僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

「ブラッシュアップライフ」が面白い

2023年02月12日 | 映画の話やTVの話など

前回ブログで、フィリピンを拠点とする特殊詐欺容疑者の4人が逮捕されたことを書いたのですが、ひとつ書き忘れていました。

「ルフィ」というのが事件の首謀者だと言われていますが、
むかし、「ルフィの指輪」という歌が大ヒットしました。
僕もよくカラオケで歌ったものです。「ルフィの指輪」。
(それ「ルビーの指輪」やろ。しょうもない!)
すみません。もう言いません。

  …………………………………………………………………

さて、1月から始まった各局のテレビドラマの中で、僕がいま一番好きなのは、
「ブラッシュアップライフ」というドラマです。主演は安藤サクラ。

その安藤サクラ演じる麻美は30代。幼なじみの女友達と会って、3人で延々と交わす、ごく普通の会話は、聞いていてとても楽しい。女性同士が交わす会話というのはこういうもの? というすご~い新鮮な感じ。

そういえば、モミィの話でも、友達との間でこういう他愛もない楽しそうな会話を交わしているようで、聞いていると思わず口元がゆるみます。そんな親近感もこのドラマで感じています。

その筋書きですけど、
ドラマ第1回目の最後に、その主人公が突然の事故で死んでしまう。

真っ白な空間(死の世界)をさまよう彼女は、死後の世界の案内人のところに来る。案内人の兄さんは、安藤サクラに「あなたが次に生まれ変わるのは、ガラパゴス島のオオアリクイです」と告げる。「えぇっ! そんなのいやぁ~」と叫ぶと、案内人は「ではもう一度人生をやり直して徳を積んだら、人間に生まれ変われます」と言うので、「えっ、そういうのもできるんだ!」と、彼女はもう一度自分の人生をやり直すことになる。

これが「人生の2周目」です。
「生まれ変わり」とは、また違うんですよね。

主人公はまた同じ家に同じ環境で「おぎゃぁ」と生まれ、同じ人生を繰り返す。
幼稚園も小学校も、自分が体験してきたことばかりなので、勉強は抜群によくできる。そこで、人に親切にしたり、街のゴミを拾ったりして「徳」を積む。いずれも次の生まれ変わりが人間であって「ガラパゴス島のオオアリクイ」にならないようにとの願いからだ

それで彼女の人生の一部が変わって行く。
変わって行って、一周目の時の交通事故にも遭わず、順調に進んでいくかと思われた時に、また不注意で別の交通事故に遭い、彼女は再び命を落とす。

で、また死後の世界の案内人のところへ行き、今度は、
「あなたが次に生まれ変わるのは、インド洋のサバです」と言われる。

そしてまた、サバに生まれ変わるのもイヤなので、さらに3周目の人生に突入する。
「どうしても人間に生まれ変わりたい」という主人公の執念で、また3周目の人生でも、せっせと徳を積む努力をする

というようなストーリーです。

つまり、「生まれ変わる」というのは、次はどんな生物に生まれてくるか分からないということですよね。オオアリクイかも知れないし、サバかも知れない。人間に生まれ変わってくるのが当然、と思っていたら大間違い、ということですね。

それで、このドラマによると、人間に生まれ変われるためには、前世で徳を積まなければならない、ということになります。

そうか。
次に生まれ変わったら芸術家になりたい。
次に生まれ変わったらイタリア人になりたい。
な~んて、お気楽なことを考えている場合ではない。
ニワトリに生まれ変わって鳥インフルで殺傷処分にされるとか、

もっと遠く、サハラ砂漠のサソリに生まれ変わるかも知れないのです。

せいぜい徳を積んで、また人間として生まれ変わりたい、と思っても、僕は徳など積まないまま、もう人生の大半を消化してしまっている。今ごろ徳を積み始めても手遅れですわ。やれやれ。

とまぁ、
いろんなことを思い巡らせる、面白いドラマです。


 

 麻美(安藤サクラ)は死後の世界の案内人(バカリズム)から、
 「あなたはガラパゴス島のオオアリクイに生まれ変わります」
 と告げられ「なら人生やり直します」と二周目の人生へ。
 さらに、また事故死して、再び同じ死後の世界に来る。
 今度は「あなたはインド洋のサバに生まれ変わります」と言われ、
 がっかりして、三周目の人生へと戻って行く。

 案内人役もしているバカリズムの脚本、めちゃ面白いし、
 安藤サクラの演技も、とてもとても魅力的です。

 

 

 

 

 

コメント
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