自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

アファンの森

2019年07月31日 | アファンの森
長野県としては記録的な暑さだったようで、暑いだけでなく、湿度が高く、野外調査は汗びっしょりでした。「こういう時に熱中症になるのだろうなあ」と思い、水分を意識的に摂るようにしました。
 ゲストハウスと呼ぶ小さな小屋があるので、調査が終わると一休みをし、シャワーを浴びて汗を流しました。さっぱりしました。


ゲストハウス

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アファンの森にもシカ

2019年07月30日 | アファンの森
アファンの森に来ました。ここ数年、カメラで動物を撮影しています。シカはずっと写っているのですが、これまで全てオスでした。シカはメスを中心とした家族数等で暮らし、それらがいる集団が分布の中心にいて、周辺にオスがいます。分布が拡大するときはまずオスが見られるのはそのためです。
 今日、カメラからデータを回収したら、メスが写っており「ああ、メスが入ってきた」と思いながら、他の写真も見ていたら、子ジカも写っていました。ということはメスが入っただけでなく、出産したということで、この子ジカはここが故郷だということです。



 増えすぎない限り色々は動物がいることはいいことだし、特にアファンの森は農林省をしているわけではないので問題はないのですが、もし今後増えて農林業被害が出るようなことがあると問題が生じます。複雑な気持ちです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モグラ

2019年07月29日 | 標本
21日の観察会の最後のところで、モグラのプレゼントをもらったことを書きましたが、それを標本にしています。最初の観察を書きました。
こちら


アズマモグラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み子ども教室 記録

2019年07月28日 | イベント
麻布大学いのちの博物館で、夏休み子ども教室として「タヌキの骨とシカの骨」を開催しました。7月25日と26日の2日で、昨年までの3日を短縮しました。事前申し込みで定員となりました。近隣の相模原市の子どもが主体でしたが、町田、横浜、都区内、千葉、埼玉などからの参加者もありました。



 最初に草食獣の代表としてシカ、食肉目の代表としてタヌキについてそれぞれの特徴を書いたパンフレットの解説文を読んでもらいました。名指しで音読をしてもらいました。シカとタヌキを比較することの意味を頭に入れてもらうためですが、要点は次のようなところにあります。



 草食獣はどこにでもある植物の葉を食べるので、探す心配はないが、食べた植物を消化するのが大変なので、奥歯がよく発達し、すりつぶしやすい形になっていること、これに対して肉食獣は食物としての栄養価が高く消化しやすいけども獲物を捕らえるのが大変だということを理解してもらいました。タヌキはグループとしては食肉目というイヌやネコに代表されるグループに属しますが、実際にはタヌキが肉、つまり哺乳類や鳥類の筋肉を食べることはあまりなく、秋から冬には果実、夏には昆虫をよく食べます。
 それから骨のスケッチについて話しました。はじめに、今日描くのは、図工の絵ではなく、理科の絵だという話をしました。そのために、丸顔のタヌキの絵を見せ、
「こういう絵はタヌキの可愛さを表そうとしているから、それはそれでいいんだけど、今日描くのはできるだけ正確にということです」
といって実際のタヌキの顔のスケッチを見せました。そして本物のタヌキの頭骨を見せながら
「タヌキは丸顔の印象があるけど、実際は顔の横に長い毛が生えていて、それで丸顔みたいに見えるだけで、毛を除けば細長い顔なんです。こっちの絵はその丸顔の印象を書いたもので正確に描いているのではありません。図工ではそれでいいですが、今日は正確さを目標にしますよ。だから図工ではあまりしないことだけど、気がついたことを書いてもいいですよ」
次に話したのは実際に描くポイントです。一つは大きく描くということです。
「画用紙の中央に小さく描くのではなく、前面に広がるように描きましょう」
というのは子供はどうしても実物大に描く傾向があるので、タヌキの場合、絵としては小さすぎるからです。
「それから骨の色そのものは違わなくても、目の内側など影になる部分は黒っぽく見えるでしょう。だからそういう部分は影をつけるように黒っぽく描いてください」

 子供達は真剣に標本を眺めてスケッチに取り組んでいました。





























 個人差がかなりありましたが、一つにだいたい30分くらいをかけてもらいました。最初の動物が描けたら、作品をコピーし、次の動物に取り掛かってもらいました。


意外に難しいようだったのは、骨の重なりの表現です。シカでもタヌキでも下顎骨の付け根が縦方向に伸びて頭骨と接しますが、頭骨には目から後方に頬骨がブリッジ状に伸びています。下顎はその内側に入るので、頬骨と下顎骨は交差することになります。これをそのまま描くので前後関係がわからなくなるのですが、そのことの意味がわからないのか、だいたいこんな感じという程度の意識で描いているのかわかりませんが、そのままにしている子がかなりいました。ただ一言説明すれば納得にて修正していました。
一つが出来た時に、一息ついてもらってライオンとウマの頭骨標本を観察してもらいました。みんな興味津々で見たり、触ったりしていました。











 初日は一人、2日目は2人の麻布大学の学生がアシスタントで参加し、アドバイスをしたりしてくれました。





2つを描き終わった子には感想文を書いてもらい、最後に修了証を渡しました。修了証には動物のイラストを描きましたが、これは一人一人違うものにしました。







それから集合写真を撮りました。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

覗く

2019年07月27日 | イベント
この少年はシカの頭骨標本を文字通り「覗いて」います。私は一通り、草食獣としてのシカの頭骨の特徴を説明しました。しかし、この子はそれに飽き足らず、「中はどうなってるんだろう?」という好奇心で覗いているに違いありません。



これが「科学する心」で、その気持ちを伸ばすことが教育だと思います。今も昔も、学校ではそうしているでしょうか。むしろ学ぶこと(学習)が勉強(強いて勉める)になり、こういう好奇心を削いでさえいるという面があるように思います。
 大学は初等教育とは遠く離れていますが、博物館の活動で本物の標本に触れることが、この子の好奇心をくすぐったとすれば、大学が初等教育に貢献する機会は作れるのだと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み子ども教室2

2019年07月26日 | イベント
これは2日連続で、多くは地元の学校の子供達ですが、中にはHPを見て、都区内、横浜、千葉県などからの参加者もいます。今の学校では(昔も同じようなものか)、本物に接することが少ないので、子供達が本物に触れることはとてもいいことだと思います。


シカのスケッチ

これなど、全体の把握、勢いのある線、歯の特徴の捉え方など、見事なものです。


タヌキのスケッチ

これは「図工の絵」としてはどうかわかりませんが、この教室で目指した「理科の絵」として花丸です。正確さは今ひとつですが、いろいろな角度から見たかった気持ち、部品のことを見た興味などが伝わってきます。

改めて、子供達の持つ潜在能力を感じました。

詳しくは こちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み子ども教室1

2019年07月25日 | イベント
麻布大学いのちの博物館で「夏休み子ども教室」として「シカの骨とタヌキの骨」を行いました。本物のシカとタヌキの骨を見ながらスケッチをしてもらう試みです。


ウマの頭骨を使って説明


真剣な眼差し

詳しくは こちら

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こども観察会 玉川上水にはフン虫がいるよ2019

2019年07月23日 | イベント
7月23日にこども観察会「玉川上水にはフン虫がいるよ2019」をおこないました。



詳しくは こちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

泣き真似上手

2019年07月22日 | がんこおやじ
頑固親父の想像はこうである。
 大阪の芸人集団は暴力団と親交がある。金を出すものにはしっぽを振るのが芸人である。綺麗事ではない。そのことがバレて、ほとぼりが冷めるまで知らんふりをしておこうと思ったら、予想外の騒ぎになった。そこで考えた、まず芸人が泣き真似をしよう。そのあとで社長が同じように泣き真似をしよう。そこは難波の芸人だ。迫真の演技はお手の物。泣けば「やったことは悪いけど、正直にあそこまで言ったんだから、信じていいんじゃない」と思ってくれるはずだ。そのあとで社長が泣いて詫びる、そうすればこの人も本当はいい人なんだ、社長たる人が泣いて詫びたんだから、もういいということにしてくれるはずだ。これはよくできたシナリオだ。芸人が会社を悪者にしておく。そのあとで、会社が芸人に詫びる。そうすれば世間はどちらも善人と思ってくれるはずだ。
 そんなバカなことがあるはずはなかろう。おこなった不正が泣き真似でチャラになるはずがないだろう。芸人を強い態度でクビにすれば会社は生き延びれるというのが本音だろう。ところがどうもそうでないとわかったら、今度は泣いて「クビを撤回させていただけるものならそうしていただきたい」と泣けばチャラになるはずだないだろう。
 犯罪は犯罪だ。罪のない老人から暴力を使ってまで金を奪い、善良な人の人生を破壊する悪質な犯罪者とつながりを持ったものが、泣いて謝ればチャラになるはずがないだろう。正直は大事だが、悪いことを正直に語ったら悪いことが良いことになるはずはない。
 こういう感情に訴える狡猾さ、そしてついつい涙にほだされそうになる「やさしさ」は甚だ危険だ。
 頑固親父はそう憤る。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白いキノコ

2019年07月20日 | 玉川上水
7月16日に津田塾大学に行きました。キノコは秋というイメージがありますが、夏にも結構あります。ことに今年は雨がちなので、あちこちにニョキッとキノコが生えています。
 津田塾大学は入り口に広い芝生がありますが、そこに遠目になんとなく白いものが見えました。砂でも巻いたのかなと思って近づいてみるとそれはキノコでした。白くて細長いだけで、「傘」がありません。調べて見たらどうやら「シロソウメンタケ」というキノコのようです。ある種のきれいさと、ちょっと不気味さがあるものでした。直射日光の当たる芝生にキノコが生えるというのはちょっと意外な感じがします。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする