ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金提供「私たちのテスト」N5・N4合格者発表

2021-09-12 | チロ基金
 2021年9月4日と5日にチロ基金提供「私たちのテスト」N5とN4レベルを予定通り実施しました。
 記念撮影写真は日本文化情報センターロシア語版サイトでご紹介しています。
 N5合格者はこちら
 N4合格者はこちら

 このチロ基金提供「私たちのテスト」について詳しくは今年2月の投稿「今夏の日本語能力試験、ベラルーシでは中止。代わりに『私たちのテスト』独自作成」に書いていますが、1年に1回しか日本語能力試験が実施されないミンスクで、2年連続実施が中止されたのを受け、代わりになるテストを日本文化情報センターが作成、実施、合格証を授与する日本語試験のことです。
 日本文化情報センター日本語教室の生徒たちが、日本語能力試験ミンスク中止にめげず、やる気を持ったまま、勉強を続けてほしいと願っての「私たちのテスト」実施です。

 今回は「私たちのテストN5」に9名が挑戦し、うち6名が合格、「私たちのテストN4」に10名が挑戦、うち6名が合格しました。

 特筆すべきは、最高齢65才の生徒、エレーナさんが合格したことですね。おそらくベラルーシ国内で日本語を勉強し、日本語能力試験を受験したこともあるベラルーシ人の中では最高齢者だと思います。(家の中でひっそり漢字を書いて勉強しているベラルーシ人で65才以上の人がいるかもしれませんが・・・。)
 若い生徒さんにもよい刺激になったと思います。
 

 「私たちのテスト」実施については、高額ではありませんが、やはり経費がかかります。日本語能力試験と違って受験希望者は受験料無料です。(チロ基金の名を冠した合格証を授与しますが、日本語能力試験の認定証のように、これで日本での就職が有利になるとか、進学がしやすくなるという効力がある認定証ではないので、受験料無料です。)

 チロ基金の支援なしでは問題作成も、実施もできません。

 ベラルーシでの日本語学習を応援してくださっている支援者の皆さまにこの場をお借りして深く御礼申し上げます。

 来年、ミンスクで日本語能力試験が実施されてほしいと生徒はみんな願っています。 
 署名運動まで起こしたのですが、どうなることか予測がつきません。

 もしまたミンスクでの日本語能力試験が中止になったら、代わりに「私たちのテスト」を行います。そのときには、またチロ基金の支援を仰がないといけません。改めてご報告いたします。
 でも、本音としては「私たちのテスト」をしたくないです。「私たちのテスト」を実施するということは、日本語能力試験が中止になったということだからです。

この記事についてブログを書く
« 2021年9月12日。ぽかぽか陽気 | トップ | 2021年9月13日。穀物の不作 »

チロ基金」カテゴリの最新記事