ベラルーシの部屋ブログ

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2024年3月15日。ウクライナ侵攻から752日目

2024-03-15 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月15日。

 ウクライナ侵攻を進めるロシアで今日、政権は、投票率とプーチン現大統領の得票率を過去最高にするため、高額の賞品などで有権者に投票を促しています。
 350万点以上の賞品が用意され、電子投票をすると、最大10万ルーブル(約16万円)分の買い物に使えるポイントや遊園地の入場券などが当たります。国民なんて、お金や物につられて投票するんだよ、大衆心理なんてそんなもん・・・というロシア政権の考えが見えます。
 現大統領への忠誠心を示すため、地方の知事らも高い投票率実現に躍起となっています。極東のカムチャツカ地方では、電子投票の賞品に、自動車やヘリコプターツアー、ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島への旅行などを用意しています。投票所での投票でも、映画券や食品の引換券がもらえる可能性があると宣伝しています。
 シベリアのノボシビルスク州やクラスノヤルスク地方などでは投票方法を問わず、アパートや自動車、スマホなどが当たります。
 ロシア大統領選は極東地域を皮切りに15日の今日、開始。11の時間帯の時差に合わせて西に進み、17日に開票されます。国が東西に広がっているとこうなるんですね。

 首都モスクワなどの投票所で投票箱に染料が注ぎ込まれたり、勝利が確実視されるプーチン大統領の出身地サンクトペテルブルクで投票所に火炎瓶が投げ込まれたりするなど、一連の混乱が見られました。
 このほか、コーカサス地方のカラチャイ・チェルケス共和国や、ロシアが2014年に一方的に「併合」したクリミアの投票所で投票箱に染料が注ぎ込まれる事件が発生。抗議活動も起こっています。
 ペテルブルクで投票所に火炎瓶を投げ込んだ21歳の女性は逮捕。モスクワとシベリア地方の投票所でも放火未遂が起こりました。
 ロシア中央選挙管理委員会は、こうした行為を行えば最高で禁錮5年の刑に処せられると警告。選挙管理委は、電子投票システムに対するサイバー攻撃も1万回以上確認されたとしています。
 モスクワ時間午後5時20分現在の投票率は24.6%。電子投票の需要が高く、システムに負荷がかかっているそうです。
 今回はこの電子投票に力を入れていますが、これは票数を操作しやすくするためだという批判の声も聞こえます。

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