今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

珈琲時光 4

2004-10-04 00:20:06 | デッドボール
見た目はひたすら地味、かめば味があるけど、食ってもイマイチ満足感がない。高野豆腐みたいな映画だ。
タイトルは「コーヒーを味わうときのように落ち着いたひと時」という意味らしいけど、ストーリーが落ち着きすぎ!なぁ~んにも起こらない。
その上、彼らの世界がどこかゆがんでるもんだから眠いったらありゃしない。
都電沿線とか神保町とか昭和の香りのただよう街だけ見せて、どこが東京の日常やねん!
浅野演じる電車の音を集めてる鉄ちゃんは絶対職務質問の対象になるし、一青窃のライターってどんな仕事してんねん!時間も金も余裕ありすぎやろ!

小津監督生誕100年記念作だそうだが、彼が作品の中でみせた「日常のスナップ」ではなく、ホウ・シャオシェン監督が「こうなったらええなぁ…」と夢想しているだけの「ファンタジーTOKYO」。
20年も日本と台湾を行き来したらしいが、あんたいったい何見てたん?デビューから32年。ちっとも日本語がうまくならない彼女と共通項を感じる…。

彼女の似てないモノマネをしたことがある人はクリックして下さい!(映画風呂具ランキング)

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モンスター 5

2004-10-03 01:04:10 | タイムリーヒット
一言で言えば「特濃ぉ!!」
日本では、女優がちょっと乳出して土砂降りの雨の中で「あんたぁ!」とでも叫べば「演技派に脱皮!」みたいなことを言われるが、この映画のシャーリーズ・セロンは桁が違う。13キロ太って演じたのは歯も肌もボロボロの死にかけ殺人娼婦…こんなヨゴレみたことない。
美人女優がルックスしか売りがないという評価を覆すため、あえて「醜くなって」挑戦したこの役。美の追求に小金や時間を無駄使いしている女性陣からしたら腹立つと思うけど、この気合はたいしたもの。そりゃ「頑張ったで賞」のオスカーぐらいあげてもいいと思う。ちょっとぐらいビールかけに参加したっていいと思う…。
ストーリーだって実話だし、主人公の悲しさもすごく伝わってくるんだけど…救いがなすぎ!
最初から最期まで暗いトーンの映像。出てくるのは悲しいヤツと悪いヤツとイヤなヤツだけ。幸せなはずのラブシーンですら、なんか粘着質のよどんだ空気が流れてる。もう!わかったって!

想像してみてほしい。焼肉屋でタン塩行かずにいきなり、カルビ!バラ!カルビ!ロース!骨付きカルビ!しかも箸休めのキムチやナムル、チシャ菜も飲み物もなし!…カルビ!バラ!カルビ!バラ!骨付きカルビ!!参りました。
(田中邦衛風に)観る前に飲む!

本文と写真はあくまで関係ありません…わかった人はクリックして下さい!(映画風呂具ランキング)
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丹下左膳 百万両の壷 7

2004-10-01 19:49:53 | 逆転サヨナラHR
不覚にも「…かわいいな」と思ってしまった。(※くれぐれも、そういう意味ではない)

左膳を演ずるトヨエツは調べてみると昭和37年生まれ。ってことは今年42歳の大男が5才児みたいに「やだい!」「~だい!」を連発する。普通なら「…大丈夫?」と心配になるくらいのセリフだが、これが全然違和感なし。女房役の和久井映見の「強いおかみっぷり」もキマってて、「大きな子供とおかん」みたいな2人のやりとりだけでも楽しくなってしまう作品だ。
でも、なんで「トロイ」やら中世の騎士もんみたいな西洋の時代劇はデートムービーとして成立するのに、日本の時代劇はジジババのものになってしまうんやろう?
監督が「家族みんなで楽しめる作品を作りたかった」といっていたそうだが、なかなかのもんだと思う。
派手な斬り合いもないが、それぞれのキャラクターと人情話だけで充分楽しめる作品だけに「邦画」とか「まげもの」みたいな色眼鏡で見ずに、純粋に楽しんでほしい作品だ(テレビでええけど)。

野村宏伸を「教師びんびん物語」以来久しぶりにみたが、16年たっても相変わらず「頼りない若造」役をやらせたらピカイチだった。
いつまでも若いというべきか?進歩がないというべきか?

写真の人(今年29歳)を「いつまでも若いなぁ」と思う人はクリックして下さい!(映画風呂具ランキング)
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