■リヒャルトシュトラウスの歌曲「 Mein Auge」 について■
08.10.21 中村洋子
★リヒャルト・シュトラウス(1864~1949)の
6つの歌曲(op.37)は、1896~98年に作曲されました。
愛妻で、ソプラノ歌手・パウリーネに、捧げられています。
op.37の4番「Mein Auge」を、私の知人でソプラノの方が、
コンサートで歌うことになり、一緒に、曲について、
アナリーゼしてみる機会がありました。
★シュトラウスの有名な歌曲 「献呈」 (op.10 no.1)では、
冒頭で、完全4度と長3度の「上行音形」(ソ-ド-ミ)の
モティーフを使っていますが、
この「Mein Auge」では、それを逆にしたような完全4度、長3度の、
「下行音形」のモティーフを使い、これらが、実に有機的に、
詩の内容に沿って、展開されていきます。
★ワーグナーが得意とする、半音階の和声進行や、
シューマンの歌曲に、とてもよく似た旋律もありながら、
全体を通して聴きますと、“ああ、シュトラウス”
という音楽になっています。
また、曲の前半に、テーマの提示と展開など、
重要な部分を置き、後半は大きなカデンツと、
みることのできる構成は、バッハやショパンの
プレリュード様式そのものです。
★詩は、デーメル(R.Dehmel)の作品ですが、
この日本語訳を、考えてみました。
★International Music Company社 から出ています
「 STRAUSS 30 SONGS For Voice and Piano 」
Literal translations by Waldo Lyman and
Kathleen Maunsbach」によりますと、
Du bist mein Auge(直訳で、君は僕の眼)!は、
英訳では、「You are my light!」となっています。
★Mein Auge
Du bist mein Auge ! Du durchdringst mich ganz,
Mein ganzes Wesen hast du mir erhellt,
Mein ganzes Leben du erfullt mit Glanz,
Mich Strauchelnden auf sichern Pfad gestellt !
Mein Auge du !
Wie war ich doch so brint
An Herz und Sinn,eh du dich mir gesellt,
Und wie durchstromt mich jetzt so licht,so lind,
Verklart der Abglanz dieser ganzen Welt !
Du bist mein Auge,du !
★My Vision
You are my light ! You penetrate all of me,
You have illuminated my hole being;
You filled my life with brightness;
You have let me, who was stumbling,to a safe path !
You ara my light ! Yet, how blind was I,
In my heart and mind, before you joined me,
And now, how brightly and gently flows throuh me
The transfigured reflection of the whole world !
You are me light !
★英訳を参照しながら、試みに、
分かりやすい日本語に訳してみました。
★君は僕の眼
君は、僕の光、君は僕の体中に、光を差し込んでくれる。
君は、僕という全存在を、照らし出してくれた。
君は、僕の人生を、輝きで満たしてくれた。
君は、つまずいた僕を、正しい路に連れて戻してくれた !
君は、僕の光、君と一緒になる前は、身も心も
僕はなんて、盲目だったのだろう、
いまは、全世界がまったく別物のように
なんと輝かしく、そして優しく、
僕の心に、注ぎ込まれることだろう !
君は、僕の光だ !
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲
08.10.21 中村洋子
★リヒャルト・シュトラウス(1864~1949)の
6つの歌曲(op.37)は、1896~98年に作曲されました。
愛妻で、ソプラノ歌手・パウリーネに、捧げられています。
op.37の4番「Mein Auge」を、私の知人でソプラノの方が、
コンサートで歌うことになり、一緒に、曲について、
アナリーゼしてみる機会がありました。
★シュトラウスの有名な歌曲 「献呈」 (op.10 no.1)では、
冒頭で、完全4度と長3度の「上行音形」(ソ-ド-ミ)の
モティーフを使っていますが、
この「Mein Auge」では、それを逆にしたような完全4度、長3度の、
「下行音形」のモティーフを使い、これらが、実に有機的に、
詩の内容に沿って、展開されていきます。
★ワーグナーが得意とする、半音階の和声進行や、
シューマンの歌曲に、とてもよく似た旋律もありながら、
全体を通して聴きますと、“ああ、シュトラウス”
という音楽になっています。
また、曲の前半に、テーマの提示と展開など、
重要な部分を置き、後半は大きなカデンツと、
みることのできる構成は、バッハやショパンの
プレリュード様式そのものです。
★詩は、デーメル(R.Dehmel)の作品ですが、
この日本語訳を、考えてみました。
★International Music Company社 から出ています
「 STRAUSS 30 SONGS For Voice and Piano 」
Literal translations by Waldo Lyman and
Kathleen Maunsbach」によりますと、
Du bist mein Auge(直訳で、君は僕の眼)!は、
英訳では、「You are my light!」となっています。
★Mein Auge
Du bist mein Auge ! Du durchdringst mich ganz,
Mein ganzes Wesen hast du mir erhellt,
Mein ganzes Leben du erfullt mit Glanz,
Mich Strauchelnden auf sichern Pfad gestellt !
Mein Auge du !
Wie war ich doch so brint
An Herz und Sinn,eh du dich mir gesellt,
Und wie durchstromt mich jetzt so licht,so lind,
Verklart der Abglanz dieser ganzen Welt !
Du bist mein Auge,du !
★My Vision
You are my light ! You penetrate all of me,
You have illuminated my hole being;
You filled my life with brightness;
You have let me, who was stumbling,to a safe path !
You ara my light ! Yet, how blind was I,
In my heart and mind, before you joined me,
And now, how brightly and gently flows throuh me
The transfigured reflection of the whole world !
You are me light !
★英訳を参照しながら、試みに、
分かりやすい日本語に訳してみました。
★君は僕の眼
君は、僕の光、君は僕の体中に、光を差し込んでくれる。
君は、僕という全存在を、照らし出してくれた。
君は、僕の人生を、輝きで満たしてくれた。
君は、つまずいた僕を、正しい路に連れて戻してくれた !
君は、僕の光、君と一緒になる前は、身も心も
僕はなんて、盲目だったのだろう、
いまは、全世界がまったく別物のように
なんと輝かしく、そして優しく、
僕の心に、注ぎ込まれることだろう !
君は、僕の光だ !
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲