今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

ピーナッツ 6

2006-02-02 23:59:20 | タイムリーヒット
趣味の野球を取り戻したい、そう思った。

スポーツ記者なんて仕事を始めて3年ちょっと。人には「野球をチケットなしで見て仕事になるなんてうらやましい」と言われることが多いけど、正直辛い。肉体的にも精神的にも、もっとしんどい仕事をしている人は多いだろうから「甘い!」渇を入れられるかもしれない。でも一番好きだったスポーツをなんか心から楽しめない、このストレスは俺にとっては結構なものだ。

この作品はご存知の通り、ウッチャンを中心とした内Pの面々が集まって作った「おっさん草野球映画」だ。昔から監督志望、しかもコントを作り続けてきたウッチャンだけあって、わかりやすくて微笑ましい「オトナのがんばれベアーズ」に仕上がっていたと思う。

見ていて印象的だったのは、みんな心から楽しそうだったところ。野球にしたって演技にしたって彼らにとっては本職じゃない。だから正直、決してうまくはない。でもそこを気の合う仲間同士、一生懸命取り組んでいる姿はとても羨ましく思えた。

「仕事はキチンと。でも遊びは遊びだからこそ、それ以上に真剣にやれ」昔、尊敬する人に言われた言葉だ。新しいバットとか買うと打てそうな気がして、でも試合しかしないからすぐバテて、でもダメなりに真剣にプレーして、やっぱりしょっちゅう負けて、ビール飲みに行って…ああ、またやりたいな!草野球。そう思わせてくれた映画だった。

カネがあったり、チョイワルなんかじゃなくても、真剣に遊べるオッサンはカッコイイと思う。そんなオッサンに私はなりたい。(写真はウチのセガレに大人気のまねっこピーナッツ)
コメント
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