ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年3月5日。ウクライナ侵攻から375日目

2023-03-05 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年3月5日。
 ミンスクは強い風が吹いています。

 べラルーシ大統領と中国の国家主席は、互いに招待状を渡しました。
 先日、ベラルーシ大統領が中国を公式訪問しましたが、次は中国国家主席がベラルーシへ訪問してください、ということです。社交辞令のようにも思えますが、実際にベラルーシへ訪問することになったら、モスクワに寄らないわけにはいかないでしょう。
 これは結局ベラルーシに招待すると同時にモスクワにも招待していて、つまりモスクワでロシアと中国の両首脳の会談が行われるということです。
 直接ロシア政府が招待するのではなく、ベラルーシが招待したという形で、ワンクッション置いているとも言えるし、仲介役を買って出たと思われるベラルーシも、役目を果たしましたよ、とロシアにアピールできます。
 ベラルーシ訪問は近い将来とされていますが、セキュリティーの関係から、ぎりぎりまで公表されないと思います。


 国会経由の穀物輸出が今月18日に期限を迎えることを受け、ウクライナ政府筋は28日、国連とトルコに対し合意を延長をするよう呼びかけました。ただ、現時点では返答は得られていないそうです。
 また穀物価格が高騰するかもしれません。トルコも地震で困難な時期だとは思うのですが、話し合いの場を持ってほしいです。

 
 ラトビアのリガの中央駅で、構内の表示がラトビア語、ロシア語、英語だったのが、ロシア語の表示は取り外されました。もうロシア人利用客など来ないだろうという考えなのかもしれません。

 リトアニアではロシアの文学者であるプーシキン文学博物館の名称の変更を検討しています。
 ロシアが嫌いなので、ロシア語もロシア文学も嫌いになりつつありますね。
 そこへ、プーシキンについては「彼はロシア人じゃない。アフリカ人だ。(だから排斥するな。ロシアとは切り離して考えよう。)」という意見が嫌ロシア国で起こっているそうです。
 プーシキン自身はロシア生まれロシア育ちですが、ひいおじいさんが、アブラム・ガンニバルというエチオピア出身のアフリカ人だったので、プーシキンもロシア人ではなくてアフリカ人だとするのは強引ですね。(後世の研究によると、エチオピア出身ではなくカメルーン出身だったという説もあります。)