ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年1月19日。ウクライナ侵攻から696日目

2024-01-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月19日、国際原子力機関(IAEA)は、ロシア軍が占拠しているウクライナのザポリージャ原発周辺に、再び地雷が敷設されたと明らかにしました。
 同原発の地雷はIAEAの専門家が確認後、昨年11月までに撤去されていましたが、現在は元通りになっています。結局、周囲に地雷があるという状態です。力が抜けますね。

 IAEAは声明で、地雷が原発敷地と外部の間にある緩衝地帯の「原発稼働担当職員の立ち入りが制限されている区域」にあると説明しているので、原発の敷地であっても職員が手を出せない場所があり、そこをロシアはついてきているようです。
「IAEAの安全基準に反する」と懸念を示していますが、とにかく管理下におけない無法地帯になっています。

 また、原子炉を収める建物などへのIAEA専門家の立ち入りが、認められなくなっているとも指摘。
「原発の安全を監視するためには、立ち入りが必要だ」と訴えましたが、ロシアは先に「安全上の理由」で、原子炉建屋へのアクセスを停止すると明らかにしていました。
 結局、IAEAも手出しができないということでしょうか。こんなことで原発を運営していくのは危険すぎます。戦争のことを考えると、最初から原発を建てないほうがいいと思えてきます。



 バルト三国のエストニア、ラトビア、リトアニアの国防相は今日、「ロシアとベラルーシとの国境に数年間かけて、防衛施設の建設を共同で進めていくことで合意した。」と発表しました。 
 前から鉄格子の柵を作って移民の不法入国を防いでいたはずと思ったら、今回のは防衛施設なんですね。

 だから、エストニアではロシアとの国境沿いにおよそ600の「掩体壕」と呼ばれる砲撃などに耐えられるコンクリート製の施設の建設を来年初めに開始するということです。
 バルト三国は、ロシアによるウクライナ侵攻後、次の標的になるとの危機感からロシアへの強硬姿勢を鮮明にしていて、今月、訪問したウクライナ大統領に対して軍事支援の継続を約束しています。
 ウクライナが負けたら次はバルト三国かと今から防衛に注力しているということですね。実際にはロシアがバルト三国に侵攻してこないことを祈ります。