ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年2月26日。ウクライナ侵攻から368日目

2023-02-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年2月26日。
 今日はマースレニツァというお祭り最終日で、クレープを食べる日です。
 そして、今まで悪いことをしてたら「許してください。」と頼める日で、そう言われたら必ず「許してあげますよ。」と返さないといけない日です。あるいは「○○さんが悪いことをしていたと思っていたけど、やっぱり許してあげようと思った。」と考える日です。こういう日があるので、喧嘩していたのも仲直りするきっかけになるし、いい伝統ですね。


 ウクライナの軍事ニュースメディアによると、ミンスク郊外にあるマチュリシチ空軍基地で、駐留していたロシア軍機や滑走路の除雪作業機械などが爆破されました。
 ベラルーシの反政府組織バイポルがパルチザン活動を行ったと認めています。
 バイポルはベラルーシとポーランドを組み合わせた名称が表すとおり、ポーランド国内の反政府派ベラルーシ人が2020年大統領選挙後に結成された組織です。
 ロシア空軍が9機しか所有していないAWACS A-50という早期警戒機の1機を爆破することに成功したそうです。もちろんベラルーシとロシアの国営メディアは報道していないニュースです。
 爆発は今日の朝と夜の2回あり、正確な時刻ははっきりしていません。
 爆破に使用されたのはドローンと思われます。ベラルーシ空軍の大失態ではないでしょうか。
 空軍基地周辺では、多数の軍人と交通警察隊員がすべての通行車両をチェックしているのが地元で確認されています。
 おそらくベラルーシ当局は今、必死で犯人の捜索をしているでしょう。ロシア側がベラルーシにどれだけ文句を言うことか。必ず犯人を検挙しないといけないと捜索しているでしょうし、また逮捕されたら、犯人が死刑になるのは目に見えています。
 

 今日に日付が変わった頃の夜中にベラルーシとウクライナの国境で銃撃戦が発生し、その結果、ウクライナの戦闘機が被害を受けたという情報がウクライナのメディアに広まりましたが、ベラルーシ国境警備隊は完全否定しました。
 過激派によって広められた嘘の情報であり、武器をしようとした事例は発生しておらず、ベラルーシ国境警備隊も発砲していないとしています。
 そんなことを言われるとマチュリシチ空軍基地のロシア機爆破もフェイクなの?と思いますが、逮捕されたら死刑になる可能性が高いのに、いわゆる犯行声明を出しているグループがあり、また空軍基地の周辺の走行車両は全て警察の検問を受けていて、その運転手がネット上に情報を流しているわけなので、こちらはフェイクではないでしょう。
 ただあベラルーシとロシアのメディアは現時点ではこの件について報道していません。