■中村洋子第 10回「バッハ 平均律 アナリーゼ講座」のご案内■
2010.11.18 中村洋子
▼第 10回 平均律 第 1巻 第 10番 ホ短調 前奏曲&フーガ
≪ 平均律 10番を学ぶことで、
モーツァルト・ピアノソナタ KV 310 が、一層深まります ≫
■ 日時: 2011年 1月 25日(火) 午前 10時 ~ 12時 30分
■ 会場: カワイ表参道 2F コンサートサロン・パウゼ
■ 会費: 3,000円 ( 要予約 ) Tel.03-3409-1958
★平均律「第 10番 ホ短調 前奏曲 」の前半 22小節の初稿が、
「フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集 」に、あります。
フリーデマンの楽譜は、右手 1拍目と 3拍目に、
8分音符の和音がポツポツと、奏されるだけです。
平均律では、その右手の和声音を、非和声音により、
縦横無尽に装飾し、溜息の出るような美しい旋律へと、
変化させています。
★バッハは、息子や弟子たちに、実際に、この両者を比較しながら、
「 旋律とはなにか 」を、手取り教えたのでしょう。
★この「 旋律とはなにか 」を、バッハから、深く学んだのは、
モーツァルトも、例外ではありません。
モーツァルトは、大バッハの息子・クリスチャンからのみならず、
大バッハからも、楽譜を通して、それを吸い取り、その結実が、
「 ピアノソナタ KV 310 イ短調 」となったのです。
★その「 モーツァルトのイ短調 」が、「 ショパン 」へと、
つながっていくのは、自明の理です。
★10番のフーガは、平均律の中で、唯一「 二声 」で、
書かれていますが、この短いフーガは、実は、
対位法の極致で、二声として演奏すると、本領は、発揮されません。
見かけ上の二声が、どのような「 多声部 」となっているか、
弾きやすくするにはどうしたらいいか、分かりやすく、お話します。
★この講座は、音楽をバッハを、
心から愛している方々のためのものです。
難しいことはやさしく、分かりやすいことは、
さらに深くご説明いたします。
★ 今後のスケジュール
第 11回 2011年 2月 18日(金) 第 11番 へ長調 前奏曲&フーガ
第 12回 3月 30日(水) 第 12番 へ短調 前奏曲&フーガ
午前10時~12時30分 会費:3,000円
■ 講師:作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、室内楽など作品多数。
2003年~ 05年:アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で新作を発表。
07年:自作品「無伴奏チェロ組曲第 1番」などをチェロの巨匠W.ベッチャ ー氏が演奏したCD『 W.ベッチャー日本を弾く 』を発表。
08年:CD「龍笛&ピアノのためのデュオ」、
CD ソプラノとギターの「 星の林に月の船 」を発表。
08~09年:「 バッハのインヴェンション・アナリーゼ講座 」全15回を開催。
09年10月:「 無伴奏チェロ組曲第 2番 」が、W.ベッチャー氏により、 ドイツ・マンハイムで初演される。
10年:「 無伴奏チェロ組曲第 1番 」が、ベルリンの
リース&エルラー社 Ries &Erler Berlin から出版される。
: CD『 無伴奏チェロ組曲第3番、2番 』 W.ベッチャー演奏を
発表。
:「 レーゲンボーゲン・チェロトリオス( 虹のチェロ三重奏曲集)」が、 ドイツ・ドルトムントのハウケハック社 Musikverlag Hauke Hack 社
から出版される。
スイス、ドイツ、トルコの音楽祭で、自作品が演奏される。
*ブログ:「音楽の大福帳」 http:// blog.goo.ne.jp/nybach-yoko
■カワイ表参道
〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-1 Tel.03-3409-1958
http://shop.kawai.co.jp/omotesando/
(サザンカ、月 )
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