自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

草もみじ

2011年02月20日 | 植物 plants
うちの近くの丘にでかけました。道ばたに赤いものが目につきました。ゲンノショウコの葉です。いくつかの草は秋から冬に、ただ枯れるのではなく色づくものがあります。フウロソウもそのひとつで、ゲンノショウコはその仲間ですから、やはり色づきます。草本の紅葉を「草もみじ」というようで、とてもすてきな響きのあることばだと思います。
 フウロの仲間はGeraniumという属で、ゲラニウムと発音しますが、英語ではジェラニウムですから、園芸品はゼラニウムといわれるのはご存知だと思います。ヨーロッパの窓辺などに置いてある鮮やかな赤い花をゼラニウムといいますが、あれはそのひとつで、もっといろいろなものがあります。日本の山地や高山にはフウロと呼ばれ、漢字では「風露」とこれまた二文字の詩のようにきれいな名前です。「ゼラニウム」とはまるで違い、花の色は薄紫で、茎もなよなよとしたソフトな印象です。
 ゲンノショウコはそういうフウロに比べると植物体も小さく、花もとても小さく、道ばたにも生えている雑草扱いで、また名前も薬効があるところから「現の証拠」とまことに即物的なものです。でも、私にいわせればよく見ると実にきれいで、花もほとんど白から濃紅色まで変異があるし、葉の形もなかなか凝った美しさがあります。それに果実もとてもおもしろいはじけ方をします。



ゲンノショウコ 2011.1.22 八国山
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