60年近く生きていると、身の回りにいろんなものがどんどんたまってくる。
整理術の基本の基本は「捨てること」にあるとされる。
そりゃ~、捨てなきゃ、たまるのは当たり前の話である。
不要になったものはどんどん捨てればよい…
と、話は実に簡単なんだ。
でも、それが、物によってはそうはいかないものがいろいろとある。
中でも本は、悩みのタネだ。
高校生の頃から本が好きだったので、これまで延々と買い続けてきた。
もちろん、全部残しているわけではなく、何度も整理をし、廃棄してきた。
だから、自分にとって真に大切な本だけに絞り込まれているはずなので、捨てる本はない…とは思うのだが、まだまだ書棚は本だらけである。ホントにこれだけの本が今後の自分の人生に必要なのか?と改めて自問すると、うなだれざるを得ない。
最近は、本好きの親戚の人が、自分が読み終えると僕や妻に読むように勧めてくれ、「読んだあとは返していらんで」ということで、推理小説などの文庫本がわが家にたまってきた。松本清張や西村京太郎シリーズ、夏樹静子の著作などがどんどん増える。それと、独立して家を出て行った息子たちの本も、クローゼットの中に残っていた。僕の好みと異なる本や、すでに読んだことのある本、僕が持っているのと同じ本などもあったので、これらも加え、また自分の蔵書の中からもさらに選りすぐって、今回、久しぶりにまた本の処分をすることにした。
処分方法は、これまでのように資源ごみに出すのではなく、近所にある古本屋さんの「ブックオフ」に引き取ってもらうことにした。捨てるのではなく、売るのである。売れれば、それに越したことはない。こんなことは今までしたことがなかったが、冊数を読むと150冊を超す数だったので、「100冊以上なら引き取りに出向きます」というブックオフの出張サービスを受けることにしたのである。
売る、と決めて、あらためて処分しようとする本を点検してみたら、中には沢木耕太郎の「深夜特急」の1巻から4巻までがあったり、山崎豊子の「大地の子」全4巻が混じっていたりしている。
「あ、こんなんも入っていたんか? う~ん。これは、もったいない」
一度は処分しようと決心したものの、こういうものを見ると、急に未練が湧いてきて、また読みたくなるかも知れぬ、と、どたん場で迷ってしまうのである。やっぱり、愛着のある本を手放すのは、今後読むかどうかは別にしても、なかなかつらいものがある。でも、愛着があるといえば、みんなあるのだから始末が悪い。
先日の朝日新聞の「キュー」というコラムで、島崎ナントカという女性の方が書いておられたが、彼女もずっと置いていた少女漫画の全集を思い切って古本屋さんに売却したけれども、そのあと、どうしてもまた欲しくなって、自分が売った値段の何十倍ものお金を払って買ってしまった…という話が載っていたが、その気持ち、よ~くわかります。
そういうわけで、本をダンボールに詰めてからも、何度も逡巡する。
本の背表紙を眺めれば眺めるほど、これも、あれも、また読みたくなるかもしれない…な~んて思ってしまい、キリがなくなる。
「それなら処分せず、全部、置いておいたらいいじゃない?」
と妻に言われたりする。
「いやいや、処分すると決めたんだから…」
と言いながらも、まだ目はダンボールの中の背表紙を見つめている。
ああ、なんとも優柔不断で決断力の鈍い僕である。
…そんなことで一昨日の24日に、ブックオフの人が車でやって来て、本を回収していった。妻が応対してくれたのだが、すべてを回収してくれたわけではなかった。
「全何巻」のうちの1冊でも欠けているものや、変色しているような古い本(星新一のショートショートや武者小路実篤の「友情」など、40年ほど前に買った文庫本)、時代に合わない本(10年ほど前のパソコンのマニュアル本など)は引き取ってくれず、僕が帰宅すると、玄関のダンボール箱に数10冊の「売れ残り」の本が寂しそうに入っていた。
「残った本は次の資源ごみの日に出すわね」
と妻が言った。
僕は、その「売れ残り」の本をまた1冊ずつ手に取り、そこから3冊ほど抜いて自分の手元に残すことにした。
…どこまでも未練がましい僕である。
それで…
結局、ブックオフには130冊前後の本を引き取ってもらった。
ほとんどが、文庫本である。
妻によると、ブックオフから来た人の本の「鑑定」は、30分以上かけて、入念に行われたという。一応、全部の本をチェックし、「値打ち別」に分ける。そして明細と、トータルした金額を妻に示して、そこへ押印して代金をもらう、という流れなのだそうだ。
お代金は、全部で1650円。
文庫本3冊分ほどの金額であった…
古本を売りに、パリのブックオフに行ってきま~す」
なんて友達に言ったら、びっくりするでしょうね。
「往復の飛行機代も浮くほど高く買ってくれるんだ」
と、言うと、もっともっとびっくりするでしょうね。
さて、今日はいよいよBebeちゃんの保育園初日ですね。
ボワシエールさんも、緊張、不安、期待、喜び、心配…さまざまな思いが交錯していると思いますが、今夜はきっと「ホッと一息」の夜になりますよ。
また、その様子など、ブログを楽しみにしています。
本の処分、私ものんさんと同じで、なかなか思い切れません。家族が増えたので、本を処分しないと、ものが入りきらないのですが、なかなか思い切って処分できないです。本棚からあふれた本がたくさんあって困ってるんですけどね。。。パリから戻るときにも多少処分したのですが、焼け石に水でした。
ちなみに、パリにもブックオフがあって、日本よりもいい値段で買ってくれます。雑誌もきれいだと引き取ってくれるんですよ。旅行で持っていって、いらなくなった本や雑誌を持っていくと、お土産代の足しになるかもしれません。
題名もね~。
似ていますよね。
よ~~~~~くありますね~~
朝からナンですが…
「変な」ビデオを持っていると、万が一、電車で痴漢に間違われたとき、不当逮捕され、家宅捜索をされると、そこでそんなものが出てきたら、「やっぱり、お前が犯人だ」と警察に言われて「有罪」必至です。
だから、そ~ゆ~のは、持ってはいけません。
あ、元々持っていなかったんだ。
失礼しました。
僕ですか?
あはは。内緒です。
我が家は古い借家なので本が多過ぎて床が危ないというのを「一応」言い訳にしました。
同じ作家のもので文庫本、ノベルス版と持っていたので、サイン本以外のハードカバーや文庫本、新書を売ってしまいました。
でも、ISBNコードが付いていないほど古い本は値が付かないんですよね……。(同じくトホホです)
売った本のことが後で気になったこともあります。(泣)
結局、CD、VHSのビデオテープも含めて引っ越しのときに使った日通の箱で3回に分けて6箱送ったでしょうか。
あっ、でも、その中に”変な”ビデオは入っていませんので誤解しないでください。
元々持っていませんでしたから……。(本当ですよ~!)
やっぱり、モノによって、ピンからキリ、というところなのでしょうね。
息子の本で10何巻の続き物の若者向きの小説があったのですが、それがたった1巻だけ、どこを捜しても見当たらず、そのためタダ同然の価格になってしまいました。1冊だけ別のところに紛れ込んで、何かの拍子に捨ててしまったのだと思います。
ものごとには、すべて計画性というものが大事ですね。とほほ。
のこたんさんは西村京太郎さんのファンなのですね。
沢山読んでいると、どれがどれなのかわからなくなってきませんか?
失礼しました。ボケています。
僕も「耳鳴り治した~い!」の掲示板で、yukariさんの書いたものを読ませていただいています。
耳鳴りの音は相変わらずです。
今日は3月26日ですが、耳鳴りが発症したのは去年9月26日。
ちょうど半年になります。
半年も、こんなうるさい奴と付き合ってきたなんて、信じられませんけど… 。
ところで、yukariさんは玉造が地元なんですか?
玉造といえば、僕が大学生だった頃、夜間に「ワセダ速記学校」というところへ通うのに、毎日、玉造の駅で降りてそこまで歩いて行ったことを思い出します。yukariさんが玉造で誕生されたのは、ちょうどその頃だったのですね。時代を感じます
シリーズ全巻揃っていると高額で買い取ってくれるようですよ。
バラバラにあるとほんとうに安いようですね。
230数冊あって14015円でした。
私も西村京太郎さんの大ファンで、数えられないくらい持っているのですが・・・。
書棚からはみ出しそうなのですが、捨てられません!
のんさん、耳鳴りの調子はどうですか?
私は、まぁ変わらず慣れてきている?といったところです。
ブログは、いつも楽しみに見せてもらってます
130冊で1650円ですか!
私も、今まで3回程、本とCDを処分しましたが、(母に、重くて天井が落ちるわ!と言われ泣く泣く><)一番最初、古本屋で引き取ってもらって、たぶんその時は60冊くらいで¥1500位でした。玉造(生まれた地元なんです)に古くからある古本屋さんです。掘り出し物がありますよ(^^)
その次は、知恵?がついて鶴見緑地のフリーマーケットに参加しました。小説・漫画・CD・古着あれこれ並べて半日で、¥38000程になりました。それにしても、ブックオフは安すぎます!
やっぱり、あの本は置いておけばよかった・・・というのがたくさんありますね(置いてても読まないだろうけど、あるとなんか安心する本とかありますね)
しかし、1650円やったら私が買うたのになぁ。。。