自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

どっち巻き?

2011年02月28日 | 植物 plants
小平霊園を歩いていたら、ヘクソカズラの実が目につきました。なにかの低木に巻き付いていました。これは右巻きでしょうか、左巻きでしょうか?下から上、つまりツルからすれば手前から先端にむかって進むときに、時計の針の要項に巻くのが右巻きで、その逆が左巻きです。したがってこの場合は左巻きというのが正解です。それにしても、同じ強さで等間隔できちっと巻いています。ときどきテレビで早送りの植物を見ますが、なにか動物がものを探すように動くのですね。どこかすごみを感じます。

 2011.2.15 ヘクソカズラ、小平霊園
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東京に雪

2011年02月27日 | 自然 nature
雪国のたいへんなニュースを聞いているので、東京で3センチ積雪があったからといって大騒ぎするのはまことに恥ずかしいような気がしますが、つねならぬことがあると人の心は動くものです。いつもの景色が違ってみえます。これは2月11日の小平霊園の芝生を被った雪です。

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新島4コンパス

2011年02月26日 | 植物 plants
砂浜を歩いていたらきれな円がありました。この写真をよく見てください。中央から左上にかすかな線がありますが、シナダレスズメガヤというイネ科の葉です。風が吹いて葉の先がコンパスになって円を描いたのです。
 もう一枚の写真を見るとそのことがよくわかります。



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新島3イソギク

2011年02月25日 | 植物 plants
海岸にいったらイソギクが咲いていました。葉のふちの白が印象的でした。これは園芸品のキクと同じ属です。



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新島2 ソテツ

2011年02月24日 | 植物 plants
野生植物ではありませが、庭にソテツの花が咲いていて驚きました。ソテツは裸子植物ですから、胚珠がむきだしというのを中学校で教わりました。イチョウやマツは同じ仲間です。ま、それよりも中学生の頃、仲宗根美樹という歌手がいて、「赤いソテツの実もうれるころ、花も年頃・・・」という歌がはやり、けっこう好きでした。この人は「川は流れる」という歌がヒットして、その後消えてしまったようですが、なんとなく個性的で印象に残っています。


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新島1

2011年02月23日 | 植物 plants
1月の下旬に伊豆の新島に行きました。府中から小さなプロペラ機で行ったのですが、こういう行き方があることを知りませんでした。なじみの景色の上を飛ぶのはおもしろかったです。
 30分足らずのフライトですが、降り立つと暖かく、林は常緑樹でかなり印象が違いました。林に入ってみると常緑低木が多く、アオノクマタケランがありました。

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シルエット

2011年02月22日 | 自然 nature
霊園にはケヤキがあり、かなり大きい木もあります。ケヤキは漢字では欅と書きますが、手を挙げるということだとすると、うまいネーミングです。両手を上に挙げ、左右に大きく開いたらこういう形になりそうです。多くの木は幹があり、そこから直線的に一定角度をもった枝が出ます。つまりカクカクと鉛筆をつなげるような作りになるのですが、ケヤキはそこがカーブになるということです。ナラやカシなどの木は球状の枝のかたまりを軸である幹が支えるという形ですが、欅は扇のような形になります。
 葉が茂っているときはあまり気づきませんが、こうして落葉すると樹形や枝振りがよく見えます。まして霊園は空が広いので、シルエットとして見えます。


2011.1.3 小平霊園
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ゲンノショウコ

2011年02月21日 | 植物 plants
ゲンノショウコのことを書いたので、花の咲いているときの写真を探してみました。10月上旬に長野に行ったときに撮影したもので、まとまって咲いているのがとてもきれいでした。ここの花はほとんど白で、細い紫色のすじがひかえめです。よく見るとそのすじの紫と、ヤクの紫色が微妙に違うことに気づきました。「見て見て」と主張するのではなく、「隠し味」とでもいいましょうか、さりげないおしゃれです。
 余談です。たまにですが女性のファッションでもこういうことを感じることがあります(逆のことが多いですが)。




ゲンノショウコ 2010.10.5 長野県
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草もみじ

2011年02月20日 | 植物 plants
うちの近くの丘にでかけました。道ばたに赤いものが目につきました。ゲンノショウコの葉です。いくつかの草は秋から冬に、ただ枯れるのではなく色づくものがあります。フウロソウもそのひとつで、ゲンノショウコはその仲間ですから、やはり色づきます。草本の紅葉を「草もみじ」というようで、とてもすてきな響きのあることばだと思います。
 フウロの仲間はGeraniumという属で、ゲラニウムと発音しますが、英語ではジェラニウムですから、園芸品はゼラニウムといわれるのはご存知だと思います。ヨーロッパの窓辺などに置いてある鮮やかな赤い花をゼラニウムといいますが、あれはそのひとつで、もっといろいろなものがあります。日本の山地や高山にはフウロと呼ばれ、漢字では「風露」とこれまた二文字の詩のようにきれいな名前です。「ゼラニウム」とはまるで違い、花の色は薄紫で、茎もなよなよとしたソフトな印象です。
 ゲンノショウコはそういうフウロに比べると植物体も小さく、花もとても小さく、道ばたにも生えている雑草扱いで、また名前も薬効があるところから「現の証拠」とまことに即物的なものです。でも、私にいわせればよく見ると実にきれいで、花もほとんど白から濃紅色まで変異があるし、葉の形もなかなか凝った美しさがあります。それに果実もとてもおもしろいはじけ方をします。



ゲンノショウコ 2011.1.22 八国山
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蓼科6 御柱

2011年02月19日 | その他 others
湖岸を歩いていたら礫があり、角は丸みを帯びていたので、湖には波があってこすられていることがわかります。そこに氷が張っており、小石を包むようになっていました。氷のほうからみると石で穴があいていることになります。
 ここに来る前に立ち寄った博物館にビデオが置いてあり、御柱祭を上映していました。噂には聞いており、テレビでも見た記憶がありますが、しかし巨大な丸太を急斜面に落とし、そこに飛び乗るなど正気の沙汰ではありません。現にときどき死亡事故が起きています。その木を御柱というようで、諏訪神社にそれが立っていました。説明を聞き、解説書なども手に入れてみて、とても興味を持ちました。この激しい祭りの部分がよく知られているわけですが、この一連の祭りは山奥で木を選び、神事をおこなったあと、切り倒すところから始まり、それを引き、川を渡りと、いくつもの過程を経て滑り降りるクライマックスに至るということです。そのときあれは甚句というのでしょうか、甲高い声で歌が歌われます。たいへんに感動的なものです。こういう歌は歌詞の意味がわからないものですが、これははっきりしていて「奥山の大木、里に下りて神となる」という簡潔なものです。以下は勝手な想像。
 これは山と里のつながりを象徴化したものではないか。日本文化の底流には山の民の暮らしがあり、そこに稲作技術をもった大陸からの農耕民が入って、おそらくは対立もしながら、融合していったであろう。気の荒い若い者はけんかもしたであろう。里の民は山の民を蔑視し、山の民は米を作る里の民にコンプレックスを持っていたであろう。だが知恵のある人がいて、米を作るためにはよい水がいり、よい水を産んでくれるのは山の木であることを悟っていたのではないか。そして山から木をおろし、それを神と讃えて、山の民を歓迎するセレモニーとしたのではないか。木は山にあればただの木だが、里に下って始めて神になるのだと。
 里の民はふだん遠景に眺めている青い山から運ばれてきた巨木をみて、森のことを想像し、その大きさに手を合わせたくなるような敬意を抱いたであろう。荒々しい祭りの意味は、。その木と死んでもよいという一体化であろう。
 この祭りが、ふつうの祭りと違って秋の刈取りの時期でないことも意味がありそうな気がした。

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