ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

都知事選挙に見る日本の政治 - 5 ( 「巧言令色、仁少なし」 )

2024-06-04 22:26:54 | 徒然の記

 本来なら、都知事選挙の有力候補と言われている小池百合子、蓮舫、田母神俊雄、石丸伸二の4氏を取り上げるべきなのに、立花氏に時間を取られています。

 マスコミもネットも都知事選挙に関しては、4氏の動向を優先し日々伝えています。立花氏に関わっている場合かと思われる方も多いと考えますが、ここで「ねこ庭」が掲げたブログのタイトルをご覧ください。

 「都知事選挙に見る日本の政治」

 アメリカの大統領選挙を見ますと、「不毛の選択」になっているのは日本だけではなさそうですが、日本は日本他所は他所で、「ねこ庭」は都知事選挙を第一に考えています。

 都知事選挙も不毛の選択なのは間違いなさそうですが、選挙をさらに不毛にしているのが、N党の立花氏ではないでしょうか。「ねこ庭」から見ていますと、N党の存在は「不毛」を飛び越え、「選挙制度そのものの崩壊」を招いています。法の網のスレスレを狙い「選挙ビジネス」を展開する氏について、誰も取り上げていません。

 もしかすると日本の民主主義を崩壊させるのは氏なのかもしれないと、「ねこ庭」では危機感を覚えています。

 少なくとも4氏は「選挙」をビジネスにしていませんが、N党は「選挙ビジネス」を公言し、共同通信社が肯定的記事を書き、「ねこ庭」の訪問者の方のように本気で支援する人々が出ています。

 危機の優先度からして、息子たちのために「ねこ庭」では立花氏を取り上げずにおれません。氏への疑問は難しい分析でなく、普通の常識から出てきます。最初に紹介したの経歴を読み返すと、信じられないような氏の人間像が見えてきます。

  ・氏はNHKの元職員で、内部告発を続けるユーチューバーとして有名である

  ・紅白歌合戦に絡む担当者の金銭問題や性犯罪など、氏はNHKの恥部とも言える不祥事を、常に動画で配信している
 
  ・NHKを退社した原因は、平成17年に週刊文春でNHKの不正経理を内部告発し、懲戒処分を受けたことにある
 
 つまり氏はNHK在職中から自分の経営する動画放送局で、NHKの内部告発をしていた人物です。裏切の動画を発信し再生回数で金を稼ぎ、正業がなくても生活費はパチンコで十分稼げると語る氏は、自称パチプロでもあります。
 
 日本ではこう言う人物を、真っ当な人間と言うのでしょうか。
 
 覚えている人もいると思いますが、平成24年に前代未聞の出来事がありました。安全保障法関連法案の国会審議に際し、安倍政権への反対意見をハト派と呼ばれる自民党の幹部が、共産党の機関紙「赤旗」に寄稿しました。
 
 加藤紘一、野中広務、古賀誠の3氏は何を血迷ったのか、自由民主党の宿敵である共産党にすり寄りました。安倍政権の自由民主党を批判するためとは言え、赤旗に寄稿し、赤旗に誉められると言うのですから世間が驚いた非常識ぶりでした。
 
  ・平成17年に、海老沢会長が辞任したのは、電通が仕掛けた罠でした。週刊文春を使いNHKの不祥事を書き立て、民放のテレビが何度も報道しました。
 
 海老沢氏を弁護している氏が、在職中に「週刊文春」に投稿した行為は、自由民主党の幹部3氏の非常識とそっくりです。敵対する電通の支配下にある「週刊文春」と知りながら、内部告発文を寄稿していたという矛盾を「ねこ庭」は看過しません。
 
 この時氏は、次のようにも話していました。
 
  ・三宅博という方が、NHKの反日報道は反日の外国人がいるためだろうと国会で質問し、NHKにいる外国人の数を聞いたことがありました。
 
  ・しかしそうじゃないんです。NHKの反日報道は外国人の数でなく、経営トップの姿勢なんです。
 
 三宅氏の話が出てきますと、簡単に聴き流せなくなります。亡くなられた氏は「大阪維新の会」所属の議員でしたが、私が敬意を払う数少ない政治家の一人です。
 
「巧言令色、仁少なし」・・・話がとんでもない方向へ飛びますが、非常識な人間が相手ですから全然気にしません。これは孔子の『論語』の中にある言葉で、ネットで探すと2つの説明が見つかりました。
 
  ・言葉巧みに人の心を誘い、いつも人の顔色をうかがうような人間は、真心に欠けているのだから心せよ
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都知事選挙に見る日本の政治 - 4 ( NHKと電通 )

2024-06-04 14:17:33 | 徒然の記

 今回は、是々非々の「ねこ庭」に反対した保守の読者の意見を紹介いたします。

 5年前の立花氏は山本太郎氏と同様、マスコミが取り上げる時の人でした。何を喋ってもテレビと新聞が取り上げ、全国に発信しました。野党の不甲斐なさに国民が愛想をつかしていたため、立憲民主党や共産党、国民民主党ではニュースバリューがありませんでした。

 立花氏の動画に寄せられるコメントには、賞賛の言葉が並んでいました。
 
  「勇気ある意見に、大賛成。」「彼こそは、本当の政治家だ。」
 
  「頑張ってください。」「氏の意見で、目が覚めました。」「応援します。」などなど・・・
 
 こんな状況下で、「ねこ庭」の読者の方がコメントを入れてこられました。
 
  ・「ねこ庭」さんは、立花氏を誤解しています。私は実際に、氏の演説を聞いた経験から言います。
 
  ・立花氏は命がけでNHKの不正を暴いている、You Tuberの鏡です
 
  ・間接的にこの人は、反日の電通と戦っているわけです
 
  ・韓国にはまっている若者たちは、氏の動画を見るべきです。いや、この動画を日本人全員が見るべきです !
 
  ・立花さんは日本に必要な人物です。立花さんは本当に勇気があり、一般の日本人のためになる配信をしてくれています
 
 当時私も立花氏の動画を見ていましたので、この読者の気持は理解しました。今でもそうですがNHKの反日報道に怒りを抱いても、私たち国民には反対の意思表示をする手段がありません。
 
 NHKのテレビを見ないと決心しても、受信料を支払わなければ集金人に脅され、抵抗しているとテレビの受信そのものが切られてしまいます。NHKが国民を無視する力を持ち、誰も逆らえない巨大組織だということを、当時は初めて知らされた時でもありました。
 
 そのNHKに、一人で正面から挑んでいるのですから、氏への共感が湧くのは当然でした。
 
 氏が週刊文春で内部告発をし、NHKを糾弾した時の会長は海老沢氏でした。平成17年1月に氏が会長職を辞任したのは、度重なるNHKの不祥事の責任を取ったためで、立花氏の内部告発が直接の原因ではありませんでした。しかし彼は、動画の中で、海老沢氏に謝罪し過去の非を悔いていました。
 
 自身の動画と参議院選挙時の演説で氏は同じ主張をし、共感を得ました。氏の意見の中にある図式は韓国寄りの反日電通と、日本を守ろうとする保守NHKの対立でした。
 
 別の言葉で言えば、利益至上主義の電通社社長・成田豊氏と、大和魂を守るNHK会長・海老沢勝二氏の対立です。
 
 「ねこ庭」の読者の方が指していたのは、おそらく次の意見だと思います。動画で語る氏の言葉を、過去記事から紹介します。
 
  ・日本に誇れるものが、三つある。一つ目は富士山、二つ目は新幹線、三つ目がNHKというのが、海老沢さんの口癖でした
 
  ・NHKが反日だと、そんなことを言う人がいます。そうじゃないんです。反日の電通にNHKが乗っ取られたから、そうなっているんです。
 
  ・海老沢さんがいる頃のNHKは、常に電通と戦っていました。電通は金の力で、民放のテレビ局を全部支配していましたし、週刊文春も配下にありました。
 
  ・電通に支配されたテレビ局は、金のために番組を作る。金儲けのためなら、反日の番組を作る。
 
  ・NHKには、金儲けの心配はない。NHKは公共のため、国のために番組を作れば良い。俺が電通に睨みを効かせなかったら、日本が駄目になる。海老沢さんはこう言って、電通と戦っていたのです。
 
 氏は海老沢氏の言葉を視聴者に伝え、内部告発し迷惑をかけた自分を反省しました。当事者として氏が語る内部事情は、NHKに関心のある者には一言も聞き逃せない情報でした。
 
  ・平成17年に、海老沢会長が辞任したのは、電通が仕掛けた罠でした。週刊文春を使いNHKの不祥事を書き立て、民放のテレビが何度も報道しました。
 
  ・今にして思えばああして電通は、目の上のタンコブだった海老沢氏を追放したのです。
 
  ・それ以後役員人事を通じて、NHKは完全に電通に支配、と言うより、乗っ取られてしまいました。
 
  ・NHKの中にいる反日外国人が反日報道をしているのだと、国民の多くは誤解していますがそうではないんです。反日の電通に乗っ取られたから、NHKの報道が反日になったのです。
 
  ・みなさんの会社を、考えてみてください。会社の中に外国人がある程度いるからといって、会社が外国人の言いなりになりますか。
 
  ・電通もNHKも、日本の会社ですよ。日本の会社で、会社の方針を決めるのは誰ですか。トップですよ。トップが決めたことに、皆が従うんです。
 
 氏の言葉は怒りに満ち、聞く者の胸に届きました。こうなりますと氏は本来のNHKと戦っているのではなく、親韓・反日の電通に乗っ取られたNHKを糾弾しているとこになります。
 
 動画が参議院選挙に立候補する以前のものだったのか、最中だったのか、記憶があやふやになっていますが、直近であったのは確かです。「ねこ庭」の読者の方が入れられたコメントが、時期の重なりを教えています。
 
 なぜN党が生れ、議席を得たのか。賛同する人間が集まったのは、なぜなのか。息子たちには、他人事としてでなく知って欲しいと思います。
 
 スペースが足りなくなりましたので一旦中断しますが、すぐ後を続けます。
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