ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシ最大の日本の絵本コレクション (5) 蔵書目録

2023-03-12 | 日本文化情報センター
 ミンスク市立中央児童図書館外国語文学室日本語文学コーナー所蔵目録です。

日本文化情報センターから移した絵本 56冊 (ベラルーシ語訳4冊、ロシア語訳52冊)

 日本おはなし名作全集3・かさこじぞう他 大石真:他 村上幸一:他 小学館 1989年(ロシア語訳付)
 ももたろう 西本鶏介 講談社 1983年(ロシア語訳付)
 宗圓さんとてんぐの茶づくり 森林忠義 ひらのりょうこ ふるさとの緑と文化を守る会 1991年(ロシア語訳付)
 ちいさいみちこちゃん なかがわりえこ やまわきゆりこ 福音館書店 1972年(ロシア語訳付)
 のんびりおじいさんとねこ 西内みなみ わかやましずこ 福音館書店 1972年(ロシア語訳付)
 あらいぐまとねずみたち 大友康夫 福音館書店 1974年(ロシア語訳付)
 くずのはやまのきつね 大友康夫・西村繁男 西村繁男 福音館書店 1974年(ロシア語訳付)
 ちいさなたいこ 松岡享子 秋野不矩 福音館書店 1974年(ロシア語訳付)
 おばあさんのいない間に なかのひろたか 福音館書店 1975年(ロシア語訳付)
 くいしんぼうのあおむしくん 槇ひろし 前川欣三 福音館書店 1975年(ロシア語訳付)
 いもうとのにゅういん 筒井頼子 林明子 福音館書店 1983年(ロシア語訳付)
 おつかい さとうわきこ 福音館書店 1993年(ロシア語訳付)
 みんなおそろい 山脇恭 末崎茂樹 偕成社 1995年(ロシア語訳付)
 てんとうむし 内藤貞夫 フレーベル館 1995年(ロシア語訳付)
 ゴリラのパンやさん 白井三香子 渡辺あきお 金の星社 1994年(ベラルーシ語訳付)
 よもぎだんご さとうわきこ 福音館書店 1987年(ロシア語訳付)
 ぴかぴかのウーフ 神崎利子 井上洋介 ポプラ社 1989年(ロシア語訳付)
 さっちゃんのかさ 金森三千雄 鈴木博子 岩崎書店 1988年(ロシア語訳付)
 ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス にしのあきひろ 幻冬舎 2010年(ロシア語訳付)
 オルゴールワールド にしのあきひろ 幻冬舎 2012年(ロシア語訳付)
 つるのおんがえし 松谷みよ子 岩崎ちひろ 偕成社 1966年(ロシア語訳付)
 つるのおんがえし 平田昭吾:脚色 大野豊 ブティック社 2003年(ロシア語訳付)
 サンゴのおうち 野村辰寿 ダイヤモンド社 2008年(ロシア語訳付)
 きんぎょがにげた 五味太郎 福音館書店 1977年(ロシア語訳付)
 わたしのワンピース にしまきかやこ こぐま社 1969年(ロシア語訳付)
 はらぺこあおむし エリック・カール もりひさし:訳 偕成社 1976年(ロシア語訳付)
 ジオジオのかんむり 岸田衿子 中谷千代子 福音館書店 1960年(ベラルーシ語訳付)
 おばあさんのすぷーん 神沢利子 富山妙子 福音館書店 1969年(ロシア語訳付)
 ぼくはちいさなしろいふね 南元樹 至光社 1995年(ロシア語訳付)
 うさぎのぴこぴこ 山崎陽子 いもとようこ 至光社 1992年(ロシア語訳付)
 にゃおにゃお たいへんだ 間所ひさこ 夏目尚吾 ひかりのくに 1984年(ロシア語訳付)
 おひめさまとアイスクリーム 大石真 山辺進 チャイルド 1995年(ロシア語訳付)
 ともだちホテル 左近蘭子 ふじしま青年 フレーベル館 1997年(ベラルーシ語訳付)
 よるにきこえるおと おかべりか 大島妙子 フレーベル館 1998年(ロシア語訳付)
 30かいだての30ぴき きりんあん 杉田比呂美 フレーベル館 1998年(ロシア語訳付)
 とん こと とん 武鹿悦子 未崎茂樹 フレーベル館 1999年(ロシア語訳付)
 ゆかいなさんぽ 土方久功 福音館書店 1965年(ロシア語訳付)
 はじめてのゆき なかがわえりこ なかがわそうや 福音館書店 1970年(ロシア語訳付)
 ぼくのはね きたむらえり 福音館書店 1974年(ロシア語訳付)
 はっぱのおうち 征矢清 林明子 福音館書店 1985年(ロシア語訳付)
 てがみをだしに 荒川薫 松生歩 福音館書店 1987年(ロシア語訳付)
 ねずみのおよめさん 小野かおる:再話・画 福音館書店 1988年(ベラルーシ語訳付)
 ぼくのたからものどこですか 角野栄子 垂石眞子 福音館書店 1988年(ロシア語訳付)
 チョイのちいさなかご あきやまじゅんこ 福音館書店 1989年(ロシア語訳付)
 サンタさんからきたてがみ たんのゆきこ 垂石眞子 福音館書店 1989年(ロシア語訳付)
 ぼくはぞうのはなきち 征矢清 中谷千代子 福音館書店 1989年(ロシア語訳付)
 きょうりゅう一ぴきください 竹下文子 高畑純 偕成社 1994年(ロシア語訳付)
 トラベッド 角野栄子 スズキコージ 福音館書店 1994年(ロシア語訳付)
 くらべてみよう 小学館 1988年(ロシア語訳付)
 とんとんとむーむー 村山桂子 さとうわきこ チャイルド 1980年(ロシア語訳付)
 しろいおくりもの 立原えりか 永田萌 講談社 1985年(ロシア語訳付)
 のろまなローラー 小出正吾 山本忠敬 福音館書店 1965年(ロシア語訳付)
 すきなのだあれ? よねやまえいいち 創育 1989年(ロシア語訳付)
 オバケのQ太郎のできるかな しつけ 小学館 1985年(ロシア語訳付)
 でんしゃごっこ たのしいね! 有賀忍 講談社 1989年(ロシア語訳付)
 コッコさんおはよう かたやまけん 福音館書店 1986年(ロシア語訳付)

チロ基金から寄贈した絵本1冊
 Сказка про ката, который жил миллион раз(100万回生きたねこ),Йоко Сано(佐野洋子), Коваль Ю.:пер., Москва, Детгиз, 2011

 上記計57冊にカスチョールの会が翻訳した18冊を加えた合計75冊が絵本コレクションになります。

 絵本コレクションの他にもガイドブックや日本語教科書が日本語文学コーナーに収められています。

日本文化情報センター所蔵から移したガイドブック 3冊
 日本旅行事情 日本語ジャーナル編集部 アルク 1996年(日本語・英語併記)
 Explore Japan, MOFA, 2007(英語版)
 Your guide to Japan, JNTO, 2016 (英語版)

日本文化情報センター所蔵から移した日本語教科書 4冊
 Учебник японского языка: Курс для начинающих. Книга 1(日本語教科書1 ゴロヴニン監修)/ ред. Головнин И. Живой язык, 2003
 Учебник японского языка: Курс для начинающих. Книга 2(日本語教科書2 ゴロヴニン監修)/ ред. Головнин И. Живой язык, 2003
 Учебник японского языка: Курс для начинающих. Книга 3(日本語教科書3 ゴロヴニン監修)/ ред. Головнин И. Живой язык, 2003
 Учебник японского языка: Курс для начинающих. Книга 4(日本語教科書4 ゴロヴニン監修)/ ред. Головнин И. Живой язык, 2003

日本文化情報センター所蔵から移した子ども向け日本語ビジュアル辞典 1冊
 Детский японско-русский визуальный словарь, ACT, 2019


ミンスク市立中央図書館所蔵辞書 2種類 3冊
 和露漢字小辞典 Японско-русский словарь иероглифов, Москва, Русский язык медиа, 2007
 和露小辞典 Японско-русский словарь, Москва, Цитадель, 1996, 2 экз. 2部


 以上、2023年3月の時点で、合計86冊が日本語文学コーナーに所蔵されています。
 末永くベラルーシ人に読んでほしいですね。
 また、この目録や画像を見て、「あ、私が寄贈した絵本がある。」と気づく寄贈者様もいるかもしれません。ご寄贈してくださったこと、心から深く感謝しております。ベラルーシ人の子どもにきっと役立つと信じています。

(画像に写っているイラストですが、これは外国語文学室担当司書さんが印刷してくれたキャッチです。ベラルーシ人司書さんのセンスがこういうところで分かりますね。「日本の魅力」とロシア語で書いてあります。コーナー名はベラルーシ語表記なんですが。ちなみに日本語文学コーナーの隣はドイツ語文学コーナーです。)

ベラルーシ最大の日本の絵本コレクション (4)

2023-03-12 | 日本文化情報センター
 ベラルーシ最大の日本の絵本コレクション(3)からの続きです。

 この画像も1997年の絵本贈呈式で撮影したものです。
 ミンスク市立中央児童図書館も内装が変わって今は見違えるほどきれいですよ。
 雑誌「カスチョール第13号」の記事「ロシアの子ども達に日本の絵本を送る」によると、1996年に60冊寄贈したロシア国立児童図書館でも寄贈式が行われて、カスチョールの会のメンバーも出席したのですが、出席したのは30名。ウクライナ国立図書館では寄贈はしたけど贈呈式は行われたなかったようです。
 それに比べて21冊しか寄贈していないベラルーシではこんなに熱烈歓迎、感謝感激雨あられの反応だったことを報告したら、カスチョールの会のメンバーは「予算の都合でベラルーシには20冊しか送れなくて残念でした。」とカスチョール第13号に書いています。
 ベラルーシ人がこんなに日本の絵本に大喜びするとは思ってなかったのでしょう。ベラルーシには第2弾の絵本寄贈の準備をしています、とカスチョール第14号で編集部が記しているのですが、結局、翻訳絵本ミンスク向け第2弾なるものは届いていません。

 でもいいんです。
 日本の絵本をロシア語とベラルーシ語に翻訳して、学校や図書館に寄贈するという活動はチロ基金が始めましたから。
 カスチョールの会が翻訳した絵本を参考にして、日本語を勉強しているベラルーシ人が訳して、翻訳文を貼り付けるという方法、しかも必ず原文も読めるように工夫しました。
 ちなみにチロ基金はロシア語あるいはベラルーシ語に翻訳した日本の絵本を、1998年にミンスク市立210番学校(チェルノブイリ被災者が数多く移住した地域にある学校)に20冊(ベラルーシ語訳14冊、ロシア語訳5冊)、1999年に結核診療所学校に16冊(ベラルーシ語訳6冊、ロシア語訳10冊)を寄贈しています。
 その後、翻訳した絵本92冊は日本文化情報センターで所蔵していましたが、今回ミンスク市立中央児童図書館内に日本文学コーナーが開設されることになったため、そのうち56冊を日本の絵本コレクションに移しました。

 その結果、カスチョールの会が翻訳した19冊と日本文化情報センターの活動で翻訳した合計56冊、そしてチロ基金が購入したロシア出版社の1冊の合計76冊が絵本コレクションとなりました。
 移さなかった日本文化情報センター所蔵の絵本のうち10冊はミンスク市内のニコライ教会日曜学校図書コーナーに貸出中です。

 このブログ記事を書くためにカスチョール第14号を読み返していたら、編集後記に三浦みどりさんが石井桃子著「ノンちゃん雲に乗る」をロシア語に訳して自費出版したということが書かれていましたが、この本もチロ基金が120冊購入して、ベラルーシ各地の図書館に寄贈するという活動「ノンちゃんをベラルーシの子どもたちの手に」を1998年から2002年にかけて行いました。
 振り返ると私のベラルーシ人生の大部分で、翻訳する(ベラルーシ人に翻訳させる)、出版する、配る・・・とこればかりずっと続けていますね。
 その出発点はやはり、1997年のカスチョールの会から頼まれてミンスク市立中央児童図書館に寄贈した21冊だったなあ、と改めて感慨深く感じました。

 
 ベラルーシ最大の日本の絵本コレクション(5)蔵書目録へ続きます。 


 

ベラルーシ最大の日本の絵本コレクション (3)

2023-03-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 ベラルーシ最大の日本の絵本コレクション(2)からの続きです。
 
 1997年にカスチョールの会からミンスク市立中央児童図書館に絵本が寄贈されたときのことです。
 本来はカスチョールの会のメンバーの誰かが、ミンスクの贈呈式に出席して、手渡さないといけなかったのに、その代わりに私が頼まれて出席して間違いなく寄贈しました。
 (私は代わりに贈呈しただけで、翻訳は担当していません。勘違いする人もいるので念の為書いておきます。)

 贈呈式についての報告文と事前に知り合いの子どもに絵本を読んでもらった感想のアンケート結果を私が執筆し、記事はカスチョールの会発行の雑誌「カスチョール第14号」(1997年10月1日発行)に掲載されました。
 「日本の絵本をベラルーシの子どもが囲んだ」というタイトルですが、今になって自分が書いた内容を読み返すと・・・
 1997年2月7日に同館では「絵本を通して知る日本文化の日」と銘打った贈呈式が企画され、朝からラジオ局が「今日、中央児童図書館で日本の絵本の贈呈式が行われます。」とニュースになり、会場には150人の児童が参加。民族衣装を来た一団が私(と絵本)を出迎え、保護者、学校教員、図書館司書、画家、日本語を勉強している大学生、チェルノブイリ関係のボランティア、日本人留学生や日本語教師などが詰めかけ、ベラルーシ人の空手の師範とお弟子さんが、型の模範演技を見せ、マスコミ3社なども取材にやってきて、200人がぎゅう詰めになるという賑やかさでした。

 贈呈式については、現地の新聞「Книга и мы(本と私たち)」紙上でニュース記事(1997年2月14日付)になりました。しかし、この新聞は現在発行されておらず、ネット記事もなかった時代なので、現在ネット上で読むことができません。

 記念撮影した写真も、当時はもちろん紙焼きだったので、今回スキャンして永遠保存版にすることにしました。このブログ上でも公開します。(懐かしい・・・) 
 いやあ、私も若かかったですね。ここに写っている子どもたちも今は全員大人ですよね。
この頃は日本文化情報センターもできていなくて、26年後に中央児童図書館に日本文化情報センターが移転してくるなんて、夢にも思わなかったです。

 ベラルーシ最大の日本の絵本コレクション(4)に続きます。

ベラルーシ最大の日本の絵本コレクション (2)

2023-03-12 | 日本文化情報センター
 ベラルーシ最大の日本の絵本コレクション(1)からの続きです。
 ここでは1997年にカスチョールの会が寄贈した絵本について書きます。

 このころ、カスチョールの会がロシア、ウクライナ、ベラルーシに日本の絵本をロシア語に翻訳して寄贈するという活動を行っていました。
 同会が発行している雑誌「カスチョール第13号」(1997年4月1日発行)の記事「ロシアの子ども達に日本の絵本を送る」によると、1995年から絵本を購入、30人の有志が翻訳作業を担当し(私は翻訳者の1人ではありません。勘違いする人が出てくるかもしれませんので念の為書いておきます。)1年で約50種類の絵本に翻訳文を紙に印刷して、原文の文章のそばに貼り付けるという方法で、ロシア語訳絵本を完成させました。
 他にも文章のない絵本など翻訳をつけていない絵本など約180冊がモスクワのロシア国立児童図書館に50冊、キーウのウクライナ国立児童図書館に50冊、そして予算の関係でミンスクには20冊が贈呈されることになりました。
 この絵本を受け取ってミンスク市立中央児童図書館に持っていく役が私だったのです。

 ミンスクには厳密には21冊寄贈されたのですが、そのうちの追加の1冊は漫画の「はだしのゲン」でロシア語版(モスクワのЯпония Сегодня社出版。田邉美奈子訳)で、絵本ではありません。
 そして2023年、日本文学コーナーがミンスク市立中央児童図書館3階に開設されたため、このカスチョールから寄贈された絵本もこのコーナー所蔵の絵本コレクションに含まれることになりました。
 文献目録は以下のとおりです。

ミンスク市立中央児童図書館外国語文学室日本文学コーナー絵本コレクションのうち、カスチョールの会が翻訳した18冊のリスト

あさえとちいさいいもうと 福音館書店
絵で見る日本の歴史 福音館書店
かさじぞう 福音館書店
かばくん 福音館書店
ぐりとぐら 福音館書店
ぐりとぐらのかいすいよく 福音館書店
しょうぼうじどうしゃじぷた 福音館書店
せんたくかあちゃん 福音館書店
ぞうくんのさんぽ 福音館書店
だいくとおにろく 福音館書店
てんのくぎをうちにいったはりっこ 福音館書店
とんことり 福音館書店
にっぽんちず絵本 戸田デザイン研究室
はじめてのおつかい 福音館書店
ふしぎなえ 福音館書店
ふしぎなたけのこ 福音館書店
みんなのかお 福音館書店
もこもこもこ 文研出版

 寄贈されてから26年が過ぎ、3冊は紛失あるいは廃棄されていましたが、残った18冊の保存状態はよいほうだと思います。ベラルーシ人は物を大切にするというのがよく分かりましたよ。
 でもさすがに、翻訳文の紙が剥がれて紛失していた本もあったので、(日本語のわからないベラルーシ人司書さんは修復できないため)私と日本語教室の生徒複数名で手分けして、紛失した翻訳文を翻訳し直し、紙に印刷して貼り直しておきました。
 年月がこれだけ過ぎたので、表紙のタイトルも取れてしまっている本もありましたが、スペルミスなども修正して、シール印刷して私が貼り付けておきました。今後も定期的にチェックして、修繕作業を私が担当します。
 これでまた20年は読みつがれることでしょう。
 ちなみに紛失あるいは廃棄された3冊は「100万回生きたねこ」(講談社)、「へんしんへんしん」(福音館書店)、漫画「はだしのゲン」です。
 残念に感じますが、つまりベラルーシ人の間で人気があった絵本という証明だとも言えます。
「100万回生きたねこ」は2011年にモスクワの出版社がロシア語版を出版したものをチロ基金が購入して、この絵本コレクションに加えましたので、再びロシア語で読めるようになりました。

(キーウの図書館に1997年にカスチョールの会から寄贈された絵本はロシア語訳であって、ウクライナ語に訳されていないからという理由で、今でも保存されていても廃棄処分になるのでしょうか。)

 画像はカスチョールの会が翻訳して、今回のミンスク市立児童図書館内の日本絵本コレクションに収められている絵本です。

 ベラルーシ最大の日本の絵本コレクション(3)に続く。



 

ベラルーシ最大の日本の絵本コレクション (1)

2023-03-12 | 日本文化情報センター
 ミンスク市立中央児童図書館の外国語文学コーナーに日本文学コーナーが開設されました。
 中でも絵本のコレクション数はベラルーシ国内最大の76冊です。

 このうち56冊は日本文化情報センター日本語教室生徒らがロシア語(53冊)とベラルーシ語(3冊)に翻訳したものです。また1冊はロシアの出版社が翻訳・出版したものをチロ基金が購入したもの。
 さらに18冊は1997年にカスチョールの会がロシア語に翻訳したものです。
 
 絵本のほか、日本旅行ガイドブック(英語版)3冊、日本語教科書4冊を日本文化情報センターから提供しました。
 また和露辞典、和露漢字小辞典計3冊はミンスク市立中央児童図書館所蔵の文献です。
 さらに、子ども向けビジュアル和露辞典はチロ基金が購入し寄贈しました。
 文献目録はこちらです。

 ベラルーシ最大の日本の絵本コレクション(2)へ続く



 

2023年3月12日。ウクライナ侵攻から382日目

2023-03-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年3月12日。

 ウクライナ国境警備隊が、ベラルーシとの国境地帯にロシア兵士のダミー人形を設置し、ワレーラという名前をつけました。ただ、この人形は絞首刑にされているようにぶら下げられているそうです。

 対抗するかのようにベラルーシ当局は、ウクライナとの国境にあるいくつかの検問所に、わざとウクライナ語で書いた屋外広告を設置しました。
「我々(ベラルーシ人)はウクライナが真の占領者が誰なのか知る手助けをする」と書いてあり、さらに虫眼鏡のイラストがあり、その中にアメリカ国旗が描かれています。


 ウクライナ大統領は10日、ロシアの呼称を「モスコビア」に変更するかどうかの検討をシュミハリ首相に命じました。検討着手に必要な規定の2万5000人分の署名が集まったことを受けての検討です。しかし、実際に変更されてもこの呼称を使用するのはウクライナ領内、そしてウクライナ人だけだと思われます。
 日本もロシアからモスコビアに変更する必要はありません。
 そして、今日、ロシア外務省報道官は、このウクライナ大統領の指示について、批判しています。当然ですね。


 モルドバで今日、エネルギー価格の高騰に抗議する野党支持者ら数千人がデモを行い、親欧米のサンドゥ政権の退陣などを求めました。
 モルドバの首都キシナウで行われた抗議デモは親ロシア派野党の呼びかけのもと数千人が参加し、3か月分のガス代や電気代を政府が負担するよう要求しました。
 デモ参加者らは親欧米のサンドゥ政権の退陣などを求めていて、一部が警官隊と衝突し、これまでに50人以上が刃物などを所持していたとして拘束されています。
 サンドゥ大統領は先月、ロシアがモルドバの政権転覆を企てていると公表。今回の抗議デモについて、モルドバ当局は「ロシアの情報機関がデモを通じ、不安定化を図っている」と警戒しています。