ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

壺井栄ロシア語訳作品集をハーモニー絵画教室に寄贈しました

2023-11-23 |   壺井栄
 11月23日、ついに最後の1冊となった壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」をミンスク市内のハーモニー絵画教室に寄贈しました。
 ハーモニー絵画教室はエレーナ・ブラト先生のご協力のおかげで、絵本「おりづるの旅」や新美南吉童話の感想画を生徒さんにたちに描いていただき、その作品が日本でも展示されました。
 ブラト先生なら、壺井栄の文学が言わんとしていることを深く理解してくださるだろうと思っての、今回の寄贈です。
 寄贈するときには特別に年長のクラス(10歳以上)の生徒さんを対象に、小豆島や壺井栄の人生の紹介もしました。

 画像はハーモニー絵画教室で撮影したものです。
 紙風船も寄贈しましたが、これも小豆島の二十四の瞳映画村で買ってきたもの。
 ロシア語に翻訳した壺井栄の作品で「まつりご」というものがあるのですが、登場人物の乞食の子どもが夜に神社の境内で紙風船で遊ぶシーンが出てくるのですが、その紙風船の説明のために二十四の瞳映画村のお土産物屋で買ってきたのです。ベラルーシには紙風船がないので、実物を見せるほうが理解してもらいやすいですよね。
 絵の勉強をしている子どもが集まっている絵画教室なので、どのように壺井栄文学を読んでくれるのか独自の視点があると思います。
 
 他にも歌川広重の浮世絵集と日本の神話と伝説の本も寄贈しました。
 ベラルーシの子どもたちに異国の文化に触れて、いろいろなことを吸収してもらえたらと思いました。
 チロ基金を通じて支援してくださっている日本の皆様に深く感謝申し上げます。地味で少しずつですが、ベラルーシで日本文化の紹介を続けています。
 
 追記です。
 ハーモニー絵画教室が短いですが動画を作ってくれました。
 リンク先はこちらです。
 2024年5月27日限定公開です。
 

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