僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

1969年のドラマとSMAP×SMAP

2009年11月17日 | 映画の話やTVの話など

昨日の夜9時過ぎのことである。
新聞のテレビ番組欄を見ていると、「1969年…」という文字が目に入った。
JNN50周年記念と銘打ったスペシャル2時間ドラマであった。

目を凝らしてその題名を読んでみると、
「父よ、あなたはえらかった ~1969年のオヤジと僕」
そういう題名だった。

ふむ…。 1969年と聞くと、自分が20歳の頃で、大学3年生の時だ。

「♪ あぁ~青春の胸の血は 夢ひとすじに…」 燃えていた頃である。
(僕の好きだった舟木一夫の歌のセリフです。 おわかり…?)

普段、あまりドラマは見ない僕であるが、気になるので、テレビをつけた。

ドラマはすでに始まっていた。 
主演の西田敏行が、飲み屋で気炎をあげているシーンだった。

団塊世代、…僕らと同じ世代の主人公が、会社にリストラされそうになっている。
それに抵抗し、同じくリストラされかけている仲間たちに激を飛ばしているのだ。

そんな主人公に、20歳代の息子 (加藤成亮) がいる。
息子は就職もせず、漫画家を夢見て、家に引きこもりがちだった。

ある夜、主人公は、言うことを聞かぬ息子をなじり、「出て行け!」 と叫ぶ。
「あぁ、出て行くさ!」 と、息子は、さっさと家を出て行く。 
「おまえ、二度と返ってくるなよ!」 と追い討ちをかける主人公。
「あなた、言い過ぎよ」 と夫を責める妻 (泉ピン子) であった。

その息子が、ビルの屋上から転落して、過去へタイムスリップする。

…という筋書きで、ここからが、1969年の世界が描かれるのである。


40年前の1969年にタイムスリップした息子が、その時大学生だった父親…
つまり主人公の西田敏行の若い頃の下宿に、突然迷い込んで来たのだった。

息子は、その大学生の学校と名前を聞き、さらに顔を見て驚く。
自分の父親の名前だった。 大学も同じ。
何より、その顔は、まぎれもなく若い頃の父親の顔であった。

「げっ、オヤジだ」 と、心の中でびっくり仰天する息子。
「オヤジの学生の頃って、こんなだったの…?」 まじまじとその顔を覗き見る。
なかなか、面白いシーンである。

オヤジは、むろんこの若い男が自分の未来の息子とも知らず、下宿に泊めてやる。
そこへ、家主の娘である若い女性 (相武紗季) がやってくる。
彼女の名前を耳にして、息子はまたまた驚く。
このキュートな女の子が、未来の自分の母親になる女性だった。

(しかしなぁ、相武紗季の40年後が泉ピン子…とは。 それはないやろ)

…とまあ、そんな感じで物語は進んでいくのだが。

あれぇ…? 

どことなく、むかし見た映画と似ているなぁ、と思い当たった。 

「バック・トゥー・ザ・フューチャー」である。
主人公が、過去へ飛んで、自分の両親の若い頃に出会うあのお話と、似ていた。

いくつか映画のパクリと思われるシーンもあったなぁ。

それはまぁいいけれど。

とにかくドラマは、そんなことで、時代が途中から1969年になるのである。
 
40年前の、あの苛烈だった学園紛争が物語の中心になっていたのだが、
ドラマの各シーンには、あちらこちらで 「1969年」 が散りばめられていた。

学生の部屋には黛ジュン (よかたなぁ、ジュンちゃん
) の水着写真が貼られ、
映画館には藤純子と高倉健の 「緋牡丹博徒」 の看板がかかり、
BGMに、♪オラは死んじまっただ~ の 「帰って来たヨッパライ」 が流れ、
パーティの席では誰かが 「フランシーヌの場合」 を歌うシーンが出てきたりした。
(僕は 「フランシーヌの場合」 を聴くと、今でも涙ぐむのだ。 グスン)

う~ん、なつかしい。 なつかし~。 グスン グスン。

そして息子は、両親の青春の日々に接しながら、徐々に共感を覚える…
という具合に、物語は温かく進展していく。

一人でテレビを見ている途中、用事を済ませた妻が部屋に戻ってきて、
「珍しいね」 と、
僕がいつになく熱心にドラマに見入っているのを不思議がった。

「このドラマは40年前の話やで。 なつかしいネェ」

僕は、ここまでのストーリーを妻に説明した。

 (ここから、話題が急に変わります)

そこでふと、10時からの 「SMAP×SMAP」 のことを思い出した。
妻は、昔からブラッド・ピットの大ファンである。
そのブラッド・ピットが、今夜の 「SMAP×SMAP」 にゲスト出演する…。
妻が昼に、そういうようなことを言っていたことに、いま気がついたのだ。

時計が10時をかなり回っているのを見て、僕は妻に、
「スマスマ 見る?」 と聞いたら、 「うん」 とうなずいたので、
僕はチャンネルを そのドラマから 「スマスマ」 に変えた。
(ということで、ドラマは中抜き。 最後のシーンだけまた見た。 なんのことやら…)

さて 「スマスマ」 では中居君がスタジオでブラピーに質問しているところだった。

中居君が 「日本で一番好きなものといえば、何ですか?」 
と聞くと、ブラピーは、ひとこと、
「トトロ !」
と答えた。

さらに…

中居君  「日本には何回ぐらい来ているのですか?」 
ブラピー 「数えられないほど、何回も来ているよ」 
中居君  「日本で、どこが一番好きですか?」 
ブラピー 「東京だね。いい街だ」 
中居君  「東京のどういうところが好きですか?」 

それに対して、ブラピーの答えは…
「東京しか知らないんだ」

おいおい。 どこまでほんまやねん。


大阪もこのごろ急に寒くなりましたが…
この、のんブログも、メチャメチャ さむ~い。   

 

 

 

 

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知らなんだ (Unknown)
2009-11-17 18:43:23
そんなドラマやってたんですねおもしろそうですね。
そういえば、先日はサザエさん40周年記念と言うことで、昭和44年が舞台の実写ドラマをしてました。なかなかほのぼのしていて楽しかったです。
つくづく、あの時代に青春時代を過ごしたのんさん世代・団塊の世代が一番いいなぁと思いますよ。
戦争を知らずに~僕らは生まれた~。。そして、経済成長期・何もかもが上向きで生き生きしてたように思います。
緋牡丹博徒の藤純子はうちの中学の先輩らしいですわ(本人は隠している模様)
フランダーズ・・ちゃうちゃう、フランシ-ヌの場合は。。。は懐メロの番組で何度か聴きました。なんかあの世界に(知らない時代なのに)吸い込まれていく感じですね。
そういえば、先日本の整理をしていて、藤原伊織の「テロリストのパラソル」を再読しました。団塊の世代・学生運動のその後の話です。
いわゆるアングラの芝居なんかも、あの時代からですもんね。なんかすごいなぁ~。パワーある世代ですね
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フランシーヌ--- (アナザービートル)
2009-11-18 00:40:18
フランシーヌの場合というのもありましたが、
森田童子の「僕たちの失敗」というのもありましたね。なんか、野島さんのドラマで使われて、一度に再ヒットしましたね、少し前の話ですが。まあ、あの頃の歌は暗かったけど、その暗さに正直さがあったというか、そこが胸を打つのでしょうか?
 テレビは私はあまり見ませんが、yukariさんがコメントしているようにサザエさんの実写ドラマ、家族が先日見てました。いいものはいつまでも語り継がれるのでしょう。
 村上龍も1969年についての小説を書いていましたよね。ああいうハングリーな時代はもう来ないでしょうね。
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あのころ (? さんへ)
2009-11-19 05:48:10
Unknown さん、って…? yukariさんですよね。
もし、違っていれば失礼。(そんなはず、ないわね)

サザエさん40周年ドラマ、見なかったです。残念。
観月ありさがサザエさん役に…という新聞記事を何気なく眺めただけで…。
サザエさん実写版と言えば、僕は江利チエミを浮かべますね、やっぱり。

団塊世代が一番いいなぁ、と言われたらそ~かなぁ、と思います。
子供の頃はテレビもなかったので、今から思えば何をして遊んでいたのだろうと思いますけど。

藤純子をネットで検索しますと、大阪市立本○中学校出身とありました。
なるほど。yukariさんの先輩だったのですね~。

「テロリストのパラソル」、未読ですので、さっそく読んでみたいと思います。

それにしても、「あのころ」…。
最近、ますます懐旧の情が深まってくる感じです。(そらトシやがな)
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暗い歌 (アナザービートルさんへ)
2009-11-19 06:06:54
暗さに正直さがあって、そこが胸打つ…というのは卓見ですよね~。
なるほどねぇ。
僕の好きな「神田川」も、あの暗い歌詞が胸を打つのだな、と思いました。
暗い歌といえば、「昭和枯れすすき」という歌がありましたね。

「僕たちの失敗」は、人気ドラマ「高校教師」に使われたんですよね。
あんまり覚えていませんけど。

野島さんといえば、昔の「一つ屋根の下」が面白かったのを思い出します。
主題歌の「サボテンの花」がよかったですね。

「ほんの小さな出来事」で彼女は部屋を出て行ったきり…あぁ失恋。
彼女が育てたサボテンだけが、小さな花をつくる…。

思えばこれも、暗い歌でしたね
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失礼すますた~ (yukari)
2009-11-19 19:55:09
そうです。まぎれもなくyukariでした
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