ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

追加の説明です。プロフィールなどについて

2012-10-29 | 放射能関連情報
 来日講演会などの感想などブログで綴ってくださった方、ありがとうございました。
 少し私から説明したいことがあります。
 記者会見などで配られたプロフィールに間違いがあるので、注意してくださいね。
 私は「(ベラルーシで)心理カウンセリングも行う。」とありますが、カウンセリングはしたことはないです。(その資格そのものを持っていません。)
 それから「(ベラルーシの子ども達に)19日間の保養滞在の機会を提供。」とありますが、これはSOS子ども村母子ソーシャセンターの役割ですね。また子ども達の測定をしているのはベルラド研究所で、その費用はSOS子ども村側の予算から出ています。
 チロ基金は保養滞在中に子どもたちが飲むビタペクト代を負担しているのです。
  
 アレクセイ・ネステレンコ所長さんのプロフィールも一部、間違ってネット上で流れているものがありますので、ご注意ください。
(お父さんと苗字が同じなので、お父さんのプロフィールとごちゃまぜになって日本語になっていますねえ。)
 正しくは、1974年ミンスク生まれ。
 国立ベラルーシ大学地理学部卒業。専攻は地理学と生態学。
 アメリカISAR基金に勤務し、環境問題に取り組む。
 2002年からベルラド研究所に勤務。
 2005年に情報通信国際アカデミーの環境科学博士号取得、会員になる。
 2009年ニューヨーク科学アカデミーの会員。
 2008年から現職。(ベルラド研究所所長。)

 それから「検索したけどネステレンコ所長の論文が1本もない。信用できない。」といったようなことを書いている人がいますが、「Alexey V. Nesterenko」と英語で検索してみてください。

 福島各地を周ったときに、各地で所長さんは線量の計測をしていますが、そのようすをネットなどで見て
「危ない、と言いながら、素手で計測している。マスクもしていない。」
と批判している人もいます。
 実はですねえ、日本出発前に所長さんと「マスクはどうします?」という話はしていたのです。
 前もって買っておきましょうか、と聞いていたのですが、結局2人ともしないことにしました。
 それは、日本の人が心配しながら日常生活を送っているところへ、いきなり「ベラルーシから来ました。」という2人(所長さんと私のこと。)がマスク姿で現れ、線量計を持ってうろうろしているのを見たら、その地域に住んでいる人が、気分を害するのではないか? と思ったからです。
 いかにも「危険なところへ遠い外国からやってきてしまった。」という印象を与えてしまうのではないかと思ったのです。
 
 それでマスクなどしないことに2人で話し合って決めていました。
 (もっとも所長さんは「線量が高いところへ行くと自分は鼻血が出る。」と言っていましたが、日本滞在中、所長さんには何事もありませんでした。)
 
 ところが福島駅から各地の視察へ出発するときに、「マスクするほうがいいですよ。」と今回の来日をコーディネートした企業側からマスクを手渡され、飯舘村へ行く途中、おしどりマコさんたちから「二重にしたほうがいいですよ。」とマスクを2枚ずつもらい、せっかく気を使って私たちのために用意してくださっているのに、しないのも申し訳ないか、と考えて結局二重のマスクをしました。
 所長さんはもらってもマスクはしてませんでしたが・・・ (私自身は何だか微妙な気持ちでした。)
 ただマスクをしているとどうしても通訳しにくくて、何かいい方法はないものか、と思いました。

 このような事情があったのですよ。