ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

日本からベラルーシへ戻ってきました

2012-10-23 | 放射能関連情報
 無事にベルラド研究所のネステレンコ所長さんとベラルーシへ戻ってきました。
 福島の講演会に来て下さった方々、ラジオ番組を聞いてくださった方、ありがとうございました。
滞在中、出会った方々にも感謝です!
 
 日本へやってきて実際に蓋を開けたらびっくり、ということも多かったです。
 所長さんと2人、少しでも日本人の方々の手助けになれば、と思っていろいろ発言したのですが、時間が足りなかったり、私の語学力不足で、まだまだ伝えきれていない部分があったと思います。
(講演会では私がしゃべりすぎて、時間をオーバーしてしまい、ご迷惑をおかけしました。(汗))

 感じたのは、放射能の問題が日本の社会のあちこちに広がってきていて、1人の専門家の1回の講演会や記者会見では対応しきれない、ということです。
 なので、公分母の話が多くなり、細かい具体的対策などについての話は時間がいくらあっても足りないぐらいので、できない、という状態になってきています。
 
 もっときめ細かく対話ができたらいいんですけどね・・・。

 滞在中は福島市のほか、伊達市、いわき市、飯舘村にも訪問させていただきました。
 津波被害に遭った海岸にも、行けるよう取り計らってもらいました。
 私も所長さんも初めて見る光景に言葉が出ませんでした・・・。
 この気持ちはうまく文章で表現できません。

 放射能の汚染状況ですが、実際に自ら線量計片手に測定をした所長さんは本当に驚いていて、
「こんなに高い線量が測定されるとは思っていなかった。」
と話していました。

 日本人の私は今までやっぱり甘いことを夢見ていました。ついつい「チェルノブイリより福島のほうがましだろう。ましであってほしい・・・」と心の中で願っていたのです。

 しかし福島へ行ってきて、現実が見えた気がしました。
 日本はとても危険な状態です。
 被曝対策を真剣にしないといけません。チェルノブイリの再現にならないように、日本に住んでいる皆さん、気をつけてください。
 福島以外の地域に住んでいる人も、対岸の火事と思わないでください。
 これからの日本がベラルーシのようにならないように、どうか注意してください。