そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



一応平日だが、都内はまだまだ空いていた火曜日。

早朝から自宅でいろいろ原稿書き。

その後、原宿の制作会社で「桜塚ヤンキース」の定例会議。
くだらないゲーム企画をみんなで出し合ってワイワイ。
帰り道、明治通りのhiromichi nakanoとpaul smithでシャツを5枚、適当に買い込む。

品川の編集所で「あいのり」のナレーション打ち合わせ。
担当ディレクターが昨日から39℃の高熱でダウンしているとのこと。
ゴールデンウィークだというのに気の毒に。

編集済みのテープをADくんが探してくれる。
10分ほど探してようやく目的のテープを発見。
オンエア3週分の旅の様子が入っている。



オフライン室に積まれた山のような収録済みテープ。
男女7人の海外恋愛旅行を、複数のカメラで連日撮影してきた膨大なテープの中から、ディレクターはこの部屋で、必要な部分だけを抽出し、凝縮して、オンエアにのせていく。
放送される映像は、収録した全ての映像の1%もない。



抽出と凝縮。
毎日テレビで当たり前のように放送されるいろんな番組。
その細かなワンカットワンカットの全てが、ディレクターたちの手作業による「抽出と凝縮」で作られている。
たった1秒、3秒、10秒のカットも、全て吟味され抽出されたものだ。
たった5分の番組でも、膨大な映像をギュッと凝縮したものだ。

それでも、番組は一度放送されたらそれきりの命。
使い捨てられ、消えていく、はかなさの美学……

わりと早い帰宅。
死んだように寝て、夜中にハッと目覚める。

元妻からメールが届いていた。
このブログを発見したとのこと。
問題のある部分を削除し、文章を修正。

今、水曜日の朝5時。
消えていく、残らないものを作るため、また長い1日が始まる。

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