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ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

宇都宮大学シンポジウムに参加しました

2012-12-14 | 放射能関連情報
 12月11日宇都宮大学生国際連携シンポジウム「ベラルーシから学ぶ私たちの未来 チェルノブイリ原発事故と福島原発事故を振り返る」が開催されました。
 私も招かれて、「ベラルーシの経験を踏まえて日本で応用する力を」という講演を行いました。それだけではなく学生さんたちによるパネルトークも行われました。

 チェルノブイリ原発事故後のベラルーシの話をしてほしいという宇都宮大学側の依頼だったのですが、原発の専門家でも医者でもない私でよければ、ということで参加させていただくことになりました。
 私のほうは今の日本の皆様のお話をうかがって、逆に大変勉強になりました。

 
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 宇都宮大学多文化公共圏センターのHPで講演会の報告を読めるようになりました。ぜひご覧ください。

http://cmps.utsunomiya-u.ac.jp/news/121211udaiseikokusairenkei2012.html
 


 こちらは12月12日付の下野新聞の記事です。

http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/central/utsunomiya/news/20121212/939503
 

 こちらは12月15日付の東京新聞の記事です。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20121215/CK2012121502000155.html#print
 

12月22日付読売新聞にも掲載されました。


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 宇都宮での滞在は大変貴重なものでした。どうしてもベラルーシに住んでいると細かい事情が分からないので、直接話ができるのは本当に貴重な体験です。
 一言で言えば、とにかく日本の大学はがんばってもらいたいです。
 大学には知識も人材も集結している学術の場だと思います。
 大学、と一言で言ってもそれぞれ特色がありますが、農学部だったら農学部にできる研究分野があると思います。
 これから日本人は放射能被曝のリスクの中に生きていかないといけませんが、できるだけ最小限になるように、日本人の知恵を集めないといけません。さまざまな分野の研究がこれから待たれるところです。
 そのような研究や調査ができるのはまず日本の大学だと思います。教員、職員の方や学生の方々に大変期待しています。
「なかなか予算がなくて・・・。」
という話も聞きましたが、低予算でもできることはあると思います。

 すでに宇都宮大学では福島乳幼児・妊産婦プロジェクトで、お母さん方の生の声を集めていますが、これもとても貴重なことだと思います。
 行政からのアクションを待っているだけでは遅すぎると思います。
 自分で行動を起こさなくては!

 シンポジウムの翌日には那須塩原の放射能から子どもを守る会の方とお話する機会に恵まれましたが、那須塩原市がWBCを市の予算で購入する計画だったのに、なくなってしまったり・・・といった残念な話などを聞きました。
「行政が動かないと市民も動かない。」つまり被曝を避けることができない、という意見で、署名運動をしたりされているそうですが、たぶんこの方法だとゆっくりしか事態は進まないと感じました。(署名活動が無駄、と言っているわけではありません。)
 そうこうするうちに被曝が進んでしまうのか、と思うと暗い気持ちになりました。
 行政からの指示に従って市民が動き始めるのを待つより、市民のほうから積極的に被爆対策をしてほしいと思います。
 今日もまた新たな被曝をしてしまうのかもしれないですし・・・

 とにかく学術関係者は、調査や研究を進めてほしいですし、学生さんたちもそれに参加してほしいです。
「そんな学はない。」というような方でも、簡単にできる対策方法を行ってほしいです。
 そして国は被曝対策の研究をしている国立大学には特別な予算を組んでほしいんですが・・・。

 でも日本人の知恵を結集して推し進めれば、きっと日本人による日本人のためのすばらしい被曝対策が新しく出てくる可能性も十分あると期待しています。  
 
 

雑誌 週刊金曜日 11月23日発売 921号

2012-11-24 | 放射能関連情報
 『週刊金曜日』(2012年11月23日/921号)の注目記事です。

●ベラルーシ・ベルラド放射能安全研究所所長
 A・ネステレンコ博士が語る
 放射線被曝と「エートス・プロジェクト」
「子どもたちの内部被曝量を測っても、結果は公表しない。
彼らはやるべきことを行なわないのです」
さくらぎ 美子

 チェルノブイリ事故後、放射能汚染地域住民の生活復興を目的にベラルーシで始まった「エートス・プロジェクト」。その流れを汲むグループが福島で生まれたが、内部被曝を問題にしない姿勢などには批判の声もある。今年一〇月、福島市での講演のために初来日したA・ネステレンコ博士に、「エートス」という存在について、疑問をぶつけてみた。

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 週刊金曜日のサイトはこちらです。

http://www.kinyobi.co.jp/


 記事を書いてくださった、さくらぎさん、ありがとうございました。
 他にもいろいろな記事があるのに、この記事が注目記事として取り上げられているのがうれしかったです。
 
 それにしても「エートス」・・・。
 実は私はエートスのことはさくらぎさんから教えていただくまで知らなかったのです。
 チロ基金がチェルノブイリの支援活動を始めたころには、ベラルーシ国内のエートスは活動を縮小し始めていたせいもあるのですが、私から言わせれば、「調査はするけど、住民のための対策はしない。」とか「放射能は危険ではない。住んで大丈夫。」とか言う団体や個人なんて、ベラルーシにはたくさんなので、特に気にもしていなかったです。
 
 逆に「子ども達を助けよう!」と声高に言って、外国から寄付金を集めておきながら、いつの間にか消えてしまったベラルーシのボランティア団体もありますので、日本でもこういうことにならないよう気をつけないといけません。

雑誌 DAYS JAPAN 2012年12月号

2012-11-20 | 放射能関連情報
 雑誌DAYS JAPAN 2012年12月号(11月20日発売)に、ベルラド研究所所長福島視察の記事が掲載されています。
 サイトはこちらです。

http://www.daysjapan.net/about/index2.html


 この目次によると・・・

「ベラルーシ、ベルラド研究所所長、福島を初視察
写真/おしどりケン 文/おしどりマコ」

 ・・・とあります。おしどりマコさん、ケンさん、ありがとう!!!

 しかしこの雑誌の今月号の表紙・・・関西出身の私には衝撃的です・・・。
 が、衝撃的、なんて呑気なこと言っている場合じゃないんだろうな・・・。
 こんなことに日本がなってほしくないけれど、こういう現実が起こる可能性もある、ということをよく考えないといけませんね。
 

ウランについて

2012-11-17 | 放射能関連情報
 昨年ベルラド研究所の副所長さんであるバベンコさんと日本へ行ったときのことです。
 講演会の質疑応答のときなどに被曝を調べようと自分の爪を検査機関に送ったところ、その分析の結果「ウランが見つかった。」という人が複数名いました。
 その人たちは関東圏に住んでいる人たちばかりでした。(私が覚えている限り)
 そのときバベンコさんは
「福島第一原発からウランが東京のほうへ飛散? そして日本人の爪から検出?」
と不思議そうにしていて、
「ウランは重いので、そんなに遠くまで飛ぶはずがない。検査機関のほうのミスでは?」
と言っていたのです。

 1年後、今度は所長さんといっしょに日本へ行くと、この1年の間に爪を検査している人がいました。その結果、やはりウランが検出されたのです。(私が知っている限り関東圏に住んでいる人たちです。)

 ちなみにこの爪からウランの話をSOS子ども村ですると
「それはありえる。」
というので、どきどきしながらその先の話を聞くと
「その爪からウランが出た人は、みんなウラン鉱山で採掘作業をしていた人なんでしょ?」
ときかれ、がくっとなりました。
 
 とにかく福島第一原発から離れたところに住んでいる人の爪からウランが検出されるのかよく分かりません。
 しかし、「あなたの爪からウランが出ましたよ。」と言われたら、誰もショックでしょう。

 では体内のウランを排出する方法はないのか・・・ペクチンはどうなのか、所長さんに質問しました。
 すると所長さんは
「ペクチンに体内のウランを排出させる作用はない。」
という返事。がっくり・・・。

 しかし、ベルラド研究所が作成しているビタペクトのパンフレットにはこのようなことが書いてあるのです。(ビタペクトの容器そのものには記載されていません。)

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 ビタペクトの働き

(1) 放射性核種や重金属イオンと結合し、体内から排出させます。
(2) 腸内の粘性を高めます。
(3) 放射性核種、重金属イオンとの再吸着を防ぎます。
(4) 腸内で多種多様な腸内細菌が活性化する好条件を作り出します。
(5) 血液中のコレステロール成分を正常化します。
(6) 胆汁の分泌を促進します。
(7) 低比重リポタンパクと結合し、それを排出させます。
(8) 高比重リポタンパクと低比重リポタンパクの指数を上げることにより、心筋梗塞のリスクを下げます。
 
 その結果このような効果が得られます。
(1) 大腸炎、胃腸炎、腸閉塞、腸内バクテリアの状態の改善し、消化器官系の機能正常を維持します。
(2) 動脈硬化症、糖尿病の予防になります。
(3) 中毒症状の改善。
(4) 新陳代謝の促進。
(5) 健康へのリスクが高い労働条件下においての職業病や中毒症状の予防。(対象者の例)チェルノブイリ原発事故による放射能汚染地域の住民、その他の稼働中原子力発電所従事者ならびにその周辺地域の住民、ウラン採鉱場での採掘・加工業従事者。

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 ほら、最後にウラン採鉱場での採掘・加工業従事者はビタペクトを飲んだほうがいい、と勧めているでしょ?
 ペクチン(ビタペクト)がウランを体外に排出する作用がないなら、どうしてパンフレットに記載するのですか?(読んだ人が誤解するじゃないか。)と所長さんに質問しました。
 すると所長さんは
「ウランそのものは排出しないけれど、ウランからさまざまな種類の放射能が出ている。それによる悪影響を防ぐために、予防措置として、ペクチンサプリを飲むのはいいことです。」
 という答えでした。なるほど・・・

 というわけで、爪からウランが検出された! と驚いている人へ。やはりペクチンサプリを飲むことをお勧めします。
 本当はウランそのものが体の外へ出て行ってほしいのですが、とにかくウランのせいで病気にならないように、予防措置はとっておかないと・・・と思います。


ソトコト2013年1月号に特集記事が掲載されます

2012-11-15 | 放射能関連情報
 木楽舎が発行しているソーシャル&エコマガジンの「ソトコト」2013年1月号(12月5日に発売)で、ベルラド研究所のネステレンコ所長来日の特集記事が掲載されます。
 10月に初来日したネステレンコ所長さんが各地を周ったときのようす、出会った人々のことがたくさんの写真付きで掲載されます。
 さらにネステレンコさんの「日本人への手紙」という寄稿も載る予定です。(私が日本語に翻訳させていただきました。)

 ソトコトのサイトはこちらです。

http://www.sotokoto.net/jp/


 またソトコト2012年6月号にも「原発で傷ついた国ベラルーシへ」という特集で編集部がベラルーシのゴメリ州で取材したことが掲載されています。
 私が書いた記事や日本文化情報センターのことも紹介されています。
 ベルラド研究所やSOS子ども村につての取材記事も掲載されています。
 ぜひお読みください!
 

バンダジェフスキーとネステレンコ 決別の理由

2012-11-14 | 放射能関連情報
 以前「バンダジェフスキー博士のペクチンへの見解について」という記事を投稿しました。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c689cc5aecb4587df9309b574044abcd


 そこで、バンダジェフスキーさんがベルラド研究所を批判し、さらにはペクチンは効果がない・・・といったさまざまな意見を発言したことを書いています。

 アレクセイ・ネステレンコさん(今のベルラド研究所所長)から、バンダジェフスキーさんと前の所長との間に何があったのか、尋ねました。(いっしょに長時間飛行機に乗るっていいですね。(^^)所長さんはいつも多忙で飛び回っているような人なので、じっくり話ができないんですよ。またいっしょに日本へ行く機会があったら、飛行機の中でいろいろ教えていただきたい。)

 アレクセイさんの話によると・・・
 バンダジェフスキーさんが冤罪で裁判になったり、服役したりしている間、ワシーリイ・ネステレンコさん(前の所長)は親友として嘆願書を出し、無職になった奥さんのガリーナさんをベルラド研究所で雇い、そのほか経済的な援助をしていました。

 裁判前、ゴメリ医科大の学長になったバンダジェフスキーさんには、国から立派なマンションの一室が支給され、一家4人で暮らしていました。
 ところが裁判が起こると、国がマンションを(犯罪人から)没収したため、一家は住むところもなくなってしまいました。
 ワシーリイ・ネステレンコさんは親友の妻子が困っているのを見かねて、ミンスクに来るように話し、ミンスク市内のアパートを借りられるよう手配しました。
 そこにガリーナさんと2人の子どもは落ち着き、ガリーナさんはベルラド研究所に就職して、服役中の夫の研究論文をまとめ、ベルラド研究所から出版しました。

 5年の服役の後バンダジェフスキーさんが出所。当然仕事がないので、ワシーリイ・ネステレンコさんはベルラド研究所で働くよう提案しました。
 ところがバンダジェフスキーさんは
「私は医者なので、医学的な研究がしたい。だからマウスやラットを解剖する。」
と言い出しました。
 ベルラド研究所は医学の研究所ではないので、そのための設備はありませんし、そもそも当時はベルラド研究所内でビタペクトの梱包作業をしていましたから、食品を扱っているような場所で、動物の死体を解剖すること自体が法律違反になってしまいます。

 それでもネステレンコさんは親友のために、別の研究所に頼み、解剖ができるようなラボがないか探し、見つけてきました。
 そのことをバンダジェフスキーさんに言うと
「どうしてよその研究所に私を追いやるのか。ベルラド研究所は、施設の建築費を西ヨーロッパの支援団体から出してもらっただろう。よその国からの支援をベルラド研究所は独り占めして、私には解剖をさせてくれない。ベルラド研究所(所長)はずるい。」
 と文句を言ったそうです。

 それでネステレンコさんも、もう面倒を見切れない・・・と思ったのでしょう。それ以来絶交したそうです。

 これだけ読むと、バンダジェフスキーさんがすごく自己中心的な人物のように思えますが、逮捕前はこんな人ではなかったそうです。
 アレクセイさんによると
「服役中に刑務所で相当つらい思いをしたに違いない。すっかり人が変わってしまった。」
ということでした。

 このような仲たがいをしてしまったのですから、そのときベルラド研究所で働いていた奥さんも非常に具合が悪くなったでしょう。
 さらに夫婦間でも意見の違いなど(要するに夫婦喧嘩)があったと思われます。
 ガリーナさんもいたたまれなくなり、ベルラド研究所を退職することになりました。
 こうして新しい就職先(ミンスク市内の子ども診療所の医者)へ転職し、子どもの1人は結婚して孫も生まれ、ガリーナさんはミンスク市で生活しています。

 親友と絶交したバンダジェフスキーさんは、奥さんとの間でも問題が起こったらしく(というより性格が変わってしまった夫の言動に妻がついていけなくなった。)別居状態となりました。

 とにかくベラルーシでは仕事もないし、(ベラルーシに住みたくない、あるいは住めないため)バンダジェフスキーさんはフランスへ渡り、そこの研究所でしばらく研究をしていましたが、現在はウクライナの病院で仕事をしています。

 2008年にワシーリイ・ネステレンコさんが亡くなったとき、バンダジェフスキーさんは葬儀にも来ず、弔電も送りませんでした。
  
 このようないきさつがあったそうです。以上はアレクセイさんから聞いた話ですが、バンダジェフスキーさんから言わせれば、自分の主張したいこともあるでしょう。

 しかしこのような絶交状態が、現在のバンダジェフスキーさんの「ベルラド研究所批判」「ペクチンは効かない」につながっているのでしょうか・・・。
 だとしたら悲しいですね。
 一方でバンダジェフスキーさんの考え方が子どもっぽい、と感じます。

 出所後、全ての肩書きを奪われ、無職の自分・・・かわいそうな自分、被害者である自分・・・何も悪いことしてないのに・・・これからは当然助けられるべき。親友なら優しくするべき。親友は私のために、すばらしい解剖室を提供すべき・・・そういうベルラド研究所は海外から研究資金をもらっているんだし、私を助けるのは簡単だろう・・・という発想だったのかもしれません。
 ところが助けてくれない、となったとたん、激しく批判する。
 横から「親友に何てひどいこと言うんですか。」と止める妻も、自分のことを理解してくれない存在と解釈して、別れてしまう。  

 ・・・これはあくまで私の想像で、現場を目撃したわけではありません。
 しかし、こういう「被害者意識」が大きすぎて、「私を助けろ。助けないお前は友でも家族でもない。」と周囲に「お金」「物」「愛情」「いたわり」・・・などを激しく求めすぎて、かえって孤立してしまう人って、日本にもけっこうたくさんいません?

 もっとも、服役中に性格が変わってしまったのでしょうから、バンダジェフスキーさんの考え方を子どもっぽい、と感じる私も間違っているかもしれません。

 私は先日、偶然ですがバンダジェフスキーさんの奥さんのガリーナさんとお会いしました。
 周りに関係のない人もいた(何せ夫が前科持ちですから、世間の目も気になるところでしょう。)ので、話がしにくかったのですが、
「私はこれこれこういうもので、ベルラド研究所と長年の付き合いがあり(当然前の所長さんとも知り合いです。)・・・。」
などと自己紹介しました。
 ガリーナさんは私の話は聞いてくれましたが、ベルラド研究所の話はしたくなさそうだったので、その話題は切り上げました。
 あまり昔のごたごたした思い出を思い返したくなかったのでしょう。

 ベラルーシでは既婚者は右手の薬指に結婚指輪をはめます。独身者は中指です。
 ガリーナさんが右手の中指に指輪をはめていたのを見て、それが多くのことを物語っているように感じました。
 
 

がれきとゴミ処理

2012-11-06 | 放射能関連情報
 がれきについてメールでご質問があったのですが、ここでも記事を投稿しようと思います。
 地震と津波によって大量に発生したがれき・・・。
 この処理をめぐって日本は賛否両論あるのですが、チェルノブイリ原発事故では地震などの災害は起こらなかったので、日本のようながれきの問題は起こっていません。

 でもがれきの話が出るだろうなあ・・・と予想していたので、ベルラド研究所のネステレンコ所長さんと日本へ行くときの飛行機の中で話をしていました。
 そもそも「がれき」に相当するロシア語がないんですよ。辞書を引いても載っていない・・・。
 どう訳せばいいのか・・・。ちなみに英語でがれきは「産業廃棄物」という言葉を使うそうです。
 でもそれをそのままロシア語にしてしまっていいのか・・・。
 所長さんにがれきについて「ゴミ、と訳すとおかしいし、何て訳したらいいんですかね?」と質問したら
「廃棄物」でよい、という答え。
 しょうがないので、日本滞在中がれきのことは「(震災による)廃棄物」と訳し続けて、所長さんには何のことか通じていました。

 さてそのがれき処理についてなのですが、以前にもこのような記事を投稿したことがあります。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/9581ab4316332b1e2408fb817c48e512


 チェルノブイリでは汚染地域の森林が(除染もしていませんし)火事を起こすと、放射性物質が舞い上がるので、非常に警戒しています。
 森林火事は大敵なのです。したがって人が出入りするのも禁止。その人の健康に悪い、というのもありますが、タバコの不始末などが起こらないようにするためにも人の出入り禁止なのです。
 
 メールで質問があったのは「ベラルーシでは、普通のゴミは、どのような処理をなされているのですか?」というものでした。
 ベラルーシはそもそもゴミを燃やしません。
 大きい穴を掘って、その中にゴミは分別もせずにどんどん放り込んで、穴がいっぱいになったら、土をかぶせて終わり。
 別の場所にまた新しい穴を掘ります。

 日本は人口密度が狭くて、あいている土地もあまりないので、どうしてもゴミの体積自体を減らす、つまり燃やして少なくする、ということになってしまいます。
 しかし燃やすだけの燃料も施設もないベラルーシでは、ゴミを燃やすことが信じられないのです。
 ましてや放射能汚染されているがれきを燃やす、という行為そのものが全く理解できないので、日本人の私がベラルーシ人に日本のがれき処理の説明するのも一苦労・・・。

 がれきを燃やすとそれに付着していた放射性物質が空中に拡散するので、
「日本の、燃やすという、ゴミの処理方法を考えなおさなくては、いけない事なのでは、と思いました。ベラルーシにいるTさんからみて、いかが思われますか?」
 ときかれたのですが・・・私の意見ですか?
 私の意見は「放射能に汚染されている物は燃やさない方法で処理してほしい。」です。

 でも日本の状況を見てみると、ほかの処理方法がないでしょう・・・。
 狭い日本、どこに放射能ゴミを捨てればいいのでしょうか?

 空気中に拡散される放射能も気になりますが、それより残った灰の部分に放射能が濃縮すると思うのですが、体積は減っても危険度の高いこの灰のほうはどうしているのでしょう?

 ネステレンコ所長さんにその話をしたら、
「放射能を通さない鉛の容器にその灰を入れて密封し、人のいない所にまとめて運んで、風雨にさらされないないような所蔵施設に保管するしか・・・。でも、そんなこと、日本にできるの?」
と逆にきかれました。

 困りましたね。
 もちろんがれき、がれきと一くくりにして話していますが、測定してみて汚染されていないがれきだったら、いくら燃やしても大丈夫です。
 

赤ちゃんにもママにも優しい 安心の子育てガイド

2012-11-05 | 放射能関連情報
 11月10日にマルコ社から「赤ちゃんにもママにも優しい 安心の子育てガイド」が発売されます。

http://www.amazon.co.jp/dp/486113675X/


 この中に「ママのための 放射能安心チェックシート」がついているのですが、その部分の監修をさせていただきました。
 また「日本のお母さんたちへのメッセージ」も頼まれまして、こちらも掲載されています。

 マルコ社のサイトはこちらです。

http://marcosha.co.jp/


 育児本に放射能のページがついているのが当たり前のような時代になってしまいました。
 でも、悲観ばかりしていては子育てなどできませんから、逆に今の若いお母さんたちは被曝対策スペシャリストになって、今後の日本社会を牽引してほしいと思っています。

 ぜひこの本を参考になさってください。
 自分は子育て中ではない、という人も被曝対策を実行しているママたちの味方になって、子ども達の成長を支えてくださいね。
 



 

追加の説明です。プロフィールなどについて

2012-10-29 | 放射能関連情報
 来日講演会などの感想などブログで綴ってくださった方、ありがとうございました。
 少し私から説明したいことがあります。
 記者会見などで配られたプロフィールに間違いがあるので、注意してくださいね。
 私は「(ベラルーシで)心理カウンセリングも行う。」とありますが、カウンセリングはしたことはないです。(その資格そのものを持っていません。)
 それから「(ベラルーシの子ども達に)19日間の保養滞在の機会を提供。」とありますが、これはSOS子ども村母子ソーシャセンターの役割ですね。また子ども達の測定をしているのはベルラド研究所で、その費用はSOS子ども村側の予算から出ています。
 チロ基金は保養滞在中に子どもたちが飲むビタペクト代を負担しているのです。
  
 アレクセイ・ネステレンコ所長さんのプロフィールも一部、間違ってネット上で流れているものがありますので、ご注意ください。
(お父さんと苗字が同じなので、お父さんのプロフィールとごちゃまぜになって日本語になっていますねえ。)
 正しくは、1974年ミンスク生まれ。
 国立ベラルーシ大学地理学部卒業。専攻は地理学と生態学。
 アメリカISAR基金に勤務し、環境問題に取り組む。
 2002年からベルラド研究所に勤務。
 2005年に情報通信国際アカデミーの環境科学博士号取得、会員になる。
 2009年ニューヨーク科学アカデミーの会員。
 2008年から現職。(ベルラド研究所所長。)

 それから「検索したけどネステレンコ所長の論文が1本もない。信用できない。」といったようなことを書いている人がいますが、「Alexey V. Nesterenko」と英語で検索してみてください。

 福島各地を周ったときに、各地で所長さんは線量の計測をしていますが、そのようすをネットなどで見て
「危ない、と言いながら、素手で計測している。マスクもしていない。」
と批判している人もいます。
 実はですねえ、日本出発前に所長さんと「マスクはどうします?」という話はしていたのです。
 前もって買っておきましょうか、と聞いていたのですが、結局2人ともしないことにしました。
 それは、日本の人が心配しながら日常生活を送っているところへ、いきなり「ベラルーシから来ました。」という2人(所長さんと私のこと。)がマスク姿で現れ、線量計を持ってうろうろしているのを見たら、その地域に住んでいる人が、気分を害するのではないか? と思ったからです。
 いかにも「危険なところへ遠い外国からやってきてしまった。」という印象を与えてしまうのではないかと思ったのです。
 
 それでマスクなどしないことに2人で話し合って決めていました。
 (もっとも所長さんは「線量が高いところへ行くと自分は鼻血が出る。」と言っていましたが、日本滞在中、所長さんには何事もありませんでした。)
 
 ところが福島駅から各地の視察へ出発するときに、「マスクするほうがいいですよ。」と今回の来日をコーディネートした企業側からマスクを手渡され、飯舘村へ行く途中、おしどりマコさんたちから「二重にしたほうがいいですよ。」とマスクを2枚ずつもらい、せっかく気を使って私たちのために用意してくださっているのに、しないのも申し訳ないか、と考えて結局二重のマスクをしました。
 所長さんはもらってもマスクはしてませんでしたが・・・ (私自身は何だか微妙な気持ちでした。)
 ただマスクをしているとどうしても通訳しにくくて、何かいい方法はないものか、と思いました。

 このような事情があったのですよ。

ベルラド研究所ネステレンコ所長来日に関してのリンク先

2012-10-26 | 放射能関連情報
遅くなりましたが、10月にベルラド研究所ネステレンコ所長が来日した際の記者会見などのリンク先をお知らせします。
 
 10月17日の福島市内で行われた講演会です。IWJ Independent Web Journal というサイトで動画を見ることができます。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/36082#more-36082


 講演会の取材が記事になっています。

http://news.livedoor.com/article/detail/7081417/


 10月18日に福島の各地を訪問したときに中継された動画です。説明がないとよく分からないところもありますが、被曝を心配されているお母さんのご自宅にお邪魔したりしたときのようすが見られます。(たくさんあるのですが「IWJ_FUKUSHIMA1」というタイトルの画像からさがしてご覧ください。)

http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukushima1#/recorded/26229484


 福島県の各地をいっしょに周ったおしどりマコさん・ケンさんのお話です。

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2483.html



 10月20日に自由報道協会で行われた記者会見のリンク先です。

http://www.youtube.com/watch?v=vGE6VLbp49Q&feature=related


 ご自分のブログで文字起こししてくださっている方がいますので、ご紹介します。文字起こし作業は大変だったと思うのですが、きーこさん、どうもありがとうございます。

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2460.html


http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2462.html


http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2462.html



 10月19日にFMいわきに出演したときのようすはこちらに詳しく紹介されています。

http://www.fm-iwaki.co.jp/cgi-bin/WebObjects/1201dac04a1.woa/wa/read/13ae405eaea/



 来日中に収録したラジオ番組が11月12日から16日の予定で放送されます。
 J-Wave ラジオ LOHAS TALKという番組です。番組サイトはこちらです。 

http://www.j-wave.co.jp/blog/lohastalk/
 

 それから日本のテレビ番組が取材していました。二つの番組に編集され今年12月と来年5月放映の予定なのですが、詳しい放送日時など分かり次第、ブログでお知らせいたします。 
  

 講演会にお越しくださった人の輪ネット代表の方が感想を書いてらっしゃいます。
「2012年10月17日ネステレンコ氏講演会」

http://hitonowa.at.webry.info/201210/article_3.html
 

 

日本からベラルーシへ戻ってきました

2012-10-23 | 放射能関連情報
 無事にベルラド研究所のネステレンコ所長さんとベラルーシへ戻ってきました。
 福島の講演会に来て下さった方々、ラジオ番組を聞いてくださった方、ありがとうございました。
滞在中、出会った方々にも感謝です!
 
 日本へやってきて実際に蓋を開けたらびっくり、ということも多かったです。
 所長さんと2人、少しでも日本人の方々の手助けになれば、と思っていろいろ発言したのですが、時間が足りなかったり、私の語学力不足で、まだまだ伝えきれていない部分があったと思います。
(講演会では私がしゃべりすぎて、時間をオーバーしてしまい、ご迷惑をおかけしました。(汗))

 感じたのは、放射能の問題が日本の社会のあちこちに広がってきていて、1人の専門家の1回の講演会や記者会見では対応しきれない、ということです。
 なので、公分母の話が多くなり、細かい具体的対策などについての話は時間がいくらあっても足りないぐらいので、できない、という状態になってきています。
 
 もっときめ細かく対話ができたらいいんですけどね・・・。

 滞在中は福島市のほか、伊達市、いわき市、飯舘村にも訪問させていただきました。
 津波被害に遭った海岸にも、行けるよう取り計らってもらいました。
 私も所長さんも初めて見る光景に言葉が出ませんでした・・・。
 この気持ちはうまく文章で表現できません。

 放射能の汚染状況ですが、実際に自ら線量計片手に測定をした所長さんは本当に驚いていて、
「こんなに高い線量が測定されるとは思っていなかった。」
と話していました。

 日本人の私は今までやっぱり甘いことを夢見ていました。ついつい「チェルノブイリより福島のほうがましだろう。ましであってほしい・・・」と心の中で願っていたのです。

 しかし福島へ行ってきて、現実が見えた気がしました。
 日本はとても危険な状態です。
 被曝対策を真剣にしないといけません。チェルノブイリの再現にならないように、日本に住んでいる皆さん、気をつけてください。
 福島以外の地域に住んでいる人も、対岸の火事と思わないでください。
 これからの日本がベラルーシのようにならないように、どうか注意してください。

 
 

ベルラド研究所所長福島講演会のお知らせ (追加情報があります)

2012-10-05 | 放射能関連情報
 10月17日にベルラド研究所所長、アレクセイ・ネステレンコさんが来日し、福島市内で講演会が予定されています。

日時:平成24年10月17日(水)15:00〜16:30

場所:コラッセふくしま 4F 多目的ホール
  福島県福島市三河南町1番20号(http://www.corasse.com/category/access)
   
参加費: 無料 

プログラム
15:00〜 開会
15:10〜 ベルラド放射能安全研究所 所長 アレクセイ・W・ネステレンコ氏
     「今、ベラルーシから伝えたい放射能から身を守る方法〜より安心な生活を〜」
15:40〜 ボランティア団体「チロ基金」代表 辰巳雅子氏
     「放射能から子供たちを守るためには」
16:10〜 質疑応答


 滞在中はテレビ局も取材に来る予定ですが、放映日時など詳細が分かりましたら、弊ブログ上でお知らせします。

 10月19日(金)にはFMラジオ番組にも出演します。
 SEAWAVE FMいわき「がちラジ!エンタ」第3週金曜日「藤田志穂のゆるそうでゆるくない!少しゆる〜いラジオ!」です。サイトはこちらです。

http://www.fm-iwaki.co.jp/cgi-bin/WebObjects/1201dac04a1.woa/wa/read/1341c932d0d/


 19:00〜20:00までの生放送なのですが、インターネットの環境があれば、サイマルラジオから全国から聴く事も出来るようになっています。

http://www.simulradio.jp


 いわき市の皆さんにはもちろん、ラジオを聞いてくださる方々にとってプラスになれるお話をしたいと思います。
 
 講演会については、ネステレンコ所長さんから、詳しい話が聞けると思います。何より日本人の方々と直接、質疑応答・・・(というより)対話ができるのがいいですよね。
 
 私はチロ基金の活動で得た情報についてお話したいと思っています。またご質問に答えられることはできるだけお答えしたいです。 


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 ネステレンコ所長の講演会のタイトルについてです。
「今、ベラルーシから伝えたい放射能から身を守る方法〜より安心な生活を〜」
 この「〜より安心な生活を〜」の部分ですが、ロシア語原題では「いっしょなら簡単に」となっています。これはベルラド研究所のスローガンです。

 講演会の主催者側がロシア語から英語、そして日本語に訳すときに「より安心な生活を」を翻訳したものと思われます。
 これについて、一部の方からご指摘をいただきました。

 福島の事故以来、数多くの「専門家」が、まさに住民を安心させるための講演をし、避難あるいは最低限の対策すら取らせなかったという事実がある中、安心という言葉が、原発賛成派などが推し進めたいキーワードの一つになっている。
 低線量被ばくは人体に影響がなく、安心である。それよりストレスのほうがよっぽど害があり、風評被害を払しょくしなければならない、という人たちが使っているキーワードなので、ベルラド研究所所長の講演会のタイトルに使うのは間違いであり、意図的なすり替えである。

 ・・・というご指摘です。

 この部分は英語では「Together is better!」とベルラド研究所は翻訳しています。
 私はロシア語から日本語に訳して「いっしょなら簡単に」としました。
 (ちなみにロシア語原題だと Вместе легче! です。)
 
 確かに「Together is better!」が「より安心な生活を」に翻訳されたのかよく分かりません。そこに何かの意図があるのかどうかも私には分かりません。
 しかし、「安心」と言う言葉が今の日本では、いろんな意味を持つ言葉に変わってしまった、ということは分かりました。

 ネステレンコ所長も私も原発推進派ではありませんし、ペクチンなど対策をとれば、汚染地域でも放射能のことを全く気にせず暮らしていけるよ(だから自分の家の前に原発が建てられても平気!)というような人間ではないし、そういう立場で研究やボランティア活動をしているわけではありません。

 チェルノブイリ後、起こったさまざまな間違いを日本では繰り返してほしくないだけです。

 来日中は講演だけではなく、さまざまな立場の方がさまざまな質問を所長にされると思います。それに対して、知っている限りのことはお答えしていこう、と所長も私も考えています。 
 

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 再び追記です。
 講演会の主催者側に打診したところ、チラシ・ポスターなどすでに印刷しているものは間に合いませんが、講演会当日の表示は変更するよう調整いたします、という回答をいただきました。

 このような事情で、当日の講演会タイトルは変更されるかもしれません。
 心配されている方もいるので、念のためこのブログでお知らせしておきます。

放射能と食事に関連する書籍2冊ご紹介します

2012-08-23 | 放射能関連情報
 生活評論家で薬剤師、料理評論家の境野米子さんが放射能と食事に関連する書籍を2冊出版されました。

 1冊は「子どもを放射能から守るレシピ77」コモンズ発行。
 もう1冊は「あの日からのお母さんの仕事」ワニ・プラス発行。

 両方の書籍で弊ブログの内容が引用されています。著書の境野さんからご連絡いただきました。ありがとうございます。

 ちなみに「あの日からのお母さんの仕事」のほうではベルラド研究所のことを「ベラルド研究所」になっています。(^^;)

 「お母さんたちのQ&A」の章など、読んでいて今日本人のお母さんたちの心配する声が聞こえてきたような気がしました。
 またベルラド研究所が提言している食生活について、実にすばらしく日本人向けに応用されています。
 境野さんのような方が今後日本で、日本人のためのアドバイスを発信していってほしいです。
 そういう意義において、貴重な書籍です。

 ブログ「境野米子の自然暮らし」もぜひごらんください。

http://komekosk.blog55.fc2.com/

ウーリスサイトにて紹介されました

2012-08-21 | 放射能関連情報
女性が遭遇するかもしれないあらゆるリスクについて警鐘を鳴らしているサイト「ウーリスサイト」にて弊ブログが紹介されました。

「子どもの内部被曝は90%が毎日の食事から!」 
 前編

http://wooris.jp/archives/1975


 後編

http://wooris.jp/archives/2055


 このほかにもこのサイトでは放射線量についての記事などもありますので、ぜひご覧ください。

WBCによる測定結果。2012年8月20日

2012-08-20 | 放射能関連情報
 2012年8月20日、家族全員でWBCによる測定を受けました。もちろん測定場所はベルラド研究所です。
 私の子どもは去年末ビタペクトTを飲んでいて、その後再測定をする予定でしたが、冬はどうも寒くて車は動かなくなるわ、で測定していませんでした。
 しかし家庭での食生活にできるだけ注意するようにしていました。

 久しぶりの測定で、ドキドキしました。
 その結果、私は0ベクレル! 不検出でした!
 私の娘も去年11月と12月にビタペクトTを飲んで、1月頃は放射能が減っていたと思っていましたが、その後また蓄積しているのではないかと心配していましたが、0ベクレルでした!

 ペクチン剤をわざわざ飲まなくても、食品の下ごしらえの工夫、食物繊維を心がけて摂るようにしたおかげです。
 ああ、よかった。
 0になって大喜びの我が子・・・。

 ところが1年ぶりに測定した夫は体重1キロ当たり11.40ベクレル、とほとんど変化がありませんでした。
 うーむ・・・なぜだろう。
 夫は日本人ではないので、どうしても肉や乳製品を摂取している量が多いです。(桁違いに多い。)
 そのせいかもしれません。
 もっとも、もう若くないので、11ベクレルは気にしないでいいレベルです。

 画像は私の測定結果です。(クリックすると拡大します。) 

 今回はカリウム保有量も私はノルマ達成!
 娘は57グラム必要なところが47.20グラム。
「昨日バナナ食べたのに・・・。」
と本人は口を尖らせていましたが、成長期にある子どもはたくさんカリウムが必要なのですよ・・・。

 夫はバナナの食べすぎなのか、151グラムでいいところを192.8グラムでした。
 年をとってからあまりカリウムを摂りすぎるのもよくないので、しばらくバナナは食べられませんね。

 ああ、でもやっぱり、測定結果がよいと気分もいいですねえ。
 しかし油断は禁物です。この調子でよい食生活、できるだけ食品から放射能を減らす調理方法を続けようと思いました。


 これまでの測定結果はこちらです。
2011年6月20日付記事で「自分で試してみます」という投稿をしました。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/e22000289d0423d33679fc71be5a7be6


 ここにもあるようにビタペクトTを飲み続け、さらに2011年7月21日付記事で、7月の再測定結果(中間報告)をご報告しました。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/deb9b5adb8f71e2863e42dcd8e68c04c


 ビタペクトTを最後まで飲み終わった2011年8月26日の結果はこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/15ce961080246b04052e8ab3167a787a


 ペクチン入りセルロースを飲んだ後2011年10月3日の結果はこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/02f03e3cbaaddafb613fd0ed145e0c00">

 日本滞在後の2011年10月24日の測定結果はこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/941b13b57460cd3ee66ce6b8003dfcf8">

 2011年11月にうちの娘が測定した結果はこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/4e3f8fba5804e99d419d793259edf655">