僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

メガネを落としただけなのに

2020年02月02日 | 日常のいろいろなこと

いま話題の映画「スマホを落としただけなのに」のタイトルを真似してみました(笑)。

最近、少しずつ物忘れがひどくなってきたように思うんだけど、まだ物を無くすというところまではいかない。まあ、スマホや財布や家の鍵などを、「あれぇ? どこに置いたんだろ?」というのはしょっちゅうあるけれど、家の中を探し回ったら、リュックに入れっぱなしだったとか、上着のポケットに入れたままだったとか、玄関の隅にポイと置いたままだったとか、そんなことで、一時的に無くなっても、探したら出てくるのです。

しかし、
この前は本当に物を無くしてしまいました。

去年の12月16日、定期検査で徳〇会病院へ行った日のこと。病院を終えて、お昼前に妻とイオンで待ち合わせ、買い物をして家に帰った。そしてその日の夕方に、メガネがないことに気がついた。リュックに入れておいたはずなのに

「あれ、おかしいなぁ。メガネをリュックに入れて、病院へ持って行ったことは間違いないのに。どうしたんやろ?」と、リュックの中の隅々まで調べたけれど、出てこない。

僕は昔から軽い近視と乱視だが普段はあまりメガネはかけない。でも、パソコンを打つときや、離れた場所からテレビを見る際にはかける。病院の待合は、かなり離れた位置にテレビがあるので、待ち時間に見たりする。だからメガネを病院へ持って行き、その日もメガネを取り出してかけたことは間違いない。

しかし、テレビを見るのをやめた時にメガネをケースにおさめ、リュックに入れたはずなのだが、そのリュックの中にないということは

きっと病院内のどこかへ置き忘れたのだろう。

そこで病院へ電話をした。電話に出た女性に「今日の午前に診察に行った者ですが、メガネを無くしまして。そちらの病院に忘れたのかなと思ってお電話させていただきました」と言ったら、「少々お待ちください」と言われて待ち、しばらくしてから別の女性が電話に出て、「え~っと、いま調べてみたのですが、メガネの忘れ物は、ございません」という答えだった。

電話を切って「不思議やな」と僕。
妻も「そうねぇ、不思議ね~」と。

まぁメガネが無くては1日も過ごせない、というものでもないので、そのまま1ヵ月以上が過ぎた。さて、そろそろ新しいメガネを作るか、と妻に言ったら、
「でも、ホント、どこで紛失したんやろねぇ」
と妻が改めて首をかしげたあと、
あの日、病院の帰りにイオンで買い物をしたわね」と口にした。
「あぁ、イオンで待ち合わせたね。でも、あそこではメガネはリュックに入ったままのはずで、出していないからねぇ。落とすはずがないよ」
「でも、わからないわよ。何かの拍子で

そこで、1月下旬、つまりメガネを無くしてから1ヵ月半も経ったある日、僕はひとりでウオーキングをした帰りに思い立ち、イオンに寄って、食料品売り場のレジのそばにある案内所の女性に、メガネの落し物がなかったかを尋ねた。さらに、メガネはケースに入った状態で、ケースもメガネも共に色は黒で、紛失した日は12月16日だと、細かく説明をした。

それを聞いた女性はパソコンを操作して何かを探した後、僕に、
「それらしきものが一件あります」と言ったのでビックリした。
「でも1ヵ月以上経っていますので、すでに警察署のほうへ移されているかも知れませんね。とにかく、防災センターに確認してみます」
防災センター? そういうのが、このイオンの中にあるのだそうだ。

女性が今度は電話で何かを話し始めたが、話の内容はこちらまで聞こえない。電話先はその防災センターというところだろう。しばらく話したあと、女性は電話を切って、
「それは今も防災センターで保管しているそうです。お客様のものかどうかはわかりませんが、そちらでご確認願えますか?」
と言って、防災センターの場所を教えてくれた。

で、僕はいったんイオンの外に出て、ぐるっと回った場所に従業員入口というのがあり、教えられたとおり、そこへ入った。するとまたドアがあり「防災センター」と書かれている場所へ行った。ひっそりして、正面の窓口の中には警備員ふうの男性や女性の姿が見え、いわゆる万引きなどをした人も、まずここへ連れられてくるんだろうな、と思われるような緊迫感のある場所だった。

そこで僕はまた先ほどと同じことを繰り返し、窓口の女性がパソコンで何かを確認した後、横にいた警備員ふうの男性にそれを伝え、男性が奥の突き当りにある部屋に入って行った。

そして、ビニール袋に入った眼鏡ケースを持って戻って来た。
「これに間違いないでしょうか?」
と、彼がビニールから取り出した眼鏡ケースを見た瞬間、100パーセント間違いないことがわかったので、
「あっ、僕のに間違いありませんわ」
と声を上げながらケースを開けると、馴染みのある僕のメガネが出てきた。

「あぁ、これこれ、これ。よかったぁ!」
と、僕は思わず快哉を叫んだ。

「ではこちらにお名前などをお願いします」
と、用紙を渡され、住所・氏名・生年月日・電話番号などを記入。そして身分証明として「運転経歴証明書」を見せて手続きは終わった。

相手の男性もニコニコしながら一緒に喜んでくれ、
「見つかってよかったですね。サッカー台にあったそうです」と言った。

えぇっ?
「サッカー台?」 

聞いたことのない名称だ。
「それってどこですか?」

男性の説明によると、レジを済ませた品物を、カゴから出して袋に入れたりするカウンターのことをサッカー台と呼ぶそうだ。あぁ、あれのことか。

あの日、妻とイオンの食料品売り場で買い物をして、それをカウンターで袋に入れ、さらにリュックに入れた。その拍子に眼鏡ケースがリュックから出てしまい、2人ともそれに気づかずその場を離れたということになる。

しかしまぁ出てきてよかった。これで「メガネの愛眼」へ行って新しいメガネを購入する必要もなくなった。

それにしても、病院へ行った帰りにイオンに寄り、リュックに食料品を詰めたのは覚えているが、なんで眼鏡ケースが外へ出たのだろう? しかも、僕も妻も2人ともその場を離れる時に気がつかなかったとは

あの日、2週間禁酒をして臨んだ病院の検査で、肝臓の数値が正常値近くまで下がっていたので、僕は大いに喜んだ。その帰りに寄ったイオンで、缶チューハイやアテを買い、早く家に帰って2週間ぶりにグイっと飲もう、と心の中で浮かれていたことは事実だ。どうやら僕の分身であるメガネ君も同じように浮かれていて、その拍子にリュックから飛び出して「サッカー台」の上をピョンピョン跳ねて僕らの目の届かないところへ行ったりしていたのに違いない。

さて。
その日の夜。

この話を、モミィにしたところ、

「気ぃは確かか? のんちゃん」
と言われてしまいました(笑)。

 

 

 
  一ヵ月半、行方不明だったメガネです。

 

 

 

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