こういうことは言いにくいのですが…
「イスラム国」に拘束された日本人2人のことである。
今日、その1人(湯川氏)が殺害された…とのことで、
もう一人の人質である後藤氏が、画像のメッセージで、
今度は身代金ではなく、ヨルダンで死刑囚となっている
「イスラム国」の女性を釈放せよ、そうすれば自分は
自由の身になれる…と英語で語ったとのことである。
それが後藤氏本人の声かどうかは見解が分かれているようだが、
いずれにしても、湯川氏は殺害された可能性が高いとのことだ。
だが、殺害されたと言われている湯川氏には気の毒だが、
自分の意思で、そういう危険地域へ行っているのである。
後藤氏にしても、湯川氏の安否確認のためにそこへ行っている。
「自分の身に何かが起きても自分の責任です」とも言っていた。
どれほど危険な地域かは、十分過ぎるほど認識した上のことだろう。
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6年前、新潟へ行った時、二葉中学校の前を通った。
二葉中学校というのは、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんが
通っていた中学校で、その下校時、拉致されたとのことだった。
海岸の近くの、ごく普通の、広い道路だった。
そこでめぐみさんは、姿を消した…。
いつもの通学路を歩いていて、拉致された中学生と、
自分から危険とわかっていて海外へ行った40歳代と、
どちらが、よりひどく人生を踏みにじられたか…?
言うまでもないことだと思う。
今回のニュースを見ながら、これだけ2人のことを懸念するのなら、
北朝鮮に拉致された人たちはもっと国を挙げて心配しなければならない。
自己責任はあくまでも自己責任である。
どんな特殊な状況があっても、それは変わらない。
ごく普通の日常生活で降って湧いた災難ではないのだ。
今、この緊迫している時に、こういうことは
言うべきでないのかも知れませんが。