ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第221回」

2018-02-26 |   ビタペクト配布活動
 2月26日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第221回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はセルロースを4個と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2614個、セルロースの合計は101個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2179部となりました。
 今回で通算237回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2614人の子どもにビタペクトを、約93人の子どもにセルロースを、2179家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります


(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回もビタペクトではなくセルロースを渡しました。ビタペクトの在庫がなくなり、現在搬入待ちです。
 
 今回は2家族がSOS子ども村へ保養に来ていました。
 
(家族A)

 キロフスク(チェルノブリ原発から約210キロ)から来た家族。お母さんが里子を7人引率していました。
 
 この家族には2個のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時 25 歳) 10ベクレル
男子(15歳)19ベクレル 
女子(15歳)17ベクレル
男子(15歳)15ベクレル 
女子(14歳)23ベクレル ○
女子(13歳)25ベクレル ○
男子(12歳)15ベクレル
女子(12歳)12ベクレル

 お母さんに子どもたちの健康状態について質問しました。
 19ベクレルだった15歳の男の子は、肝臓病からアレルギー反応が出るそうで、春と秋は入院するほどだそうです。14歳の女の子は斜視でしたが、手術して治りました。副鼻腔炎にかかっていて、そのせいで本人は、
「顔が左右非対称だ。変に腫れている。」
と言っていましたが、斜視なのもそのせいで、それが手術して治ったので、少しはましな顔になったと喜んでいました。
 12才の女の子は、生まれつき心臓の壁に穴が開いていますが、経過を見ているところだそうです。
 子ども達は風邪をよくひくとお母さんは話していました。
 
 このお母さんは元看護師で最初のご主人との間に男の子が3人生まれて幸せに暮らしていたのが、ご主人が事故死・・・
 次のご主人との間に娘が生まれ、その後は里子を引き取っては育てることをずっと続けている人です。
 そのお母さん自身は腎臓に腫瘍ができ、一つ摘出手術を受けたそうです。
  

(家族B)
  
 ムィシコヴィチ(チェルノブリ原発から約210キロ)から来た家族。お母さんが実子2人と里子を4人引率していました。
 この家族には2個のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。
 
母親(事故発生時11歳)14ベクレル
次男(9歳) 28ベクレル ○
女子(14歳)19ベクレル 
男子(13歳)19ベクレル 
男子(13歳)16ベクレル
男子 (8歳)33ベクレル ○

 実子の一人三男(4歳)は測定していません。
 次男も三男もアデノイドにかかっており、次男はよく胃痛を訴えるそうです。
 アデノイドが肥大しないための薬(とても高価でお母さんは困っていました。)の副作用かもしれませんが、医者は診察しても原因不明と言う診断しかしてくれないそうです。
 この一家のお父さんも胃痛に苦しんでいますが、家で飼っているヤギの乳を飲んだら、治るそうです。
 牛乳ではだめだそうです。ちなみに山羊乳も牛乳も放射能の検査をしたことは一度もないそうです。

 画像は記念撮影したものです。子どもたちには折り紙や折り鶴、千代紙人形、子どもたちの名前を書いた色紙などをプレゼントしました。

 最後になりましたが、セルロース購入のため、寄付してくださった方、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 べラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。