自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

6月のアファン 4

2017年07月31日 | アファンの森
アファンの森の一角にフクロウの巣箱をかけています。ことしも巣立ちが確認されたので、その依存物を分析するために巣の中身を取り出してもらいました。大澤さんがツリークライミングの技術で登りました。







その中身からフクロウの食べ物を分析します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月のアファン 3

2017年07月29日 | アファンの森
6月20日のアファンの森のようすです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わらべな

2017年07月28日 | ことば
NHKのテレビの「日本人のおなまえ」を見ていました。これまでもなかなかおもしろかったのですが、だいたいは苗字の起源、珍しい名前などでした。今回のものは沖縄の名前でしたが、それにとどまらず、もっと深い部分にまで言及していました。私は方言が好きなので興味ふかく見ました。
 とくに印象的だったのは童名(わらべな)というものがあるということで、聞くと日本語とは思えないトゥなどの音もあり、まったく人の名前とは思えない感じでした。かつての沖縄には広くあったらしいですが、今はお年寄りか与論島だけになったということです。それとは別に氏名があり、登録はしているが、普通は童名のほうでよぶのだそうです。名前は区別するための符号といえばいえるのですが、沖縄の童名は男子なら祖父の女子なら祖母の名前をもらい、ひきつぐのがふつうだそうです。そしてそれはただの符号ではなく、女の子であれば「あの心やさしいおばあさんと同じ名前なのだから、自分もやさしい人になるのだ」と思わせるのだそうです。そこにはたっぷりとした長い時間を祖父母と孫が密接なつながりをもつ生活があることを確信させます。この子のすべてを知っているおばあちゃんと、私のすべてを知っていて、守ってくれるおばあちゃんがいると思える孫がいるという関係がゆるがないものとしてあるのです。
 血縁を大切にし、同じ家系であれば、親子、兄弟とみなす。その家に誇りをもち、だからそれに恥じない生き方をする。自分はこの家系に育てられているのだという確信。だからこの家系に恩返しをしたいと思える。そしてそれは地縁でもあり、同じ島のものはみな家族だという感覚で生きている。
 実際に番組に出てきたおばあさんたちの喜びと自信に満ちた顔は、自分はお天道様に恥ずかしくない生き方をしてきたと、体全体が発しているようでした。

 というわけで、この番組は名前から始めて、ことば、人間関係、社会のありかた、つまり人生そのものが童名というものに集約されていることを示していました。
 この童名はその人そのものであり、役場に提出するのは近代社会というただ合理性を優先させるような約束事とはまったく違うものであり、そんなものはなくても人は生きていけること、おそらくは権力者が作った戸籍名や、そういうものを作る意図の底にあるものが、本来の人、そして人と人との関係を破壊するものでさえあることを暗示しているように思えました。
 そのすばらしさがあまりにも明るいために、ヤマトの都会人たる自分に当たった光が作る自分の影が暗黒のように暗いものではないかと恥じ入るような気持ちがありました。
 当然、辺野古のことも連想しましたが、表層的な「まつりごと」にふれる気がしません。そうすると童名の余韻が汚れるような気がするからです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み子供教室 4

2017年07月28日 | 研究など research
「夏休み子供教室」のスケッチ作品をながめました。何れ劣らぬ傑作ですが、正確さという点でいえばやはり6年生に軍配があがります。中には大学生並みのものもありました。


サル 6年女子
 
タヌキ 6年女子


タヌキ 3年男子

 しかしスケッチの魅力はそれだけではありません。むしろ3年生くらいのほうがユニークな味わいのある絵を描いていました。

サル 5年女子

サル 3年女子 

サル(学年未確認)

タヌキの頭骨を下から見たところと下顎 5年女子


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み子供教室 3

2017年07月27日 | 研究など research
私には中1から0歳まで7人の孫がいますから、参加した3年生から6年生までの子供たちはだいたいわかります。小学生も3、4年生は子供らしく扱いやすいですが、5、6年生になるとしょっとシラけたようなところがでてきます。自分が男だからということもありますが、男の子のほうが単純でわかりやすいような気がします。
 この子供教室は違う学校の子が集まっていたし、学年も4年にわたるし、小学校の教室とも違うし、先生も雰囲気が違うので、いつもとは違うという感じだったと思います。たぶんよい意味で違っていたように思います。というのは学校と違い、「だめ」ということがあまりなく、覚えることという意味での勉強ではなかったからです。そのせいでしょうが、子供がのびのびしていました。我々の頃と違い、子供は大人の前で緊張するということがあまりありません。いろいろなことを質問してくれ、楽しくすごしました。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み子供教室 2

2017年07月26日 | 研究など research
 スケッチを進めているときに、思いがけない質問がありました。
「この黒いものはなんですか?」
そこに行ってサルの標本を見て思い当たることがありました。この標本は八王子市で農作物に被害を出すサルを有害鳥獣駆除によって駆除されたものをもらいうけて作ったものです。散弾で撃たれて殺されたものです。後頭部にその穴があいている標本もありますが、それは子供にはふさわしくないと思い、観察には使いませんでした。その標本は右目の鼻に近い部分に散弾の鉛弾がめり込んでいたので、私も気づきませんでした。一瞬戸惑い、躊躇しましたが、一考して、ありのままを説明することにしました。
 「じつはこのサルは農家の人がせっかく作った作物を食べるので、困った農家の人がハンターに頼んで駆除したものです。駆除するということは殺すということです。タヌキは相模原や町田で交通事故にあい、清掃局に届けられたものをもらってきて標本にしたんです。」
 この話をするとき、子供たちが食い入るように聞いているのがわかりました。感想文にこのことを書いた子がおり、強い印象を残したようです。

「まさか町田でタヌキがひかれているとはしりませんでした。今日の夜のゆめにでてきそうです」(3年男子)
「タヌキが交通じこで死んだのとサルが鉄ぽうで死んでしまうのがかなしい」(4年男子)
「ひょう本は悲さんな死にかたをした動物もいると知り、とても悲しいと思ったけれど、今回そのことを知れてよかったです」(6年女子)
「鉄砲、散弾の恐ろしさを感じて、こういうことがないようにしてほしいと感じました」(6年男子)
「サルがうたれてショックでした。なので森でしずかーにすごしてほしいと思います。」(4年生男子)
「タヌキは都かいにすまないで、森にすんで交通事こにあわないでほしいです」(4年生男子)
「サルが野菜を食べてしまうのでたのんでころしてしまうのはかわいそうだなとおもいました。どうぶつ園とかじゃだめなのかな。」(5年生女子)
「心に残ったことは、サルやタヌキたちには人間たちにころされた動物がいるということです。私は、動物を殺してひどいと思いました。人間も動物もみんな仲よくいっしょにくらせばいいのにと思いました」(4年女子)

 このことは想定していなかったことだし、標本の観察とスケッチには直接かかわりのないことですが、動物の生命のことを考える機会になったという意味では、スケッチ以上に学ぶことがあったかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み子供教室 1

2017年07月25日 | 研究など research
今日は麻布大学いのちの博物館で夏休みこども教室があり、サルとタヌキの頭骨のスケッチをしてもらいました。小学3年から6年までの20人が参加しました。はじめのうちはちょっと緊張気味でしたが、「どうもこのおじいさんはこわくないらしい」と感じたようでした。しばらく説明をし、そのあとにスケッチが始まったころには「どうもおもしろい人らしい」になったみたいで、思い思いのことを口にしていました。一生懸命スケッチする姿がかわいかったです。




写真公開は了解を得ています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月のアファン 2 オダマキ

2017年07月24日 | アファンの森
ヤマオダマキがありました。オダマキというのは糸巻きの古いことばだそうで、糸巻きは4本のちょんと尖った部分があるのに見立てたようです。オダマキの花には距という花の奥に細長い管があって、その先がクルリと巻いていて、そこに蜜があるため、ハチなどはもぐりこまないといけません。そのことで花粉が確実につくのだそうです。


ヤマオダマキの花


距の部分

これは私の故郷の米子の糸巻きです。この地方には浜絣といって、絵柄のよい絣がありますが、あるところで、廃棄された工場があり、そこで写したものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月のアファン

2017年07月23日 | アファンの森
6月19日と20日に長野県黒姫のアファンの森に行きました。あっというまに夏の装いになり、緑が濃くなりました。


アファンんお森のようす

森に入って少し歩くと沢を通ります。

入れ井口の沢

つい2ヶ月前の4月にはこんなようすだったのですが。


入り口の沢、4月11日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

津田塾大学

2017年07月22日 | 玉川上水
6月12日に津田塾大学に行きました。定期調査のタヌキの糞回収ですが、その写真は何度も紹介したので、その行き来でみたものを。
 正門を入ると中央棟とよばれる古い建物があります。こういう建物はいいです。まちがってもノッペラボウの近代建築に建て替えなどありませんように。



 かわいらしいランであるネジバナ。ランといえば、エビネとかアツモリソウとか、大人の雰囲気というか気品のある花が多いですが、これはシンプルなピンクの花がぐるぐると螺旋状につくランです。生えるのは芝生のような明るい場所。津田塾大のキャンパスでは芝生に生えています。



 ヤブにクモの巣がありました。クモの巣はどこにでもあるのですが、光の具合でドキッとするほどきれいに見えることがあります。このときも半逆光で虹の色のような輝きがありました。写真ではうまくとらえられませんでした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする