2021年3月2日。今日は注目されていた裁判の判決が出ました。
反政府デモ活動に参加していたとされるボンダレンコさんが、拘束時あるいは警察での取り調べ中の暴行により死亡したと思われる事件で、警察はボンダレンコさんは当時飲酒していた(暴行が原因ではなく、飲酒が死因)とする説明に対して、ボンダレンコさんが搬送された病院の医師(アルチョーム・ソロキンさん)が、ボンダレンコさんの血中アルコール濃度がゼロであったとその検査結果表を、独立系メディアトゥト・バイのジャーナリスト(カチェリーナ・ボリセヴィチさん)に見せ、それを報道したところ、二人とも逮捕されました。
患者に対する守秘義務を守らなかったとしてこの医師は起訴されたのですが、今日の判決では2年の懲役刑と罰金刑。ただし1年間の執行猶予がつき、今日釈放されました。
ジャーナリストのほうは執行猶予はつかず、6ヶ月間の懲役刑。ただし、拘束されてからの期間もこの懲役刑の刑期のうちに計算されます。すでに3ヶ月半留置されているので、あと2ヶ月半懲役刑を刑務所で受ければ、その後釈放されます。
ソロキンさんのほうは3ヶ月半ぶりに帰宅。家族や支援者に拍手で出所を迎えられましたが、ボリセヴィチさんはまだ刑務所の中なので、当然手放しで喜べない様子でした。マスコミからの質問にも、今日は取材はしないでほしいと頼んでいました。