ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年1月11日。ウクライナ侵攻から688日目

2024-01-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月11日。

 ベラルーシ当局は今年恩赦を計画しています。今日、ベラルーシ内務大臣は記者団に対し、有罪判決を受けた者は誰でも大統領に恩赦を申請できると述べました。
 ただし、内務省としては、有罪判決を受け起訴された過激派やテロリストには恩赦を適用すべきではないと提案し、この提案は支持されたそうです。
 どうも外国にいる反政府派のことを警戒しているようです。この一派は外国にいながら、ベラルーシで欠席裁判を受けており、有罪判決を受けているのです。まあ、これに対して恩赦を求める人は少ないと思いますが、念のためこのような法定を作っておいた、ということですね。
 今年はベラルーシでも大統領選挙が予定されているので、また社会が不安定にならないように先手を打っているということなのでしょう。

 ベラルーシ内務大臣は、外国にいる過激派やテロリスト(反政府派)の動向を逐一偵察しているそうです。
 一応、出国した過激派やテロリスト集団が恩赦を求めるチャンスはすでにベラルーシ政府としては与えており、実際に恩赦を申請した人もいるし、それが通って帰国できた人もいます。しかし、全体からするとそれはわずかな数。
 その手続の期限も過ぎたことだし、もう恩赦の申し込みを今からする人はいないだろうから、選挙の年も始まったことだし、ここで思い切って、恩赦は受けつけませんよと締切を設けたように私は感じました。


 現在ベラルーシとロシアのナンバーを持つ車両は西側ヨーロッパに入国する際の自動車保険をかけるのが難しくなっています。
 ベラルーシ当局はこれはEU側からの問題(ロシアとベラルーシを排斥したいという姿勢)としています。
 海外自動車保険をベラルーシとロシアのナンバーの車両はかけられなくなったので、EU圏内へ入国するときに必要な保険に入っていない、つまり入国できなくなったということです。
 昨年6月30日にベラルーシ人とロシア人が事前に海外自動車保険を掛けることを禁止され、その代わり、国境の検問所に到着してからその場で保険に加入するということになりました。
 その後、リトアニアとラトビアの国境での検問所では自動車保険に加入でき、そして入国もできるのに、現在、ポーランド国境地帯の検問所では保険に加入できない状態だそうです。
 ベラルーシからポーランドへ車で入国するのにまずリトアニアに入国し、そこからポーランドへ入国することが推奨されていますが、遠回りになるので面倒ですね。