■夏の舞茸スープ 自然耕房(じねんこうぼう)三夜沢きのこ園■
09.8.2 中村洋子
★9月は、13日に「シューベルト・即興曲のアナリーゼ講座」、
27日の「バッハ・インヴェンション講座」や、
私の作品「チェロ組曲」の、録音などで、
全力疾走と、なりそうです。
★気分転換に、萩原朔太郎の故郷・前橋に近い
赤城山の南麓へと、行ってまいりました。
山の木々の精気と、雨のように降る、
蜩(ひぐらし)の音で、
日本の夏を、実感しました。
★山の香りといいますと、私は、「自然耕房」の舞茸が、
以前から、大好きで、美味しく頂いています。
安全で、おいしいのはもとより、なによりも、
山の香りを、うっとりするぐらい、
発散させているからです。
★赤城山麓の、緑に囲まれた「自然耕房」の
舞茸栽培工場を、見学させていただきました。
工場は、舞茸の香りで満ち満ちており、
以前、スウェーデンを訪れた時にいただきました、
森の香りがプンプンする、地元の伝統食「キノコスープ」を、
急に、思い出しました。
★その「キノコスープ」は、山で採れた天然のキノコを、
大量に煮立て、ミキサーにかけ、クリーム状にしたものでした。
早速、今回、舞茸を使って、私流の「キノコスープ」を、
作ってみました。
①舞茸を、水、チキンスープとベーコン少々で、さっと煮る。
②煮たものを、煮汁と一緒にミキサーにかけ、ドロドロにする。
③牛乳、またはクリームと混ぜ、塩コショウで味を調える。
暖かくしても、冷たくしても美味しく、いただけます。
きょうは、大量に作り、小分けして冷凍しました。
夏の朝食に、ピッタリです。
★自然耕房の舞茸は、クロのほかに真っ白なものがあり、
さらに、ウスヒラ茸、タモギ茸、トキイロヒラ茸など、
色とりどりのキノコも作っています。
トキイロヒラ茸は鴇と同じ、美しいピンク、
タモギ茸は、鮮やかな黄色です。
スープの上に、一片のトキイロヒラ茸を、
載せますと、お洒落です。
★ウスヒラ茸は、蒸して、お醤油で頂きますと、
お肉を食べたような、充実感です。
★「自然耕房」は、美味しく安全なキノコを作るだけでなく、
いま、流行の「エコ」を、昔から徹底的に、実践している会社です。
シイタケを栽培した後に棄てられるホダ木を、細かく粉砕し、
そのチップに、おから、ビール粕を混ぜた「床」を作ります。
「床」は、1辺が20cmほどの立方体で、ビニールで密封。
そこに、舞茸菌を植え付け、絶妙な温度や湿度、照明の管理で、
2ヵ月後、やっと、写真のように、こんもりと盛り上がった、
それは見事な舞茸が、育ちます。
★舞茸を採り終わった、その同じ「床」に、
今度は、トキイロヒラ茸などの菌を植え、
計3回も、キノコを栽培します。
その後、「床」は、腐葉土と同じ働きをする「土」になります。
「自然耕房」は、その土で、美味しい野菜も作っています。
★つまり、シイタケ栽培に使った木が、回りまわって、
最後には、「土」になって、大地に帰るのです。
「床」を作るには、大量の蒸気で、
チップを殺菌する必要が、あります。
殺菌しないと、舞茸菌がうまく育たないからです。
蒸気をつくるには、通常、石油ボイラーを使いますが、
「自然耕房」は、木を燃やすボイラーを使います。
★周辺の山には、いくらでも棄てられた樹木があり、
腐るに、任せています。
それらを、このボイラーで、有効利用します。
遠く中近東から運ばれた石油を、使う必要はないのです。
地球温暖化防止にも、寄与します。
そのほか、工場の屋根には太陽光発電の、
パネルが、たくさん並べられています。
また、太陽光を工場内部に、
取り入れる装置も、付いています。
太陽の自然な光を、舞茸に浴びさせることが、
ここの舞茸のおいしさの秘密の一つのようです。
★見学してなにより、驚き、感動したことは、
工場で、障害をもった方や、高齢者がたくさん、
働いていらっしゃり、その方々が、
心から喜びをもって、無駄な動き一つなく、
キビキビと、動いているのを、見たことです。
★働くことが、こんなにうれしいことである、
という顔を、本当に、久しぶりに見ました。
東京では、見られない顔です。
障害をもった方々は、「自然耕房」に来て初めて、
健常者と、同等に評価され、
同じ待遇で、扱われたそうです。
それまで、いろいろと虐げられてきた方にとって、
どんなに、うれしいことか、想像するにあまりあります。
社長の佐藤さんを、“お父さん”のように慕っていました。
働きながら、自然にこぼれるその明るい笑顔が、
いつまでも、忘れられません。
■自然耕房(じねんこうぼう)
http://www.jinen.co.jp/index.html
http://www.jinen.co.jp/kigyou/nakamen.pdf
◎住所
〒371-0247 群馬県前橋市三夜沢町21-7
TEL 027-283-0531 FAX 027-283-0532
◎事業
舞茸を中心にいろいろな「きのこ」と「土」を作っています。
直営店 風の駅 やげんじ 前橋市鼻毛石町2490
風の広場 おおまえだ 前橋市鼻毛石町1170-11
(直径30㎝ほどのボール状に育った舞茸、佐川泰正さんの漆盆)
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲
09.8.2 中村洋子
★9月は、13日に「シューベルト・即興曲のアナリーゼ講座」、
27日の「バッハ・インヴェンション講座」や、
私の作品「チェロ組曲」の、録音などで、
全力疾走と、なりそうです。
★気分転換に、萩原朔太郎の故郷・前橋に近い
赤城山の南麓へと、行ってまいりました。
山の木々の精気と、雨のように降る、
蜩(ひぐらし)の音で、
日本の夏を、実感しました。
★山の香りといいますと、私は、「自然耕房」の舞茸が、
以前から、大好きで、美味しく頂いています。
安全で、おいしいのはもとより、なによりも、
山の香りを、うっとりするぐらい、
発散させているからです。
★赤城山麓の、緑に囲まれた「自然耕房」の
舞茸栽培工場を、見学させていただきました。
工場は、舞茸の香りで満ち満ちており、
以前、スウェーデンを訪れた時にいただきました、
森の香りがプンプンする、地元の伝統食「キノコスープ」を、
急に、思い出しました。
★その「キノコスープ」は、山で採れた天然のキノコを、
大量に煮立て、ミキサーにかけ、クリーム状にしたものでした。
早速、今回、舞茸を使って、私流の「キノコスープ」を、
作ってみました。
①舞茸を、水、チキンスープとベーコン少々で、さっと煮る。
②煮たものを、煮汁と一緒にミキサーにかけ、ドロドロにする。
③牛乳、またはクリームと混ぜ、塩コショウで味を調える。
暖かくしても、冷たくしても美味しく、いただけます。
きょうは、大量に作り、小分けして冷凍しました。
夏の朝食に、ピッタリです。
★自然耕房の舞茸は、クロのほかに真っ白なものがあり、
さらに、ウスヒラ茸、タモギ茸、トキイロヒラ茸など、
色とりどりのキノコも作っています。
トキイロヒラ茸は鴇と同じ、美しいピンク、
タモギ茸は、鮮やかな黄色です。
スープの上に、一片のトキイロヒラ茸を、
載せますと、お洒落です。
★ウスヒラ茸は、蒸して、お醤油で頂きますと、
お肉を食べたような、充実感です。
★「自然耕房」は、美味しく安全なキノコを作るだけでなく、
いま、流行の「エコ」を、昔から徹底的に、実践している会社です。
シイタケを栽培した後に棄てられるホダ木を、細かく粉砕し、
そのチップに、おから、ビール粕を混ぜた「床」を作ります。
「床」は、1辺が20cmほどの立方体で、ビニールで密封。
そこに、舞茸菌を植え付け、絶妙な温度や湿度、照明の管理で、
2ヵ月後、やっと、写真のように、こんもりと盛り上がった、
それは見事な舞茸が、育ちます。
★舞茸を採り終わった、その同じ「床」に、
今度は、トキイロヒラ茸などの菌を植え、
計3回も、キノコを栽培します。
その後、「床」は、腐葉土と同じ働きをする「土」になります。
「自然耕房」は、その土で、美味しい野菜も作っています。
★つまり、シイタケ栽培に使った木が、回りまわって、
最後には、「土」になって、大地に帰るのです。
「床」を作るには、大量の蒸気で、
チップを殺菌する必要が、あります。
殺菌しないと、舞茸菌がうまく育たないからです。
蒸気をつくるには、通常、石油ボイラーを使いますが、
「自然耕房」は、木を燃やすボイラーを使います。
★周辺の山には、いくらでも棄てられた樹木があり、
腐るに、任せています。
それらを、このボイラーで、有効利用します。
遠く中近東から運ばれた石油を、使う必要はないのです。
地球温暖化防止にも、寄与します。
そのほか、工場の屋根には太陽光発電の、
パネルが、たくさん並べられています。
また、太陽光を工場内部に、
取り入れる装置も、付いています。
太陽の自然な光を、舞茸に浴びさせることが、
ここの舞茸のおいしさの秘密の一つのようです。
★見学してなにより、驚き、感動したことは、
工場で、障害をもった方や、高齢者がたくさん、
働いていらっしゃり、その方々が、
心から喜びをもって、無駄な動き一つなく、
キビキビと、動いているのを、見たことです。
★働くことが、こんなにうれしいことである、
という顔を、本当に、久しぶりに見ました。
東京では、見られない顔です。
障害をもった方々は、「自然耕房」に来て初めて、
健常者と、同等に評価され、
同じ待遇で、扱われたそうです。
それまで、いろいろと虐げられてきた方にとって、
どんなに、うれしいことか、想像するにあまりあります。
社長の佐藤さんを、“お父さん”のように慕っていました。
働きながら、自然にこぼれるその明るい笑顔が、
いつまでも、忘れられません。
■自然耕房(じねんこうぼう)
http://www.jinen.co.jp/index.html
http://www.jinen.co.jp/kigyou/nakamen.pdf
◎住所
〒371-0247 群馬県前橋市三夜沢町21-7
TEL 027-283-0531 FAX 027-283-0532
◎事業
舞茸を中心にいろいろな「きのこ」と「土」を作っています。
直営店 風の駅 やげんじ 前橋市鼻毛石町2490
風の広場 おおまえだ 前橋市鼻毛石町1170-11
(直径30㎝ほどのボール状に育った舞茸、佐川泰正さんの漆盆)
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲