音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■29日の横浜・講座は、 Invention 10番と フランス組曲 5番との関係■

2011-10-27 23:41:08 | ■私のアナリーゼ講座■

■29日の横浜・講座は、 Invention 10番と フランス組曲 5番との関係■

                                                2011.10.27  中村洋子

 

★昨日26日は、名古屋カワイで、第6回目の、

「インヴェンション・アナリーゼ講座 」 を開催いたしました。

Pianoは、前日に一回目の調律がされ、当日も、

朝早くから、2回目の調律をしていただきました。

完璧に調律されたPianoは、とても気持ちのよいものです。


★講座では、 Invention インヴェンション 6番と、

Mozart モーツァルトのピアノソナタ C-Dur KV545

との関係を、お話しました。


★次回の2012年2月 29日( 水 ) は、

「インヴェンション&とシンフォニア 7番 」 と、

Beethoven ベートーヴェン(1770~ 1827)

「 エリーゼのために 」 との関連を、お話します。

これは、既にカワイ・表参道でお話しましたが、大変に好評でした。

 

 


29日 ( 土 ) は、「カワイ横浜みなとみらい」で、

「 第 10回インヴェンション・アナリーゼ講座 」 です。


インヴェンション&シンフォニア 10番は、ト長調 G Dur ですが、

同じト長調 G Dur の 「 Französische Suite Nr.5 フランス組曲 5番 」 と、

多くの、共通点が見出されます。

Bach の手稿譜といわれる 、フランス組曲 5番の

「 manuscriptから分かることも、じっくりと、お話したいと思います。


フランス組曲 5番の第1曲目 「 Allemande アルマンド 」 の

1小節目 1拍目には、ト長調 G-Durの 「 主和音 」 が、

内声に 「 分散和音 」 でまず、提示されます。

第2曲目 「 Courante クーラント」 の、第1小節目は、

G-Durの 「 主音 g2 」 から、一気に音階を駆け下ります。


1曲目で主和音を提示し、2曲目で音階により、それに応える、

という手法は、当ブログで、Bach  「 Suiten für Violoncello solo

無伴奏チェロ組曲 」 1番と 3番の関係でも、ご説明しました。


★また、 バッハの 「 Inventio und Sinfonia 

インヴェンションとシンフォニア 10番 」 の直筆譜を、

勉強することで、私が発見した、たくさんのことを、

お話しますが、最も驚きましたのは、

インヴェンションとシンフォニアの前半16小節までが、

全く同じレイアウトで、記譜されている、ということです。

「 小節が、途中で切断されている 」 所まで、全く同じです。


★ご存じのように、インヴェンション 10番のテーマは、

「 分散和音 」 から、できています。

シンフォニア 10番のテーマは、 「 音階 」 から、できています。

ここから見えてくることを、どう演奏に活かすか

具体的にピアノで弾きながら、耳で体験していただきます。

 

 

                    ※copyright © Yoko Nakamura
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲

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