■ドイツのコンクールで、私の 「 チェロ三重奏曲 」 が演奏されました■
2010.12.11 中村洋子
CDに、録音してくださいます。 「組曲3番」、「 組曲5番 」は、ギター独奏曲、 「 10の 二重奏曲集 」と「 最上川 」は、ギター二重奏です。 ドイツ・ポツダムにお住まいの、ベッチャー先生のお嬢様から、 お便りを、いただきました。 「 長男のアントンが、ことしも貴女のチェロ三重奏曲を、 Kammermusikwettbewerb 2010 ( 室内楽コンクール 2010 ) というコンクールで演奏し、 受賞しました。 コンクールのプログラムを、お送りします。」 icecold のポツダムより。 「 ポツダム宮殿 」 があり、あの素晴らしい 「 音楽の捧げもの 」 を 書くきっかけ、となった地です。 バッハは、1747年5月7日、ポツダム宮殿で、 フリードリッヒ大王に謁見し、大王から与えられたテーマを基に、 即興でフーガなどを、ピアノフォルテで演奏したそうです。 バッハは、ライプチッヒに帰宅後、それらを楽譜として、 大王に、贈呈しました。 これが、「 音楽の捧げもの 」 です。 しかし、当時35歳だった大王からは、返事も謝礼もありませんでした。 多分、大王はあまり、バッハの音楽に興味がなく、 理解できなかったのでしょう。 「フーガの技法」の、自筆譜を勉強していたときですので、 なおさら、嬉しいお手紙でした。 英語では「 The Art of Fuga 」。 この名曲を、気軽に楽しむためには、 例えば、ヘンレ版から出ています、 「 Die Kunst der Fuge 」 Cembalo ( Klavier )URTEXT のように、ト音記号とへ音記号の一般的な 「 大譜表 」 で、 記されているもので、弾いてみることでしょう。 しかし、バッハ自筆の「 Die Kunst der Fuga 」を、見ますと、 ソプラノ、アルト、テノール、バス の、 「 四段譜 」 で、書かれています。 大譜表は、やや、読みにくい楽譜なのです。 バッハのコラールは、 「 四声帯 」 が基本で、 バッハ芸術の根っ子の部分は、この四声にある、と思います。 つまり、 「バッハの音楽のスタンダード」 は、 「 四声帯 」 と、いえます。 バッハは、どんな作品を書くときも、女性と男性の 「 声 」 を、 根源に、据えていたのでしょう。 この四段譜を読むことに慣れますと、実に、 読みやすい楽譜であることが、分かり、音楽的なのです。 バッハの大本にあった 、 「 四声帯 」 という物差しを、 いつも、基準とし、さらに、 「 四声帯 」 の声部の増減を、 見ていく必要がある、と思います。 第 1、 第 2テノールと バスを基本とし、 それらが、アルトやソプラノの声部に、変幻自在に、 行き来している、というふうに、書けていましたら、 嬉しいです。 アントン君が、友達と弾いた三重奏曲は、 Anton Kogge, Violoncello • Yoko Nakamura: aus "Regenbogen-Cello-Trios" アカデミアミュージックで、購入できます。 https://www.academia-music.com/ ( 赤い落葉、山茶花、花梨、 新芽 ) ▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲
★来週、ギターの斎藤明子さんが、私の作品を、
★その準備で、とても忙しいのですが、
★ポツダムといいますと、バッハが、フリードリッヒ大王に謁見した
★私は、ちょうど、晩年のバッハのもう一つの傑作
★フーガの技法は、ドイツ語では、「 Die Kunst der Fuga 」、
★私にとって、実を言いますと、この曲に関しては、
★「 四声帯 」 、それは、 「 人間の声 」 なのです。
★平均律やインヴェンションを、弾く場合も、
★私の書きました 「 チェロ 三重奏曲 」 は、三声で、
★Kammermusikwettbewerb 2010で、
Hans Bier, Violoncello
Friedrich Weishaupt, Violoncello
1. Fanfare, 2. Im Märchenwald, 3. Marienkäfer-Menuett
• Scott Joplin: "The Strenuous Life"
★この "Regenbogen-Cello-Trios" は、日本でも、