン、アリストテレス

  2.  キリスト教文明の時代 ・・神への帰依と信仰

  3.  啓蒙主義思想の時代 ( 18世紀  )・・人間中心主義、個人の欲望と権利、実利・実益の主張

    ・ルソー

  4.  帝国主義、植民地主義、民族主義、国家主義の時代 ( 19世紀 以後 )

 動画の要点を紹介しますと、7割が事実の説明、2割が「祭りの薬売り」の個人的意見、最後の1割が日本への悪口という構成でした。およそ240件ほど入っているコメントは、いつも通りのやらせなのか賞賛がほとんどです。

 彼の悪口へ反証するだけでは、レベルの低い退屈な「ねこ庭」になります。今回は彼の履歴に加え、周辺情報をウィキペディアで調べたので紹介します。

 ・1953 ( 昭和28年) 東京生まれ、現在69才。 東京大学経済学部卒業 日本の評論家、国際政治解説者、米国金融解説者

 ・ワシントンD.C在住 ビジネス・コンサルティング会社とロビィスト事務所で、国際政治・米国金融アナリストとして勤務

 ・姉は政治家の山谷えり子 ( 自由民主党・参議院議員 )

〈   彼が寄稿している新聞・雑誌 〉

  ・シカゴ・トリビューン  ロサンゼルス・タイムズ  セントピーターズバーグ・タイムズ

  ・コモンウィール  フォーリン・ポリシー  Voice  正論  表現者  表現者クライテリオン

〈   彼の著書 〉

  ・『中国の「核」が世界を制す』  2006年2月刊  PHP研究所

  ・『中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力』2011年2月刊 小学館 (中国の「核」が世界を制す』の改訂版 )

  ・正論の2011年2月号に、田母神俊雄との対談収録

  ・『自滅するアメリカ帝国 日本よ、独立せよ』2012年3月刊 文春新書

  ・『歴史に残る外交三賢人 ビスマルク、タレーラン、ドゴール』2020年2月刊  中公新書

〈   彼の共著 〉

  ・『「日本核武装」の論点 国家存立の危機を生き抜く道』 2006年9月刊 PHP研究所

    鼎談者・・中西輝政  日下公人 平松茂雄  櫻井よしこ  西岡力 兵藤二十八

  ・『自主防衛を急げ! 日本人の覚悟 』2011年4月刊  李白社

 彼の著書や共著を紹介した理由は、この「日本人のクズ」の著作を出版している日本の会社と、彼を甘やかしている日本の保守言論人の名前を紹介したかったからです。中西輝政、日下公人、平松茂雄、櫻井よしこ、西岡力、兵藤二十八の各氏は、「日本人のクズ」の正体が見破れなかったのか、席を同じくして鼎談しています。
 
 彼が「祭りの薬売り」として動画に登場し出したのが、2013 ( 平成25 ) 年頃からなので、中西氏や日下氏たちが「日本人のクズ」の悪口雑言を知らなかったのかも知れません。知っていれば、日本の政治家と共に日本の保守層を聞くに堪えない言葉で侮蔑する彼と、鼎談するはずがありません。
 
 動画の要点は次回にしますが、おめでたい視聴者のコメント5件を先に紹介します。「日本人のクズ」の区別さえつけられず、視聴者たちはエイプリルフールでもないのにどうしてこれほどまで彼を褒めるのか、現代の謎です。
 
〈 コメント1. 〉
 
  伊藤貫先生のお話は毎週、毎日でも聞きたいくらい。知性が溢れていて、聞いている自分も知性があるように錯覚してしまいます。
 
〈 コメント2. 〉
 
  今月もすごい面白かったです。 日本国民が道徳的な価値規範を持つためには、やっぱり教育が重要なのかな? イトカンの教育論も聞いてみたいですw
 
〈 コメント3. 〉
 
  素晴らしい講義でした。最近の日本人はグダグダだと思いますが、昔からグダグダだったのだと思いました
 
〈 コメント4. 〉
 
  伊藤先生どうもありがとうございます。いつも楽しみにしております。民主主義をある意味否定したのは意味深いと思います。上層部エリート層の戦略は目に見えるもの、様々な欲望を戦争を利用し自他ともに物欲でコントロールしようとする。共産主義も民主主義もその手口の突破口。最近思うのはタダのものが一番大切だと思います。空気、水(タダではない)、笑顔、思いやり、そよ風、など自然現象とか。政治には昔から興味がありませんでしたが、今の日本はひど過ぎる、なんとかしないとと思います。
 
〈 コメント5. 〉
 
  まさに伊藤さんの仰る通りだと強く痛感してます。 今回のお話は、なぜ日本に国家観がないのか?にも通じるお話だと思います! 貴重なお話ありがとうございます!
 
 コメントを読みますと、真面目で善良な人が多いことが分かります。知らぬうちに日本を否定し、日本人を否定する「日本人のクズ」の思考に汚染されています。気の重い話ですが、次回は動画の本論を紹介します。
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伊藤貫の真剣な雑談 - 58 ( 3つのトロイの木馬 )

2023-08-25 17:38:21 | 徒然の記

   8. 「伊藤貫の真剣な雑談  第8回 」 ・・日本を滅ぼす3つの巨大な嘘 ( R4/8/6 ) 

 我妻栄氏の講義録の続きです。氏の話は事情を知る者にとっては、どれも示唆に富んだ貴重な証言になります。

  ・今一つ申し上げたいのは、「憲法改正要綱 」が発表された時の、多くの委員の驚きと喜びである。ここまで改正が企てられようとは、実のところ、多くの委員は夢にも思っていなかった。

  ・それは委員が漠然と予想していた成果を、大きく上回っていた。ここまでの改正ができるのなら、われわれはこれを支持することを根本の立場として、必要な修正を加えることに全力を傾けるべきだ、となった。

 南原総長が集めた教授の多くは、自由主義や社会主義を信じる者たちで、これまで保守の教授たちに批判・攻撃され、押さえつけられていました。「憲法改正要綱 」はマッカーサーの「お墨付き」であり、彼らを解放したのです。この瞬間から、学内というより、広く学界での勢力争いに大勝したのですから、彼らの驚きと喜びが分かります。

 ・当時極秘にされていたその出所について、委員は大体のことを知っていた。

 貴重な証言というのは、この部分です。極秘文書であるべき「憲法改正要綱 」が、なぜこんなにも早く彼らの手に渡ったのか。「日本人のクズ」、「まな板の上のクズ」が省略して語らなかった事実を、我妻氏が示唆しています。

 資料を探せば今は誰でも手に入れることができますが、南原総長に憲法研究委員会を作らせ、憲法の第一人者である宮沢教授を指名して参加させたのは、ホイットニー准将でした。当時宮沢氏は、政府が作った憲法改正委員会の中心メンバーとして、松本博士のもとで働いていました。

 マッカーサーの片腕として辣腕を振るっていた准将は、伊藤氏のいう強大な権力を持つジャパンハンドラーでした。「まな板のクズ」である彼が、30年前にインタビューしたというケーディス大佐や陸軍士官は、取るに足りない小者です。横道にそれますが息子たちのため、ウィキペディアその他の資料から得た准将に関する情報を紹介します。

  ・准将の管轄する民政局は、占領目的である軍閥、財閥の解体、軍国主義集団の解散、軍国主義思想の破壊を遂行し、日本民主化の中心的役割を担った。

  ・彼は社会党の片山哲、民主党の芦田均ら革新・進歩主義政党の政権を支え、保守 ( 復古主義 ) の吉田茂らを嫌っていた。 

  ・准将は最初から天皇へ敵意を持ち、陛下に関する不利な情報を、マッカーサー元帥に伝え続けた幕僚だった。

  ・現在日本人を苦しめてやまない「日本国憲法」を押し付け、「認めなければ、天皇が処刑される。」と脅迫した張本人である。当時民政局は、マルキストたちの集団と言われていたが、マッカーサー元帥は彼を重用していた。

 このような戦後日本の状況を省略し「日本人のクズ」は、動画で楽しそうに、前回まで次のようなウソを喋っていました。准将の動きが視聴者に知られると、その瞬間から彼の大ウソがお天道様の光に晒されます。

  ・しかし自民党は、この憲法が最初から無効であったことを言わない。なぜかというと、自民党自身がこの憲法を作ることに加担していたからだ。

  ・自民党の政治家はお馬鹿さんだから、素人集団が7~8日間で作った連合軍憲法を喜んで受け容れた。

  ・自民党の政治家はみんな卑怯で、臆病で、無責任だ。

 こんな見すいた嘘をチャンネル桜の動画を使って言うのかと、笑ってしまいます。「バカにつける薬はない」という、昔からの言葉が光を放ち、〈コメント3.〉を入れた人物の気持ちが更によく分かります。

        「3つの巨大なウソがあるなら、それから脱却する方法論を語れよ! コイツが言ってることは、日本の現状に対する不平不満だけ! 只の不平不満だけ!  その現状を踏まえて日本がより良くなるような答えを出せ! 答えを出せ! 答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ」

 荒っぽく汚い言葉ですが、「日本人のクズ」 の嘘を知ったら、この人物はどんなの悪態をつくのでしょうか。

 我妻氏の講義録には、まだ続きがあります。

  ・しかも、これを〈 押しつけられた不本意なもの 〉と考えた者は一人もいなかった。

  ・後に委員のうちの相当の数が、貴族院議員や法令制定を任務とする委員会の委員となったので、その際には、憲法研究委員会で得た知識を活用した。

 東大の左翼教授たちが政府委員として、あるいは国会議員として、発言力を増し、世間で重要視されるようになった様子が語られています。左翼教授たちの地位の向上は、東大だけにとどまらず、関西、近畿、中部、中国、四国、九州、北海道と広がり、准将と阿吽の呼吸で通じた流れを汲む彼らが、現在でも「憲法改正反対」勢力の先頭に立っています。

 暫定的な憲法研究委員会がなくなった後の、恒久的組織として作られたのが、1946 (  昭和21 ) 年8月に南原氏が作った「東大社会科学研究所」でした。初代所長が後の東大総長矢内原忠雄氏ですから権威のある組織で、連合軍憲法の守護者となる反日教授を育てています。悪名高い「日本学術会議」を支えているのも、この研究所から巣立った学者たちです。

 東大卒の博学な「まな板の上のクズ」が事情を知らないはずはありませんが、動画でこの話をすると、自分の嘘がバレますので口が裂けても言えないのでしょう。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に補足説明しますと、南原氏が作った「東大社会科学研究所」の設立にも、ホイットニー准将が関与しています。今はもう面倒になり書くのを止めましたが、准将らが日本に残した反日憲法と組織を、私は「3つのトロイの木馬」と呼んでいました。

   1.  「日本国憲法」 ( 日本人を二度と立ち上がれないようにする自虐史観憲法 )

   2.   東大社会科学研究所・日本学術会議  (  占領軍憲法護持と反日左翼勢力の中心となる学者組織 ) 

   3.    NHK、朝日新聞、共同通信社等大手マスコミ ( 占領軍憲法と反日左翼思想の宣伝機関 )  

 自称保守の彼が、本当に日本の将来を心配しているのなら、動画でこの3つを喋るべきなのですが、臆病で卑怯者の彼はそれをしません。

 「変節した学者」のブログでも書きましたが、「日本人のクズ」である彼の嘘を教える参考資料として、宮沢氏に関する話を紹介します。

 「宮沢氏は敗戦後、松本烝治憲法大臣と美濃部教授の助手として、帝国憲法改正作業に従事していた。その時彼は外務省に対し憲法草案について、新憲法は必要なしとアドバイスしていた。」

 「しかし占領軍が松本大臣を嫌っていることを知ると、氏は彼らを裏切った。」「ここで占領軍に取り入れば自分は神のごとき権威になれると判断した。なぜならGHQは権力を振りかざすことはできても、細かな国際法や憲法学の議論ができなかったからだ。」

 「占領国による被占領国の憲法改正が、国際法違反であるということをGHQも認識していた。本来は無効である日本国憲法の正当化理論を、宮沢氏がひねり出した。」

 「その詭弁が、〈8月革命説 〉だ。つまり昭和20年8月15日に、日本では革命が起きていた。  日本は天皇主権の君主国から、まったく別の国民主権の共和国になった。すなわち昭和天皇が、共和国の初代天皇になる。」

 〈8月革命説 〉はほとんど日本人に知られていませんが、この事実がまんざら嘘でないと言うネットの情報が複数あります。興味のある方は、自分で検索されれば良いと思います。

  ・自民党は、この憲法が最初から無効であったことを言わない。なぜかというと、自民党自身がこの憲法を作ることに加担していたからだ。

 以上伊藤氏の雑談の嘘を証明しましたので、「伊藤貫の真剣な雑談  第8回 」を終わります。彼が言う「日本を滅ぼす3つの巨大な嘘」の内、「連合軍憲法」への反証だけになりましたが、残り2つはこれまで意見の繰り返しなので紹介する価値がありません。彼は本日をもって、正式に「日本人のクズ」から「まな板のクズ」となったのではないでしょうか。

   8. 「伊藤貫の真剣な雑談  第8回 」 ・・日本を滅ぼす3つの巨大な嘘 ( R4/8/6 ) 

   9. 「伊藤貫の真剣な雑談  第9回 」 ・・プラトン哲学と国家の独立 ( R4/10/8 ) 

 10. 「伊藤貫の真剣な雑談  第10回 」 ・・伊藤貫X水島総特別対談 ( R4/11/12 ) 

 予定に従い、次回は「伊藤貫の真剣な雑談  第9回 」の紹介となります。

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伊藤貫の真剣な雑談 - 57 ( 我妻栄氏の講演録 )

2023-08-25 05:20:27 | 徒然の記

   8. 「伊藤貫の真剣な雑談  第8回 」 ・・日本を滅ぼす3つの巨大な嘘 ( R4/8/6 ) 

  「当初から無効だった連合軍憲法が無効であることを国民に言わず、戦後77年間巨大な嘘をついた自民党政権は、吉田茂以来いまだに隠し続けている。」

  「中国、ロシア、北朝鮮が日本を狙った核弾頭を何千発、何百発と持っていても、何もできない日本にしたのは、自由民主党の政治家だ。吉田、岸、佐藤内閣だけでなく、中曽根も、竹下も、小泉、安倍内閣も、岸田もそうだ。」

  「彼らは皆臆病で、卑怯で、無責任な政治家だ。なんの国防政策も、軍事政策も立てる能力のないお馬鹿さんたちだ。こんな自民党の政治家に任せているから、日本が滅びてしまう。」

 「日本人のクズ」である彼が、動画で喋っています。相変わらず嬉しそうに、楽しくてならないふうに。だから「祭りの薬売り」の小賢しい嘘は、徹底的に反証されなければなりません。言われるまでもなく、自民党の政治に多くの国民は満足していませんが、「日本人のクズ」に酷評させる気もありません。

 私のほかに、彼の雑談 ( 寝言 ) に我慢のならなくなった視聴者がいることを、次コメントが示しています。

〈 コメント4. 〉
 
  冷静な核武装論が出来ない日本人は多いが、取り敢えず現時点での代表は、岸田文雄だ。
 
〈 コメント5. 〉
 
  一言で言えばそれを打破しようとしてたのが、安部さんの言ってた戦後レジームからの脱却、日本を取り戻す、と言うことですね。
 

 「彼はなぜ、超大物のジャパンハンドラーだったホイットニー准将に関する説明を省略するのか ? 」

 今回の目的は、これを息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に説明し、「まな板の上のクズ」の大きな捏造を明らかにすることです。饒舌な雑学で視聴者を惑わせますが、彼の捏造のパターンを見つければ難しいことではありません。「ミンスク合意」の説明で、肝心のゼレンスキー大統領を省略し、ウクライナ戦争の原因を米国のネオコンと、ウクライナ極右勢力のせいにした時と同じやり方を今回もしています。

 ゼレンスキー大統領をウクライナ戦争の原因に加えると、雑談が根底から崩れるため省略しました。今回も同じで、「占領軍憲法の大嘘」が、ホイットニー准将を加えると根底から崩れます。お人好しの日本人視聴者を丸め込むには、話の単純化が好都合なのです。「戦後77年間現憲法の大嘘」に日本人が騙されてきた原因を、ずる賢く嘘つきのケーディス大佐と自民党の歴代政権に押しつけておけば、彼の2つの目的が叶います。

  1.  民主党を支配している一極覇権主義のグローバリストユダヤ人勢力への批判・攻撃 

     2. アメリカが危険視し、嫌っている日本人への批判・攻撃

 「まな板の上のクズ」である彼にとってこの2つが、「雑談」の目的であることは一連の動画で明らかになっています。執拗な彼を真似私も繰り返しますが、「祭りの薬売り」の小賢しい嘘は、徹底的に反証されなければなりません。従って今回はいつもと違い、参考にした書籍とネットの情報を先に紹介します。

  ・憲法問題研究会編『憲法と私たち』( 昭和38年刊 岩波書店 )

  ・塩田潮氏著『 (宰相 幣原喜重郎) 最後のご奉公』( 平成4年刊  文芸春秋社 )

  ・レイモンド・モズレー氏著『天皇ヒロヒト』( 昭和41年刊 毎日新聞社) 
 
     ・マッカーサー著『マッカーサー回想記』( 昭和39年刊 朝日新聞社)  上下二巻
 
     ・吉田茂著『日本を決定した百年』( 昭和12年刊 日本経済新聞社)  

  ・NHKドキュメント『昭和天皇拝謁記』 ( 令和元年8月 ) 国家公務員法違反・田島道治メモを基に制作

  ・「若槻泰雄氏のブログ」 元東大教授、元玉川大教授、評論家 

 「学びの庭」である「ねこ庭」で、ボウフラ君に嫌味を言われながら、「温故知新」の読書をしてきたのは、「日本人のクズ」、「まな板の上のクズ」の嘘を反証するためだったかと、そんな気にさせられます。

  ・草案作成に参加したアメリカ人は25人いたが、法律の勉強をした経験者は4人しかいなかった。あとの21人は法律に関して全くの素人だった。しかも憲法学を学んでいる者は、一人もいなかった。

  ・25人のアマチュア集団が、たった7~8日間でこの連合軍憲法をでっち上げた。

 前回彼は、占領軍憲法の作成経緯をこのように語りました。アメリカの素人集団が作った稚拙な憲法案を、お馬鹿さんの自民党の政治家が喜んで受け入れたという捏造です。ここで私は昭和38年に岩波書店が出した『憲法と私たち』の中から、我妻栄氏の講義録を紹介します。

  ・終戦の翌年 ( 昭和21年 )に、当時の帝国大学総長南原繁は、学内に 憲法研究委員会を設けた。

  ・敗戦日本の再建のために、大日本帝國憲法を改正しなければならないことは、当時一般に信じられていただけでなく、政府はすでに改正事業に着手していた。

 我妻氏の講義録を読むと、敗戦の翌年に政府が憲法改正の検討を開始していたという事実が分かります。放心してぼんやりと、GHQの提案を待っていたのではなかったということです。憲法が国にとってどれだけ大事なものかが、伺い知れます。

  ・多数のすぐれた学者を持つ東京帝国大学としても、これについて貢献する責務があると考えられたからであろう。発案者は南原総長であったが、学内にそうした気運がみなぎっていたことも、確かであった。

 委員の一覧表が挿入されていますので、貴重なデータとして紹介します。

 委 員 長   宮沢俊義 ( 法学部 )

 特別委員 高木八尺 ( 政治学 )  杉村章三郎 ( 行政法 )     岡 義武 ( 政治学 )  

         末弘厳太郎 ( 労働法 )      和辻哲郎 ( 文学部 )       舞出長五郎 ( 経済学部 )

 委  員 我妻 栄 ( 民法 )     横田喜三郎 ( 国際法 )      神川彦松( 国際政治学 )  

         尾高朝雄( 法哲学 )   田中二郎 ( 行政法 )       刑部 荘 ( 比較法? )           

                 戸田貞三 ( 家族社会学 ) 

      板沢武雄 ( 歴史学 )     大内兵衛 ( 経済学 )      矢内原忠男 ( 経済学 )

      大河内一男 ( 経済学 )     丸山真男 ( 法学部 )         金子武蔵 ( 哲学 )  

  委員長に任命されている宮沢氏は、今もそうですが当時も日本の憲法学の第一人者として著名な学者でした。その他の教授たちも新進気鋭の学者です。共産党親派の教授の名前が多く見られますが、メンバーの全員がそうであるかについては確認していません。

  ・委員会が議論を始めた時、突如として政府の憲法改正要綱が発表された。委員会が発足してから、わずか二十日の後である。そこで委員会は予定を変更し、追って発表された、内閣草案  ( 政府案 )と取り組むこととなった。

 この部分については、補足説明が必要になります。氏のいう「憲法改正要綱・内閣草案  ( 政府案 )」というのが、「日本人のクズ」が語っている「占領軍憲法案」のことでないかと思います。当初憲法研究委員会は「大日本帝国憲法」をもとにして、憲法改正案を検討していたからです。

 連合軍憲法案を最初に書いたのは、アメリカの素人集団だったかもしれませんが、これをまともな憲法案に作り上げたのは、東京大学の一流の専門家たちです。つまり当時の国内には、GHQに協力する法律の専門家たちが既にいたということで、彼の嘘はここでバレます。

 我妻氏の講演録の続きを読むと、「まな板の上のクズ」が語らなかった更に大きな嘘の全体像が見えてきますが、スペースがなくなりましたので続きは次回といたします。

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伊藤貫の真剣な雑談 - 56 ( まな板の上のクズ )

2023-08-24 06:53:28 | 徒然の記

   8. 「伊藤貫の真剣な雑談  第8回 」 ・・日本を滅ぼす3つの巨大な嘘 ( R4/8/6 ) 

 彼の雑談をもう少し紹介します。

  ・30年前の話だが、講談社に『VIEWS ( ビューズ ) 』という雑誌があり、そこから依頼されて、連合軍憲法を起草したアメリカ陸軍の士官と、草案作成のリーダーだったケーディス大佐にインタビューしたことがある。

  ・当時20才代後半だった陸軍士官の彼は、突然憲法案の起草に参加しろと言われ、法律を何も知らないので驚いたという。

  ・草案作成に参加したアメリカ人は25人いたが、法律の勉強をした経験者は4人しかいなかった。あとの21人は法律に関して全くの素人だった。しかも憲法学を学んでいる者は、一人もいなかった。

  ・25人のアマチュア集団が、たった7~8日間でこの連合軍憲法をでっち上げた。

  ・陸軍士官はこの憲法案、特に軍隊廃止の9条を見てびっくりした。軍隊がなければ国は独立できないのだから、何でこんなデタラメをやるのだと思った。

  ・馬鹿げていると思ったが、リーダー格だったケーディス大佐に、9条は日本に押しつけなければならないと言われ、渋々命令に従った。こんなバカな憲法を日本人が受け入れるはずがないと、彼はそう感じていた。

  ・もし受け入れたとしてもアメリカの占領が終わったら、日本はその翌日にこの憲法を捨てると思った。彼は不思議がり、逆に質問してきた。何であんなバカな憲法を、いまだに守っているんだ。早く捨てりゃあいいじゃないかと。

  ・僕は無くしてしまったが、このインタビュー記事は『VIEWS ( ビューズ ) 』という雑誌に残っていると思う。

 記事が残っているから、彼の意見が正しいとは限りません。「ねこ庭」の過去記事を読めばすぐ分かるのですが、長いシリーズなので、今は代わりにウィキペディアの情報を紹介します。

  ・マッカーサー元帥の命令により、わずか1週間で作成された英文の「民政局草案」を骨子として、連合国軍占領中にGHQの監督下で、徹夜して一日半で「憲法改正草案」が作成された。

  ・「民政局草案(マッカーサー草案)」を起草したのは、民政局長のコートニー・ホイットニー准将と民政局員のマイロ・ラウエルを中心としたアメリカ人スタッフである。

 正確に言いますと、ホイットニー准将が民政局局長で、ケーディス大佐は次長、マイロ・ラウエル氏がケーディス次長の部下で草案作成作業の中心人物です。おそらく伊藤氏がインタビューしたのは、元軍人で弁護士だったラウエル氏だろうと思いますが、氏名を喋りません。氏名をはっきりさせ、ラウエル氏が弁護士だったと分かれば、「法律を何も知らない陸軍士官」という嘘がバレます。日本人は自分の話を信じると高を括っているから、杜撰な雑談を平気でするのでしょうか。

 ついでもう一つ紹介しますと、「石橋湛山という立派な人物も、公職追放された」という説明の嘘です。

 「連合国軍憲法」を承認した吉田内閣では、各大臣の署名がありますが、公職追放されたはずの石橋湛山氏の名前があります。杜撰な雑談というより、これは明らかな嘘なので、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、署名した閣僚名をウィキペディアの情報から紹介します。

  内閣総理大臣兼外務大臣   吉田茂

  国務大臣・男爵       幣原喜重郎

  司法大臣          木村篤太郎

  内務大臣          大村清一

  文部大臣          田中耕太郎

  農林大臣          和田博雄

  国務大臣          斎藤隆夫

  逓信大臣          一松定吉

  商工大臣          星島二郎

  厚生大臣          河合良成

  国務大臣          植原悦二郎

  運輸大臣          平塚常次郎

  大蔵大臣          石橋湛山

  国務大臣          金森徳次郎

  国務大臣          膳桂之助

 この二つの事実から推察されるのは、彼の話がかなりいい加減であるということではないでしょうか。ちょっと調べればバレる嘘を、全国発信の動画でするというのですから、いかに日本人をバカにしているかの証明にもなります。

 ウィキペディアの説明がまだあります。

  ・その後の紆余曲折を経て、起草された新憲法案は、大日本帝国憲法第73条の憲法改正手続に従い、1946 ( 昭和21) 年5月16日の第90回帝国議会の審議を経て若干の修正を受けた後、枢密院が10月29日に新憲法案を可決、改正が成立した。

 敗戦の痛手から立ち上がろうと懸命な努力をしていた日本政府 ( 吉田内閣 ) に対し、GHQが脅迫し、昭和天皇のお命と引き換えに無理矢理承認させたとはいえ、手続きを踏んだ上での「新憲法」の承認です。

 それを彼は、次のように動画で説明しました。

  ・しかし自民党は、この憲法が最初から無効であったことを言わない。なぜかというと、自民党自身がこの憲法を作ることに加担していたからだ。

 焦土となった敗戦国の自民党政府が、「無効である」と言える状況がどこにあったのか。日本人なら誰にでも分かります。耐えて受け入れた「亡国憲法」だった事実は、当時の指導者たちの回顧録に書かれています。居心地の良いアメリカにいて、日本を蔑視するアメリカの学者や官僚たちの本を読み、日本人の心を失った彼の方こそが日本を知らない無国籍人間に成り果てているのです。

 ご先祖たちが耐えていた一番の患難辛苦を説明から省略し、「自民党自身がこの憲法を作ることに加担していた。」と喋るのですから、「日本人のクズ」と呼びたくなります。戦後の日本のどこを見れば、「加担」という言葉が出てくるのでしょう。

 強力な力を持つジャパンハンドラーたちが、政府の各場所に潜り込み、アメリカの政策を推進していたと説明したのは彼自身でした。アメリカに逆らえば、ジャパンハンドラーたちが内政干渉をし、内乱を起こし、軍事介入して政府を転覆すると得意顔で説明したのは、誰だったのか。そんなアメリカやGHQに対し、なぜ「憲法が無効だ」と言えるのか。出来もしないことを喋り、日本の指導者たちの悪口を言うこの人物の矛盾だらけの雑談 ( 寝言 ) だから、怒りのコメントが出てくるのです。

〈 コメント3. 〉

        3つの巨大なウソがあるなら、それから脱却する方法論を語れよ! コイツが言ってることは、日本の現状に対する不平不満だけ! 只の不平不満だけ!  その現状を踏まえて日本がより良くなるような答えを出せ! 答えを出せ! 答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ

 荒っぽく汚い言葉に見えますが、「日本人のクズ」 の嘘に比べれば、国を愛する心がある分だけ矜持の高さが伝わる気がします。

〈 コメント1. 〉

  日本人に対して、無礼だな!馬鹿にしている!

〈 コメント2. 〉

        保守派なら天皇制ではなく皇室又は国体と言って欲しいな

 3つのコメントを気に留めていない彼は、雑談を続けます。

  ・憲法案の起草に参加した陸軍士官の彼に、ケーディス大佐はどんなやつだと質問したら、「すごく嫌なやつだ」「すごく自惚れ強くて嘘つきだ」「ユダヤ人でずるいやつだ」と即座に答えた。

 日本人はユダヤ人を差別しないのに、彼は民主党を支配する一極覇権主義のグローバリストのユダヤ人を常に悪く言います。その逆に多極覇権主義を主張するキッシンジャーやジョージ・ケナン、ブレジンスキーなどは同じユダヤ人でも高い評価をし、差別発言を憚りません。

 「すごく嫌なやつだ」「すごく自惚れ強くて嘘つきだ」「ずるいやつだ」という陸軍士官の言葉が、そっくり彼に当てはまると、私には思えてなりません。

  ・ケーディスは、アメリカ共産党の党員ではなかったらしいが、党員と非常に近い関係にあった。

  ・このケーディスなら、日本に 9条を押しつけてきた訳だ。

 ケーディス大佐がユダヤ人だと言うことは、彼のお喋りで初めて知りましたが、彼の上司のホイットニー准将が率いる民政局は、「マルキストボーイの集団」と呼ばれていましたから、彼らが共産党の親派だと言う話はとっくに知っていました。

 ケーディス大佐に似て、「すごく自惚れ強くて嘘つきで、ずるいやつ」である彼が、なぜ強大な力を持つジャパンハンドラー・ホイットニー准将に話を向けないのか。次回は更に大きな彼の捏造を、紹介いたします。嫌な話ばかりなので、彼のように笑う心境になりませんが、( ちょっと大袈裟ですけれど ) 国民の責務として続けます。

コメント (4)
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