ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

「世界の果てまでイッテQ」でベラルーシが登場する予定 (追記あります)

2015-11-01 | ベラルーシ文化
11月1日放送のテレビ番組「世界の果てまでイッテQ」でベラルーシが登場するそうです。
珍獣ハンターイモトのコーナーなので、たぶんズーブル(ヨーロッパバイソン)が出てくるのでしょう。
 で、それだけではなくベラルーシのことを紹介するVTRではイモトさんが「ベラルーシといえば・・・」じゃがいも、あるいは美女ということで、ドラニキを食べたり、モデルといっしょにキャットウォークをしたりする・・・というのが私の予想ですね。


 ベラルーシに住む日本人親子の会話
娘「私ベラルーシにイモトが来るわけないって言ってたけど、ついにイッテQに出るね。」
母「よかったね、ついにイモトがベラルーシへ来るなんて。(涙ぐむ) あいのりのラブワゴンもベラルーシには来なかったのに。」
娘「ベラルーシなんてど田舎で何もないから誰も来ないんだもん。」
母「ミンスクはそんなど田舎じゃないです。」
娘「でも5SOSのワールドツアーはミンスクに来ないじゃん。」
母「ベラルーシより大国のロシアやポーランドにもワールドツアー来ないでしょ。」
娘「でもCDも売ってないしさー。ベラルーシほんとだめ。」

 5SOSが何なのか知らない方、そして知りたいという方は適当に検索してください。(^^;)

 ベラルーシ人も中学生になると「ベラルーシは『底』」などといって、母国を卑下しています。そんなことないと思うんだけど。底というのは「最下位」とか「何もない」とか「ど田舎」という意味です。

 ちなみにうちの娘の友達(女子中学生。もちろんベラルーシ人)はラッスンゴレライの練習をしており、うちの娘が日本語の歌詞を教えている・・・
 いつかこの2人がサングラスをかけて踊ってくれる日を母は待っているのだよ・・・
 ベラルーシにもラッスンゴレライが知られているんだから、「底」ではないでしょう。
 話はずれましたが、イッテQ(読売テレビ)で「ある意味まともな」ベラルーシの紹介がされるといいですね。

・・・・・・・・・・・・

 以下は11月1日の追記です。
 番組見ましたが、珍獣ハンターなのに、ズーブル出てこなかったですね。
 イモトさんが「でけー! でかいよ、この牛!」と叫ぶところを見たかったのに、残念。

 個人的にはわら人形(と訳すと日本人は「あの丑三つ時に釘さす・・・あれ?」と思われるかもしれませんので、私は「わら製人形」といつも訳しているんだけど。)が紹介されていたのがうれしかったです。
 わら人形より、亜麻人形のほうがよりベラルーシらしくてさらによかったかも。

 あとやっぱり「ベラルーシといえば美女ですよ。」と言ってましたが、ウクライナに行ったときも「ウクライナといえば美女ですよ。」と言っていましたね。美女の国って世界でいくつあるの?
 ちなみにテレビに出ていたのはモデルとか、きれいな人を選んで撮影してるので、ベラルーシ人女性イコール100%全員美人と思い込まないでください。大丈夫、足が短い人もいますよ。(^^;)
 日本人はあまり卑下しないほうがいいです。うちのだんなみたいに、美人の国に住んでおきながら、日本人と結婚した人もいることだし。(^^;)

 話は変わるけど、どうして美女の国と言われている国は同時に美男の国にならないの?
 だって、美人だらけの民族ということは、美人から生まれる男の子は美男になると思うのだが・・・
 一度も「ベラルーシって美男美女の国ですよね。」と言われたことがありません。
 どうして?
「ウクライナって美男美女の国ですよね。」というのも聞いたことない。美人はたくさんいるけど、そこから生まれる息子は美男にはならないってこと?
 美女はたくさんいるけど美男はいないっておかしくない?
 
 それと今回はベラルーシはスラブ系やアラブ系とかいろんな民族の混血が多いから美人が多いと説明してたけど、別の日本の番組では純血ベラルーシ人が生き残っているので美人が多いと説明していました。
 どっちが正しいの?
 それからアラブ系の血が混ざっていたら、肌が白いロシア人、つまり白ロシア(ベラルーシ)にはならないと思うんですが。

 それからベラルーシでは「美人は国の宝で許可なく出国禁止」と番組内で紹介されていましたが、国の宝って言っても国宝じゃないですよ。(^^;)
 出国禁止と言うのは美人だから外に出したくないというのではなく、以前人身売買がベラルーシで問題になったからです。
 つまり外国でモデルなどの仕事をしませんか?という誘いを受けて、外国へ行ったら本当は人身売買で・・・という事例が発生し、最悪なときは1年間に数百人のベラルーシ女性が被害に遭っていました。
 これを防ぐために若い女性が外国へ仕事で行くときは、「本当にその仕事大丈夫? ちゃんと確認してください。」とストップをかけられるようになり、すんなり外国へ仕事に行けなくなったのです。
 別に「美人」でなくても「若い独身女性」はこの法律の対象になります。

 女性に限らず、男性でも人身売買の対象になることがあり、(外国の建設現場で強制労働をさせられる、というパターンが多い。)ベラルーシ政府は「その外国への出稼ぎ、本当に大丈夫? 相談窓口はこちら。」という受付窓口まで設置しています。

 注意喚起を促すテレビCMも作り、国営放送で流すときも。さらに幸い帰国できた被害者のための専門カウンセラー機関もあって、心のケアを行っています。
 こんな状況なので「許可なく出国禁止」なのです。

 とにかくイモトさんが「ドラニキおいしい!」と言ったり、かわいい民族衣装を着て踊りをがんばったりと、めったにベラルーシが日本のテレビ番組でチェルノブイリ以外で取り上げられることはないのですが、近年私が見た中では一番いい内容の番組だったのではないでしょうか。(^^)

 今回イモトさんが取材したかったけどできなかったという「電球でギターを弾くおばあさん」はYouTubeで見ることができます。ただこのおばあさんがマスコミに取り上げられたのは2009年で6年前。しかもゴメリの路上で弾いているので、イモトさんが取材できなかったのは当然ですよね。  

 次回はズーブルとベラルーシ美男を見つけ出して放映してください。(^^;)