ねこ庭の独り言

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都知事選挙に見る日本の政治 - 11 ( 石丸伸二氏 )

2024-06-09 09:43:34 | 徒然の記

 順番は田母神氏ですが、簡単そうなので石丸氏を先に紹介します。

 〈 石丸伸二氏 〉

 政治家なら国政でも地方政治でも、思想信条が明確でない人物は資格がありません。特に敗戦後の日本は、自分の国を愛せない政治家が半分以上存在するという世界でも稀な国になっています。

 自由主義諸国の中で保守と左翼が激しく対立しているのは、アメリカだけでなくイギリスもフランスもドイツも同じですが、これらの国では保守も左翼も愛国心を持っています。

 日本が特異な国と言われる理由は、左翼政治家に愛国心がなく自分の国への憎しみが塊になっている所です。保守と思われている自由民主党の中にも、反日左翼に傾いた議員がいますから、「皇室護持」と「憲法改正」が戦後78年経過しても実現しません。

 立派な公約を語っても土台の思想が明確でない人物は政治家失格と、「ねこ庭」では考えています。有力候補者と言われる4人の中で、政治信条が不明なのは石丸氏だけです。簡単そうなので紹介を先にすると言ったのは、こういう理由です。

 政党遍歴に注目すると、現都知事小池氏も思想信条の不明な政治家の一人です。

   日本新党 →  新進党 →     自由党 →     保守党  →      保守クラブ →

  →    自由民主党  ( 清和会→無派閥  )  →  自由民主党/都民ファーストの会  →

  →  都民ファーストの会  →     希望の党/都民ファーストの会  →   都民ファーストの会

 保守政治家なのか、反日左翼なのか、政党遍歴を見ると小池氏も不明ですが、何も語らない石丸氏に比較すると、これはこれで明確になっています。

  ・小池氏は保守政治家でなく、目新しい物好きなだけの「風見鳥政治家」

 経歴さえ調べれば都民も国民も、都知事に相応しい人物かどうか判断できます。これまで氏が二期連続で都知事を務められたということは、石原知事以後どれだけ不毛の都知事選挙が続いていたのかという証明になります。

 石丸氏の公約らしいものを、再確認してみましょう。

  ・私が都知事を目指し、実行していきたいのは東京の発展、そして地方の発展、すなわち日本の発展だ。

  ・日本の総人口はこれからの20年間でおよそ1300万人減少し、過疎化の進む地方都市が消滅に向かっている。

  ・46の道府県と密にコミュニケーションをとって、東京の一極集中を解消し、多極分散を実現し、東京を世界で一番住みやすい街にする。

 つまり氏の公約にあるのは、一極集中する首都機能を分散し、消滅しかかっている地方都市へ移すという案です。ここにあるのは思想信条でなく、元銀行マンらしい数字的効率化の追求です。

  従って「ねこ庭」の結論は、「石丸氏もノー」となります。

 石丸氏についてどのような意見があるかをネットで調べましたので、参考のため紹介します。

  ・「ひろゆき」・・こと西村博之氏

   「若い人が首長や議員になる流れを作るべきだと思うので、応援しますー」

  ・堀江貴文氏・・実業家

   「素晴らしい ! 」

  ・藤本勘寿氏・・宮城県大崎市の市議

   「ムダな事業の削減・広報の強化・市の財政再建に取り組まれた姿は、まさに銀行員出身の『経営者』でした。」「一極集中を是正し、都民向け〝だけ〟に留まらない視座の高い施策に期待します」

  ・黒原裕司氏・・東京都中央区の区議

   「東京一極集中から多極分散へとのことで、政策に注目です。多極分散という視点は、防災・国防の観点から賛同します」

  ・荻野稔氏・・東京都大田区の区議

   「東京のリーダーの椅子も軽く見られている。首都のリーダーの座を売名や実績作りに利用しないでほしい」

  ・〇〇〇〇氏・・小金井市の市議

   「東京を変えて日本を変えるとの発言は、都民としては複雑な思い。もっと言えば、踏み台にしてほしくはない」

 
   「散々地元の悪口を全国に発信された揚げ句、根本的には何も解決をしないまま一期で市長の職をほうり出され、踏み台にされた安芸高田市の皆さんには同情する」
 
 簡単と言いましたのに、予定した田母神氏の紹介ができなくなりました。申し訳ありませんが、氏の紹介は次回といたします。
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